リスク知ってます?米国レバレッジETF・投信に史上最大の純流入!

こんばんは、せーじんです。

今日の話題もレバレッジETFについてです。

今日もレバレッジなの?

そうだよ。レバレッジは上がるときの力がすごいから、ついつい買いすぎてしまう投資家が多いんだ。
きちんとリスクを把握したうえで投資してほしいから、バブル前夜のこの時期にレバレッジのリスクをお話しする記事をあげてるんだよ。

今回は、面白いレポートを見つけたので、こちらについて解説していきましょう。

三菱UFJ国際投信株式会社が2020年4月24日に発表したレポートです。

レポートをクリックすると、三菱UFJ国際投信株式会社ウェブページへ飛びます。

三菱UFJ国際投信株式会社ウェブページより引用
今回の記事の内容

新型コロナの中、米国でレバレッジ投信に史上最大の流入

世界の株式市場がコロナショックに見舞われた2020年3月、米国のレバレッジ投信(ETFを含む)の流入量が史上最大の規模となりました。

このレポートでは、投信という言葉を使用している場合はETFを含みます

2020年3月とは、SPXLのチャートで見ると、コロナショックで大幅下落し、下げ止まったところですね。

みんな暴落を待っていた、ということでしょう。

せーじんも、3月はSPXL、TECL、SOXLを買いあさりましたよ

その流入規模が凄まじかったのです。

これまで最大規模であったのは、2008年10月(リーマンショック時)の4846億円でしたが、

今回の2020年3月の流入規模は、6299億円でした。

特に、3月25日までの週が最も流入が多かったようです。

青で塗っている部分が、3月18日から3月25日までの1週間です。

ちょうどコロナショックの底の部分ですね。

すごくいいタイミングで購入した人が多いようです。

うらやましいですね。

大手運用会社はレバレッジ投信(ETF含む)の運用はしない方針

レバレッジ投信の純資産額を見てみましょう。

米国籍レバレッジ投資信託(除くインバース、オープンエンドとETF)の純資産上位10銘柄クラス

(2020年3月末現在) 
1 ProShares UltraPro QQQ
2 ProShares Ultra QQQ
3 ProShares Ultra S&P500
4 Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF
5 ProShares UltraPro S&P500
6 Direxion デイリー 半導体株 ブル3倍 ETF
7 Direxion デイリー テクノロジー株 ブル3倍 ETF

8 Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF
9 Direxion デイリー 金鉱株 ブル3倍 ETF
10 ProShares UltraPro Dow30

三菱UFJ国際投信株式会社ウェブページより抜粋、引用

このベスト10、プロシェアーズとディレクションしかないよ

そうなんだよ。実は、米国のレバレッジETFを運用しているのは、ほぼこの2社だけなんだよ。

えー、だって、運用会社って他にもたくさんあるよね。
なんで他はやらないの?

それは、各運用会社の重鎮たちのこういった言葉に出てるね

存続可能な長期投資商品ではなく、この様な ETF を同社が販売する事はない。

増幅されたリターンを提供する商品は一般の投資家には危険過ぎるだけだ。

ステートストリート・グローバル・アドバイザーズ(米国第3位) ジム・ロス 氏

ブラックロックはレバレッジド ETFを決して手掛けないだろう。

構造上の問題があり、業界を破壊する恐れがある。

SEC が容認している理由が分からない。 監視すべき。

ブラックロック(米国最大手)CEO ローレンス・フィンク氏

極めて短期の投機的性格は当社顧客の多くが共有する長期投資の姿勢に合わない

バンガード(米国第2位) コメント

業界の上位3社が、レバレッジ投信の運用に否定的な見解をだしてるんだよ。

なんか、すごいコメントだね。ここまで言われるほど危険なものなの?

