【7月第5週】完全底打ち?0.75%利上げ発表も株価は記録的な急騰!

こんにちは、せーじんです。

先週から米国では各社の決算発表が相次いでいるけど、
今週はGAFAMやテスラなどの巨大企業の決算発表があったよ
FOMCまであって、今週は今後の株価を占う注目の週だったんだ

へー、そういえば先週も言ってたね。
で、どうなったの?

じゃあ、S&P500のチャートを見てみようか
それが一番手っ取り早いよね

出典元:楽天証券

うわ!ものすごくあがってる!
てことは、決算もFOMCもいい結果だったんだね

今回のFOMCで発表された内容を確認していきましょう。

FOMCおよび記者会見での発言内容
  1. 0.75%の政策金利引き上げ
  2. 次の会合で異例に大幅な利上げをもう一度行うことも適切となり得るが、判断は今から次回会合までのデータ次第
  3. 次の利上げ幅に関して明確なガイダンスを示すのではなく、政策は会合ごとに新たに設定される
  4. 米経済は現在リセッション(景気後退)には陥っていない
  5. いずれ利上げペースを落とすことになる

0.75%の利上げは異例の大きさではありますが、先月も同じ幅で実施されており市場の予想どおりでサプライズはありませんでした。

また②と③では、利上げの幅はその時点でのデータ次第であり事前の決めうちはしないことを明言しています。

また、市場では以前から2023年以降は利下げに転じると予想していましたが、利上げペースを落とすことをパウエル議長が明言しました。

これらのことが市場に好感され、株価が大きく上昇しました。

決算も、GAFAMを中心とする巨大企業は次々と好決算を発表し大きく買われています。

メタ(旧フェイスブック)だけは失敗したけどね

ということで、FOMCやGAFAMの決算を乗り越えた今週1週間の市場の動きを観察していきましょう。

7月第5週の市場の状況まとめ
  • 株式市場は、米欧の株が大きく上昇
  • 仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアムとも上昇
  • 債券は、米長期国債がやや下落
  • コモディティは、金鉱、銀、原油、農作物が大幅上昇、他もやや上昇
  • 米国債利回りは、逆イールドが長期化し、幅も大きくなっている
  • 為替は、今週も大きく円高が進み133円台で終了

せーじんのポートフォリオについてはこちら

今回の記事の内容

今週の株式市場を確認しよう!

日米欧は株価上昇!4%以上の上昇も

それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。

指数週単位月単位年初来1年
日経平均株価-0.407.19-3.441.90
TOPIX-0.805.16-2.612.06
NYダウ2.965.62-9.61-5.98
S&P5004.267.97-13.34-6.03
ナスダック総合4.7011.35-20.80-15.55
ラッセル20004.869.24-15.94-15.22
英国1002.023.550.535.56
ユーロ・ストックス503.107.53-13.73-9.32
FTSE中国A50-2.29-7.89-12.61-8.78
香港ハンセン-2.20-7.79-13.85-22.36
Investing.com 日本
世界の主要株価指数 - Investing.com 日本 世界の主要株価指数のレートをリアルタイムでご覧いただけます。それぞれの指数の現在価格、高値、安値、変動率をご覧いただけます。

今週は米国と欧州が大きなプラス、
日本と中国がマイナスだね。

S&P500やNASDAQは4%以上も上がってるね。
逆に中国は2%以上下落。
最近、米国と中国は逆に動いてる感じがするね

では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。

今週1%以上値上がりした指数
  • S&P500、NASDAQ総合、ダウ平均、ラッセル2000
  • 英国(FTSE)100、ユーロストックス50

先週は、中国A50以外の全ての指数が1%以上上昇しましたが、

今週は、米国と欧州の指数が大幅上昇しました。

一番上がったのは、米国小型株のラッセル2000!

