決定!円高リスクをヘッジするには金を買え!

こんにちは、せーじんです。

2020.12.19現在、為替が着々と円高に向かって進んでいます。

うわー、一直線に下がってるね。
下がってるってことは、円安?

ちがうよ、下に行くほど円高なんだよ。
1ドルの値段が何円なのかを表したグラフだから、下に行くほどドルが安いってこと。
ドルが安い=円が高いということになるよ。

この円高がどこまで進むのかは誰にもわかりません。

どこまで行くのかわからないからこそ、我々投資家はリスクに備えて準備をしておかなければならないのです。

円高のリスクとは、ドル建て資産(米国株や米国ETF など)の、円換算の価値が目減りしてしまうことです。

円高のリスクの仕組みや理由については、昨日の記事で書いています。

今回の記事の内容

円高リスクのヘッジができる銘柄とは、円高のメリットを活かせる銘柄なんだけど…

円高のヘッジができそうなものは、こんなところでしょうか

  1. 内需主体の日本株やETFをポートフォリオに加える
  2. リート(不動産投資法人)に投資する
  3. 金に投資する
  4. 国内債券に投資する
  5. 日経やTOPIXを空売り
  6. FXで売りから入る
  7. 円で持っておく

前回の記事から、選択肢を増やしまして7つにしました。

1日あればいろいろ思いつくものですね

それでは、いってみましょう

内需主体の日本株は、円高のメリットを活かせる銘柄です

円高のメリットとは輸入品が安くなること

円高というのは日本経済に悪い影響を与える、という論調で語られることが多いと思いますが、

そうではありません。

デメリットもありますが、メリットもあるんですよ

どんなメリットがあるの?

輸入品を安く仕入れることができる、ということかな

この辺の詳細は前回記事をご覧ください。

安く輸入できるということは、

  1. 輸入品を国内で売っている企業や、
  2. 輸入品を原材料として主に国内向けの製品を製造している企業、
  3. 輸入品を消費して営業している企業

など、いわゆる内需型銘柄が利益を増やすことができるということですね。

利益が増えるということは、株価の上昇にも期待できます。

円高時に株価が上昇する銘柄を持つことで、米国株の円換算資産価値の目減りに備える作戦です。

内需型の業種って、どんな業種?

内需型の業種は

  • 小売り
  • エネルギー
  • 運輸
  • 銀行
  • 建設、不動産

などですね。

こういった業種について、業種ごとにETFがあります。

業種全体の傾向をつかむため、個別銘柄でなく業種別ETFを使って、為替との連動性を確認していきましょう。

今回調査するETFを並べてみました。

  • NEXT FUNDS 東証銀行業株価指数連動型上場投信(1615)
  • NEXT FUNDS 食品TOPIX-17)上場投信(1617)
  • NEXT FUNDS エネルギー資源(TOPIX-17)上場投信(1618)
  • NEXT FUNDS 建設・資材(TOPIX-17)上場投信(1619)
  • NEXT FUNDS 医薬品(TOPIX-17)上場投信(1621)
  • NEXT FUNDS 電力・ガス(TOPIX-17)上場投信(1627)
  • NEXT FUNDS 運輸・物流(TOPIX-17)上場投信(1628)
  • NEXT FUNDS 小売(TOPIX-17)上場投信(1630)
  • NEXT FUNDS 不動産(TOPIX-17)上場投信(1633)

今回も長くなりそうですが、ぜひお付き合いください。

今回の調査では、「相関係数」というインジケーターを使っています。

画像の中の赤く表示されている部分です。

赤の範囲がプラスにあれば、正の相関(円高になると値が下がる)

赤の範囲がマイナスにあれば、負の相関(円高になると値が上がる)

ことを示しています。

詳しい見方や説明はこちらの記事です。

それでは行きましょう!

