こんにちは、セミリタイヤしたせーじんです。
今週の相場は、大荒れでした。
この1週間で、ダウ平均は3.45%、ラッセル2000は4%以上の大幅下落です。
ええ!うちの資産は大丈夫?
せーじん家の資産は、5月末から0.2%減少しました
- ラッセル2000、ダウが大幅下落
- 今週初めに再び最高値を更新したS&P500も、大幅下落
- ナスダックは非常に小さな下落幅
- セクター別に見ると、金融を中心に多くのセクターで大幅下落
- この原因は長短金利差の縮小
- 大暴落した仮想通貨は一旦底打ちに見えるが、ジリジリ下げる展開
- 債券は上昇傾向が強まる
- 為替は円安がすすみ、110円を突破
せーじんのポートフォリオについてはこちら
今週の株式市場を確認しよう!
ダウ、ラッセルを中心に大幅下落
それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | 年初来 | 1年 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | 0.05 | 3.08 | 5.54 | 28.85 |
TOPIX | -0.38 | 2.67 | 7.86 | 22.98 |
JASDAQ | 0.52 | 2.31 | 1.98 | 12.00 |
NYダウ | -3.45 | -2.33 | 8.77 | 28.67 |
S&P500 | -1.91 | 0.18 | 10.93 | 34.50 |
ナスダック総合 | -0.28 | 3.65 | 8.86 | 41.06 |
ラッセル2000 | -4.08 | 1.48 | 13.45 | 57.94 |
ユーロ・ストックス50 | -1.05 | 2.09 | 14.94 | 24.91 |
上海総合指数 | -1.80 | 0.52 | 1.50 | 18.78 |
深セン成分指数 | -1.47 | 0.33 | 0.78 | 24.99 |
香港ハンセン | -0.31 | 1.06 | 5.59 | 16.67 |
今週は、どの指数もものすごいマイナス!やだあ
特にひどいのが、ダウとラッセルだね。
今まで上がってた分、下落幅もすごい!
なし
先週はナスダック総合とラッセル2000が1%を超えて上昇しましたが、
今週は1%を超えて上昇した指数はありません。
一番上がったのは、JASDAQの0.52%
JASDAQと日経平均以外は全部マイナスだね
- ダウ平均
- S&P500
- ラッセル2000
- ユーロストックス50
- 上海総合
- 深圳成分
大幅マイナスの指数は、先週まで4週連続ゼロでしたが、今週は多くの指数が大幅マイナスとなりました。
4週連続で大幅マイナスがゼロ!米欧の経済は好調だね。中国はマイナスが目立つなあ。
一番下がったのは、ラッセル2000の▲4.08%だね。
ラッセル2000は、先週・先々週と上昇率がトップでしたが、今週は下落でトップになりました。
よく伸びていたダウ平均も大きく下落しています。
逆に長く調整していたナスダックの下落は▲0.28%と非常に小さいものでしたね
プラスリターンの指数が2つ
マイナスリターンの指数が9つ
プラスの指数は、2つとも日本市場です
米国市場は、金曜日に大幅下落
週の中ではどんな動きをしていたのかな?
株価チャートを確認してみよう!
この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートはこちらです。
青いところが今週の値動きだよ
金曜日やばすぎ!
S&P500は月曜日に過去最高値を更新したけど、
火曜日以降ジリジリ下げて、金曜日に大幅下落!
ナスダックやダウ平均は?
ダウ平均も大幅マイナスで、ナスダックはマシだったよね?
そうだね。株価チャートを見てみようか
黒:S&P500(SPY) 青:ナスダック100(QQQ) 赤:ダウ平均(DIA)
ダウの下がりがとんでもないね。これ、なんでこんなに下げてるの?
この原因は、短期金利の上昇だね
ダウ、S&P500急落の原因は、米国短期金利の急上昇!
ダウやS&P500が暴落した原因は、短期金利の上昇だね
短期金利?いままで見てきた長期金利とは違くて?
長期金利、短期金利を超簡単にまとめるとこうだよ
長期金利:満期までの期間が長い国債の金利(10年国債など)
短期金利:満期までの期間が短い国債の金利(2年国債、3ヶ月債など)
ふーん。で、短期金利が上がるとどうなるわけ?
金融機関(銀行、保険会社など)の収益に直撃する(下がる)んだよ
銀行や保険会社などの金融機関は、長期と短期の金利差によって収益を上げています。
低い短期金利で調達した資金を、
高い長期金利で運用しているんです。
短期金利の上昇は調達コストの上昇を意味しますから、収益に直撃するんです。
短期金利が急上昇
短期金利がどれくらいあがったのか、チャートを見てみようか
見てみよう!
いきなり上がりすぎ!
