こんばんは、せーじんです。
今週は大きな出来事がたくさんあったね。
そうだね。市場にインパクトを与えるニュースがたくさんあったよね。
- 米国大統領選挙の開票が進んで、バイデン氏が当確
- ファイザーによるワクチン開発
- アリババ資本アント社の上場延期
- 中国企業31社の米国での投資禁止
1週間でこれだけの出来事があるなんで、実に濃密です。
さらに、先週は新型コロナウイルスの再拡大により欧州各国で再度ロックダウンを実施していて、
今週も引き続きロックダウンを継続しています。
こうした一連の出来事が、株価へどのように影響したのか。
1週間の値動きを確認しましょう。
世界の株式市場
世界の株式市場の、ここ1週間の騰落をヒートマップで見てみましょう。
まずは、米国を除く世界の動きです。
ヒートマップの見方
マスが大きいほど時価総額が大きい
マスの色は株価の騰落を表しています
- 明るい緑 大きく株価が上昇
- 濃い緑 株価が上昇
- 黒 ほぼ値動きなし
- 濃い赤 株価が下落
- 明るい赤 大きく株価が下落
パッと見て、なんとなくわかるね
全体を大きく見ると、中国、インド、カナダで下落傾向を示す赤色が目立つほかは、
おおむね世界中で株価は上昇傾向にあるようですね。
日経平均が29年ぶりの高値水準にある日本も、ほぼすべてのマスが上昇を示す緑色のマスとなっています。
米国市場のヒートマップも見てみましょう。
これまで米国市場をけん引してきたテクノロジー株、とくにGAFAMが下落していることがわかります。
というか、それしか下落しておらず、それ以外のセクターは大体上昇しています。
これは後でお話しするナスダックの不調にも大きく影響しています。
テクノロジーだけ下がっちゃったの?
そうなんだよ。一時的なものだと思うけどね。
日本市場では、日経平均が大きく成長
指数 | シンボル | 日足 | 1週間 | 1ヶ月 | 年初来 | 1年 | 3年 |
日経平均株価 | JP225 | -0.53% | 4.36% | 7.99% | 7.31% | 8.94% | 15.24% |
TOPIX | TOPX | -1.33% | 2.70% | 4.38% | -1.05% | 0.39% | -2.34% |
JASDAQ | JSD | -0.17% | -0.77% | -0.06% | -0.68% | 6.32% | 6.95% |
日本市場の3つの株価指数は、パフォーマンスが大きく異なります。
特に、直近1週間で4%以上の伸び、1か月で8%の伸びは驚異的です。
米国市場ではナスダックのリターンが落ち込んでいる
指数 | シンボル | 日足 | 1週間 | 1ヶ月 | 年初来 | 1年 | 3年 |
NYダウ | DJI | 1.37% | 4.08% | 3.46% | 3.30% | 5.27% | 26.68% |
S&P500 | US500 | 1.36% | 2.16% | 2.92% | 10.97% | 14.89% | 39.79% |
ナスダック総合 | IXIC | 1.02% | -0.55% | 0.99% | 31.84% | 38.50% | 76.39% |
ラッセル2000 | US2000 | 2.10% | 6.10% | 6.44% | 4.55% | 9.27% | 19.14% |
S&P 500 VIX | VIX | -8.88% | -7.08% | -14.35% | 67.63% | 91.70% | 75.93% |
これまで長期にわたり、ナスダック総合指数はダウ平均やS&P500を大きく上回るリターンを上げています。
表の中の、年初来、1年、3年を見ると、ナスダックの利回りが圧倒的に高いでしょ?
あれ、でも1か月リターンは一番低いよ
しかも、1週間のリターンだと、唯一のマイナスになってるんだ。
えー、どうしちゃったの?
