「サマーラリー」と「夏枯れ相場」をデータで検証!夏の株価は上がる?下がる?

こんにちは、せーじんです。

日本にも、米国にも、株式市場に関するさまざまなアノマリーがあります

もうすぐ暑い夏がやってきますが、夏に関するアノマリーもありますよ!

それがこの2つです。

  • サマーラリー
  • 夏枯れ相場

あなたも聞いたことがあるのではないでしょうか?

知ってるよ!サマーラリーは「夏は株価が上がりやすい」、夏枯れ相場は「夏は株価が下がりやすい」だよね。あれ?

この2つは、どっちも有名なアノマリーだけど、全く逆のことを言ってるよね。

どっちが正しいの?

ということで、今日は矛盾する2つのアノマリー

「サマーラリー」と「夏枯れ相場」はどちらが当たるのか、本気で検証していきましょう。

今回の記事の内容

アノマリーとは、論理的に説明できないが、なぜかそうなるという経験則

ところで、アノマリーってなんだっけ?

アノマリーっていうのは、論理的に説明できないことだね

本来のアノマリーという言葉はこういう意味です。

アノマリー(anomaly)とは、ある法則・理論からみて異常であったり、説明できない事象や個体等を指す。

科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象を含む。

すでに説明できるようになった現象でも、アノマリーあるいは異常という名称がそのまま残ったものも多い。

出典元:wikipedia

投資の世界でのアノマリーという言葉も、ほぼ同じ意味合いで使われます。

投資用語としてのアノマリーとは

論理的な説明ができないが、当たることが多いとされている経験則。

日本で有名なアノマリーは、節分天井彼岸底などが広く知られています。

米国でも、セルインメイなど多くのアノマリーがあります。

2つのアノマリーの意味合いを確認しよう

サマーラリーとは、夏場は株価が上がりやすいこと

それぞれのアノマリーの正確な意味を押さえておきましょう・

サマーラリーとは、このようなアノマリーです。

夏場にかけて株高が続くこと。

主に米国の株式市場で流布しているアノマリー(経験則)のひとつで、

独立記念日(7月4日)からレーバーデー(9月第1週月曜日)までは株価が上昇しやすいとされています。

投資家が長期休暇に入る前に、株を買うことが多いためであると言われています。

出典元:大和証券Webページ

やっぱり、夏は株価が上がりやすいってことね。

上がる理由は、投資家が長期休暇前に株を買い込むから、か

2021年のレーバーデーは、9月6日(月)です

夏枯れ相場とは、相場があまり動かなくなること

次に、「夏枯れ相場」の意味合いも確認しておきましょう。

夏になるとお盆休みなどで市場参加者が減るため株式市場の取引高が減少し、相場があまり動かなくなること。

また、夏枯れ相場の一番安値のことを「夏底」という。

出典元:野村証券Webページ

夏枯れ相場は、相場があまり動かなくなることかあ。
「株価が下がりやすい」じゃないのね

そうなんだね。日本ではお盆休み、米国でも夏季休暇で市場参加者はかなり減少するから、こっちも説得力がありそうだね

2つのアノマリーの意味をまとめると

2つのアノマリーをまとめると
  1. 7月初旬から9月初旬にかけて、株価は上がりやすい
  2. 市場参加者が減るため、出来高が下がり株価は大きく動かない

ふむふむ。で、これって本当に当たってるの?

じゃあ、データで検証していきましょう!

検証内容は

過去10年の、7月初旬から9月初旬の株価を確認し、

  1. 株価は上がったか(サマーラリー)
  2. 出来高が下がったか(夏枯れ相場)
  3. 株価の変動は小さくなったか(夏枯れ相場)

S&P500は株価が上昇する確率高し

S&P500のETF、SPYの株価チャートを見てみましょう。

なんでETFなの?

指数のチャートだと、出来高が確認できないからね

期間は10年間で、

毎年、7月初旬から9月初旬を青く表示しています。

このチャートを使って、それぞれの年で「サマーラリー」「夏枯れ相場」が当たっているか確認していきましょう。

表の見方

株価:「o」は株価上昇、「x」は株価下落、「ー」はほぼ横ばい

出来高:「o」は上昇、「x」は下落、「ー」は普段通り

変動:「o」は小さめ、「x」は大きめ、「ー」は普段通り

各項目で、「o」がつけばアノマリー通りを意味します。

株価上昇出来高減変動減
2011年7月−9月xxx
2012年7月−9月o
2013年7月−9月o
2014年7月−9月o
2015年7月−9月xxx
2016年7月−9月oo
2017年7月−9月ooo
2018年7月−9月oox
2019年7月−9月xxo
2020年7月−9月oox
アノマリー的中率70%40%20%