ダウの上昇が小さいから、今週はテック中心にあげたのかな

では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。

今週1%以上値下がりした指数
  • 中国A50、香港ハンセン

中国A50は2.3%のマイナスだね

日本の下げはすごく小さかったみたい

今週の世界市場の傾向は
  • プラスリターンの指数が6
  • マイナスリターンの指数が4
今週はどの国も上がってました

S&P500は5月の高値で反落!下落トレンド続く

この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートを確認していきましょう。

薄青:5日移動平均 青:20日移動平均 赤:60日移動平均 紫:100日移動平均 黄:抵抗線

388ドルの抵抗線をブレイクして、一気に100日移動平均まで上昇したね。100日移動平均と416ドルの抵抗線を突破できるかが来週の注目!

突破したら、かなり上がりそう?

だね。もうすぐ20日線が60日線を追い越すし、60日線も上を向きそう。
上昇トレンド入りしそうなムードだね。
出来高が増えていないのが気になるけど

移動平均線を見ると、

  • 長期が下向きから横ばいに、短期線と中期線が上向き
  • 上から短期、長期、中期の順。中期が長期を追い越しそう

年始から下落トレンドが続いていましたが、上昇トレンドへの転換が間近かも

そんな気配が出てきていますね。

各セクターの状況を確認

ヒートマップを確認しよう

セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。

ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうよ!

ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください

ヒートマップの見方

今週1週間のパフォーマンスはこちら

あわせて読みたい

今週も緑ばっかりだね。うれしいねえ

株もコモディティも債券も、いろいろなセクターで緑が多いね。
空売り投資家以外はみんなニッコリだね

ヒートマップから読み取れる、

プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。

大きく上昇したセクターは、エネルギー、資本材、公益事業、金鉱、銀、農作物など

まずは、今週の市場で上昇しているセクターを確認していきましょう。

上昇したセクターはすごく多いので、S&P500以上に上昇したものをピックアップしていきます。

S&P500以上にプラスだったセクター
  • テクノロジー
  • エネルギー
  • 資本財、輸送
  • 一般消費財
  • 公益事業
  • 金属・鉱業
  • 不動産
  • 金鉱、銀
  • 原油
  • コーン、穀物、コーヒー

株は、テクノロジー、エネルギー、公益事業とか資本財とか、ほんとにたくさんのセクターが上がってるんだね

ここには載ってないけど、金やプラチナ、天然ガス、債券も上昇してるよ。
株以外のセクターもかなり上がってるね

上昇したセクターについて詳しく解説した過去の記事はこちらです。ぜひご覧ください。

マイナスのセクターは、中国、米長期国債

次に、マイナスリターンのセクターを探してみましょう。

インバースは除いています

今週マイナスだったセクター
  • 中国
  • 米長期国債

マイナスのセクターはこれだけ?

インバース以外だとこれくらいだね。今週は全面高って感じ

下落したセクターについて詳しく解説した過去の記事はこちらです。ぜひご覧ください。

バリューとグロースの強さは
  • グロース +5.05%
  • バリュー +3.19%

今週はグロース、バリューともに大きく上昇しましたが、グロースの方がより大きく上昇しました。

先週と比較しよう

先週のヒートマップと比較してみましょう。

これが先週のヒートマップです。

続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。

先週に続いて全面高!
久しぶりだね。うれしいねえ

米国の金利を見ていきましょう

まずは、米国10年債の金利チャートを確認しましょう。

今週は、年初来チャートで確認します。

おお、今週もすっごく下がってるね!

急激な金利上昇は6月中旬にピークをつけて、急激な下落が続いています。

特にFOMC後に大きく下落していますね。

現在は2.654%ですから、4月の初めごろの水準にまで下がっています。

次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。

短期金利も6月中旬に金利上昇のピークを迎えていますが、

長期金利とは異なりピーク後の下落は緩やかです。

2年債金利は、今週2.888%で引けていますね。

今週も長期金利よりも短期金利の方が大きいんだねえ

長短金利差(10年債金利ー2年債金利)を確認しましょう。

逆イールドは今週も継続し、4週間近く続いています

逆イールドの幅は▲0.23%程度で横ばいです。

逆イールドが発生すると、数ヶ月から2年程度で景気後退が訪れると言われています。

パウエル議長は景気後退していないと発言していますが、本格的な景気後退入りが近づいてきていると考えた方が良いでしょう。

ところで、金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?

