こんにちは、セミリタイヤしたせーじんです。
8月27日(金)、テーパリング(FRBによる債券買入れ額の縮小)の実施決定発表があるのではないかと噂されていた、ジャクソンホール会議が開催されました。
どうなったの?発表はあったの?
ということで、今回はテーパリング開始時期の発表はなかったです。
これを受けて、株式市場は大幅上昇!
S&P500、NASDAQ100は過去最高値を更新しています。
市場の予想では、9月〜11月のFOMCで発表があるのでは、という見方が多いですね。
それでは、今週の市場の動きをお届けしていきましょう!
- 日本、米国、欧州、中国の主要指数はすべて上昇
- ほぼすべてのセクター、国で上昇
- その原因は、先週の調整からの回復と、早期テーパリング実施不安の解消
- 仮想通貨は、ビットコイン・イーサリアムとも抵抗線で停滞
- 債券は小幅下落
- 米長期国債利回り、短期国債利回りは上昇し、金利差は拡大
- コモディティは、エネルギー、農作物、貴金属の全てが大幅上昇。とくに原油や天然ガスが大きく上昇
せーじんのポートフォリオについてはこちら
今週の株式市場を確認しよう!
株式市場は、全指数がプラス!ほぼすべてが大幅プラス
それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | 年初来 | 1年間 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | 2.32 | -0.51 | 0.72 | 20.80 |
TOPIX | 2.56 | 0.07 | 6.88 | 20.18 |
JASDAQ | 3.03 | -0.18 | 2.33 | 13.75 |
NYダウ | 0.96 | 1.06 | 15.84 | 23.74 |
S&P500 | 1.52 | 2.04 | 20.06 | 28.54 |
ナスダック総合 | 2.82 | 2.38 | 17.39 | 29.36 |
ラッセル2000 | 5.07 | 1.68 | 15.33 | 44.30 |
ユーロ・ストックス50 | 1.05 | 1.80 | 17.97 | 26.40 |
上海総合指数 | 2.77 | 3.24 | 1.41 | 3.48 |
深セン成分指数 | 1.29 | -0.54 | -0.23 | 4.23 |
香港ハンセン | 2.25 | -3.45 | -6.70 | -0.06 |
今週は、全部の指数がプラスリターンだね!
先週の全指数マイナスが嘘みたい
上げ幅もすごく大きいね。5%以上上がってる指数もあるよ
- ダウ平均を除く、全指数
先週は1%以上どころかプラスだった指数もなかったのですが、
今週はダウ平均を除くすべての指数が1%以上上昇しました。
ダウ平均も+0.96%だから、ほぼ1%上がってるよ!
- なし
先週は、S&P500とNASDAQ総合を除くすべての指数が大幅マイナスとなりましたが、
今週は、大幅マイナスどころかマイナスの指数もありませんでした。
世界中で、株価が絶好調だったんだね
ラッセル2000の上昇が大きいから、小型株が特に調子が良かったのかな?
米国市場は急上昇!金曜日には過去最高値を更新
週の中ではどんな動きをしていたのかな?
株価チャートを確認してみよう!
この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートはこちらです。
青いところが今週の値動きだよね
そうだね。今週は、先週末の調整からの回復で、大幅上昇してるんだね
そっか、先週下がったのが戻っただけか
ただ、金曜日の大幅上昇はジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言が好感されてのものだね。9月21日のFOMC前までは株価は伸びていくと、せーじんは想定しているよ
2021年FOMC日程
- 9月21日 〜 22日
- 11月2日 〜 3日
- 12月14日 〜 15日
中国株は、底打ちした?
今週は、中国株もかなり上がってるね。
上海総合+2.77%、深圳成分+1.29%、香港ハンセン+2.25%
確かに上昇してるね。じゃあ、今週一番上昇した上海総合指数を見てみようか
ああ、今週初めから見ると上がってるけど、、、
水曜日をピークに、再び下げ始めてるね。
2月に高値をつけてから、高値を切り下げつつ波打っています。
まだ下げトレンドが続いているようにも見えますが、
7月下旬以降、安値が切り上がっていることにも注目です。
トレンドラインを引いてみましょう。
これは「三角持ち合い」というチャートパターンです。
株価の上昇・下落の値幅が徐々に狭まっていき、チャートの形が三角形のようになる状態を「三角保ち合い」と呼んでいます。三角保ち合いが出来ると、その頂点で株価がどちらかに大きく動く習性があるとされています。
引用元:SMBC日興証券
このトレンドラインが収束する頂点は、9月末です。
つまり、中国株は9月中に上か下へ再び大きく動くことが想定されます
どっちに動くかはわからないの?
わからん。けど、チャイナリスクは大きくなるばかりだと思ってるよ
先週との比較
先週の値動きとの比較をしてみましょう。
指数 | 今週騰落 | 先週騰落 | 差 |
---|---|---|---|
日経平均株価 | 2.32 | -3.45 | 5.77 |
TOPIX | 2.56 | -3.87 | 6.43 |
JASDAQ | 3.03 | -2.63 | 5.66 |
NYダウ | 0.96 | -1.11 | 2.07 |
S&P500 | 1.52 | -0.59 | 2.11 |
ナスダック総合 | 2.82 | -0.73 | 3.55 |
ラッセル2000 | 5.07 | -2.58 | 7.65 |
ユーロ・ストックス50 | 1.05 | -1.94 | 2.99 |
上海総合指数 | 2.77 | -2.53 | 5.30 |
深セン成分指数 | 1.29 | -3.69 | 4.98 |
香港ハンセン | 2.25 | -5.84 | 8.09 |
今週は、どの指数も大きく改善してるね
特に、香港ハンセンやラッセル2000の改善が大きいね
各セクターの状況を確認
ヒートマップを確認しよう
セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうね!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
ヒートマップの見方
今週1週間のパフォーマンスはこちら
うわ!今週は明るい緑だね〜!目が良くなりそうw
そうだね。インバース以外はほぼ緑!