株価の上昇は、アノマリーがよく当たってるね

出来高も明らかに減っている年が多いね。でも、株価変動の幅は、減少してないね

S&P500は株価が上昇する確率は70%となかなかの高確率でした。

出来高の減少もありますが、変動率の減少は感じられませんね。

ナスダック100も株価が上昇する確率高し

続いて、ナスダック100も確認してみましょう。

こちらもETFのQQQで、出来高も含めて確認します。

毎年、7月初旬から9月初旬を青く表示しています。

表の見方

株価:「o」は株価上昇、「x」は株価下落、「ー」はほぼ横ばい

出来高:「o」は上昇、「x」は下落、「ー」は普段通り

変動:「o」は小さめ、「x」は大きめ、「ー」は普段通り

各項目で、「o」がつけばアノマリー通りを意味します。

株価上昇出来高減変動減
2011年7月−9月xxx
2012年7月−9月o
2013年7月−9月oo
2014年7月−9月o
2015年7月−9月xxx
2016年7月−9月oo
2017年7月−9月oo
2018年7月−9月ox
2019年7月−9月xo
2020年7月−9月ox
アノマリー的中率70%20%20%

ナスダックも、株価の上昇はアノマリーがよく当たってるね

出来高も株価変動幅も的中率は20%とかなり低い数値だね。7月だけとか8月だけとか、ある程度絞ると的中している年が多いんだけど

ナスダック100は、株価が上昇する確率は70%とS&P500と同様になかなかの高確率でした。

しかし、出来高の減少や変動率の減少は感じられませんでした。

日経平均には、サマーラリーも夏枯れもない

続いて、日経平均も確認してみましょう。

こちらもETFの中で人気の高い、NEXT FUNDS 日経225(1321)で、出来高も含めて確認します。

毎年、7月初旬から9月初旬を青く表示しています。

表の見方

株価:「o」は株価上昇、「x」は株価下落、「ー」はほぼ横ばい

出来高:「o」は上昇、「x」は下落、「ー」は普段通り

変動:「o」は小さめ、「x」は大きめ、「ー」は普段通り

各項目で、「o」がつけばアノマリー通りを意味します。

株価上昇出来高減変動減
2011年7月−9月xxx
2012年7月−9月xo
2013年7月−9月xox
2014年7月−9月
2015年7月−9月xxx
2016年7月−9月o
2017年7月−9月xo
2018年7月−9月x
2019年7月−9月xx
2020年7月−9月o
アノマリー的中率20%30%0%

日経平均は、株価の上昇も、出来高や変動幅の減少もないみたい

そうだねえ。この10年では、そういう傾向はないみたいだね

日経平均は、株価が上昇する確率も、出来高や変動率の減少が発生する確率も低く、サマーラリーや夏枯れ相場といった傾向は見られませんでした。

中国(香港ハンセン指数)は出来高が逆に増える!夏に大きな下落も

次に、中国の香港ハンセン指数も確認しましょう。

こちらもETFの中で人気の高い、香港市場上場ETF:トラッカーオブ香港(2800)で、出来高も含めて確認します。

毎年、7月初旬から9月初旬を青く表示しています。

表の見方

株価:「o」は株価上昇、「x」は株価下落、「ー」はほぼ横ばい

出来高:「o」は上昇、「x」は下落、「ー」は普段通り

変動:「o」は小さめ、「x」は大きめ、「ー」は普段通り

各項目で、「o」がつけばアノマリー通りを意味します。

株価上昇出来高減変動減
2011年7月−9月xxx
2012年7月−9月oo
2013年7月−9月o
2014年7月−9月oxx
2015年7月−9月xxx
2016年7月−9月oxx
2017年7月−9月oo
2018年7月−9月xx
2019年7月−9月xxx
2020年7月−9月o
アノマリー的中率60%0%20%

香港ハンセン指数は、夏だから出来高が減るってことは全くなさそう。むしろ増えてる年の方が多いくらいだったね

中国では夏休みはないのかな?
それとも、出来高が減少する欧米市場から中国市場に投資家が流れているのかな?

株価が上昇する確率は高そうだね

そうだね。でも、ガッツリ下がる年もあるし、特別上がりやすい感じはしないね

香港ハンセン指数は、夏の期間に出来高が減るということはありません。むしろ増えることが多いです。株価が上昇する確率は高いですが、大きく下落することも多く、サマーラリーや夏枯れ相場といった印象はありません。

金は出来高・変動幅ともに変化なし、株価は上がる傾向

次に、株ではなくコモディティも調べてみましょう。

確認するのは、金です。

金ETFの中で人気の高いGLDで、出来高も含めて確認します。

毎年、7月初旬から9月初旬を青く表示しています。

表の見方

株価:「o」は株価上昇、「x」は株価下落、「ー」はほぼ横ばい

出来高:「o」は上昇、「x」は下落、「ー」は普段通り

変動:「o」は小さめ、「x」は大きめ、「ー」は普段通り

各項目で、「o」がつけばアノマリー通りを意味します。

株価上昇出来高減変動減
2011年7月−9月oxx
2012年7月−9月o
2013年7月−9月o
2014年7月−9月x
2015年7月−9月x
2016年7月−9月x
2017年7月−9月o
2018年7月−9月x
2019年7月−9月oxx
2020年7月−9月oxx
アノマリー的中率60%0%0%

