暴落すると価値が上がる!攻撃的守備の長期米国債ETFを比較【TLT/EDV/VGLT/SPTL/2621】

2021年4月6日改稿、最新データに差し替え

こんにちは、せーじんです。

過去2回の記事で、債券投資の魅力と特徴についてお伝えしました。

  1. 株価と逆に相関する動きをするため、株価暴落時にも資産を守る保険として利用できる
  2. 債券を大きく分けると、株価と逆に動く「国債」、ある程度株価と連動する「社債」がある
  3. 満期までの期間が短い短期債は値動きが小さく期間が長い長期債は大きな値動きをする

投資する債券によってリスクや利回りに大きな違いが出ます。

債券ETFを比較する記事の中で、長期米国債は株価が下落したときに大きく上がるという性格を持つことが判明しました。

これは、株式のリスクヘッジ先として最適ですね!

長期米国債にはいくつかのETFがあるので、チャートを見ながらその利回りを比較していきましょう。

今回の記事の内容

長期米国債のETFをピックアップしましょう

長期米国債のETFは、大手運用会社3社で設定されています。

その中でも、バンガードからは長期、超長期と2つ設定されています。

日本でも、2020年10月にブラックロックからETFが上場されました。

ETF名称iシェアーズ 米国国債 20年超 ETFバンガード・超長期米国債ETFバンガード・長期米国債ETFSPDR®ポートフォリオ米国長期国債ETFiシェアーズ 米国債20年超 ETF(為替ヘッジあり)
ティッカーTLTEDVVGLTSPTL2621
運用会社ブラックロックバンガードバンガードステートストリートブラックロック
設定日2002.7.222007.12.62009.11.192007.05.232020.10.14
総資産142.2億ドル11.0 億ドル 21.1 億ドル31.8億ドル55.0億円
分配金1.62%2.04%1.96%1.76%0.33%(1.33%)
分配月毎月年4回毎月毎月年4回
経費0.15%0.07%0.05%0.06%0.14%
デュレーション19.03年24.5年18.7年19.29年19.07年
出典元:Bloomberg データ基準日2021.4.6

分配金は毎月分配が多い

分配金は毎月配当が多いですね。キャッシュフロー強化にも役立ちそうです。

ただし、分配金の率が高いわけではありません。

EDVと2621の2銘柄は年4回配当です。

2621の分配金について

この表の分配金は、このように計算しています。

直近1年間に支払われた分配金の合計 ÷ 現在の株価

2621は運用開始から日が浅く、1度しか分配実績がありません。

このため単純計算すると非常に低い数値になってしまいます。

ブラックロック公式ページやBloombergでも同じように計算しています。

これでは比較がしづらいので、今後1年間同じ額の配当が出ると仮定して計算しましょう。すると、

2621の分配金率は1.33%となります。

2621の資産の伸びが非常に大きい

設定からの歴史が長いTLTが、最も資産が多いですね。

とはいえ、当記事を初稿した2020年11月時点から、改稿時点の2021年4月まででTLTやEDVの資産はかなり減少しています。

これは、2021年1月以降の急激な金利上昇によるものが大きいですね

そんな中、2621は資産を大きく伸ばしています。

1.24億円だった資産が、5ヶ月で55億円にまで増加しています。

5ヶ月で50倍ってこと!?すご!

