こんにちは、せーじんです。
今日は、読者の方からリクエストをいただいたETF を調査しましたのでご紹介しましょう。
へー、リクエストもらったの?
ありがたいお話です。一端のブロガーになれた気分だね。
ティッカーコード:DFEN
英語名:Direxion Daily Aerospace&Defense Bull3X
日本語表記でも、Direxion デイリー エアロスペース・アンド・ディフェンス ブル3倍 ETF
名前の通り、3倍レバレッジETF ですが、レバレッジ好きのせーじんもこのETF は知りませんでした。
貴重なリクエストと情報をいただき、ありがとうございます
それでは、謹んでご紹介していきましょう。
3倍レバレッジETFといえば、こちらの記事も!
DFENとは、米国の航空宇宙・防衛産業にレバレッジをかけたETFです
DFENとはどんなETFなのでしょうか。
運用会社の商品紹介ページにはこのように記載してあります。
DFENは、米国上場の航空宇宙および防衛株の時価総額加重指数である、
「ダウジョーンズ米国セレクト航空宇宙・防衛指数(DJSASDT)」
の日々の値動きの3倍のパフォーマンスを目指しているレバレッジドETF です。
出典元:ディレクション社Webページの内容をせーじん要約
ちなみに、この指数のレバレッジなしETFは、ブラックロックが運用しているITAというETFです。
ダウジョーンズ米国セレクト航空宇宙・防衛指数ってどんな指数?
DJSASDTってどんな指数なの?
この指数の特徴はこうだよ。
- 米国株式市場に上場する航空宇宙および防衛産業のパフォーマンスを表します
- 航空宇宙セクターと防衛セクターから、時価総額に基づいて銘柄を選定します
- 航空宇宙企業には、航空機および航空機部品の製造業者、組立業者、および販売業者が含まれます
- 防衛企業には、軍用機、レーダー機器、武器など、防衛産業向けのコンポーネントや機器の生産者が含まれます
なんだか、物々しいセクターだね
平和な時はあまり注目されないけど、物騒な時代になるとよく伸びそうなセクターだよね
構成銘柄を確認しよう
構成銘柄は少なく、上位2銘柄が大きな比率を占めている
このインデックスの構成銘柄数はわずか34です。かなり少ないですね
では、構成銘柄を確認していきましょう。レバレッジなしETFのITAで見ていきます。
順位 | 銘柄名 | ティッカー | 構成比率 |
---|---|---|---|
1 | レイセオン・テクノロジー | RTX | 19.83% |
2 | ボーイング | BA | 19.33% |
3 | ロッキード・マーティン | LMT | 5.36% |
4 | テレダインテクノロジー | TDY | 5.05% |
5 | L3ハリス | LHX | 4.91% |
6 | ゼネラルダイナミクス | GD | 4.80% |
7 | テキストロン | TXT | 4.57% |
8 | ノースロップ・グラマン | NOC | 4.53% |
9 | トランスダイム | TDG | 4.24% |
10 | ハウメットエアロスペース | HWM | 3.50% |
上位10銘柄合計 | 76.06% |
上位10銘柄の合計が76%なので、4分の3を占めていることになります。
また、上位2銘柄で40%近い割合を占めています。
構成銘柄も少ないし、集中投資の傾向が強いね
構成銘柄の上位10銘柄は全て資本財セクターだね。
それどころか、34銘柄中32銘柄が資本財セクターなんだよ
DFENの概要
DFENの概要を確認しましょう!
Direxion デイリー エアロスペース・アンド・ディフェンス ブル3倍 ETF | |
---|---|
ティッカー | DFEN |
運用会社 | ディレクション社 |
設定日 | 2017.5.3 |
総資産 | 3億4187万ドル |
分配金 | 0% |
経費率 | 0.95% |
資産規模は非常に小さい!流動性に不安
総資産が3億4187万ドルだけど、これって大きいの?
うーん。小さめではあるけど、特に問題ないと思うよ
同様のレバレッジETFの資産を見ると、
- WEBLは7400万ドル程度
- SPXLとTECLは20億ドル程度
- SOXLは50億ドル程度
WEBLよりはかなり大きいけど、他と比べるとだいぶ小さいね
経費は0.95%、高いけどレバレッジETFとしては一般的な数値
経費は0.95%かあ。すごく高いね
レバレッジをかけない通常のETFと比べるとずいぶん高いよね。
でも、レバレッジETFとしては一般的な数値だよ。
レバレッジって、経費が高いんだね
DFENのリターンは??
ではDFENのリターンを確認しましょう。
わかりやすいように、3銘柄を比較対象として加えましょう。
- S&P500のETF:SPY
- S&P500のレバレッジ:SPXL
- 情報技術のレバレッジ:TECL
DFENは設定来(2017.5)でマイナスリターン!
