こんにちは、せーじんです。
コモディティ投資、あなたはしていますか?
コモディティがスーパーサイクル入りしたのでは、という報道もありました。
スーパーサイクルとは、数十年の周期で起こる相場の大きな流れのこと。
10年ほど上昇が続き、次の10年ほどは下落トレンドというサイクルが存在する。
コモディティ相場のスーパーサイクルは過去100年間に4回あり、今回は5回目。
これからは、コモディティが長期的に上がり続けるかもしれませんよ。
コモディティってなんだっけ?
コモディティとは、現物商品のこと。
コモディティには、
- 金、銀などの貴金属
- 銅やアルミなどのベースメタル
- 原油や天然ガス
- 小麦やコーヒーなどの農業製品
などが含まれます。
ビットコインなどの暗号資産もコモディティに含むという人もいますね。
このコモディティ、必ず投資しなくてはいけないとは言いませんが
資産の分散先として少し保有しておくと、リスクヘッジや資産形成の力になってくれますよ。
コモディティ、よくわかんないから投資できないなあ
なんて方も大丈夫!
一本のETFで、あらゆるコモディティに投資できるETFもあるんだよ
ほう、それは便利だね。コモディティ界のVT(全世界株投資)だね!
そのETFとは、総合コモディティETFのこの2つ。
- インベスコ DB コモディティ インデックス トラッキング ファンド(DBC)
- iシェアーズ S&P GSCI コモディティ インデックス トラスト(GSG)
です。
名前が長いっす・・
コモディティ投資のメリットは、リスクヘッジと成長期待
ETFの紹介をする前に、コモディティ投資のメリットを紹介しましょう。
株式の暴落に備えるための保険(リスクヘッジ)
コモディティは一般的に、
という特徴があります。
特にゴールドは、価格が株式と逆に動く資産であり、株価暴落時の安全資産としてよく知られています。
逆に動くということは、株が下がると金が上がるということ。
必ずそうなるわけじゃないけどね。
エネルギーなど、株式との連動性が高いコモディティもあり、全てが異なる値動きをするわけではありません。
商品の保有比率によってETFの値動きが大きく変わりますから、保険として機能するのか、よく検討していきましょう
価値の上昇、成長にも期待できる
コモディティはリスクヘッジになるだけではないんですよ。
価値が上昇し、大きく成長することにも期待できるんです。
世界中で行われている金融緩和による現金の価値の漸減、
プラチナや農作物・原油などの需要増
により、価値が上昇しています。
コモディティはスーパーサイクルという長期的な価格変動が始まろうとしています。
長期的な上昇を期待できる局面にあります。
総合コモディティETFはコモディティ全般に投資するETF
で、さっき言ってた1本でいろんなコモディティに投資できるETFってどんなものなの?
総合コモディティETFと呼ばれているETFだよ。
ひとつのETFに貴金属、ベースメタル、原油、天然ガス、農業商品などが組み込まれているんだよ
先ほども紹介しましたが、総合コモディティETFには
- インベスコ DB コモディティ インデックス トラッキング ファンド(DBC)
- iシェアーズ S&P GSCI コモディティ インデックス トラスト(GSG)
の2銘柄があり、それぞれ少し異なる特徴を持っています。
- どんな違いがあるのか
- どちらに投資したらいいのか
調査していきましょう。
ともに15年ほどの歴史あるETF、経費は高め
それでは、各ETFの概要を見ていきましょう。
名称 | インベスコ DB コモディティ インデックス トラッキング ファンド | iシェアーズ S&P GSCI コモディティ インデックス トラスト |
ティッカー | DBC | GSG |
運営会社 | インベスコ | ブラックロック |
設定日 | 2006.2.3 | 2006.7.21 |
資産総額 | 24億9600万ドル | 13億4500万ドル |
分配金 | 1.37% | 0% |
経費率 | 0.88% | 0.75% |
2銘柄とも設定日は2006年ですから、15年くらいの歴史があります。
リーマンショックやコロナショックをくぐり抜けてきたETFです。
資産規模はDBCの方が大きいですね。
運用会社は、GSGはブラックロックですから非常に規模の大きな運用会社です。
DBCの運用会社はインベスコ。QQQで有名ですね。
分配金はDBCが1.4%ほど出ますが、GSGは無配当です。
経費率は、GSGの方が少し安いですが、どちらも高いですね。
経費に見合う成長が今後期待できるか、株の保険として機能するのか、よく確認しましょう
株価チャートを確認してみましょう
それでは、株価チャートを確認しましょう。
比較のために、S&P500(VOO)も入れてあります。
2021年初来リターン、コモディティは27%の急騰
DBC、GSGともに、2021年初来で27%以上の急騰を見せています。
すごく上がってるね!
S&P500も11%成長しているのですが、それを遥かに上回っていますね。
2020年初来で、コロナショック直前からの株価チャートを確認
2021年に入ってから、コモディティは絶好調だね!
次は、コロナショック直前から現在までの株価チャートを確認しようか
2020年初来だと、コモディティはS&P500(VOO)よりもかなりリターンが小さいね
コモディティの2つは、コロナショックでの落ち込みが大きいからね
DBCとGSGにも差があるし、 GSGはコロナ前の株価まで戻ってないんだね
そうだね。そういう意味ではコモディティ、特にGSGはこれからも上がる余地が大きいと言えるんじゃないかな
コロナショック時の下落率を見てみましょう。
コロナショックの下落は非常に大きい
コロナショック時の下落幅を比較しましょう。
VOO(S&P500)の下落が34%
だったのに対して、
GSGの下落は47%、DBCの下落は30%です。
えー、そんなに差があるの!?
