こんにちは、セミリタイヤしたせーじんです。
今週、米国市場では9月に入って発生した調整から急速に回復しています。
ようやく調整が終わるんだね。よかったね
もうすぐ9月も終わるし、9月のアノマリーもそろそろ効果切れかな
9月は1年の中でも非常に下落しやすい月として知られています。
マネックス証券のWebページに掲載されている月別パフォーマンスを見れば一目瞭然ですね。
だから、この調整は予想どおりってこと
調整終了のきっかけは、9月21日〜22日に開催されたFOMC定例会合ですね。
パウエルFRB議長はこのような発言をしています。
- テーパリングは11月にも開始する可能性がある
- 利上げは、テーパリングのプロセスが完了するまで開始することはない
- 恒大集団のデフォルト問題は中国固有の問題であり、米国経済への影響は限定的
11月のテーパリング開始は市場の予想通りであり、
利上げの開始は未定、恒大集団の問題は米国への影響が限定的との発言は市場に安心感を与えました。
このパウエル議長の発言により、市場は急反発したんです
恒大集団の問題については、先週の記事で紹介しました。
それでは、今週の市場の動きをお届けしていきましょう!
- 株価日本と米国小型だけが僅かにプラス。他は全て下落
- 特に中国の下落が非常に大きい
- 仮想通貨は、ビットコイン・イーサリアムとも急落から反発
- 債券は小幅下落
- 米長期国債利回り、短期国債利回りともに上昇、金利差も上昇
- コモディティは、天然ガスや原油が大幅上昇するが、貴金属や農作物は下落
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今週の株式市場を確認しよう!
米国は久々のプラス、日中は小幅に下落、ハンセン指数は大幅下落
それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | 年初来 | 1年間 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | -0.82 | 9.10 | 10.22 | 30.36 |
TOPIX | -0.45 | 8.01 | 15.85 | 27.93 |
JASDAQ | -0.80 | 6.34 | 8.02 | 15.53 |
NYダウ | 0.62 | -1.72 | 13.69 | 28.06 |
S&P500 | 0.51 | -0.91 | 18.62 | 35.08 |
ナスダック総合 | 0.02 | 0.04 | 16.75 | 37.88 |
ラッセル2000 | 0.76 | 0.65 | 14.13 | 52.81 |
ユーロ・ストックス50 | 0.67 | -0.54 | 17.05 | 32.56 |
上海総合指数 | -0.02 | 2.05 | 4.03 | 12.23 |
深セン成分指数 | -0.01 | -2.31 | -0.78 | 12.05 |
香港ハンセン | -2.92 | -5.84 | -11.16 | 4.12 |
今週は、どの市場も大きな動きはないみたいね。
・・・ハンセン以外は
実は、大きな動きをしてたんだけど、週初めと週末の値が近かっただけなんだよ。まあ、これは後で見てみよう。
では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。
- なし
先週は1%以上上昇した指数はありませんでしたが、
今週も1%以上上昇した指数はありませんでした。
2週連続で大幅プラスなしかあ
そうだね。だけど、先週マイナスだった米国はプラスに転じてるし、状況はよくなってるよ
- 香港ハンセン
先週は、中国の3指数が1%以上のマイナスだったのですが、
今週は、香港ハンセン指数だけが大幅マイナスでした。
香港ハンセンは▲2.92%、結構大きいマイナスだね
米国市場は調整終了?急上昇中!
週の中ではどんな動きをしていたのかな?
株価チャートを確認してみよう!
この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートはこちらです。
青いところが今週の値動きだけど、月曜日の下落が大きいね!
そうだね。月曜日に大きく下がって、1週間かけて先週末の値まで戻してきたね
出来高は、月曜日の下落時は非常に大きな出来高で売られていますが、
火曜日以降は先週と同じくらいの出来高となっています。
先月、先々月の調整時の出来高と似たような推移ですね。
月曜日の出来高に赤いラインを引きました。
すると、コロナショック以降、この水準の出来高はわずか3回。
- 2020年6月の調整の底
- 2020年11月の米国大統領選挙直後
- 2021年3月の調整の底
そして火曜日以降は上昇に転じていますから、今回の調整は終わったと見ています。いちおう、CFDの売りで保険はかけていますが。
各国市場の値動きは?
