こんにちは、せーじんです。
今日も、1週間の市場の動きを観察していきましょう。
株価は下がりっぱなしだね
そろそろ上がらんのかね?
株式市場を下落させている原因として考えられるのは、この3つ
- 米国で歴史的な速度で進むインフレと利上げ
- ウクライナでの戦争
- 中国のゼロコロナ政策による景気後退
この3つ、どうにか収まらないの?
すぐに収まるかはわからないけど、今週相次いでニュースが流れてきたよ
米国のオースティン国防長官が、ウクライナ侵攻後初めてロシアの国防大臣と電話会談しました。
その中で、即時停戦を呼びかけたそうです。
この呼びかけによってすぐに停戦するとは考えにくいですが、今後早めの停戦に期待したいですね。
次に、中国のゼロコロナ政策に関するニュースです。
WHOのテドロス事務総長が中国に対して、
ゼロコロナ政策は持続不可能であり、方針転換が必要だ
との見解を発表しました。
別のWHO幹部は、人権にも配慮する必要があるとも言っていますね。
さらに、
米国のインフレはピークアウトしたのでは?
と囁かれてはじめています。
下落原因が、3つともどうにかなるかもしれないってこと!?
もしかすると、だけどね
それでは、今週の相場の状況をチェックしていきましょう。
- 株式市場は、日本・米国は下落、欧州・中国は上昇
- 仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアムとも下落トレンド継続
- 債券は、大きく上昇
- コモディティは、エネルギー・貴金属が大きく下落、農作物は大きく上昇
- 米国債利回りは長期短期とも下落、金利差はやや縮小
- 為替は、130円で拮抗続く
せーじんのポートフォリオについてはこちら
今週の株式市場を確認しよう!
日米の市場は大きく下落、欧中は大幅上昇
それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | 年初来 | 1年間 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | -2.13 | -2.74 | -8.21 | -5.90 |
TOPIX | -2.70 | -2.30 | -6.43 | -1.02 |
NYダウ | -2.14 | -6.54 | -11.40 | -6.36 |
S&P500 | -2.41 | -8.39 | -15.57 | -3.59 |
ナスダック総合 | -2.80 | -11.58 | -24.54 | -12.10 |
ラッセル2000 | -2.69 | -10.71 | -20.27 | -19.53 |
ユーロ・ストックス50 | 2.05 | -3.77 | -13.84 | -7.82 |
上海総合指数 | 2.76 | -4.38 | -15.26 | -11.63 |
深セン成分指数 | 3.24 | -4.74 | -24.89 | -21.46 |
香港ハンセン | -0.52 | -7.53 | -14.95 | -29.00 |
日米と欧中でくっきり分かれたね
そうだね。日米は2〜3%程度の大幅下落、欧中は2〜3%程度の大幅上昇だね
では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。
- ユーロストックス50
- 上海総合、深圳成分
先週は、大幅に上昇した指数はありませんでしたが、
今週は、欧州と中国の指数が大幅に上昇しました。
2%以上も上がったんだね
では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。
- 日経平均、TOPIX
- S&P500、ナスダック総合、ダウ平均、ラッセル2000
先週は、米欧中を中心に大幅マイナスでしたが、
今週は日本と米国の全指数が1%以上マイナスとなりました。
S&P500は2月の底値を割り込むのか?
この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートを確認していきましょう。
日足チャートで見てみよう
薄青:5日移動平均 青:20日移動平均 オレンジ:60日移動平均
今週は、金曜日にすごく上がってるね
金曜日というと、米露電話会談が行われた日だね。
停戦期待ということかな
移動平均線を見ると、
- 全ての移動平均線が下向き
- 上から長期、中期、短期の順に並んでいる
ことから、明確な下落トレンドが継続していますね。
今週の株価は、2月につけた大底を下にブレイクアウトし年初来安値を更新しています。
金曜日の上昇で、上昇トレンドに変わるといいね
各セクターの状況を確認
ヒートマップを確認しよう
セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうよ!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
ヒートマップの見方
今週1週間のパフォーマンスはこちら
うわー、今週は真っ赤だねえ
明るい緑は、ほとんどインバースだね。
今週も下がったもんだね
ヒートマップから読み取れる、
プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。
上昇したセクターは、米国債・農業商品・ドイツ・中国など
今週の市場を、よくみていきましょう。
緑色のセクターは非常に少ないですね。
インバースやレバレッジは除いていますよ
- ドイツ、中国、ブラジル
- 米国債
- とうもろこし、穀物、コーヒー
- ガソリン
米国株で大きく上昇したセクターはなかったね。
エネルギーも下げてるけど、国債と農作物は調子が良かったみたい。
米国債が大幅プラスなんて久しぶりだね
マイナスのセクターは、情報技術、エネルギー、天然ガス、貴金属など
次に、マイナスリターンのセクターを探してみましょう。
マイナスのセクターはすごく多いので、大きなマイナスとなったセクターのみ紹介しますよ
- 情報技術
- エネルギー
- 金融、銀行
- バイオテクノロジー
- 不動産
- 金属採掘
- 一般消費財
- 天然ガス
- 金鉱、金、銀、プラチナ、パラジウム
マイナスのセクターはすごく多いね。
大きなマイナスだけでもこんなにあるんだもんね
