こんにちは、せーじんです。
2〜3週間ほどは株価の上昇が続いていましたが、
先週は、各国の株価が下落してしまいました。
え、また下がっちゃったの?
ウクライナでの停戦の目処が立たないことが大きいのかな
逆イールドが発生していることも重石になっていそうだね
インフレもすごいことになってるんでしょ?
そうだね。このインフレは今後収まると見ている機関もあるけど、どうなるかな?
ゴールドマン、米国のインフレは今がピーク-景気後退リスク高まる
Claire Ballentine、Ben Stupples2022年4月8日 2:25 JST
- インフレ率は年内に4%下回ると予想、株価の上昇はやや横ばいへ
- 「2023年にリセッションに陥る確率は高まったとみている」
米ゴールドマン・サックス・グループは米国のインフレ率が年内に4%を下回ると予想している。一方、株価の上昇率はやや横ばいを見込む。
ゴールドマンのプライベート・ウェルスマネジメント世界共同責任者、ミーナ・ラクダワラ・フリン氏は7日、ニューヨークでのブルームバーグ・ウェルス・サミットで「米国のインフレは今がピークに達しつつあると考えている」と述べ、「2023年にリセッション(景気後退)に陥る確率は高まったとみている」と続けた。
同氏の部門が担当する富裕層顧客は収益性を重視しており、ヘルスケアやエネルギー、不動産といった資産へのエクスポージャーに注目しているという。
出典元:Bloomberg
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それでは、相場の状況をチェックしていきましょう。
- 株式市場は、世界の主要指数は全て下落
- 仮想通貨も、ビットコイン、イーサリアムとも大きく下落
- 債券も、大きく下落
- コモディティは、金・銀は小幅上昇、天然ガス・パラジウム・コーン・穀物が大幅に上昇
- 米国債利回りは長期が大幅上昇し、逆イールド解消
- 為替は、再び円安進行で124円突破
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今週の株式市場を確認しよう!
株価は世界中で下落
それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | 年初来 | 1年間 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | -2.46 | 7.24 | -6.27 | -9.35 |
TOPIX | -2.44 | 5.40 | -4.80 | -3.20 |
JASDAQ | 0.00 | 4.94 | -7.02 | -14.42 |
NYダウ | -0.28 | 5.40 | -4.45 | 2.72 |
S&P500 | -1.27 | 6.75 | -5.83 | 8.71 |
ナスダック総合 | -3.86 | 6.75 | -12.36 | -1.36 |
ラッセル2000 | -4.60 | 0.77 | -11.15 | -11.08 |
ユーロ・ストックス50 | -1.54 | 4.65 | -10.24 | -3.03 |
上海総合指数 | -0.94 | -1.75 | -10.66 | -5.76 |
深セン成分指数 | -2.20 | -3.92 | -19.51 | -13.42 |
香港ハンセン | -0.76 | 6.41 | -6.52 | -23.79 |
今週はほぼ全ての指数が下落してるね
特に、ラッセル2000とナスダック総合が大きめの下落をしているね
では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。
- なし
先週は、欧州と中国が大幅に上昇しましたが、
今週は、1%以上上昇した指数はありませんでした。
大幅上昇どころか、上昇した指数自体がなかったね
うん、今週は全滅ですな
では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。
- 日経平均、TOPIX
- S&P500、ナスダック総合、ラッセル2000
- ユーロストックス50
- 深圳成分
先週は、日経平均とTOPIXが大幅マイナスでしたが、
今週は日米欧中の幅広い指数が1%以上マイナスとなりました。
なかでも、ラッセル2000やナスダック総合が酷かったね
全指数が下落した割には、下落幅は大きくない印象でした
S&P500は大きく下落も、中期線で下げ止まり
この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートを確認していきましょう。
日足チャートで見ると、よくわかるよ
薄青:5日移動平均 青:20日移動平均 オレンジ:60日移動平均
水曜日以にガクンと下がってるね
そうだね。その後は、20日移動平均線に支えられてやや上昇してるから、このまま持ち直してくれるといいね
各セクターの状況を確認
ヒートマップを確認しよう
セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうよ!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
ヒートマップの見方
今週1週間のパフォーマンスはこちら
うわー、今週は真っ赤だねー
ちらほら、緑もあるよ!絶望しちゃいかん!