コロナショックを挟んだ、2017年の設定来チャートを確認しよう!
黒:DFEN 青:S&P500(SPY) 赤:SPXL 黄:TECL
ええ!マイナスリターン!?
そうだね。コロナショックでの暴落がすごすぎる上に、まだ全然回復できてないね。
いやー、これはちょっと・・・
まあまあ、まだ結論を出すのは早いよ。もうちょっと見ていこう。
コロナショックで特大の下落幅、回復も非常に遅れている
コロナショックでの最大ドローダウンを比較しましょう。
コロナ前高値からのチャートです。
黒:DFEN 青:S&P500(SPY) 赤:SPXL 黄:TECL
DFENは、下落幅がものすごく大きくて、全く回復してないね
たしかにコロナショックでの下落幅は、DFENがすごく大きいよね。
でも、2021年の年初来チャートを見ると全然違うんだよ
2021年初来、8ヶ月で50%の大幅成長!
まずは、2021年初来のチャートを確認しましょう
黒:DFEN 青:S&P500(SPY) 赤:SPXL 黄:TECL
お、DFENもよく伸びてるね!
テクノロジーのレバレッジ・TECLと同じくらいだよ
コロナショックで下落したのは、航空需要が激減したから、回復が遅れていたのは航空需要が回復しなかったからだね
コロナのワクチンができたから、航空需要の回復を見込んでるんだね!
そして、デルタ株の蔓延で再び株価は下落傾向と
アフガニスタン情勢の経過によっては、株価が上昇してくるかもしれないよ
長期リターンは、レバレッジなしETFで確認しよう!
DFENの長期リターンを確認したいのですが、このETFは2017年に運用を開始したばかり。
レバレッジなしの、元のETFで比較をしてみましょう。
- DFENのレバレッジなしETFは、ITA
- SPXLのレバレッジなしETFは、SPY
- TECLのレバレッジなしETFは、XLK
ITAが運用を開始した2006年からのデータを比較しましょう。
15年くらいの長期データになります
黒:ITA(防衛航空) 青:S&P500(SPY) 黄:XLK(情報技術)
へえ、DFENの元になってるITAは、コロナ前まではテクノロジーよりも成長してたんだね!
ほんとだね。コロナ禍の影響が直撃したから伸び悩んでたけど、元々は非常に成長性のあるセクターだったんだね
コロナ前までは、航空宇宙・防衛セクターは情報技術と肩を並べるほど成長するセクターだった
楽天証券、SBI証券、マネックス証券で取り扱い開始!
この記事の初稿(2021年4月)時点では、DFENを取り扱っている日本の証券会社はありませんでした。
DFENに投資するには海外の証券会社に投資するしかなかったのですが、、、
楽天証券では
マネックス証券でも
さらにSBI証券でも取扱を開始しています!
6月以降、続々と取扱開始したんだね!
そうだね!証券会社も注目のETF、かな?
レバレッジETFはリスクが高い商品です。ご覚悟の上、投資しましょう
当然、リターンが大きければリスクも大きいもの。
コロナショック時は株価が75%下落しました。
レバレッジETFは暴落時の大暴落以外にも、リスクやデメリットも多い商品です。
ブログやYoutubeなどでも
絶対にオススメしません
という意見が多くみられますね。
レバレッジETFのリスクはこちらで解説しましたので、ぜひご覧ください。
それでも、せーじんはレバレッジETFが好きなんです。
レバレッジETFはリターンが大きいからね!
そういう仲間が多いのか、4月に入ってから当ブログの記事で最も多く読まれているのが、レバレッジETFのSOXL,TECLを紹介したこちらの記事です。
また、こちらのレバレッジetfの記事も人気急上昇中!
まとめ
ということで、航空宇宙・防衛産業にレバレッジをかけて投資できるETFのDFELを紹介しました。
航空セクターは、コロナ禍の影響が直撃し株価の低迷が続いていましたが、
2021年に入り流れが大きく変わりました。
- ワクチンの普及によるコロナ禍終了期待
- 米国等の西側諸国と中国との対立激化による需要発生期待
ワクチン普及によるコロナ禍終了と対中対立の2点が強力な推進剤となり、
2021年は年初来で一時80%もの急騰を見せました。
しかし、6月以降はデルタ株の蔓延により下落傾向となっています。
- コロナ前までは成長力に優れたETFであり
- 日本の証券会社でも取扱を開始したこのタイミング
押し目買いにちょうどいいタイミングかもしれませんね。
せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況と取引履歴は、毎月紹介しています。
ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験
4月から、ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験をしています。
毎月経過を報告していますので、ぜひご覧ください。
どれが一番儲かるのかな〜?
以上、【DFEN】米国の航空宇宙・防衛産業に3倍レバレッジをかけるETF!という話題でした。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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