株はバリューからグロースまで幅広く下落してるね。
金鉱株が10%も下落してるよ。
銀やプラチナ、エネルギー株も5%以上下落してるし
- グロース -3.09%
- バリュー -1.69%
今週はグロースもバリューも大幅マイナスでしたが、
比較するとバリューの方が小さなマイナスでした。
先週と比較しよう
先週のヒートマップと比較してみましょう。
これが先週のヒートマップです。
続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。
おお、先週とは赤と緑が逆になってるところが多いね
そうだね。エネルギーや半導体、金融は先週プラスからマイナスへ。
先週マイナスだった米国債はプラスになってるね
米国の金利を見ていきましょう
まずは、米国10年債の金利チャートを確認しましょう。
米10年債の利回りは、先週3%の抵抗線を突破しましたが、
今週再び2%台に下落しました。
3%の抵抗線は、かなり強そうですね。
次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。
短期金利も、2.8%の抵抗線を突破できず下落し始めています。
長短金利差(10年債金利ー2年債金利)を確認しましょう。
長短金利差は、週の前半に大きく縮小しましたが再び拡大方向に動き出しました。
ところで、金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?
長短金利差の拡大は、主に金融セクターへプラスの影響を与えます。
これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね
いつもこの通りになるとは限らないけどね
仮想通貨はどうなった?
仮想通貨はどうなったんだろう?
では確認していきましょう
ビットコインは今週も大きく下落だが、セリングクライマックスか?
まずはビットコインから!
今週のチャートはこちら。
ビットコインは今週もかなり大きく下落したね
先週4万ドルにタッチしてから、一気に3万ドル割れまで下落してるよ
ええ!1週間ちょいで25%も下がっちゃったの
ただ、木曜日の出来高が急増してるね。これがセリングクライマックスで、ここから上がっていく、、、かも
イーサリアムも大きく下落
イーサリアムはどうなったの?
イーサリアムもすっごい下落してるね
トレンドラインを下抜けしてから一気に行ったけど、こちらも木曜日の出来高がすごいことになってるよ。
為替は130円前後で攻防
ドル円の為替レートも確認していきましょう
今週は130円の攻防でした
130円のライン上での拮抗が続いてるね
2週間続いてるね。この辺が天井ってことかな?
そう見えるけどね。為替ってどう動くか予測不能な時もあるから、油断しちゃダメよ
ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?
- 円高になると、
-
日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。
- 円安になると、
-
円換算資産評価額は増加しますが、円での投資はしにくくなります。
為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。
まとめ
ということで、5月第2週の世界の市場の動きを見てきました。
今週は、日米の株価が大きく下落した一方、欧中は上昇しました。
足元の株価下落の原因と見られるのは、この3つ
- インフレと金利の急上昇
- ウクライナ情勢
- 中国でのゼロコロナ政策
今週、ウクライナ情勢と中国で動きがあったとの報道がありました。
ウクライナ情勢では米国防長官がロシア国防大臣に即時停戦を呼びかけ、
中国ゼロコロナ政策についてWHO事務総長が方針転換すべきと述べたようです。
いずれも即時に停戦や方針変換するとは考えにくいですが、そのきっかけになることを期待しています。
株式市場は
先ほども書いた通り、日米の株価は大きく下落し、欧中は大きく上昇しました。
セクター別に見ると、
上昇したセクターは、とくにありません
下落したのは、情報技術、エネルギー、一般消費財、不動産など多数でした。
バリュー・グロースとも幅広く売られましたが、グロースの方が大きな下落でした。
その他の市場は
エネルギーは、天然ガス・原油とも大きく下落
貴金属は、金・銀・プラチナ。パラジウムともは大きく下落
農業商品は、穀物、とうもろこし、コーヒーが大きく上昇しています。
債券は、久しぶりに大きく上昇しました。
仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムとも非常に大きく下落しています。
為替は、今週も130円の攻防が続いています。
世界中に訪れた弱気相場
高いインフレ率と急騰する金利、長引くウクライナ情勢
に加えて、コロナウイルスによる影響が久しぶりに現れました。
これらを原因として株価は大きく下落しています。
日々さまざまな報道が為され、株価も右往左往している印象です。
暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、
日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。
こういった下落相場は積み立て投資にとって株の安売りセールのようなもんだよ
そう考えれば、積み立て続けられるかも
長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう
長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること。
長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。
こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
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どれが一番儲かるのかな〜?
【5月第2週】米国市場は今週も下落!金曜日の大幅上昇で流れが変わる?という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。