【DIA】毎月配当、コロナ後の成長期待特大!でも不人気のダウ平均ETF

こんにちは、せーじんです。

あなたは、S&P500やNASDAQ100に投資していますか?

おそらく、大半の人がVOOやQQQなどのETF、emaxisやiFreeなどの投資信託を通じて

これらの指数に投資しているのではないかと思います。

でも、米国にはもう一つ、有名な株式指数がありますよね。

ダウ平均です。

でも、ダウ平均に投資している方は、少ないのではないでしょうか。

今日の記事は、

  • ダウ平均って、どんな指数?
  • ダウ平均に投資するメリット、デメリットは?
  • ダウ平均に連動するETFを教えて?

というような疑問にお答えできればと思っています。

ニュースではよく聞く「ダウ平均」

知名度の割に不人気な投資先ですが、ダウ平均とそれに連動するETF「DIA」には、他にない魅力があるんですよ

今回の記事の内容

ダウ平均は世界初の株価指数、最も歴史を持つ

テレビのニュースで米国の株価を報道するとき、

必ず

「今日のダウ平均株価は〜」

と言っていますよね。

「今日のS&P500は〜」

というフレーズは聞いた事がないです。

そういえばそうだね。いつもダウ平均だ。どうしてS&P500じゃないんだろう。

それは、ダウ平均が世界初の株価指数で、最も長い歴史を持っているからだよ

へー、世界初なの?

そうなんだよ。S&P500と比較してみようか。

S&P500:1923年に前身となる指数が開発され、1957年に現在の形に

ダウ平均:1884年に前身となる指数が開発され、1894年に現在の形に

えー!ダウ平均は1800年代からあるの!?

ダウ平均=ダウ工業株30種平均

一般的に「ダウ平均」と呼ばれている指数は、正式名称は「ダウ工業株30種平均」と言います。

報道によって、「ニューヨークダウ」「ダウ工業30種平均」などとも呼ばれますが、全て同じ指数のことです。

ダウ平均には、他に「ダウ輸送株20種平均」、「ダウ公共株15種平均」という指数があり、これら3種類をあわせた「ダウ総合65種平均」という指数もあります。

でも、これはすごくマイナーな話なので、一般的には

ダウ平均=ダウ工業株30種平均

と覚えて問題ありません。

ダウ平均は30銘柄の単純平均で算出

ダウ平均とS&P500の大きな違いは、構成銘柄数と指数の算出方法です。

ダウ平均S&P500
構成銘柄数30500
算出方法株価の単純平均時価総額加重平均

銘柄数が全然違うね!

ダウ平均は30種しかないから、分散性は低いね。

ただし、セクター分散で考えると、テクノロジーの比率が非常に大きいS&P500よりも、さまざまなセクターからバランスよく組み入れているダウ平均の方が、分散性が高いともいえます。

算出方法が違うのはわかるんだけど、どう違うの?

そうだね。この2つの算出方法には、こんな違いがあるよ。

時価総額加重平均

銘柄ごとの時価総額を考慮した算出方法。時価総額が大きい銘柄ほど、より重みをつけて算出する

単純平均

その時点での株価を単純平均したもの。

市場の状況をより正確に表しているのは、時価総額加重平均の方だと言われているよ

ダウ平均とS&P500の構成銘柄を比較しよう!

構成銘柄を比較しよう

ダウ平均のETFであるDIAと、S&P500のETFのVOOの構成銘柄を比較しましょう。

構成銘柄(DIA)比率(DIA)構成銘柄(VOO)比率(VOO)
ユナイテッドヘルス6.83%アップル6.71%
ゴールドマンサックス6.61%マイクロソフト5.58%
ホームデポ5.75%アマゾン4.35%
セールスフォース5.02%フェイスブック1.98%
マイクロソフト4.89%テスラ1.92%
アムジェン4.83%アルファベットクラスA1.75%
キャタピラー4.55%アルファベットクラスC1.70%
ボーイング4.44%バークシャーハサウェイ1.39%
マクドナルド4.42%ジョンソンエンドジョンソン1.37%
ビザ4.34%JPモルガンチェース1.25%
上位10銘柄合計51.68%上位10銘柄合計27.99%
出典元:ETF.com

構成銘柄は、ぜんぜん違うんだね

そうだね。S&P500の上位はテクノロジーが多いけど、ダウ平均の上位には色々なセクターの銘柄が入っているね。

上位10銘柄の比率も全然違うね

ダウ平均は全体で30銘柄しかないからね。500銘柄もあるS&P500と比べると、上位10銘柄の割合は大きくなっちゃうよね

DIA(ダウ平均)の上位10銘柄

出典元:ETF.com

VOO(S&P500)の上位10銘柄

出典元:ETF.com

セクター別の構成を比較しよう!