ナスダックの大部分を構成するテクノロジー株やGAFAMのみが落ち込んでいるからね
また、米国の小型株を示すラッセル2000のパフォーマンスが、最近調子がいいことも特筆すべきですね。
ラッセル2000については、こちらで紹介しています。
欧州市場はコロナワクチン開発のニュースで大幅上昇
指数 | シンボル | 日足 | 1週間 | 1ヶ月 | 年初来 | 1年 | 3年 |
ユーロ・ストックス50 | STOXX50 | 0.11% | 7.12% | 7.50% | -8.36% | -7.53% | -3.21% |
独DAX | DE30 | 0.18% | 4.78% | 2.94% | -1.30% | -1.25% | 0.77% |
英国100 | UK100 | -0.36% | 6.88% | 8.30% | -16.26% | -13.51% | -14.33% |
仏CAC40 | FCHI | 0.33% | 8.45% | 11.22% | -10.00% | -9.41% | 1.49% |
オランダ株25 | AEX | -0.53% | 4.18% | 6.49% | -1.28% | -0.35% | 10.84% |
スペイン35 | ES35 | 0.75% | 13.29% | 14.18% | -18.49% | -15.96% | -22.27% |
イタリア40 | IT40 | 0.41% | 6.21% | 9.64% | -11.07% | -11.38% | -5.67% |
欧州全体の株価を示す指数が、ユーロストックス50です。
年初来、1年、3年の各リターンを見ると、マイナスリターンが目立つ欧州市場ですが、
コロナのワクチン開発等のニュースにより大幅に株価が上昇しています。
欧州ではまだロックダウンが継続していますが、今後の期待で大きな上昇をしているというところでしょう。
アジア太平洋市場では、中国本土が失速するも香港、東南アジアで巻き返し
指数 | シンボル | 日足 | 1週間 | 1ヶ月 | 年初来 | 1年 | 3年 |
サウジ・タダウル全株指数 | TASI | -0.17% | 4.27% | -1.39% | 0.54% | 6.44% | 22.03% |
S&P/ASX 200 | AXJO | -0.20% | 3.47% | 3.14% | -4.17% | -5.72% | 7.94% |
上海総合指数 | SSEC | -0.86% | -0.06% | -0.66% | 8.52% | 14.48% | -2.72% |
深セン成分指数 | SZI | -0.27% | -0.61% | 0.95% | 31.87% | 42.56% | 20.00% |
FTSE中国A50 | FTXIN9 | -1.72% | -1.12% | 1.11% | 12.05% | 15.90% | 23.38% |
DJ Shanghai | DJSH | -1.05% | -0.18% | -0.51% | 12.14% | 18.52% | 4.99% |
香港ハンセン | HK50 | -0.05% | 1.73% | 8.27% | -7.21% | -0.64% | -9.34% |
台湾加権 | TWII | 0.39% | 2.31% | 3.47% | 10.64% | 15.16% | 24.86% |
タイSET指数 | SETI | 0.76% | 6.86% | 8.33% | -14.77% | -15.96% | -20.34% |
韓国総合株価指数 | KS11 | 0.74% | 3.20% | 5.62% | 13.48% | 15.34% | -0.97% |
IDXコンポジット | JKSE | 0.04% | 2.35% | 6.97% | -13.31% | -10.89% | -8.56% |
Nifty 50 | NSEI | 0.47% | 4.21% | 9.42% | 5.03% | 7.44% | 26.31% |
SENSEX30 | BSESN | 0.45% | 4.17% | 9.84% | 5.78% | 8.13% | 33.20% |
HNX 30 | HNX30 | -0.05% | 3.78% | 1.67% | 47.35% | 40.87% | 30.77% |
中国本土株の4銘柄は、直近1週間でいずれもマイナス成長しています。
香港ハンセン指数は、香港をめぐる政治問題で長期にわたり低迷していましたが、株価は再び成長を始めています。
タイや、インドネシア(IDXコンポジット)など東南アジアでも低迷から抜け出していますね。
ベトナム市場の指数であるHNX30は、安定した高成長を遂げています。
まとめ
この1週間は、世界で大きな出来事がたくさんあり株価の変動が大きかった。
- 米国大統領選挙の開票が進んで、バイデン氏が当確
- ファイザーによるワクチン開発
- アリババ資本アント社の上場延期
- 中国企業31社の米国での投資禁止
直近1週間では、米国テクノロジーセクター、GAFAM、中国株などの今まで好調だったセクター、銘柄が苦戦している。
一方、日経平均は29年ぶりの高値を付け、欧州株や香港・東南アジア株が再度上昇、米国でもダウ平均や小型株が大きく上昇している。
これまで多くの資本が集中してきた米国テクノロジーセクター、GAFAM、中国株等から他のセクター、地域へと、大きな資金のローテーションが起きている。
以上、株価上昇の流れは、米・中・テクノロジーから、日・欧・ダウ平均へという話題でした。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。