【DBA,MOO,1687】農業&アグリビジネスETFの時代はもう来てる!

2022.4.22改稿しました

こんにちは、せーじんです。

今日は、農業(アグリビジネス)へ投資するETFを比較していきましょう。

農業は、このブログで毎週調査してるセクターの1つだよね

そうそう。最近はコモディティ(商品)がとっても強いよね

うん。穀物とかコーンとか、すっごく上がってるよね

いつもは週ごとの値動きしか見てないよね。
2022年に入ってからのチャートを確認しようか

比較対象として、S&P500も加えています。

2022年はS&P500がマイナスリターンだけど、小麦やとうもろこしは爆上げだね!

コーヒーはマイナスだけど、S&P500よりはいいリターンだね

こういった農業商品への投資は、今回の例で挙げたように先物への投資が一般的です。

えー、先物なんてわかんないよ

安心してください、ETFもありますよ

ということで、いま上昇中の農業商品にまとめて投資できるETFを比較、検討していきましょう。

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今回の記事の内容

農業商品投資のメリットは、リスクヘッジと成長期待

ETFの紹介をする前に、農業商品投資のメリットを紹介しましょう。

株式の暴落に備えるための保険(リスクヘッジ)

農業商品の特徴は、これです。

株式とは異なる値動きをする

2022年の年初来パフォーマンスを見てもわかりますね。

株価が下落している時期などは、

異なる値動きをする商品をポートフォリオに入れておくことで

資産全体の安全性を高めることができます

「暴落保険」のようなイメージですね

価値の上昇、成長にも期待できる

農業商品はリスクヘッジになるだけではないんですよ。

価値が上昇し、大きく成長することにも期待できるんです。

短期的には

世界中で発生しているインフレにより現金の価値は漸減しています

このインフレによりコモディティ価値が上昇します

長期的には

世界の人口増加やバイオ燃料の普及に伴う需要増

コモディティのスーパーサイクルという長期的な価格変動

これらにより、長期的な上昇を期待できる局面にあります。

スーパーサイクルって何?

スーパーサイクルとは

スーパーサイクルとは、数十年の周期で起こる相場の大きな流れのことです。

コモディティ相場のスーパーサイクルは過去100年間に4回あり、

いずれも10年程度の長期的なトレンドが形成されます。

2020年以降の急上昇が新たなスーパーサイクル突入なら、
これから長期的な上昇が期待できるよね

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

農業&アグリビジネスETFは、米国から2本と日本から1本

本日紹介するETFはこちらです。

本日のETF

インベスコ DB アグリカルチャー ファンド(DBA)

ヴァンエック ベクトル アグリビジネスETF (MOO)

ウィズダムツリー 農産物上場投資信託【アグリETF】(1687)

各ETFの概要は

それでは、各ETFの概要を見ていきましょう。

資産総額と出来高のカッコ内は、昨年5月時点のデータです

DBAMOO1687
種別米国ETF米国ETF国内ETF
運営会社インベスコヴァンエックウィズダムツリー
設定日2007.1.52007.9.52010.3.19
資産総額
22.48億ドル
(9.84億ドル)
20.02億ドル
(13.4億ドル)
4.228億ドル
(1.88億ドル)
出来高2,723,121
(1,763,255)
836,949
(94,650)
27,860
(270)
分配金0%0.02%0%
経費率0.94%0.56%0.54%
出典元:Bloomberg

3銘柄とも10年を超える運用実績

DBAとMOOは15年ほど、1687は12年ほどの運用実績があります。

DBAとMOOはリーマンショックも乗り越えているんですね。

農業ETFって、昔からあるんだね

資産規模と出来高が大きいのはDBA

資産総額も出来高もDBAが最大です。

資産総額はほとんど同じですが、出来高には大きな差がありますね。

流動性を重視するならDBAです

ただ、両ETFともカッコ内で書いた昨年5月のデータと比較すると、

資産総額も出来高も大きく上昇しています。

農業に投資家の注目が集まってるのかな

1687は総資産も出来高も小さい

1687は他の2銘柄と比較すると、規模の小さいETFですね。

ただ、こちらも昨年5月と比較すると資産も出来高も大きく伸びています。

日本でも農業に投資する人が増えてるんだね

コスト面で最も優れているのは、国内ETFの1687

経費率が一番低いのは1687だね

1687は国内ETFということにも注目だよ。

国内ETFのメリット
  • 売買手数料が安い
  • 為替手数料が不要

これらのメリットを考慮すると、コスト面では1687が圧倒的に優位ですね

10年間の株価チャートを確認!農業は低リターンです

それでは、株価チャートを確認しましょう。

比較のために、S&P500(VOO)も入れてあります。

まずは10年間の株価チャートを確認しましょう。

青:DBA 赤:MOO 緑:1687 黒:S&P500(VOO)

あれれ、農業ETFはS&P500に全然勝ててないね。
DBAはマイナスリターンだし

そうだよね、ただ、ここで思い出してほしいのがコモディティのスーパーサイクルだよ

コモディティのスーパーサイクルは、

  • 2008年から2020年までが、下落トレンド
  • 2020年以降に新たな上昇トレンドに入ったと見られます

これから10年程度の上昇トレンドが始まる可能性があります。

たしかに、2020年以降はすごく上がってるね

MOOはS&P500と似ている?

DBAと1687は違うんだけどさ、MOOだけチャートの形がS&P500とそっくりじゃない?

