【6月第1週】前月比39万人増で好調な雇用統計!株価は好調・・・ではないですね

こんにちは、せーじんです。

先週は米国株が6%も上がったよね!
ついに、長かった下落相場が終わったの?

うーん、まだ終わったとは言い難いね。
実際、今週は米国が下がってるし

え〜、また下がったの?
どうしてよ?

金曜日に発表のあった米国雇用統計が強い影響を与えたのかな

2022年6月3日発表の雇用統計の内容
  1. 雇用者数(非農業部門)は5月に前月比39万人増加(市場予想31万8000人増、前月は43万6000人増)
  2. 失業率3.6%(市場予想3.5%、前月3.6%)
  3. 労働参加率は62.3%に上昇
雇用者数が予想以上に伸びてるね

参考となる報道記事はこちら

Bloomberg.com
米雇用統計、5月の非農業部門雇用者数39万人増-失業率3.6% 5月の米雇用は堅調なペースで増加した一方、賃金の伸びは抑えられた。猛烈なインフレに歯止めをかけようと米金融当局が急ピッチで政策金利を引き上げる姿勢を示す中、経済...

雇用者数が予想以上に伸びていて、失業率は横ばい、労働参加率は上昇だよね。なんでこれで株価が落ちるの?

米国の金利政策を担当するFRBの使命は、この2つ

  1. 物価の安定
  2. 雇用の安定

株価の安定は、この2つの次に重視する項目なんです。

現在強烈なインフレが進み物価の安定を対策することが必要な状況です。

物価安定のために金利を上げることが考えられますが、

金利上昇の副作用として景気が停滞し雇用が弱まるリスクがあります。

雇用の状況を見ながら適切に金利を上げていく必要があるってこと

今回の雇用統計で雇用が順調ということがわかったってことは?

心置きなく金利を上げられるってこと

あー、それで下がってるのね

ということで、1週間の市場の動きを観察していきましょう。

6月第1週の市場の状況まとめ
  • 株式市場は、米国は下落、日本・中国は上昇
  • 仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアムとも停滞
  • 債券は、米長期国債が大きく下落
  • コモディティは、原油・プラチナが大きく上昇、天然ガス・パラジウムが大きく下落
  • 米国債利回りは長期・短期とも上昇、金利差はやや拡大
  • 為替は、反転し急激な円安

せーじんのポートフォリオについてはこちら

今回の記事の内容

今週の株式市場を確認しよう!

欧米は小幅に下落、日中は上がってるけど週明けは要注意

それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。

指数週単位月単位年初来1年間
日経平均株価3.662.81-3.58-4.08
TOPIX2.430.90-2.97-1.33
NYダウ-0.940.00-9.46-5.34
S&P500-1.20-0.36-13.80-2.87
ナスダック総合-0.98-1.09-23.22-13.04
ラッセル2000-0.262.36-16.13-17.64
ユーロ・ストックス50-0.664.26-11.98-7.48
上海総合指数2.086.46-12.21-11.04
深セン成分指数3.887.57-21.73-21.81
香港ハンセン1.865.40-9.90-27.10
Investing.com 日本
世界の主要株価指数 - Investing.com 日本 世界の主要株価指数のレートをリアルタイムでご覧いただけます。それぞれの指数の現在価格、高値、安値、変動率をご覧いただけます。

米国の指数は下がっちゃってるねえ
でも、下げ幅は小さそうだよ

週単位で見たら小さい下げ幅だね
どんな値動きだったのか、あとで日足を見てみよう

では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。

今週1%以上値上がりした指数
  • 日経平均、TOPIX
  • 上海総合、深圳成分、香港ハンセン

先週は、米国と欧州の指数が大きく上昇しましたが、

今週は、日本と中国の指数が1%以上上昇しました。

週ごとに入れ替わってる感じだね。
それにしても、日本と中国は強かったんだねえ

雇用統計の発表が米国時間の金曜日だったから、日本と中国の市場が終わった後だったんだよ。月曜日の日本と中国は下がるだろうね

では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。

今週1%以上値下がりした指数
  • S&P500

へー、S&P500だけが▲1%以下なんて珍しいね

そうだね。いつもはナスダックとダウ平均の間くらいの値動きだからね

先週は、日本と中国の指数が大幅マイナスでしたが、

今週はS&P500のみが1%以上マイナスとなりました。

今週の世界市場の傾向は
  • プラスリターンの指数が5
  • マイナスリターンの指数が5
欧米とアジアでくっきり

S&P500は金曜日に大幅下落も、抵抗線で耐えた!

