【8月第2週】株価はなぜ爆上げした?CPI発表はインフレの終わりを示す?

こんにちは、せーじんです。

先々週からFOMC、雇用統計っていう重要イベントが続いたね

そうそう。この重要イベントを、株価上昇で乗り切ったのは大きいね。
そして、今週はCPI(消費者物価指数)という超重要指標の発表があったよ

インフレの進行具合がわかるんだっけ?

そうそう。
インフレが加速してたら更なる利上げ懸念で下落、
減速してたら利上げ鈍化期待で株価上昇
となるね。

では、8月10日に発表された7月の米国CPIはどうだったのか、確認していきましょう。

7月CPI(8月10日発表)の内容
  • 前年同月比8.5%上昇
  • 約40年ぶりの上昇率だった6月から鈍化
  • エコノミスト予想中央値(8.7%上昇)も下回った
インフレはピークアウトしたのかな

インフレが減速しているってことは、株価はまた上がったってこと?

これだけ雇用が強いということは、米国の経済は力強く成長しているということ。

また、賃金の上昇はインフレに直結します。

FRBは根強いインフレを抑えるために政策金利を利上げしますが、利上げには経済を失速させるという副作用があります。

この副作用を恐れて、FRBは軽々しく利上げをできないわけです。

しかし今回の雇用統計で、米国経済は前回の0.75%、前々回の0.5%利上げを経過してもなお強いことがわかりました。

経済が強いのであれば、利上げの副作用を恐れる必要がないのです。

それは、これから見ていきましょ

ということで、インフレのピークアウトが見えてきた今週1週間の市場の動きを観察していきましょう。

8月第2週の市場の状況まとめ
  • 株式市場は、米国を中心に各国市場は大きく上昇
  • 仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアムとも上昇
  • 債券は、国債がやや下落
  • コモディティは、貴金属、エネルギー、農作物がいすれも大幅上昇
  • 米国債利回りは、逆イールドが長期化し、幅がより大きくなっている
  • 為替は、インフレ後退期待で円高に反転し、133円台で終了

せーじんのポートフォリオについてはこちら

今回の記事の内容

今週の株式市場を確認しよう!

米国は4週連続上昇!他国も大きく上昇!

それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。

指数週単位月単位年初来1年
日経平均株価1.327.14-0.852.04
TOPIX1.344.23-0.960.86
NYダウ2.9310.22-7.09-4.94
S&P5003.2612.92-10.20-4.20
ナスダック総合3.0815.96-16.60-11.98
ラッセル20004.7517.90-10.34-9.45
英国1000.826.551.583.91
ユーロ・ストックス501.3811.19-12.13-10.71
FTSE中国A500.57-4.20-12.67-12.91
香港ハンセン-0.13-2.77-13.77-23.55
Nifty 501.7311.041.987.07
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今週は米国の4指数がすごく伸びてるね。
ほかにも、ほとんどの指数がプラスだよ。

しかも、ほとんどの指数が1%以上の上昇だね

では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。

今週1%以上値上がりした指数
  • 日経平均、TOPIX
  • NYダウ、S&P500、NASDAQ総合、ラッセル2000
  • ユーロストックス50
  • Nifty 50(インド)

先週は、日本・米国の一部の指数が1%以上上昇しましたが、

今週は、英国・中国以外の全部の指数が大幅上昇しました。

一番上がったのは、ラッセル2000!

今週は、各指数がすごく上昇したね。

では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。

今週1%以上値下がりした指数
  • なし

今週も大きく下落した指数はなかったんだね

本当にどの指数も調子が良かったんだね

今週の世界市場の傾向は
  • プラスリターンの指数が10
  • マイナスリターンの指数が1
世界中の指数が上昇

S&P500は6月の高値と100日線をブレイク!

この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートを確認していきましょう。

薄青:5日移動平均 青:20日移動平均 赤:60日移動平均 紫:100日移動平均 黄:抵抗線

SPYは100日線を越えて、6月の高値ラインもブレイクしたね!
年初からの下落の半値戻しラインである420ドルも突破したし、このまま全戻しするかも!