NEXT FUNDS 東証銀行業株価指数連動型上場投信(1615)

NEXT FUNDS 食品TOPIX-17)上場投信(1617)

NEXT FUNDS エネルギー資源(TOPIX-17)上場投信(1618)

NEXT FUNDS 建設・資材(TOPIX-17)上場投信(1619)

NEXT FUNDS 医薬品(TOPIX-17)上場投信(1621)

NEXT FUNDS 電力・ガス(TOPIX-17)上場投信(1627)

NEXT FUNDS 運輸・物流(TOPIX-17)上場投信(1628)

NEXT FUNDS 小売(TOPIX-17)上場投信(1630)

NEXT FUNDS 不動産(TOPIX-17)上場投信(1633)

一気に見ましたが、どれもヘッジとしては物足りないですね。

赤い部分が明らかにマイナスが多いという業種はありませんでした。

次に行ってみましょう。

リート(不動産投資法人)は為替の影響が小さい

東証リート指数に連動するETFです。

プラスとマイナスが半々くらいでしょうか。

また、リートはコロナショックからの立ち直りが遅れています。

今後の急激に回復による収益にも期待できます。

リートは、為替の影響がかなり小さく、ヘッジとして投資対象に加えてもいいですね。

金は「有事の金」、円高にも強い

金も、先ほどのリートと同じくプラスとマイナスが半々くらいですね。

こちらも為替の影響が小さいようです。

金融危機などで価値が上がるのが、「金」と「円」ですから

円高(=ドル安)のときには金も同時に価値が上がることが多いのでしょう。

また、現在世界中で積極的に金融緩和をしており、今後金などの高騰が期待されています。

円高ヘッジとして十分に機能するだけでなく、大幅な値上がりにも期待できそうです。

国内債券は、為替と逆に動く傾向が強い

これは、明らかにマイナスが大きいですね!

マイナスが多いということは為替と逆に動くことが多いことを示しているので、円高ヘッジとして適格といえますね。

値動きが非常に小さいため大きく利益を上げることには期待できませんが、

暴落時でも値動きが小さいため、下落への備えとしても期待できますね。

日経平均やTOPIXは為替と強く連動するので、これを空売りする

日経平均と為替の相関チャートはこうです

TOPIXはこうです。

いずれも強く連動していますね。

円高時にはこういった指数のETFを空売りすることで、リスクヘッジになる可能性が高いです。

しかし、今現在の円高では、日経平均もTOPIXも爆上げしてます。

こんな時に空売りしたら破産してしまいますから、使い方には気を付ける必要がありますね。

円高ヘッジになる場合が多いが、逆に動くと大損するので要注意

FXで売りから入る

FXの取引に慣れている方には、売りから入るのもアリかもしれませんね。

レバレッジのかけすぎには要注意ですよ!

円で持っておくというのも、立派な投資ですよ

円高ということは、円の価値が上がるということ。

円高が続くうちは円で持っておくというのも、立派な投資ですよ。

こういう機会に、利益確定や損切りして様子を見るのもアリです。

下手に動くよりもかもしれませんね

「休むも相場」

という格言もあるくらいです。

せーじんならこうする

ここまで、たくさんのパターンを検証しました。

あなたは、どの方法に魅力を感じましたか?

どれにも魅力を感じなかったという方もいるかもしれませんけど・・・

このなかで、せーじんならどうするか考えました。

やっぱり、金への投資を強化しようと考えています。

リートも少し買い足していくつもりです。

この記事を書いたことで、また1つ金の魅力に気づかされました。

金の魅力は、

  • 暴落に強い、
  • インフレに強い、
  • これから大きな伸びに期待できる

さらに円高に強いが加わりました。

もう投資しない理由がないですね。

金の他の貴金属も気になるところです。

これは、今度記事にまとめたいと思います。

債券は引き続き米国債券を買い足していきますが、これは円高ヘッジでなく暴落対策です。

以上、決定!円高リスクをヘッジする方法は金を買え!という話題でした。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

円高ヘッジに金投資

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