この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートを確認していきましょう。

薄青:5日移動平均 青:20日移動平均 オレンジ:60日移動平均 黄:2月4月5月の底値ライン

先週は大きな上昇で抵抗線をブレイクしましたが、

今週は、抵抗線上で停滞していますね。

足場を固めての更なる上昇か、堪えきれずに下落か

今のところ判断がつきませんが来週以降はどちらかに大きく動くかもしれません。

あいかわらず出来高はさほど大きくないですね。

2月・4月・5月の底値ラインである410ドル(黄色ライン)を突破し、勢いがあるように見えます。

が、出来高はさほど大きくないのが気になるところです。

上がるか下がるか、どっちだと思う?

わかんないけど、そろそろ上がってほしいねえ。
やっぱ下げ相場は面白くないよ

移動平均線を見ると、

  • 短期線は上向き、中期長期の移動平均線が下向きから横向きになりつつある
  • 短期線が中期線を追い越し、上から長期、短期、中期の順に並んでいる

ことから、下落トレンドが崩れつつあるように見えます。

でも、まだトレンドが変わったというサインがあるわけじゃありません。焦らずに注視していこう

各セクターの状況を確認

ヒートマップを確認しよう

セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。

ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうよ!

ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください

ヒートマップの見方

今週1週間のパフォーマンスはこちら

今週月曜日は米国の祝日にあたり休場日だったので、今週の営業日は4日間でした。

このヒートマップでは直近5営業日のデータを1週間分としているため、

先週金曜日の値動きも含まれており、先ほど紹介した株価データとは食い違いが出ています。

あわせて読みたい

今週は左側が緑が多くて、右側は赤が多いね

そうだね。株や原油が強くて、再建や貴金属が弱い感じだね

ヒートマップから読み取れる、

プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。

上昇したセクターは、エネルギー・テクノロジー・新興国・プラチナなど

今週の市場を、よくみていきましょう。

S&P500以上のプラスだったセクター
  • エネルギー
  • 一般消費財
  • テクノロジー、半導体
  • 金属・採掘
  • 航空・宇宙・防衛
  • バイオテクノロジー
  • クリーンエネルギー
  • 新興国、中国
  • 原油、ガソリン
  • プラチナ
  • コーヒー

エネルギーは今年に入ってすごく強いね。
テクノロジーや航空宇宙も最近は強いよ

新興国も強かったんだね

今週調子の良かったセクターを取り上げた過去の記事はこちら。

興味があれば、ぜひご覧ください。

マイナスのセクターは、とうもろこし・穀物・天然ガス・貴金属など

次に、マイナスリターンのセクターを探してみましょう。

マイナスリターンのセクターを拾っていきましょう

今週マイナスだったセクター
  • ヘルスケア
  • 金融
  • 生活必需品
  • 金属・採掘
  • 小売
  • 米国債
  • 天然ガス
  • 金・銀・パラジウム
  • とうもろこし、穀物

農作物の2セクターは、先週に続いてマイナスだったんだね

この2セクターは、先週は小さな下落だったけど今週は大きく下がってるよ。他にパラジウムが大きく下げてるけど、他の下落は大きくないね。

バリューとグロースの強さは
  • グロース +2.72%
  • バリュー +0.01%

今週はグロースが大幅プラス、バリューはほぼ値動きなしでした。

先週と比較しよう

先週のヒートマップと比較してみましょう。

これが先週のヒートマップです。

続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。

先週ほどではないけど、今週もそこそこ上がってるね

米国の金利を見ていきましょう

まずは、米国10年債の金利チャートを確認しましょう。

米10年債の利回りは、今週再び上昇を始めました。

先週末の2.7%を下抜けるかという所から、2.94%まで大きく上昇しています。

次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。

短期金利も今週は反発し、上昇しています。

長短金利差(10年債金利ー2年債金利)を確認しましょう。

長短金利差は、ゆるやかに拡大しています。

今週は非常に小さな動きでしたね。

ところで、金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?