ほんと、似てる気がするね。相関係数で調べてみようか。

相関係数をよく知らないという方は、こちらの記事もご覧ください。

DBAとS&P500の相関係数はこちら

まずは、あまり相関してなさそうなDBAと、S&P500の相関係数を見てみましょう。

うん。全然相関してないね。

むしろ逆相関に近い形になってるね

MOOとS&P500の相関係数はこちら

では、問題のMOOとS&P500の相関係数を見てみましょう。

ガッツリ相関してる!

特にここ5年くらいは、ほぼ連動してるレベルだね。
なんでこうなってるのか、構成銘柄のところで詳しくみていこうね

2020年初来で、コロナショック直前からの株価チャートを確認

次は、コロナショック直前から現在までの株価チャートを確認しようか

青:DBA 赤:MOO 緑:1687 黒:S&P500(VOO)

2020年初来で見ると、どのETFもS&P500に勝ってるね!

2020〜2021年はS&P500も絶好調だったんだけど、
それをも上回る農業の好調さ、だね

どれもS&P500には勝ってるけど、それぞれのリターンも全然違うんだね

DBA、MOO、1687の3つのETFは、

農業ETFというジャンルは同じでも、値動きにはかなり個性があるようです

S&P500との相関係数も全く違ったし、中身は全然違うんだろうねえ

コロナショックでの下落率も、三者三様

コロナの下落幅も、かなり違う気がするね

じゃあ、下落幅を比較してみよう

下落率の低い順に4つのETFを並べてみましょう。

順位ティッカー下落率
1DBA15%
2168717%
3VOO34%
4MOO35%

すごい差があるんだね!

だね。DBAと1687は似ていて、MOOはS&P500と同じような下落率だね

2022年初来リターン、農業ETFはいずれもS&P500を上回る

では、最後に2022年初来リターンを確認しましょう。

青:DBA 赤:MOO 緑:1687 黒:S&P500(VOO)

農業ETFは、3つともS&P500を圧倒してるね!

S&P500は▲8%だけど、農業ETFは+11%から+50%以上だもんね

なんかさ、1687だけ凄まじいリターンなんだけどどうして?

1687の脅威のリターン、その原因は円安

1687の脅威的なリターンの原因は、猛烈に進む円安です。

日本のETFである1687は円建てのチャート、他はドル建てチャートなんです。

1687をドル建てにすると、こうなります。

構成銘柄を確認しよう

各ETFの構成銘柄を確認しましょう

リターンの違いはどこにあるのか、じっくり見ていきましょう

NoDBA%MOO%1687%
1小麦15.5ディア8.5大豆20.1
2とうもろこし14.9バイエル8.2とうもろこし18.9
3大豆13.5ゾエティス7.1大豆粕12.3
4砂糖10.9ニュートリエン6.9大豆油10.2
5生牛10.6ADM5.9砂糖9.8
出典元:インベスコ(DBA)、Bloomberg(MOO)、日本証券取引所(1687)

構成比率上位5銘柄を見たけど、どうだった?

MOOは株を集めたETF、他は商品先物を集めたETF

なんかさ、MOOだけ全然違くない?

そうなんだよ。MOOが決定的に違うのはここなんだよね。

  • DBAと1687は農業商品の先物で構成
  • MOOは農業関連銘柄の株式で構成

あー、なるほどね。MOOは株を集めたETFなんだ

DBAは様々な商品に分散している

DBAは、色々な商品に分散しているね

DBAの構成銘柄は、とうもろこし、大豆、小麦とバラエティ豊かなランキングになっています。

表にはありませんが、6位以下に入っている牛肉、豚肉は合わせて23%以上を占めています。

やや家畜の割合が大きいETFと言えるでしょう。

1687は大豆関連が30%を超える

1687は、上位が大豆ばっかなんですけど

そうだねえ。かなり大豆の割合が大きいポートフォリオだね。
肉をやめて大豆を代用していく、という世界の流れには乗れるかもしれないね

まとめ

2022年に入り、株式相場は非常に軟調な展開が続いています。

株式市場から抜けた資金が流れ込んだ先は、コモディティ。

株式に代わって、非常に強く上昇しています。

さらにスーパーサイクルに入り、コモディティは長期的な上昇相場が始まろうとしています。

今日は、その中でも農業・アグリビジネスに投資できるETF3本を紹介しました。

本日のETF

インベスコ DB アグリカルチャー ファンド(DBA)

ヴァンエック ベクトル アグリビジネスETF (MOO)

ウィズダムツリー 農産物上場投資信託【アグリETF】(1687)

です。

下降トレンドが10年以上続いていましたが、コロナショック以降上昇トレンドに転換しています。

それぞれの値動きは以下の通り。

1687のパフォーマンスが非常に素晴らしいですが、これは強烈な円安によるものです

DBAは、2022年リターンは好調ですが、長期ではMOOに負けています

MOOは、長期リターンがこの中で最大でしたが、2022年リターンはDBAに負けています

農業ETFという共通点がありながら、値動きにはかなりの違いがあります。

DBAと1687は農業商品先物で構成したETFなのに対し、

MOOは農業関連株で構成している、という違いがあるためです。

また、DBAとMOOはドル建て、1687は円建てですね。

各ETFの特徴を表すなら

DBA:流動性が高く、株との相関性が低い、コモディティ投資として最もスタンダードな農業ETF

MOO:経費が安く、ある程度株に連動するETF

1687:流動性・株との連動性が低い、手数料を含めたコストが最も安い、日本のETF

せーじんが投資するなら、1687を選びますね。

流動性には不安がありますが、株のリスクヘッジとリターンを求めるせーじんには、1687一択です。

今後のコモディティの上昇を、しっかりとっていきましょう!

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以上【DBA,MOO,1687】農業&アグリビジネスETFの時代はもう来てる!という話題でした。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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