恒大の事件の影響も、国によって違うよね。米国以外の国の株価はどうだったのかな?
日本、中国、欧州に、米国3指数を加えたチャートを確認しようね
各国株価指数の、9月のチャートを見てみましょう。
黒:米国(S&P500、NASDAQ100、ダウ平均)
青:日本(日経平均、TOPIX)
赤:中国(上海総合、香港ハンセン)
緑:欧州(ユーロストックス50)
中国の不動産バブル崩壊って話だけど、上海総合は下落してないね。香港ハンセンは下落してるけど
中国に近い日本は好調だしね。逆に欧米の方が下落してるよ
先週との比較
先週の値動きとの比較をしてみましょう。
指数 | 今週騰落 | 先週騰落 | 差 |
---|---|---|---|
日経平均株価 | -0.82 | 0.39 | -1.21 |
TOPIX | -0.45 | 0.41 | -0.86 |
JASDAQ | -0.80 | -0.47 | -0.33 |
NYダウ | 0.62 | -0.07 | 0.69 |
S&P500 | 0.51 | -0.57 | 1.08 |
ナスダック総合 | 0.02 | -0.47 | 0.49 |
ラッセル2000 | 0.76 | 0.29 | 0.47 |
ユーロ・ストックス50 | 0.67 | -0.95 | 1.62 |
上海総合指数 | -0.02 | -2.41 | 2.39 |
深セン成分指数 | -0.01 | -2.79 | 2.78 |
香港ハンセン | -2.92 | -4.90 | 1.98 |
どの市場も先週より改善してるけど、日本市場は先週より落ちてるんだね
そうだね。でも日本市場も22日に底打ちして23、24日は2連騰してるよ。金曜日の米国市場は上昇したし、来週にも期待してるよ
各セクターの状況を確認
ヒートマップを確認しよう
セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうね!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
ヒートマップの見方
今週1週間のパフォーマンスはこちら
今週は、右半分が赤っぽくて、左半分が緑っぽい感じだね
そうだね。左半分は米国の株式市場を、右半分はその他の国の株式市場やコモディティ、債券だから、、、
米国株が比較的調子良かったってことね
ヒートマップから読み取れる、
プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。
大幅に上昇したセクターは、金融、エネルギー、プラチナ、コーヒーなどごく僅か
今週の市場を、よくみていきましょう。
インバースやベア型を除けば、ほぼ全てのセクターが暗い色合いになっています。
そんな中、数少ない明るい緑をチェックしていきましょう。
インバースやレバレッジは除いていますよ
- 金融セクター
- エネルギーセクター
- プラチナ
- 原油、天然ガス
- コーヒー
今週大幅プラスのセクターは、これだけ?
ほとんどが小幅なプラスだったからね。大きく上がったのはこれくらいかな
大きなマイナスのセクターは、クリエネ、金鉱、中国
今週は、多くのセクターがマイナスになりました。
その中でも、割合大きくマイナスとなったセクターを挙げていきましょう。
- クリーンエネルギー
- 住宅建設
- 金鉱、パラジウム
- 中国、香港
大幅下落も少ないね。今週は小さい値動きだったんだね〜
貴金属では、プラチナ大幅プラスだったのに、
金と銀は小幅マイナス、パラジウムは大幅マイナスだったんだよ
先週と比較しよう
先週のヒートマップと比較してみましょう。
これが先週のヒートマップです。
続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。
米国は、全体が赤っぽかったのが緑っぽくなったね
エネルギーは引き続き買われていて、中国は引き続き大幅下落してるね
米国長期金利と短期金利が急上昇し、長短金利差も急拡大
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
米10年債の利回りは、木曜、金曜日に急上昇しています。
10年債利回りが1.454%に達したのは、7月1日以来でおよそ3ヶ月ぶりの高値です。
次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。
2年国債は、10年債よりも1日早く急上昇が始まっています。
水曜、木曜、金曜の3日間大きく上昇していて、0.274%に上昇しています。
これは、2021年6月の高値を超え、
2020年3月のゼロ金利政策開始以来最高値となっています。
では、長短金利差はどうでしょう
長短金利差(10年債金利ー2年債金利)のチャートです。
長短金利差は拡大する傾向が続いています。
現在は7月1日以来の数値まで金利差が拡大しています。
長短金利差の拡大は、主に金融セクターへプラスの影響を与えます。
これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね
そうかあ。今週は金融株が結構上がってるもんね
そうだね。いつも連動するわけじゃないけどね
先週抵抗線を突破した暗号資産、今週はどうだった?
