こんにちは、せーじんです。
今日は、高配当ETFのSPYDについてのお話ですよ
SPYDていうと、あの高配当でおなじみのETFだね。
高配当なのに高成長で、しかも増配なんてすごいじゃない!
2021年上半期、絶好調のSPYDを詳しくみていきましょう。
SPYDは経費率が安く流動性の高い高配当ETF
SPYDの概要を見ていきましょう
- SPDRポートフォリオS&P500高配当ETF (SPYD)
名前の通り、S&P500の中で高配当の銘柄を集めたETFです
ティッカー | SPYD |
---|---|
運用会社 | ステートストリート |
設定日 | 2015.10.21 |
総資産 | 46億2200万ドル |
出来高 | 1,131,623 |
分配金 | 4.06% |
経費率 | 0.07% |
SPYDの特徴は、どんなところ?
SPYDの特徴は、
1 高配当
2 経費が安い
3 流動性が高い
だね
流動性が高いってどういうこと?
流動性が高いっていうのは、どれだけ活発に売買されているかということだよ。要するに、人気があるってことだね
SPYDは配当利回りが4〜5%程度ですが、これらの銘柄は配当が10%に迫っています
構成銘柄を確認しよう
SPYDは、どんな銘柄が入ってるのかな?
まずは、構成銘柄数を確認しましょう。
78銘柄
78銘柄であれば、まずまず分散されていますね
構成銘柄の上位10銘柄を確認しよう
構成銘柄の上位10銘柄を比較しましょう。
順位 | 銘柄 | ティッカー | 比率 | 業種 |
---|---|---|---|---|
1 | アイアンマウンテン | IRM | 1.63 | 不動産 |
2 | シーゲートテクノロジー | STX | 1.60 | 情報技術 |
3 | パブリックストレージ | PSA | 1.57 | 不動産 |
4 | ウェルタワー | WELL | 1.57 | 不動産 |
5 | リージェンシーセンターズ | REG | 1.54 | 不動産 |
6 | アバロンベイコミュニティー | AVB | 1.52 | 不動産 |
7 | エクイシティレジデンシャル | EQR | 1.51 | 不動産 |
8 | コノコフィリップス | COP | 1.49 | エネルギー |
9 | フェデラルリアリティ | FRT | 1.48 | 不動産 |
10 | サイモンプロパティ | SPG | 1.48 | 不動産 |
うーん、聞いたことない会社ばっかり!
ほとんど不動産銘柄だからね。米国の不動産業者なんて、知らないよね。
それより、組み入れ比率を見てよ
え!1位でも1.63%なんて、すごい少ないね
そうなんだよ。そして、70位台でも1%を上回ってるんだよ
SPYDは分散性に非常に気を使ったETFです
銘柄数は78と特別多い訳ではありませんが、特定の銘柄に集中せずにバランスよく幅広い銘柄に分散投資してリスクを抑えています。
セクター構成は、金融と不動産が多くを占める
次にセクター構成を見てみましょう。
上位10銘柄は8銘柄が不動産だったけど、セクター1位は金融なんだね
金融、不動産、エネルギー、公益事業で70%を占めてるね。どれも高配当セクターだよ
配当金は、36%の大幅増配!
では、高配当ETFの命・配当金を確認しましょう。
SPYDの、2020年までの5年間の配当状況はこちら
上がったり下がったりしてるけど、ほぼ横ばいだね
右肩上がりとか、連続増配とか、そういう感じではないね
詳しいデータはこちら
年 | 配当額 | 年末利回り | 増配率 |
---|---|---|---|
2020 | $1.6321 | 5.09% | -6.54% |
2019 | $1.7462 | 4.81% | 7.86% |
2018 | $1.6189 | 5.40% | -6.71% |
2017 | $1.7354 | 5.51% | 14.63% |
2016 | $1.5139 | 5.41% |
増配と減配を繰り返してるね
でもね、すごいのは2021年に入ってからなんだよ
2021年7月19日までの配当金をご覧ください。
年 | 支払日 | 配当額 | 前年同期比 |
---|---|---|---|
2021年 | |||
2021年6月23日 | 0.3989 | 9.1% | |
2021年3月24日 | 0.6362 | 60.6% | |
2020年 | |||
2020年12月23日 | 0.6066 | 22.0% | |
2020年9月23日 | 0.2636 | -41.1% | |
2020年6月24日 | 0.3657 | -20.8% | |
2020年3月25日 | 0.3962 | 16.7% |
すごい!2021年は、3月に60%、6月に9%の増配!
2期合わせて、驚異の36%増配だよ!