長短金利差の拡大は、主に金融セクターへプラスの影響を与えます。

これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね

金融機関は、長短金利差から収益をあげる

金融機関は、資金を調達し、その資金を貸し付けて利子を得ることで収益を上げます。

  • 金利の安い短期金利で資金を調達
  • 金利の高い長期金利で貸付
金利の差が大きいと収益をやすいんです

いつもこの通りになるとは限らないけどね

仮想通貨はどうなった?

仮想通貨はどうなったんだろう?

では確認していきましょう

ビットコインは一瞬上昇するも、横ばい

まずはビットコインから!

今週のチャートはこちら。

ビットコインは一瞬だけ上昇したね。すぐ下がったけど

3万ドルを超えるかどうかのところで、横ばいが続いてるね

イーサリアムも横ばい

イーサリアムはどうなったの?

イーサリアムもビットコインと似てるね。
一瞬上昇してすぐ下落後に横ばいか

どちらもどう転ぶかよくわからないチャートだね。
ただ、イーサリアムの方が弱そうに見えるよ

為替は反転、急激な円安に

ドル円の為替レートも確認していきましょう

ゆるやかな円高が続いたけど、今週は一気に円安になったね

127円付近から、一気に130円を突破したもんね。雇用の好調を受けて、ドルがさらに大きく買われたようだよ

ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?

円高になると

日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。

円安になると

円換算資産評価額は増加しますが、円での投資はしにくくなります。

為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。

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まとめ

ということで、6月第1週の世界の市場の動きを見てきました。

今週は、欧米の株がやや下落し、日中が大きく上昇しました。

米国時間金曜日に米国雇用統計が発表され株価が下落したのですが、

発表されたのが日中の市場が閉まった後だったため。

週明けの日本市場は下落する可能性が高いと感じています。

気になる雇用統計の内容は?
  • 雇用者数(非農業部門)は5月に前月比39万人増加(市場予想31万8000人増、前月は43万6000人増)
  • 失業率3.6%(市場予想3.5%、前月3.6%)
  • 労働参加率は62.3%に上昇

雇用は順調に回復している

FRBによる積極的な利上げを後押ししている

と受け取られ、株価は下落しています。

株式市場は

雇用統計を受けて、欧米の株価が下落しました。

セクター別に見ると、

上昇したセクターは、エネルギー、テクノロジー、一般消費財、航空宇宙防衛、バイオテクノロジーなど

下落したセクターは、ヘルスケア、金融、生活必需品など

グロースが大きく上昇し、バリューはほぼ横ばいでした。

その他の市場は

エネルギーは、天然ガスは大きく下落、原油は大きく上昇

貴金属は、プラチナが大きく上昇、金銀は下落、パラジウムは大きく下落

農業商品は、コーヒーが大幅上昇、穀物ととうもろこしは大きく下落しています。

債券は、大きく下落しました。

仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムともに横ばいです。

為替は、反転し大きく円安が進んで130円を試しています。

先週は株価高騰!今週は小幅に下落!どうなるかは誰にもわかりません

FOMCの議事要旨と、

ダウ平均は世界恐慌以来となる8週連続下落の報道により、

先週は株価が大きく上昇しました。

雇用統計の発表があった今週は、やや株価は下落しています。

雇用には強さが見られ、それ自体は米国経済の力強さを示す素晴らしい指標のはず。

インフレを退治することができれば、強い米国市場が帰ってくると信じています。

が、それがいつなのか、1週間後なのか、1ヶ月後なのか、1年後なのか、それは誰にもわかりません。

日々さまざまな報道が為され、株価も右往左往が続くでしょう。

暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、

日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。

こういった下落相場は積み立て投資にとって株の安売りセールのようなもんだよ

そう考えれば、積み立て続けられるかも

長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう

長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること

長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。

安眠できる長期投資のコツとは
  1. 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
  2. 適度な分散
  3. 余力(現金)を残しておく

短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。

こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!

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【6月第1週】前月比39万人増で好調な雇用統計!株価は好調・・・ではないですねという話題でした。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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