こんばんは、せーじんです。
本日もせーじんブログにお越しいただきありがとうございます。
今日は、高配当株のメリットとデメリットをまとめてみました。
老後生活を配当金だけで生きていけたら最高だよね。不労所得最高!
高配当株も確かに魅力的なんだけど、これから資産を増やしていこうっていう段階の人にはおススメできないんだよね
えー!配当金で老後生活はダメなの?
すでに、お金持ちの人にはいいんだろうけどね。これからお金を増やす人には、あんまりよくないと思うよ。その理由を、順番にお話ししていくね。
リターンを比較してみましょう
投資の王道、インデックス投資と高配当株投資の比較をしていきます。
株式投資から得られるリターンは、大きく分けて
・株価上昇による売却益
・配当所得
ですね。
高配当株のリターンは
一般的に高配当株といわれる株の配当は年率3~5%程度であることが多いです。
米国株であれば年率7%前後の銘柄もあります。
高配当株も株価の成長は見込めますが、すべてではないもののS&P500より成長率は低い傾向にあります。
一般的に成長性が高い企業は配当が低く、成長が頭打ちになった企業は配当が高くなる傾向にあります。
成長性が高い企業は自社の事業に多く投資するため配当にはあまりお金を回さないのです。
現に、テスラやアマゾン、アルファベット(グーグル)は配当を出していません。
アップルやマイクロソフトは配当を出していますが、高配当という水準ではありません。
また、配当目的に所有しているため売却することはめったにないでしょう。
増配のチャンスもありますが、減配のリスクもあります。
現在も続くコロナ禍で、連続増配していた銘柄が減配するケースも目立っています。
連続増配期間が長いからといって安心できるわけではありません。
インデックス投資のリターンは
一方、インデックス投資はどうでしょう。
S&P500の平均成長率は年率7~9%程度です。
S&P500のETFへの投資であれば、配当金が年率2~2.5%程度受け取れます。
ETFでなく投資信託への投資であれば配当金は受け取れませんが、自動で配当金を再投資してくれているため、投資信託の成長率は9~12%程度になります。
コロナショックでは30%程度下落がありましたが、すでにコロナ前の高値に回復しています。
チャートで比較をしてみましょう
インデックス投資軍として、S&P500(VOO:青)とナスダック(QQQ:水色)を、
高配当ETF軍として、SPYD(緑)、VYM(橙)、HDV(黄)を選出しました。
5年間の比較ですが、インデックス投資軍の2つのETFが、1位と2位を占めています。
利益にかかる税金の率が違うんです
米国株へ投資する場合、日本と米国に税金を納めることになります。
日本へ支払う税金は、売却益も配当金も同じで、米国に税金を納めた後に残った利益の20.315%です。
ところが、米国に支払う税金は売却益と配当金で異なるのです。
配当金への課税…10%
売却益への課税…0%
高配当投資は安全なイメージだけど?
高配当投資って、安全なイメージがあるんだけど。
それが、そうでもないんだよね。
せーじんも痛い目にあったし。
高配当株への投資では、個別株への投資をお考えの方が多いと思います。
数社から10数社程度への投資では、分散性が低く、1社の下落があなたのポートフォリオに大きな影響を与えます。
仮に倒産してしまった場合、株は紙切れになります。
今は電子だから紙はないですけどね
長期にわたって利益と配当を出し続け、倒産の恐れがない銘柄を見極めることが必要となります。
また、投資した後も業績に変化がないか、確認し続けることが必要になるでしょう。
個別銘柄である以上、ほったらかしというわけにはいかないのです。
高配当ETFなら?
高配当ETFであれば、倒産の心配はないですね。
分散性はどうでしょう。
9月28日時点で、バンガード社、ステートストリート社、ブラックロック社が公表している最新の数字は以下の通りです。
- VYM 424銘柄
- SPYD 79銘柄
- HDV 75銘柄
VYMは、S&P500と同じくらい分散されていますね。
SPYDとHDVは80銘柄弱ですから、S&P500よりも分散性は低いものの十分な範囲でしょう。
ただ、チャートで比較したときにお見せした通り、リターンに大きな違いがありますね。
せーじん的考察
配当って、もらえるとうれしいですよね。
そのうれしい気持ちって、投資を続けていくうえでとても大切だと思うんです。
配当金をもらって、投資しててよかった~という気持ちを味わうことで、投資を続けるモチベーションにつながるのであれば、一概に否定することではないと思います。
インデックス投資の場合、売らないと現金になりません。
なので、暴落に巻き込まれて含み損が大きくなった時に、狼狽売りして市場から退場する、なんてことになりかねません。
その点では、暴落時も配当が出続けるのであれば、狼狽売りは避けられるかもしれません。
感情をうまく付き合えるかは、性格と経験によりますね。
売るタイミングって、すごく難しいよね。だったら、自動的に入ってくる配当金のほうがいいなあ。
資産を増やすことや分散を根拠とした資産的な安定性という意味ではインデックス投資が優れていますが、感情面での安定感は高配当株投資が優れているのではないかと思います。
高配当株投資にも魅力があることは確かです。
デメリットを把握したうえで、投資しましょう。
いつものことですが、せーじんはインデックスも高配当も両方やってますよ。高配当はほんの少しですが。
まとめ
- 資産を増やすという段階の方には、高配当株投資はおススメしません。
- リターンが低いうえに、配当収入は売却益よりも多く課税されるため。
- 配当金をもらった時の嬉しさは高配当株投資が優れており、これがモチベーションや継続性につながる。
- インデックス投資には一時的な含み損、高配当投資には減配というリスクがある。
- どちらにするか、個々の性格や経験によるが、どちらもメリットデメリットを把握して投資しよう
- せーじんは両方ともやっているが、高配当株投資はトッピング程度。
以上、老後は配当金生活で悠々自適?高配当株投資ってどう?という話題でした。