【9月第2週】米国を中心に株価が急上昇!強烈な円安は終了するのか?

こんにちは、せーじんです。

トレンドの記事も2週間ぶりになっちゃったね

ここ2週間は体調が悪くてね。
ようやく復活したので、また続けていきますよ〜!

それにしても、ブログの更新が滞っていた8月の後半は株価が大きく下落しました。

8月のS&P500の株価チャートを確認しましょう。

中旬までは上がってたんだね。

上がってからの、より大きな下落。
これは堪えた人も多かったんじゃないかな?

Bloombergでも、このように報じられています。

米家計の純資産、過去最大の減少-インフレ抑制の利上げで株価急落

Reade Pickert

2022年9月10日 5:09 JST

  • 株式保有額が7.7兆ドル減少、不動産価値は1.4兆ドルの増加
  • 消費者信用残高は2001年末以来のペースで急増
The New York Stock Exchange in New York, US.
The New York Stock Exchange in New York, US. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米家計の純資産は4-6月期(第2四半期)に過去最大の減少となった。急激なインフレを抑えるための積極利上げで株式相場が急落したことが背景にある。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が9日公表したリポートによると、家計の純資産は4-6月期に6兆1000億ドル(約870兆円)、率にして4.1%減少した。1-3月期には1470億ドル減っていた。2四半期連続の減少で資産総額は143兆8000億ドルと、過去1年の最低水準になった。

  株式保有額が7兆7000億ドル減った一方、家計が保有する不動産の価値は1兆4000億ドル増えた。

Decline reflected slump in equities as inflation spiked, Fed hiked rates
上段:家計の純資産の増減額、下段:S&P500種株価指数出所:FRB

  4-6月期はインフレが加速したほか、ガソリン価格が過去最高まで急上昇。米金融当局は歴史的な大幅利上げを連続で実施し、リセッション(景気後退)懸念が増大した。これを受け、この間のS&P500種株価指数は16%超下落した。

  (以下省略)

出典元:Bloomberg

記事全文はこちらでご覧ください。

Bloomberg.com
米家計の純資産、過去最大の減少-インフレ抑制の利上げで株価急落 米家計の純資産は4-6月期(第2四半期)に過去最大の減少となった。急激なインフレを抑えるための積極利上げで株式相場が急落したことが背景にある。

米国では投資している人が多いから、この株価下落で不安になってる人も多いだろうね

しかし、この下落も9月になって反発し始めています。

FRBは7月のFOMCでこのような発表をしています。

今週の米国株が下落したのは、8月17日にFOMCの議事要旨が発表された影響ですね。

どのような内容だったのか、確認していきましょう。

7月FOMC議事要旨(8月17日発表)の内容
  • FRBの政策立案者は米国のインフレ圧力が弱まっているとの「証拠はほとんどない」
  • 物価上昇を抑制するために必要なだけ経済を減速させる方針を固めた
  • 今後の利上げペースについて明確な手がかりは示さなかった
  • 早ければ9月にも、利上げペースが減速される可能性があることが示唆された
インフレ対策のためなら経済は2の次だそうです

その後も各理事からタカ的な発言が続いており、株価上昇につながる情報はありません。

そんな中、上昇を始めた米国株。

9月20日、21日に開催されるFOMCに注目です!

ということで、今週1週間の市場の動きを観察していきましょう。

せーじんのポートフォリオについてはこちら

今回の記事の内容

今週の株式市場を確認しよう!

米国がナスダックを中心に大幅上昇

それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。

指数週単位月単位年初来1年
日経平均株価2.041.42-2.00-7.13
TOPIX1.831.65-1.35-6.03
NYダウ2.66-3.56-11.52-7.10
S&P5003.65-3.33-14.66-8.77
ナスダック総合4.14-5.22-22.58-19.87
ラッセル20004.11-4.71-16.17-15.50
英国1000.96-1.54-0.454.58
ユーロ・ストックス500.72-4.98-16.95-14.39
FTSE中国A500.90-1.80-14.53-13.98
香港ハンセン-0.46-3.59-17.25-26.11
Nifty 501.680.992.762.67
Investing.com 日本
世界の主要株価指数 - Investing.com 日本 世界の主要株価指数のレートをリアルタイムでご覧いただけます。それぞれの指数の現在価格、高値、安値、変動率をご覧いただけます。

今週は米国の4指数がすごく上がってるね。
特にナスダックとラッセルがいい感じだよ

グロースが大きく買われたんだね。
株価へのプラス材料はなかったから、今まで下げすぎた分の戻しかな

では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。

今週1%以上値上がりした指数
  • 日経平均、TOPIX
  • NYダウ、S&P500、ナスダック総合、ラッセル2000
  • Nifty50(インド)

4%以上も上がるなんてすごいね。
ただの戻しにしては上がりすぎな気もするけど

英国と中国A50も1%近く上昇してるね
ハンセン以外はどれもよく上がったみたい

では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。

今週1%以上値下がりした指数
  • なし

唯一下がった香港ハンセンも、▲0.46%だったよ

今週の世界市場の傾向は
  • プラスリターンの指数が10
  • マイナスリターンの指数が1
ほぼ全面上げ

S&P500は抵抗線で反発!

この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートを確認していきましょう。

薄青:5日移動平均 青:20日移動平均 赤:60日移動平均 紫:100日移動平均 黒:200日移動平均 黄:抵抗線

8月中旬から下落していたSPYは、388ドル付近の抵抗線で反発したね。
100日線も超えて、416ドルの抵抗線や200日線を目指して上昇するかも

またすぐに下がるってことはないの?