金も、夏だから出来高や変動幅が減るってことは全くないね
株価が上がる確率は高そうだけど

そうだね。60%だから、確率はそこそこ高い程度だけど、上がる時の上げ幅は凄まじいものがあるね

金は、株価が上昇する確率はそこそこ高く、上がった時は大きく上がることが多いです。

しかし、出来高や変動幅が減るということはありません。

ビットコインも出来高や変動幅の減少は見られず、株価への影響も小

ビットコインは値上がりが強烈すぎて、通常のチャートだと前半部分の値動きが非常にわかりにくいです。

そこで、ここではログチャートで表示します。

ログチャート(対数チャート)とは

縦軸の数値の目盛を、株価の変動した金額ではなく、変動した率で表したチャートのことです。

  1. ビットコインのような値動きの激しい商品
  2. S&P500の100年チャートなどの超長期チャート

このようなチャートを表示するとき、通常使う縦軸が金額のチャートだと前半部分の動きが全くわかりません

対数チャートであれば、前半部分の値動きもよくわかります。

百聞は一見にしかず、実際のチャートを見比べれば違いがよくわかりますよ

こちらが、通常のビットコインの10年チャート

2017年まで値動きしなかったのかな?

これをログチャートにすると、こうなります

おお、わかりやすい!

なので、ビットコインについてはログチャートに色付けしてお見せしていきますよ

ログチャートについては、テクニカル分析入門というページに詳しく解説してありましたので、気になる方はご覧ください

表の見方

株価:「o」は株価上昇、「x」は株価下落、「ー」はほぼ横ばい

出来高:「o」は上昇、「x」は下落、「ー」は普段通り

変動:「o」は小さめ、「x」は大きめ、「ー」は普段通り

各項目で、「o」がつけばアノマリー通りを意味します。

株価上昇出来高減変動減
2012年7月−9月o
2013年7月−9月oo
2014年7月−9月x
2015年7月−9月x
2016年7月−9月x
2017年7月−9月o
2018年7月−9月
2019年7月−9月xo
2020年7月−9月o
アノマリー的中率44%0%22%

ビットコインは、出来高や変動幅は金と同じで夏に減るということはなさそうだね。
株価が上がる確率は金より低そう。

そうだね。サマーラリーも夏枯れも、ビットコインにはあまり関係ないのかな

ビットコインは、夏に株価が上昇する確率はそれほど高くなく、出来高や変動幅が減るということもありません。

各投資先の検証結果をまとめると

ここまでの検証結果をまとめると、こうなります。

投資先株価上昇出来高減変動率減
S&P50070%40%20%
ナスダック10070%20%20%
日経平均20%30%0%
香港ハンセン指数60%0%20%
60%0%0%
ビットコイン44%0%22%

株価の上昇傾向はありそうだね。
S&P500、NASDAQ100、香港ハンセン、金では特に強そう

逆に、出来高や変動率の減少は、どの指数もあんまり強くなさそうだね。

ということで、今回の実験では、

今回の実験結果からわかったこと

サマーラリー(夏場に株価が上昇する) = 米国や金では、傾向あり

夏枯れ相場(夏場は変動が小さい) = どの相場でもあまり当てはまらない

という結果になりました。

へ〜、サマーラリーの方が強いのかあ

ああ、そうそう。言い忘れたことが1つあります

今回の実験は、限られた期間、限られた銘柄で行ったものです。また、出来高や変動幅の判定はせーじんの主観です。実験結果は、エンターテイメントとして、お楽しみください。

まとめ

夏の相場を示すアノマリーとして知られる、

「サマーラリー」と「夏枯れ相場」

は本当なのでしょうか。

検証する前に、それぞれのアノマリーの意味を確認しましょう。

サマーラリー:夏場に株価が上昇しやすいこと

夏枯れ相場:夏場は市場参加者が休暇のため、出来高が小さく変動幅も小さいこと

では、これが本当に正しいのか。

過去10年間のデータから検証してみました。

すると、結果はこの表の通り

投資先株価上昇出来高減変動率減
S&P50070%40%20%
ナスダック10070%20%20%
日経平均20%30%0%
香港ハンセン指数60%0%20%
60%0%0%
ビットコイン44%0%22%

ここからわかったことは、

今回の実験結果からわかったこと

サマーラリー(夏場に株価が上昇する) = 米国市場や金では、傾向あり

夏枯れ相場(夏場は変動が小さい) = どの相場でもあまり当てはまらない

米国では70%の確率で起こるサマーラリー、今年も期待ですね!

以上、「サマーラリー」と「夏枯れ相場」をデータで検証!夏の株価は上がる?下がる?という話題でした。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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