これだけ極端に上がっちゃうと、株価への影響も大きいよね
米国の長短金利差
次に、10年国債金利から2年国債金利を引いた金利差のチャートを見てみよう
この金利差が金融機関の収益に直結するんだよね
ああ、金利差が急降下してる
ということで、金融機関の株価が下がり、
金融機関の保有比率の高いダウが大きく下げてるんだよね
先週との比較
先週の値動きとの比較をしてみましょう。
指数 | 今週騰落 | 先週騰落 | 差 |
---|---|---|---|
日経平均株価 | 0.05 | 0.02 | 0.03 |
TOPIX | -0.38 | -0.26 | -0.12 |
JASDAQ | 0.52 | 0.79 | -0.27 |
NYダウ | -3.45 | -0.80 | -2.65 |
S&P500 | -1.91 | 0.41 | -2.32 |
ナスダック総合 | -0.28 | 1.85 | -2.13 |
ラッセル2000 | -4.08 | 1.93 | -6.01 |
ユーロ・ストックス50 | -1.05 | 0.91 | -1.96 |
上海総合指数 | -1.80 | -0.06 | -1.74 |
深セン成分指数 | -1.47 | -0.47 | -1.00 |
香港ハンセン | -0.31 | -0.17 | -0.14 |
先週と比べるとマイナスばっかり。しかも、幅も大きいね
各セクターの状況を確認
ヒートマップを確認しよう
セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうね!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
今週1週間のパフォーマンスはこちら
今週は、真っ赤っかだねえ。しかも明るい赤!
明るい赤ばっかりってことは、ほとんどのセクターが大きく下落してるってことだね
ヒートマップから、プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを取り上げましょう。
プラス幅が特に大きかったセクターは、クリエネ、米長期国債
ヒートマップから読み取れるプラスリターンの大きなセクターは、この通りです。
今週はインバース以外では本当に少ないです
- クリーンエネルギー
- 米長期国債
クリーンエネルギーと米長期国債は、先週も大幅上昇してたね
特に米長期国債は注目した方がいいかもね。しばらく下落が続いていたから、これから上がってくるかも
多くのセクターが大きなマイナス幅に
今週は、多くのセクターが大きなマイナスとなっています。
ほとんど全部だね
- 金融
- エネルギー
- 素材
- 金、金鉱株
- 銀等貴金属
- 農業
- 住宅建設
特に金融セクターの下げ幅が大きかったね
金や素材も凄まじい下がりだよ
先週と比較しよう
先週のヒートマップと比較してみましょう。
これが先週のヒートマップです。
続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。
もう見たくないくらい真っ赤だね
テクノロジーなどのグロース株は、そんなに下がってないね。最近調子の良かったバリュー株やコモディティの下落が大きいみたい
米国長期金利は急激に下落
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
長期金利は、今週初めに大きく上昇しましたが、木曜日以降大幅に下落しています。
いっぽう短期金利は木曜日以降急上昇しました。
こちらが、米短期金利(2年国債)のチャートです。
長期金利の下落と、短期金利の急上昇により、長短金利差は急激に縮小し、
主に金融セクターへマイナスの影響を与えました。
10年債金利ー2年債金利のチャートです。
4週前に大暴落した暗号資産、今週は?
暗号資産は4週間前に凄まじい暴落をしたね。今週はどうなったのかな?
じゃあ、早速チャートを確認していこう
ビットコインはジリジリ下げる展開
3週前に25%もの暴落をしたビットコイン。
先週は落ち着きを取り戻しましたが、今週はどうでしょう。
今週の株価チャートはこちら。
先週上がったけど、また下がってきたね
今日このまま反転すれば、高値も安値も少しづつ切り上げる展開になるね。ちょっとは希望が見えるかも
今日上がれば、ね
イーサリアムも下落傾向
ビットコイン以上に暴落したイーサリアムですが、こちらも確認していきましょう。
イーサリアムも下がってきてるね
上値が下がってきてるね。ちょっと不穏な感じ
ドル円の為替レートは、110円を突破!
ドル円の為替レートも確認していきましょう
今週は、また円安に振れたね。ついに110円を突破しました
円安方向への大きな流れは続いています。
来週も為替には要注目です。
円高とか円安になると、どうなるんだっけ?
円高になると、
日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。
円安になると、
円換算資産評価額は増加しますが、円での投資は投資はしにくくなります。
詳しくはこちらの記事で解説しました。
まとめ
ということで、6月第3週の世界の市場の動きを見てきました。
短期金利の急上昇で長短金利差縮小
今週は、短期金利の急上昇と長短金利差の急激な縮小が起きたことにより、
市場で大きな動きがありました。
株式市場は
今週は金融セクターを中心に、多くのセクターが暴落しました。
しかし、テクノロジーなどのグロース株は大きな下落はありません。
これに伴い、
- ダウ平均、S&P500は大幅に下落しましたが、
- ナスダックは小幅な下落にとどまりました。
その他の市場は
債券は上昇の速度が上がっています。
金や銀などの貴金属は暴落しました。
原油に大きな動きはありませんが、天然ガスは下落しています。
大暴落した仮想通貨市場は、下げ止まりましたがジリジリ下げる展開に入っています。
為替は円安方向へ振れ続けています。
不安定な相場が続く
今週、金融セクターを中心にバリュー株が暴落しました。
グロース優位の傾向が強い相場になってきたように感じます。
しかし、今後市場がどのように動くか、未来のことは誰にもわかりません。
暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組んでおきましょう。
長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう
長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること。
長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。
こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
\ 口座開設無料 /
せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況はこちらの記事で解説しています。
4月から、ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験をしています。ぜひご覧ください。
せーじんの取引履歴はこちらです
以上、【6月第3週】S&P500とダウが暴落!ナスダック耐える!その理由は?という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。