暗号資産は5月に凄まじい暴落をして、最近すごい伸びてるよね。
ビットコインもイーサリアムも、先週は抵抗線を上にブレイクしたあと急落したよね。早速今週のチャートを確認していこう
ビットコインは再び急落、これは長引くかも
先週、ビットコインは暴落とも言えるほどの急落を見せたあと、やや反発しました。
今週は、ちゃんと戻してきたかな〜
今週の株価チャートはこちら。
ぐえ!また下がってる!
先週反発上昇したけど4万8000ドルで跳ね返されて急落したね。
100日移動平均で反発・上昇したけど、再び下落。
これは落ちそうだなあ
茶色ライン:100日移動平均 青ライン:20日移動平均
イーサリアムも再び急落、ビットコインより大ダメージ
ビットコインと同様、先週は急落からの回復を見せたイーサリアム。
こちらも確認していきましょう。
イーサリアムも落ちてるねえ
そうだね。ビットコインと同じように動いてるね。
3600ドルで跳ね返されて急落
100日移動平均で反発・上昇したけど、再び急落
赤ライン:50日移動平均
イーサリアムは直近高値から26%もの下落!
ビットコインは18%程度なので、比較してもダメージは非常に大きいですね。
ドル円の為替は、急速に円安が進む
ドル円の為替レートも確認していきましょう
水曜日から、すごい勢いで円安になってるね
そうだね。109円12銭から、一気に110円70銭まで円安が進んだね!
ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?
- 円高になると、
-
日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。
- 円安になると、
-
円換算資産評価額は増加しますが、円での投資は投資はしにくくなります。
為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。
まとめ
ということで、9月第4週の世界の市場の動きを見てきました。
株式市場は
今週の株式市場は、米国と欧州がわずかにプラス、日本と中国はマイナスとなりました。
特に中国の香港ハンセン指数は2%を超えるおおきな下落です。
米国、欧州、日本は調整から脱し上昇トレンドに乗った可能性があります。
この原因は、9月21•22日に実施されたFOMC会合でのパウエルFRB議長の発表によります。
- テーパリングは11月にも開始する可能性がある
- 利上げは、テーパリングのプロセスが完了するまで開始することはない
- 恒大集団のデフォルト問題は中国固有の問題であり、米国経済への影響は限定的
これは、投資家に安心感を与える内容でした
その他の市場は
その他の市場では、エネルギー関連を除き多くが下落しています。
原油や天然ガスは大幅上昇しています。特に天然ガスは、大幅上昇が長期間続いています。
農業商品は、コーヒーは上昇しましたが、とうもろこしや穀物は小幅に下落しています。
貴金属は、プラチナは上昇しましたが、金鉱・パラジウムを中心に下落しています。金や銀も小幅に下落。
債券も、下落しています。
仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムともに急落。
為替は、大きく円安に動きました。
テーパリングは折り込み済み!あとは利上げと中国のタイミング
市場というのは、何を折り込んでいて何を折り込んでいないか、よくわからない時があります。
テーパリングについてはいままでさまざまな発表があり、都度調整が繰り返されてきました。
そして今週、パウエル議長のテーパリングを11月に開始する可能性という発表がありましたが、株価は上昇しました。
これは、11月のテーパリング開始を市場が折り込んだという証左となります。
もはや、テーパリングを材料とした下落は考えずらい状況となりました。
あとは利上げ、そして中国経済が問題ですね。
今後市場がどのように動くか、未来のことは誰にもわかりません。
暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、
日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。
長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう
長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること。
長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。
こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験
4月から、ETF・レバレッジ投資信託・CFDのリターン比較実験をしています。
毎月経過を報告していますので、ぜひご覧ください。
どれが一番儲かるのかな〜?
【9月第4週】株式市場は反転上昇!テーパリングは折り込んだ!あとは利上げと中国問題という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
日中はマイナス