どのセクターも、どの国も、大幅に全面高って感じだね。
ヒートマップから読み取れる、
プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。
半導体、クリエネ、銀、原油など多くのセクターで大幅上昇
ヒートマップが真っ赤に染まった今週の株式市場を、よくみていきましょう。
ほぼ全ての多くのセクターがマイナスで、プラスを探すのは非常に難しいですね。
プラスだとしても、「大幅」とまではいきません。
インバースやレバレッジは除いていますよ
- エネルギー
- 金融
- 半導体
- バイオテクノロジー
- クリーンエネルギー
- 銀、金鉱
- 原油、天然ガス
- コーヒー、とうもろこし
- 中国、ブラジル
- 小型株
今週は大幅プラスのセクターが多いねえ
そうだね。特に上昇が大きいものだけでもこんなにたくさんあったし、他にも多くのセクターが上昇してるよ
大きなマイナスのセクターは、公益事業と生活必需品
今週は、全面高の展開となりましたが、大きくマイナスとなったセクターもわずかにありました。
「大きく」というほどのマイナスではなかったんですが
- 公益事業
- 生活必需品
この2セクターは、先週の全面安のなかでは数少ないプラスリターンのセクターでした。
というか、プラスだったのはほぼこの2つだけ、みたいな感じだったね
先週と比較しよう
先週のヒートマップと比較してみましょう。
これが先週のヒートマップです。
続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。
たった1週間で、ここまで変わるもんなんだね
市場は急変するからね。長期インデックス投資なら慌てず淡々と積み立てしてね。短期投資なら今がチャンス!かな?
米国長期金利と短期金利が上昇し、長短金利差は拡大
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
米10年債の利回りを確認すると、今週は急上昇していますね。
それが、金曜日のパウエル議長の講演により急落しています。
これは近いうちのテーパリングはないと、市場に安心感が広まったためですね。
次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。
2年国債も、10年国債と傾向は同じですね。
木曜日まで上昇し、金曜日に大きく落ちています。
短期金利のほうが大きく落ちてるね
では、長短金利差はどうでしょう
長短金利差(10年債金利ー2年債金利)のチャートです。
長短金利差も、木曜日まで上昇していましたが、金曜日には下落していますね。
ただ、金曜日の下落幅は小さく、週で見れば長短金利差はやや拡大しています。
長短金利差の拡大は、主に金融セクターへプラスの影響を与えます。
これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね
そうかあ。だから今週は金融株が上がったんだね
急上昇する暗号資産!今週はどうだった?
暗号資産は5月に凄まじい暴落をして、最近すごい伸びてるよね。
今週もあがったのかなあ?バブル再来かなあ?
じゃあ、早速チャートを確認していこう
ビットコインは5万ドルの壁が破れず停滞中
5月に25%もの暴落をしたビットコイン。
7月中旬以降急反発し、ただいま上昇中ですが、今週はどうでしょう。
今週の株価チャートはこちら。
今週は完全に停滞しちゃってるね
5万ドルの壁が分厚いみたいだね。ここでこの壁を突破できないと、また下落していっちゃうかも。ここが勝負!
イーサリアムも抵抗線で停滞中
5月に、ビットコイン以上に暴落したイーサリアム。
こちらも確認していきましょう。
イーサリアムも停滞してるね
うん、イーサリアムは3300ドルに大きな抵抗線があるようだね。ビットコインと同じく、ここを抜けるかが勝負!
ドル円の為替、金曜日に円高転換!
ドル円の為替レートも確認していきましょう
今週も、値動きが小さめだね
そうだね。今週は109円10銭から110円20銭の間で動いているね。パウエル議長の講演の影響も、さほど大きくはないみたい
ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?
- 円高になると、
-
日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。
- 円安になると、
-
円換算資産評価額は増加しますが、円での投資は投資はしにくくなります。
為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。
まとめ
ということで、8月第4週の世界の市場の動きを見てきました。
株式市場は
今週、日米欧中の株式市場はすべての指数がプラスリターンとなりました。
ラッセル2000などは5%を超える上昇で、他にも多くの指数が大幅上昇しています。
これは、先週発生した新型コロナの変異株の影響と見られる調整からの回復と、
金曜日に行われたジャクソンホール会議におけるパウエル議長の講演を好感したものです。
小型株、金融、エネルギー、半導体などを中心に多くのセクターが大幅上昇しました。
その他の市場は
株式と同様に、その他の市場でも大幅に上昇してます。
原油やガソリン、天然ガスは大幅上昇。
農業商品も上昇していて、なかでもコーヒーやとうもろこしの上昇が大きいです。
貴金属は金鉱や銀、パラジウムが大きく上昇、金やプラチナも上昇しました。
債券は、小幅に下落しています。
急騰が続いていた仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムともに抵抗線で停滞しています。
為替は、やや円安方向に触れています。
急変を警戒する相場が続く
今週、世界中のあらゆる市場で上昇相場を迎えました。
すでに回復をしている商品や、下がり続けている商品など投資先によってその影響は全く異なります。
治る気配を見せないコロナウイルスの感染は、今後世界の経済にどのような影響を与えるのか、
今後市場がどのように動くか、未来のことは誰にもわかりません。
暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、
日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。
長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう
長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること。
長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。
こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験
4月から、ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験をしています。
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【8月第3週】全世界で調整局面を迎える!原因は?すぐもどる?という話題でした。
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