当ブログにも、2621で検索して訪問する方が多く、2621の注目の高さが伺えます

しかし、2621を除く3銘柄は20億ドル程度の資産を持っているので十分といえるでしょう。

2621はTLTより低い経費で為替ヘッジつき

運用開始から6ヶ月ほど経過し、資産が集まりつつありますね。

2021年2月以降は米国の株式市場が不安定になっていますから、

国債へ投資したいという需要が増加したのかもしれません。

2621は為替ヘッジありなので、為替のリスクを緩和することができます。

すると、為替ヘッジをつけて経費がTLTより安くなるわけですから、非常にお得ですね。

ドルへの為替手数料が不要ですし、楽天証券であれば売買手数料無料ですから、検討の価値はありそうです。

配当金は、1年換算でもTLTよりかなり低いけどね

デュレーションとは、金利の変動に影響される値動きの幅

正確に言えば、デュレーションの意味するところは、債券の満期までの期間のことです。

満期までの期間に比例して金利の変動に影響されますから値動きの幅を示す指標になるわけです。

例えば、TLTの場合

TLTを例にしてみましょう。TLTのデュレーションは19.03年ですから、このように値動きします。

  • 金利が1%上がると、価格が19.03%下がります
  • 逆に1%下がると、価格が19.03%上がります

債券の満期までの期間が長くなるほどデュレーションは上がります。

6ヶ月間のチャートを確認しよう

2621が運用開始した2020年10月からの期間で比較しましょう。

わかりやすくするために、S&P500も入れてあります。

黒:S&P500 青:TLT 緑:EDV 濃紫:SPTL 黄:VGLT 薄紫:2621

金利が急上昇する場面だったから、国債はどれも大きく下がってるね。

そうだね。特に今回紹介しているのは長期国債だから、下がる時は大きく下がるよね

2621は、TLTやSPTLなどと同じような値動きをしていますね。

ややパフォーマンスが悪いようですが。

2020年初来でコロナショック暴落時の値動きを比較しよう

ここからは、2621以外の銘柄で比較していきます。

黒:S&P500 青:TLT 緑:EDV 濃紫:SPTL 黄:VGLT

コロナショックでの動きを確認します。

コロナショックの初期段階では、多くの債券は株とは逆の動きをしていました。

大底にあたる3月下旬では一時的に大きく下げたものの、すぐに値を戻しています。

その後は2020年8月まで横ばいが続きましたが、9月以降は一貫して下落が続いています。

4銘柄を比較すると、デュレーションの大きいEDVの値動きが大きいですね。

他の3銘柄はほぼ同じ動きです。

5年チャートで比較しましょう

5年間のチャートで値動きを比較しましょう。

黒:S&P500 青:TLT 緑:EDV 濃紫:SPTL 黄:VGLT

2019年以降、株と債券が同時に値上がりしていました。

債券は2020年2月のコロナショックで大きく値上がりしました。

2019年以前は、株価は右肩上がりで成長していますが、債券は横ばいです。

いずれもS&P500のパフォーマンスには及んでいませんね。

株価との相関性を長期で確認しよう

ここまで見てきて、株と逆に動く傾向があることはわかりました。

実際に、相関係数を使って数値で確認をしてみましょう。

どの債券ETFも同じように動くので、今回はTLTとS&P500の比較とします。

黒:S&P500 青:TLT

ほとんどの期間で、相関係数がマイナスになってるね

そうだね。しかも、-0.50を下回るような期間も多いね。
やっぱり、強い逆相関があるね

債券投資のリスク

債券投資のリスクは、大きく2つあります。

金利が上昇すると、債券の価格が下がる

2021年1月以降の債券価格が、このリスクを明確にしていますね。

長期金利の急激な上昇により、債券価格が下落する一方です。

が、長期的には米国の金利が下がり続けているため、債券価格も上昇する傾向にありました。

信用リスク

発行元がデフォルトした場合は、債券の価値がなくなります。

米国債であれば、まずそういったことは起こらないでしょう。

債券のリスクについては、以下の記事にまとめました。

米国の長期金利は、長期的に下がり続けています

米国10年債の利回り推移を確認しましょう。

1970年からの50年間の推移です。

1985年ごろをピークに、長期的に金利が下がり続けていることがわかります。

さらに、5年間のチャートを確認します。

もともと下がる傾向にありましたが、コロナショックへの対応で一段と金利が下がっています。

すでに金利は1%を切っており、これ以上の利下げは難しいでしょう。

しかし、短期的に上昇に転じていることは先ほどからお話ししている通りです。

2020年5月以降の米国長期金利チャートです。

2020年7月に底値の0.535をつけてから、2021年3月には1.7%を超えるまでに急上昇しています。

半年余りで300%の上昇です。

これだけ上がれば、債券価格は下落しますよね

まとめ

いずれも銘柄も株と逆方向に動いてくれるので、ヘッジとして投資する価値はあると思います。

銘柄によってほんの少しだけ違うところがあるので、お好みで選ぶようになります。

TLTは歴史があり総資産が圧倒的に多いが、分配金は低めで経費は高め。

値動きを見ると、同様の性格であるVGLTやSPTLよりもわずかにリターンが高い傾向にあるようです。

EDVはデュレーションが24.5年と、他の3銘柄よりも大きいことが特徴。

値動きは他より大きいです。

分配金はやや高めである代わりに、配当頻度が年に4回となります。

VGLTとSPTLはいずれの項目も誤差程度の差しかなく、非常に似通っています。

2621は設定から6ヶ月が経過し、資産が集まりつつあります。

為替ヘッジがついて経費がTLTよりも安い、為替手数料不要、楽天証券なら売買手数料無料と

メリットが非常に多いです。

しかし、分配率が低めで、リターンも低めです。

分配金は年4回ですから、ご注意くださいね。

せーじんは、この中ではEDVに毎月積立投資しています。

値動きが大きいですが、暴落時のヘッジとしては申し分のない銘柄です。

以上、暴落すると価値が上がる!攻撃的守備の長期米国債ETFを比較【TLT/EDV/VGLT/SPTL/2621】という話題でした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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