先週も言ってた、「半値戻しは全戻し」って格言ね

格言「半値戻しは全戻し」

大きく下がった時の半分まで値を戻してくると、それ以降は以前の高値を回復するまで戻すことが多いよ、という格言

他にも、投資に役立つかもしれない格言をまとめた記事を書きましたので、こちらもご覧ください。

移動平均線を見ると、

  • 長期が横ばいからやや上向きに、短期線と中期線が上向き
  • 上から短期、中期、長期の順

年始から下落トレンドが続いていましたが、いよいよ上昇トレンドに入りました。

半値戻しを達成し、このまま全戻しといくのでしょうか。

出来高が伸びてないのが、ちょっと気になるけどね

各セクターの状況を確認

ヒートマップを確認しよう

セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。

ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうよ!

ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください

ヒートマップの見方

今週1週間のパフォーマンスはこちら

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今週は、緑一色だね!目に優しい〜

赤いのはほぼインバースだけだね。
株もエネルギーも貴金属も、みんな緑色!

ヒートマップから読み取れる、

プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。

大きく上昇したセクターは、エネルギー、素材、金融、貴金属、農作物など

まずは、今週の市場で上昇しているセクターを確認していきましょう。

すごく多くのセクターが上昇しているので、S&P500(+3.26%)よりも大きく上昇したセクターを紹介していきます。

S&P500以上にプラスだったセクター
  • エネルギー
  • 素材、金属・鉱業
  • 金融
  • コミュニケーション
  • 小売、住宅建設
  • 不動産
  • 金鉱、銀、パラジウム
  • 原油、天然ガス、ガソリン
  • とうもろこし、穀物、コーヒー

いろんなセクターが上がってるねえ。

テクノロジーなどのグロースよりも、エネルギーや金融などが上がってるね

上昇したセクターについて詳しく解説した過去の記事はこちらです。ぜひご覧ください。

マイナスのセクターは、米国債のみ

次に、マイナスリターンのセクターを探してみましょう。

インバースは除いています

今週マイナスだったセクター
  • 米国債

マイナスのセクターは米国債だけ?

セクター別で見るとね。マイナス幅は1%以下だから、大きく下がっているわけでもないよ

下落したセクターについて詳しく解説した過去の記事はこちらです。ぜひご覧ください。

バリューとグロースの強さは
  • グロース +3.03%
  • バリュー +3.70%

今週はグロース、バリューともに大きく上昇しましたが、バリューのほうがより大きく上昇しました。

米国の金利を見ていきましょう

まずは、米国10年債の金利チャートを確認しましょう。

今週は、年初来チャートで確認します。

今週も上がってるね。

6月中旬から続いた下落トレンドですが、先週からやや上昇しています。

とはいっても、上昇は弱いですから明確にトレンド転換したとは言い難いですが。

今週末は2.837%で引けています。

次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。

短期金利は、今週はほぼ横ばいで推移していて、今週3.253%で引けていますね。

短期金利は長期金利とはかなり異なる動きをしているようです。

6月中旬以降に金利上昇のピークを迎えた後は下落基調にはならずに、

レンジ相場に入っています。

長短金利差(10年債金利ー2年債金利)を確認しましょう。

逆イールドの拡大が止まったね!

逆イールドは今週も継続し、6週間近く続いています

先週拡大した逆イールド幅は今週やや戻しました。

が、大きな逆イールドは継続しています。

逆イールドが発生すると、数ヶ月から2年程度で景気後退が訪れると言われています。

パウエルFRB議長やイエレン財務長官の発言や雇用統計からは、現在は景気後退していないと見られます。

しかし、本格的な景気後退入りが近づいている可能性が高いと考えた方が良いでしょう。

ところで、金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?

長短金利差の縮小は、主に金融セクターへマイナスの影響を与えます。

これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね

金融機関は、長短金利差から収益をあげる

金融機関は、資金を調達し、その資金を貸し付けて利子を得ることで収益を上げます。

  • 金利の安い短期金利で資金を調達
  • 金利の高い長期金利で貸付
金利の差が大きいと収益をやすいんです

いつもこの通りになるとは限らないけどね

上昇が続く仮想通貨

仮想通貨はどうなったんだろう?