青の20日線で負けて下落トレンド再開ということも十分にあり得るよ。
買いエントリーするときも、下落というサブシナリオを考えておくといいね

この下落は、単なる押し目なのか、大きな下落の始まりなのか。

今後の動きが読めなさすぎるので、せーじんは短期のポジションは全て解消しました。

移動平均線を見ると、

  • 中期(青)が下向きに、短期線(薄青)と長期(赤)は上向き
  • 上から中期、長期、短期の順

上昇トレンドへの転換にも見えますが、来週はどうなるのでしょうか。

各セクターの状況を確認

ヒートマップを確認しよう

セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。

ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうよ!

ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください

ヒートマップの見方

今週1週間のパフォーマンスはこちら

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今週は緑がすごく多いけど、右側の真ん中付近が赤っぽいね。

右側の真ん中付近というと、債権だね。
債権は不調、それ以外は好調だったのかな。

ヒートマップから読み取れる、

プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。

大きく上昇したセクターは、銀、プラチナ、一般消費財、金融など

まずは、今週の市場で上昇しているセクターを確認していきましょう。

上昇したセクターはすごく多いので、S&P500以上に上昇したものをピックアップします。

S&P500以上にプラスだったセクター
  • 半導体
  • 金融
  • 一般消費財、小売、住宅建設
  • 素材、金属・鉱業
  • バイオテクノロジー、医療機器
  • 金鉱、銀、プラチナ、パラジウム
  • とうもろこし、穀物
  • 欧州、カナダ、ブラジル

大きく上がったセクターだけで、こんなにあるんだね

グロース、バリュー、コモディティ、先進国、新興国といろんなセクターが上がってるよ

上昇したセクターについて詳しく解説した過去の記事はこちらです。ぜひご覧ください。

マイナスのセクターは、天然ガス、コーヒー、国債など

次に、マイナスリターンのセクターを確認していきましょう。

マイナスのセクターは非常に多いので、S&P500以上のマイナスのセクターをピックアップしましょう。

インバースは除いています

今週マイナスだったセクター
  • 中国、香港、韓国
  • 米長期国債
  • 天然ガス
  • コーヒー

マイナスのセクターは少ないね

ここに載せたセクターでも、ほとんど小さいマイナス幅なんだけど、
天然ガスは▲12%!

天然ガス一人負けって感じだね

下落したセクターについて詳しく解説した過去の記事はこちらです。ぜひご覧ください。

バリューとグロースの強さは
  • グロース +3.19%
  • バリュー +2.27%

今週はグロースもバリューも大きく上昇しましたが、グロースの方がより大きく上昇しています

米国の金利を見ていきましょう

では、米国の金利を確認していきましょう。

今週も年初来チャートで確認します。

黒:10年債利回り 、橙:2年債薄青:長短金利差

短期債も長期債も上がってるね

8月以降に続いていた金利上昇は、今週も継続しています。

2年債金利は3.565%となり2007年以来15年ぶり、

10年債金利は3.314%となり2011年以来12ぶり

の高水準となりました。

7月5日以来逆イールドが続いている長短金利差ですが、3ヶ月が経過した現在でも解消する気配はありません。

じわじわと上昇し続け、今週は3%間近の2.976%で引けています。

次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。

短期金利は、先週に続いてほぼ横ばいで推移していて、今週3.238%で引けていますね。

短期金利は長期金利とはかなり異なる動きをしているようです。

6月中旬以降に金利上昇のピークを迎えた後は下落基調にはならずに、

レンジ相場に入っています。

長短金利差(10年債金利ー2年債金利)を確認しましょう。

逆イールドが縮小し始めた!

7月中旬に発生した逆イールドは今週も継続し、6週間を超えています

長期金利の上昇を受けて、逆イールドの幅は今週やや戻しました。

逆イールドが発生すると、数ヶ月から2年程度で景気後退が訪れると言われています。

米国の発表する各種指標や金融当局者の発表からは、現在は景気後退していないと見られます。

しかし、本格的な景気後退入りが近づいている可能性が高いと考えた方が良いでしょう。

ところで、金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?

長短金利差の縮小は、主に金融セクターへマイナスの影響を与えます。

これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね

金融機関は、長短金利差から収益をあげる

金融機関は、資金を調達し、その資金を貸し付けて利子を得ることで収益を上げます。

  • 金利の安い短期金利で資金を調達
  • 金利の高い長期金利で貸付
金利の差が大きいと収益をやすいんです

いつもこの通りになるとは限らないけどね

仮想通貨は大きく上昇!

仮想通貨はどうなったんだろう?

では確認していきましょう

まず、ビットコインから

薄青:5日移動平均 青:20日移動平均 赤:60日移動平均 黄:抵抗線

ビットコインはかなり下がってたけど、今週すごい上がってるね

そうだね。21780ドル付近の抵抗線や赤の60日移動平均を突破できるか、来週は注目だね

つづいて、イーサリアムを確認していきましょう。

イーサリアムはビットコインよりもかなり早く上昇し始めたんだね

今週も大きく上がってるしね

為替は今週、2円以上も円安が進む

ドル円の為替レートも確認していきましょう

とんでもなく円安が進んでるけど、金曜日にすごく円高になってるね

金曜日は5日線で円安は止まったけど、来週はどうなるかな?
金利上昇は続いてるから、まだ円高は続くのかな?

ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?

円高になると

日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。

円安になると

円換算資産評価額は増加しますが、円での投資はしにくくなります。

為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。

長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう

長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること

長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。

安眠できる長期投資のコツとは
  1. 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
  2. 適度な分散
  3. 余力(現金)を残しておく

短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。

こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!

目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね

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以上、【8月第3週】5週連続株価上昇ならず!気になるfomc議事要旨の内容とは?という話題でした。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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