長短金利差の縮小は、主に金融セクターへマイナスの影響を与えます。

これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね

金融機関は、長短金利差から収益をあげる

金融機関は、資金を調達し、その資金を貸し付けて利子を得ることで収益を上げます。

  • 金利の安い短期金利で資金を調達
  • 金利の高い長期金利で貸付
金利の差が大きいと収益をやすいんです

いつもこの通りになるとは限らないけどね

週初めに上昇した仮想通貨

仮想通貨はどうなったんだろう?

では確認していきましょう

まず、ビットコインから

薄青:5日移動平均 青:20日移動平均 赤:60日移動平均 黄:5月抵抗線

ビットコインも、だんだん上がってきた感じだね

中期線も上向きになってるし、この中期線をサポートにして上昇している感じだね

つづいて、イーサリアムを確認していきましょう。

イーサリアムはビットコインよりも上がってるね

株価と5日線が100日線に迫ってきてるね。
20日線も60日線を越えたし、イーサリアムはビットコインよりも強く見えるね

円安完全終了?FOMC後に急激な円高

ドル円の為替レートも確認していきましょう

あ、一気に円高になってる!

米国の金利が大きく下落してるからかな。
それにしてもすごい下落幅だけどね

ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?

円高になると

日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。

円安になると

円換算資産評価額は増加しますが、円での投資はしにくくなります。

為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。

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まとめ

ということで、7月第5週の世界の市場の動きを見てきました。

今週は、GAFAMの決算発表が相次ぎ、さらに27日(木)にはFOMCがありました。

多くの企業が好決算を発表し、

FOMCでは想定の範囲内の利上げと、データに基づく政策、将来の利下げの可能性が示唆されました。

これにより株価、コモディティ、仮想通貨は大きく上昇し、

年初から続く下落は底打ちの様相を呈しています。

本当に底打ちしたのでしょうか?

それは誰にもわかりません。

が、少しずつ買い向かい時期に来たのかも、とせーじんは考えています。

株式市場は

米国では多くのセクターの株価が上昇しました。

上昇したセクターはごくわずかです。

セクター別に見ると、

上昇したセクターは、エネルギー、資本材、公益事業など

下落したセクターは、中国

グロース、バリュー共に上昇しましたが、グロースの方がより大きな上昇でした。

その他の市場は

エネルギーは、天然ガスはやや上昇、原油も大きく上昇

貴金属は、銀・金鉱は大きく上昇、プラチナ・パラジウム、金はやや上昇

農業商品は、コーン、穀物、コーヒーが大きく上昇

債券は、短期はやや上昇、長期はやや下落しました。

仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムともに上昇しています。

為替は、また大きく円高が進み133円台で引けています。

上に下に、大きく揺さぶられる相場が続いています

FOMCでのパウエル議長の発言、

相次ぐ好決算、

を受けて、今週は欧米を中心に株価が大きく上昇し、年初から続く下落相場が底打ちしたような動きに見えます。

が、逆イールドは継続しており、期間が長く、谷も深くなっています。

今後の米国経済は景気後退のリスクが大きくなっています。

と荒れる要素が盛り沢山。

7月26-27日のFOMC

を楽しみに待ちましょう。

いつ底を打つのか、それは誰にもわかりません。

これで本当に底を打ったのか、もう一度下落があるのか、それは誰にもわかりません。

今後も日々さまざまな報道が為され、株価も右往左往が続くでしょう。

暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、

日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。

株のバーゲンはいつまで続くのか?

長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう

長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること

長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。

安眠できる長期投資のコツとは
  1. 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
  2. 適度な分散
  3. 余力(現金)を残しておく

短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。

こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!

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【7月第4週】決算ウイークスタート!日経は4%、NASDAQは3%の上昇!という話題でした。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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