ヒートマップから読み取れる、
プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。
上昇したセクターは、生活必需、公益、コモディティなど
今週の市場を、よくみていきましょう。
今週は大きく上昇したセクターがすごく多いので、紹介するのはS&P500よりも大きく上昇したセクターのみとします。
インバースやレバレッジは除きますよ
- 生活必需品
- 公益事業
- エネルギー
- ヘルスケア
- 天然ガス、ウラン
- パラジウム
- 穀物、コーン、コーヒー
あんなに真っ赤に見えるけど、意外といろんなセクターが上昇してるね。
生活必需品や公益事業が先週に続いて上昇してるね。
それにコモディティも全体的に強い。
やっぱり市場は景気後退を意識してそうだね
逆イールドもあったしね
- 短期金利が長期金利を上回ってしまう現象のこと
- 逆イールドが発生すると、数ヶ月〜数年後に景気後退や株価の下落が発生すると言われている
- 逆イールドの発生は2019年8月以来で、その時は6ヶ月後にコロナショック発生
- その前は2007年6月で、4ヶ月後からサブプライムローンショック及びリーマンショック発生
マイナスのセクターは、情報、半導体、銀行、米国債など
次に、マイナスリターンのセクターを探してみましょう。
- 情報技術、半導体
- 一般消費財
- 銀行
- バイオテクノロジー
- クリーンエネルギー
- 住宅建設
- 米長期国債
- 先進国、新興国
下落してるセクターも色々あるね。
指数に与える影響が最も大きい、情報技術が大きく下落してるね。
それに、国債の下落も長引いているよ
せーじん家の資産的には、結構痛いね
- グロース -3.31%
- バリュー +0.82%
今週は、グロースは大きくマイナス、バリューはややプラスでした。
バリューの方が好調でしたね。
先週と比較しよう
先週のヒートマップと比較してみましょう。
これが先週のヒートマップです。
続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。
うーん、やっぱり真っ赤っかだなあ
この2週間、半導体と銀行がすごく弱いね。
特に半導体は、せーじんもたくさん持ってるから影響が大きいよ
10年債の急上昇で逆イールドは解消されましたが、、、
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
米10年債の利回りは、今週も急激に上昇を続けています。
3月上旬ごろに1.7%台だった10年金利は、今週2.7%に達しています。
次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。
2年国債は今週は微増にとどまっています。
では、先週発生した逆イールドはどうなったのでしょう。
長短金利差(10年債金利ー2年債金利)のチャートを確認しましょう。
長期金利は大きく上昇、短期金利は微増だから金利差は大きくなったね。
逆イールドは3日ほどで解消されました。
逆イールドが解消されても、後期後退リスクがなくなったわけじゃないんでしょ?
そのとおり。あと数ヶ月〜1年半くらいのあいだに景気後退があるかもしれないね
ところで、金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?
長短金利差の縮小は、主に金融セクターへマイナスの影響を与えます。
これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね
仮想通貨はどうなった?
仮想通貨はどうなったんだろう?
では確認していきましょう
ビットコインは大きく下落
まずはビットコインから!
今週のチャートはこちら。
薄青:5日(短期)移動平均 青:20日(中期)移動平均 オレンジ:60日(長期)移動平均
ビットコインは大きく下落して、4万2000ドル台まで下落しちゃったね
先週は押し目って言ってたけど、ちょっと下がりすぎだね
移動平均線の並びも崩れてるし、上昇トレンドは終わったように見えるね。60日移動平均線で持ち堪えられるかどうか
イーサリアムも大きく下落
イーサリアムはどうだろう?
先週は、移動平均線の並びで見て、上昇トレンド入りしたところだったね。今週はどうなったかな?
薄青:5日(短期)移動平均 青:20日(中期)移動平均 オレンジ:60日(長期)移動平均
イーサリアムも下がってるねえ
そうだね。でも、イーサリアムは20日線付近で持ち堪えてるよ。
20日線を早めにブレイクできれば、また上昇に乗れるかもしれないね
再び円安が進行!124円を超える
ドル円の為替レートも確認していきましょう
今週も円安が進んでますよ〜
うわ!すごい上がり方!
122円から始まって、一気に124円を突破したね
FXやってなくてよかったね
先週の後半に円高に振れ、122円56銭でスタートしたドル円の為替ですが、
今週は再び猛烈に円安が進行し、金曜日の引けで124円29銭をつけました。
ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?
- 円高になると、
-
日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。
- 円安になると、
-
円換算資産評価額は増加しますが、円での投資はしにくくなります。
為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。
まとめ
ということで、4月第2週の世界の市場の動きを見てきました。
- ウクライナ情勢が終わる目処は立たたないこと
- 2年債と10年債の逆イールドが発生したこと
- インフレが加速していること
を受けて、世界の株価は再び下落しました。
数ヶ月〜数年以内に景気後退する可能性が示唆されています。
株式市場は
日米欧中の主要な指数は全て下落しました。
セクター別に見ると、
上昇したのは、生活必需品、公益事業、ヘルスケア、エネルギーなど
下落したのは、情報技術、半導体、金融、住宅建設などでした。
グロース株は大きく下落しましたが、バリュー株はやや上昇しています。
その他の市場は
エネルギーは、天然ガスは大きく上昇、原油は大きな動きなし
貴金属は、金・銀は小幅上昇、パラジウムは大幅上昇、プラチナは下落
農業商品は、穀物、コーヒー、とうもろこし共に大きく上昇しています。
債券は、大きく下落しました。
仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムとも大きく下落しています。
為替は、先週122円まで戻しましたが、再び124円を突破しています。
不透明かつ終わりの見えない相場
終わらないウクライナでの戦争、高いインフレ、そして先週発生した逆イールド
相場を取り巻く環境は不透明で、終わりの見えないものとなっています。
株価は早くも下落を始めていますし、今後もどうなるか予測がつきません。
暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、
日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。
長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう
長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること。
長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。
こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況と取引履歴は、毎月紹介しています。
ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験
2021年4月から、ETF・レバレッジ投資信託・CFDのリターン比較実験をしています。
毎月経過を報告していますので、ぜひご覧ください。
どれが一番儲かるのかな〜?
【4月第2週】世界の株価が下落!こんな相場でも上昇してるのはコレだ!という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。