では確認していきましょう

まず、ビットコインから

薄青:5日移動平均 青:20日移動平均 赤:60日移動平均 黄:5月抵抗線

ビットコインは、緩やかに上昇してるね

もうすぐ100日線に到達しそうだよ。
60日線も上を向きそうだね

上値も下値も切り上げながら推移しています。

赤い長期線は下向きから上を向きつつあり、短期と中期線はすでに上を向いています。

緩やかではありますが上昇している傾向が見て取れます。

つづいて、イーサリアムを確認していきましょう。

イーサリアムはビットコインよりも上がってるね

すでに100日線をブレイクしてるし、
60日線はしっかりを上を向いてるね。

インフレピークアウト期待で、為替は再び円高へ

ドル円の為替レートも確認していきましょう

8月10日にすごい円安になってるね!

これはCPIの発表があった日だね。
インフレのピークアウトが見えたことで金利上昇の終わりが見え、為替が動いたのかな

ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?

円高になると

日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。

円安になると

円換算資産評価額は増加しますが、円での投資はしにくくなります。

為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。

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まとめ

ということで、8月第2週の世界の市場の動きを見てきました。

今週は、消費者物価指数(CPI)の発表がありました。

その内容は、

  • 前年同月比8.5%上昇
  • 約40年ぶりの上昇率だった6月から鈍化
  • エコノミスト予想中央値(8.7%上昇)も下回った

米国のインフレがピークを迎えた可能性があることを示す内容となりました。

市場はこの結果に対し、株価爆上げという結果で答えました。

ナスダックとS&P500は4週連続上昇し、その上昇幅も3%を超える非常に大きなものでした。

米国株だけでなく、他国の株、エネルギー、貴金属、農作物、仮想通貨と多くのセクターが上昇しました。

週を通しては、ナスダックとS&P500は3週連続上昇しました。

GAFAMの決算発表が相次ぎ、さらに27日(木)にはFOMCがありました。

多くの企業が好決算を発表し、

FOMCでは想定の範囲内の利上げと、データに基づく政策、将来の利下げの可能性が示唆されました。

これにより株価、コモディティ、仮想通貨は大きく上昇し、

年初から続く下落は底打ちしたのでしょうか。

本当に底打ちしたのでしょうか?

それは誰にもわかりません。

が、少しずつ買い向かい時期に来たのかも、とせーじんは考えています。

株式市場は

米国では多くのセクターの株価が上昇しました。

セクター別に見ると、

上昇したセクターは、エネルギー、素材、金属・鉱業、金融、小売、住宅建設など

下落したセクターは、とくになし

グロース、バリュー共に上昇しましたが、バリューの方がより大きな上昇でした。

その他の市場は

エネルギーは、天然ガス・原油が大きく上昇

貴金属は、金、銀、プラチナ、パラジウム、金鉱は大きく上昇

農業商品は、コーン、穀物、コーヒーともに大きく上昇

債券は、国債がやや下落しました。

仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムともに上昇しています。

為替は、インフレ率低下を受けて、大きく円高が進み133円台で引けています。

上に下に、大きく揺さぶられる相場が続いています

市場の予想を下回るCPIが発表され、

米国をはじめとする各国の株価は、大きく上昇しました。

株価は強さを見せ、今後も上昇する期待を持てるものとなりました。

が、逆イールドは継続しており、期間が長く、谷はいっそう深くなっています。

今後の米国経済は景気後退のリスクが大きくなっています。

すでに底を打ったのか、いつ底を打つのか、それは誰にもわかりません。

を楽しみに待ちましょう。

いつ底を打つのか、それは誰にもわかりません。

今後も日々さまざまな報道が為され、株価も右往左往が続くでしょう。

暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、

日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。

そろそろ株価は上がるのかな?

長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう

長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること

長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。

安眠できる長期投資のコツとは
  1. 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
  2. 適度な分散
  3. 余力(現金)を残しておく

短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。

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