米国証券取引委員会も、規制の検討をしている

米国証券取引委員会(SEC)も規制の検討をしている、という話もあるくらいだしね。少し古い話になるけど、2009年にはSECがこんなコメントをしているよ。

(レバレッジ投信は)「2 日以上保有する個人投資家には適していない可能性がある」との見方を示し、「理解が難しく、長期投資家に適した商品ではない」と金融機関に警告

金融機関は、(1)販売停止、(2)顧客に勧めない、(3)商品に関する適切な理解と営業部隊に対する十分なトレーニング規定や手続き強化を実行してきた

SECも、十分な知識のないままにレバレッジ投信へ投資をして、大きく損をする個人投資家がいることを問題視してるね。

大手運用会社や米国証券取引委員会が問題視するほど大きなリスク

レバレッジETFには、どんなリスクがあるの?

レポートの内容にせーじんの意見を加えると、こんなリスクがあるよ

複利効果が大きく働く(減価する)

経費が高く、配当が低い

複利効果が大きく働く=レンジ相場では徐々に減価していく

複利効果は、資産を形成する際の大きな味方としてポジティブな意味合いで使用することが多い言葉です。

株価上昇時には、レバレッジ効果と相乗して大きな利益を生み出します。

レバレッジ上昇

ですが、連続して株価が下落した場合、この複利効果がネガティブに働きます。

上昇時と同じようにレバレッジ効果と相乗し、より大きく下落することになります。

レバレッジ下落

レバレッジETFではこの複利効果が大きく働くため、指数がヨコヨコの相場でも株価が下がってしまいます。

レバレッジヨコヨコ

元の指数は4日後に100に戻っているのに対し、レバレッジのほうは95くらいまで下がっています。

これは、減価とも言います。

指数が下がらなくても、レバレッジETFはさがってしまうのね

経費が高く、配当が低い

単純に、経費が高いということは資産形成に対する大きなデメリットです。

レバレッジETFであるSPXLと、S&P500のETFで最も経費の安いVOOで比較しましょう。

経費配当
SPXL0.95%0.50%
VOO0.03%1.64%

経費が32倍、配当が3分の1です。

違いすぎ!

レバレッジETFとノンレバレッジETFの比較

最後に、リターンの比較をします。

三菱UFJ国際投信株式会社は、配当込みデータを出していただいています。

ありがたいですね。

なお、ここで比較しているETFは、米国で最も古いレバレッジ投資信託(レバレッジ倍率1.5倍)です。

A期間(1997年6月から2009年6月)

S&P500指数はわずかな上昇ですが、配当込みであれば28%のプラスでした。

しかし、レバレッジ投資信託は27%のマイナスでした。

B期間(2000年3月から2002年10月)

S&P500指数は右肩下がりの期間、レバレッジ投資信託はS&P500と比較して1.4倍程度大きくマイナスでした。

C期間(2009年3月から2020年2月)

S&P500指数は長期的な右肩上がりの期間、レバレッジ投資信託はS&P500と比較して1.9倍程度大きくプラスでした。

詳細は、三菱UFJ国際投信株式会社ウェブページまで

レポートには、もっと詳細なことが記載されています。

詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください

三菱UFJ国際投信株式会社ウェブページ https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_200424.pdf

レポートでは、日経平均でのシミュレーションや、積立した場合のシミュレーションなども掲載していますよ。

まとめ

コロナショック真っただ中の2020年3月、ETFを含むレバレッジ投信への資金流入が史上最大となった。

週単位でみても、大底の3月下旬に資金流入が最大化しており、投資の上級者が多いことがうかがえる。

レバレッジ投信は、そのリスクの高さから上級者向け商品であり、長期保有には向かない。

そのため、米国の大手運用会社は、どこもレバレッジ投資信託を扱っていない。

レバレッジ投資信託(ETF) のリスクは以下の通り

  • 複利効果が大きく働く(レンジ相場では減価する)
  • 経費が高く、配当が低い

上昇相場では大きく上昇するが、下落相場では大きく下落するうえ、レンジ相場でも減価する。

また、ノンレバレッジ商品と比較して経費が高く配当が低い。

このため、配当込みのトータルリターンではノンレバレッジETFに大きく劣る可能性がある。

せーじんのポートフォリオ

せーじんの資産状況はこちらの記事で解説しています。

せーじんの取引履歴はこちらです

4月から、S&P500のETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験をしています。最新の報告は、こちらの記事!

以上、米国レバレッジETF・投信に史上最大の純流入!リスクも高いですよという話題でした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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