コモディティETFの2銘柄で大きく差がついていますね。
どうしてだろう
それは、GSGとDBCの構成銘柄が少しだけ違うからなんだよ。
あとで詳しく調べていこう。
10年チャートを確認、2020年4月からトレンドが変わってる!
うわー、コモディティは長期だと酷いリターンだね
そうなんだけど、注目して欲しいのは2020年4月と11月だよ
2020年4月:コロナショックの底で、ここから上昇トレンドに変わっています
2020年11月:株価上昇のペースが上がっています。
10月まではコロナショック後の回復ですが
11月以降の急激に伸びはそうではないと、米国大手金融会社JPモルガンは考えています。
ここから新たなスーパーサイクルが始まったと見ているようです。
リーマンショックでも、GSGの方が大きく下落
リーマンショック時のチャートも確認しましょう。
リーマンショックも、コロナショックと同じ傾向ですね。
GSG最も大きく下落し、DBCはS&P500と同程度の下落をしています。
DBCもGSGも株価以上に下落してるよ。
これじゃ保険にはならないね
そうだね。これじゃあ保険にはならないね。
DBCとGSGの構成を確認しよう
セクターごとの保有比は、結構違います
DBCとGSGのセクター別保有比率を確認しましょう
2つのETFのリターンの違いはどこにあるのか、じっくり見ていきましょう
違いはどうだった?
うーん
DBCは農業と貴金属、工業用金属の割合が高く、家畜が入っていない
GSGはエネルギーの割合が高く、家畜が10%近く入っている
それぞれの差も5%以上あるね。
ポートフォリオの組み方が、かなり違うことがわかるね
景気敏感セクターと景気鈍感セクターの保有率の違い
それぞれ5つのセクターに分散投資していますが、この5つのセクターは大きく2つのグループに分けることができます。
それは、
- 景気に敏感(=株価と同じ方向に動きやすい)
- 景気とあまり相関性がない(=株価と連動しにくい)
の2グループです。
2のグループのことを、呼びやすいように「景気鈍感セクター」ということにしますね。
それぞれのセクターは、どちらのグループになるかな?
さあ
景気に敏感なセクター = エネルギーと工業用金属
景気とあまり連動しないセクター = 農業、貴金属、家畜
となります。
それぞれのETFで、敏感セクターと鈍感セクターがどれだけあるか比較してみましょう。
DBC | GSG | |
---|---|---|
敏感セクター | 62.7% | 66.0% |
鈍感セクター | 37.3% | 34.0% |
GSGの方が、景気敏感セクターの保有率が高いね
景気=株価との連動性はGSGの方が高いことになるね
貴金属の保有率の違い
先ほどは、景気敏感セクターの保有率に着目しましたが、今度は景気鈍感セクターをみてみましょう。
実は景気鈍感セクターとひとまとめにしましたが、この3つのセクターは少し値動きが異なるのです。
貴金属 ⇨ 株価と逆に動くことが多い
農業、畜産 ⇨ 株価と無関係に動くことが多い
「逆」と「無関係」?
例えば、株価が下がった時を想定してみようか
- 貴金属は、価格が上がることが多い
- 農業・畜産は、価格が上がるか下がるかわからない
株価に対して
マイナスに動く貴金属、
全く無関係に動く農業・畜産というイメージかな
DBC、GSGの貴金属と農業・畜産の保有率はこの通り。
DBC | GSG | |
貴金属 | 15.2% | 5.2% |
農業・畜産 | 25.3% | 28.9% |
DBCは貴金属の比率が、GSGの3倍近いね
貴金属は株価下落時に上昇しやすい性質があって、暴落時にはクッションの役割となります。
貴金属の比率が低いGSGはクッションをほとんど持っていない上に、景気敏感セクターを多く抱えています。
なので、GSGは暴落時に株価と同じかそれ以上に下がってしまうんです。
まとめ
スーパーサイクルに入り、長期的な上昇相場が始まるコモディティ。
今日は、コモディティ全般に投資できる総合コモディティETF2本を紹介しました。
- インベスコのDBC
- ブラックロックのGSG
です。
下降トレンドが10年以上続いていましたが、コロナショック以降上昇トレンドに転換しています。
特に11月以降は非常に成績が良く、スーパーサイクル入りを感じさせます。
過去の暴落時を確認すると、どちらも大きく値を下げていますが、
特にGSGの下落が際立ちます。
GSGが下落しやすい原因は、
- エネルギーや工業用金属といった景気敏感セクターを多く保有していること
- 株価と逆相関する貴金属の割合が小さいこと
です。
せーじんが投資するなら、DBCを選びますね。
- どの区間を見てもDBCの方がリターンがいい
- DBCは配当が出る
- GSGは下落時に下がりすぎる
- GSGはエネルギーに大きく偏っている
こんな理由です。
今後のコモディティの上昇を、しっかりとっていきましょう!
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
DMMFX
業界最狭水準のスプレッドで取引手数料は0円!せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況はこちらの記事で解説しています。
せーじんの取引履歴はこちらです
以上【DBC・GSG】総合コモディティETFで原油・貴金属・農作物に分散投資という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。