この水準で第3四半期、第4四半期も配当が出れば、過去最高だった2019年を上回る配当になります。
素晴らしい成長です。
ちなみに、2020年第3四半期から2021年第2四半期までの合計配当額は、1.9053ドル
2021年7月19日開場前時点での株価は39.39ドル
ですから、
1.9053ドル(年間分配金)÷39.39ドル=4.78%
さらに増配が続くのであれば、かなり旨味がありますね。
株価チャートを確認しよう!
次に株価チャートを確認しましょう。
SPYDは高配当ETFなので値上がりはさほど重視しませんが、配当額以上に株価が下がっていたら資産形成にはマイナスです。
しっかりと確認しておきましょう。
わかりやすいように、S&P500のETF・SPYとの比較で見ていきます。
2021年初来ではS&P500を上回る、20%もの株価成長!
まずは、2021年初来の株価チャートを確認しましょう
青:SPYD 黒:S&P500(SPY)
おお!S&P500よりも値上がりしてるよ!
高配当に加えてこの値上がりは、本当に嬉しいね。
2021年上半期は、SPYDホルダーにとって本当にいい期間だね
でも、6月中旬に強烈に下がってるね
うん。2021年下半期がどうなるか、よく見ておこうね
2020年初来で見ると、ほぼプラスマイナスゼロの成長
コロナショックを挟んだ、2020年初来の株価チャートを確認しよう!
青:SPYD 黒:S&P500(SPY)
あれ?2020年初めから見ると、プラスマイナスゼロ。ほとんど成長してないね
SPYDは、ようやくコロナショック前の高値に戻したところだね
11月上旬の大統領選挙+コロナワクチン開発成功で一気に上がったね
こういった値動きは、金融セクターや不動産セクターとよく連動していますね。
2020年初来チャートに、金融セクターETF(XLE)を加えて比較しましょう
青:SPYD 黒:S&P500(SPY) 黄:金融ETF(XLE)
ほんとに、似たような値動きだね。
金融はSPYDよりさらに調子が悪そうだけど
コロナショックでの下落幅はかなり大きい
コロナショックでの落ち込みは、S&P500よりかなり大きいね!
コロナショックでの下落幅をくらべてみようか
SPYDは46.4%下落!
S&P500より13%も大きく下落してるね。これじゃあ、回復にも時間がかかるよね
設定来(6年間)リターンを確認しよう
設定来のリターンを確認しましょう。
SPYDが運用開始したのは2015年10月ですから、6年ほどの株価チャートです。
青:SPYD 黒:S&P500(SPY)
あちゃー!長期で見ると、やっぱりSPYDS&P500より下だね
まあ、こうならないとおかしいよね
え、なんでよ?
S&P500は高配当が魅力だよ。
株価成長までS&P500以上だったら、S&P500の存在価値がなくなっちゃうよw
配当+値上がりのトータルリターンを比較しよう!
では。配当+値上がりのトータルで比較しましょう。
どっちが高リターンなのかなあ??
青:SPYD 緑:S&P500(SPY)
SPYD:47.2%
S&P500(SPY):119.2%
うーん、やっぱりS&P500は強いんだね
王道と呼ばれるだけあって、そんじょそこらの銘柄よりいいリターンだよね
まとめ
今日は、経費が安く高配当が魅力のETF、
SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当ETF)
を見てきました。
主力は金融と不動産
経費率0.07%、配当利回りは4.78%(2021.7.19時点)のSPYD
非常に分散性に優れたポートフォリオです。
組み入れ比率1位の銘柄も、70位台の銘柄も1%台の比率でほぼ均等投資といっていいでしょう。
セクターで見ると、金融、不動産が主力
この2セクターに、エネルギーと公益事業を加えると70%を占める割合になります。
2021年上半期、大幅増配+株価上昇で最高のパフォーマンス
SPYDは高配当が魅力ですが、コロナショックが直撃した2020年は6月、9月と2期連続の大幅減配でした。
が、12月は22%の大幅増配し、2021年3月と6月も大幅に増配しています。
この水準で配当が出れば、2021年は過去最高の配当額になりそうです。
株価も2020年11月以降は金融セクターの好調さを背景に、急激に株価が伸びています。
この成長によってコロナ前の高値をようやく回復しましたが、
2021年6月以降、再び下落を始めています。
SPYDの買い時は暴落時
SPYDは、コロナショックのような経済危機がなければ、比較的安定した株価を維持しています。
暴落時にこそ拾い、その後の反発上げと高い分配金利回りを確保したい銘柄ですね。
暴落時は減配発表もあり、投資するのは勇気がいるけどね
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以上【SPYD】2021年は最高の年?増配+株価上昇で輝く高配当ETFという話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。