次は、セクター別の構成比率を比較してみましょう。

今回もダウ平均のETFであるDIAと、S&P500のETFのVOOを比較します。

セクター(DIA)比率(DIA)セクター(VOO)比率(VOO)
テクノロジー21.83%テクノロジー33.47%
ヘルスケア17.71%一般消費財15.92%
一般消費財17.24%ヘルスケア13.31%
工業16.65%金融12.58%
金融14.03%工業9.19%
耐久消費財8.24%耐久消費財6.26%
エネルギー1.84%公益2.72%
通信サービス1.28%基礎材料2.52%
基礎材料1.18%エネルギー2.29%
通信サービス1.73%
出典元:ETF.com

テクノロジーの割合が全然違うね

そうだね。ダウ平均は、テクノロジーの割合が低い分、工業やヘルスケア、耐久消費財に多めに配分されているね。

でも、それ以外のセクターは意外と大きな差はないんだね

DIA(ダウ平均)のセクター分散

出典元:ETF.com

VOO(S&P500)のセクター分散

出典元:ETF.com

ダウ平均に投資するなら、米国ETFのDIA

ここからは、ダウ平均に投資するETF、DIAについて解説していきます。

名称SPDR® ダウ工業株平均 ETF
ティッカーDIA
総資産263億6583万ドル
運用開始1998.1.14
分配金1.74%
管理経費0.16%
出典元:ステートストリート社Webページ

総資産は263億ドルですから決して少ないわけではありませんが、

メジャーな指数に連動するETFとしては少し寂しい数字ですね

ちなみに、

S&P500ETFで最大のSPYの総資産は、3362億ドル

NASDAQ100ETFで最大のQQQの総資産は、1550億ドル

です。

DIAの総資産は263億ドルですから、比較になりませんね。

運用開始は1998年ですから、運用期間は20年を超えています。

ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなどといったさまざまな経済危機を乗り越えた、実績あるETFですね

経費は0.16%です。

VOO(0.03%)やSPY(0.09%)といったS&P500連動のETFと比較すると割高ですが、

NASDAQ100ETFのQQQ(0.20%)よりも割安です。

DIAの最大の特徴は、毎月分配であること

DIAの最大の特徴は、分配金を毎月出しているという事です。

とは言っても、年間の分配利回りは1.74%ですから、高配当というわけではありません。

あくまでも、配当の頻度が高いということがメリットなんです。

3ヶ月に1回もらえるよりも、毎月もらえた方が嬉しいよね

分配金は大幅増配が続いていたが、2020年は減配に

分配金はしっかりと増配しているのでしょうか。

分配金の履歴を確認しましょう。

支払い額年末利回り増配率
2020年5.7274ドル1.88%-3.76%
2019年5.9509ドル2.18%13.95%
2018年5.2224ドル2.42%7.16%
2017年4.8734ドル2.18%9.24%
2016年4.4613ドル2.55%9.83%
2015年4.0621ドル2.70%13.00%
2014年3.5948ドル2.39%4.69%
2013年3.4339ドル2.51%3.73%
2012年3.3106ドル3.14%11.43%
2011年2.9710ドル3.10%7.60%
出典元:seekingalpha

グラフにすると、こうなります。

出典元:seekingalpha

2011年以降は増配が続いていて、2015年以降は毎年10%前後という驚異的な増配率で増配していました

しかし、2020年は-3.76%の減配となりました。

新型コロナ感染症による都市封鎖などにより、ボーイングをはじめとした当時のダウ平均の主要構成銘柄が、甚大なダメージを受けたためです。

ボーイングは、今はトップ10に入っていないけど、半年前までは1位だったんだよ

へえ、そうなの

それが、一気にトップ10圏外に転落するほどのダメージを負ったんだよ。減配が-3.76%で済んで良かったとも言えるね

DIA(ダウ平均)のリターンを確認しよう

DIA(ダウ平均)のリターンを、S&P500(SPY)、NASDAQ100(QQQ)と比較してみましょう。

長期リターンは、S&P500とほぼ同等

まずは、長期的なリターンを確認します。

2001年3月からの20年間チャートをみてみましょう。

青:DIA 緑:SPY 赤:QQQ

DIA(青)は緑のS&P500と同じくらいのリターンだね

そうだね。DIAが上になる期間が長いだけど、コロナショック後はSPYが上回ってるね。
どちらにしても、リターンはほぼ同じくらいだね

2020年初めからの1年2ヶ月で比較すると、SPYに差をつけられている

次は、2020年初めからで比較しようか

コロナショックの前後も見るためだね

お、わかってきたな

青:DIA 緑:SPY 赤:QQQ

コロナショック以降は、DIAよりSPYの方が伸びてるね

そうだね。1年2ヶ月で10%もの差がついてるね。

10%は大きいなあ

2021年の年初来で比較すると、ダウ平均が最も伸びています

では最後に、2021年の年初来で比較してみよう

青:DIA 緑:SPY 赤:QQQ

あれ、緑のDIAが一番リターンがいいね!

コロナショック以降、

半導体やテクノロジーなどのハイテク産業ばかりが伸びていて、

航空や外食、旅行などの分野は伸び悩んでいました

しかし現在は、ワクチンが開発され、世界中に行き渡ろうとしています。

世界の感染者数も日に日に減少しており、コロナとの戦いに終わりが見えてきました

これからは、伸び悩んでいたセクターが伸びる番です。

その時に最もよく伸びるのは、ハイテクの比重が高いナスダックやS&P500ではなく、ダウ平均かもしれません。

ここからはダウ平均のターンになるかもしれないよ。

まとめ

今日は、米国ETFのDIAと、そのベンチマークであるダウ平均を紹介しました。

ニュースで聞く割には投資対象としての人気があまりないダウ平均ですが、

  • 長期的な成長率はS&P500と遜色ない
  • コロナショック以降伸び悩んでいたが、コロナ禍の終了を見据えて今後は大きな成長が期待できる
  • 実際に、2021年に入ってからはS&P500やナスダックを上回っている

と、これからが旬な指数になりそうです。

さらに、DIAには

  • 毎月配当

という大きなメリットがあります。

毎月配当金をもらいキャッシュフローの改善をしつつ、

株価成長による資産形成も期待しちゃいましょう。

以上、【DIA】毎月配当、コロナ後の成長期待特大!でも不人気のダウ平均ETFという話題でした。

本日も最後までご覧いただきありがとうございます。

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