【5月第1週】0.75ポイント利上げは無し!なのに株価はなぜ落ちた?

こんにちは、せーじんです。

今日も、1週間の市場の動きを観察していきましょう。

先週、こんな記事を紹介したんだけど覚えてる?

6月に0.75ポイントの米利上げ確率、ほぼ五分五分-短期市場織り込む

Michael MacKenzie、Edward Bolingbroke2022年4月30日 3:59 JST

米国の債券市場は、米金融当局が過去30年近くで最も積極的な利上げを実施するとの見方を織り込みつつある。

市場では今年に入って初めて、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.75ポイントの利上げが実施される確率がほぼ五分五分と織り込まれている。来週の会合では0.5ポイントの引き上げが見込まれている。FOMCは1994年の積極的な引き締めサイクル以降、0.75ポイントの利上げを実施していない。

(以下省略)

出典元:Bloomberg

Bloomberg.com
6月に0.75ポイントの米利上げ確率、ほぼ五分五分-短期市場織り込む 米国の債券市場は、米金融当局が過去30年近くで最も積極的な利上げを実施するとの見方を織り込みつつある。

うん、覚えてるよ!
28年ぶりの大幅利上げするかも、って話だったよね

その結果が、今週出たんだよ。
5月4日のFOMCでパウエル議長から発言がありました

75bp利上げは積極的に検討せず=FRB議長

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は4日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、今後のFOMCで75ベーシスポイント(bp)の利上げは「積極的に」検討しないと述べた。

[4日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は4日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、今後のFOMCで75ベーシスポイント(bp)の利上げは「積極的に」検討しないと述べた。

その上で、50bpの追加利上げは今後数回の会合で検討すべきというのが大方の見方だと指摘した。

今回のFOMCではフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%ポイント引き上げ、0.75─1.00%とした。一度に0.5%ポイントの大幅利上げを決定するのは22年ぶり。

出典元:ロイター

記事へのリンク

Reuters Japan
75bp利上げは積極的に検討せず=FRB議長 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は4日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、今後のFOMCで75ベーシスポイント(bp)の利上げは「積極的に」検...

とりあえず0.75ポイントの利上げはしないのね

そのようだけどね。
市場のリスクはまだまだたくさんあるから、あまり楽観的になれないんだよね

市場のリスクとは

米国で歴史的な速度で進むインフレと利上げ

ウクライナでの戦争

中国のゼロコロナ政策による景気後退

こんなリスクがありますよ

中国のゼロコロナで景気後退?

中国ではコロナを完全に封じ込めようとして、いろいろな都市で都市封鎖等の対策をしてるんだよ。その影響が経済に強く出てるってわけ

それでは、今週の相場の状況をチェックしていきましょう。

5月第1週の市場の状況まとめ
  • 株式市場は、米国・欧州を中心に大きく下落
  • 仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアムとも下落トレンド継続
  • 債券も、大きく下落
  • コモディティは、天然ガスと原油が大きく上昇、貴金属・農作物はほとんど下落
  • 米国債利回りは長期が急騰、金利差は拡大
  • 為替は、130円で拮抗

せーじんのポートフォリオについてはこちら

今回の記事の内容

今週の株式市場を確認しよう!

欧州と香港を中心に大きく下落、日本はなぜか上昇

それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。

指数週単位月単位年初来1年間
日経平均株価0.580.43-6.21-8.02
TOPIX0.861.22-3.84-0.89
NYダウ-0.24-4.87-9.46-5.40
S&P500-0.21-8.37-13.49-2.58
ナスダック総合-1.54-12.61-22.37-11.69
ラッセル2000-1.34-8.50-18.09-19.04
ユーロ・ストックス50-4.57-4.55-15.57-10.04
上海総合指数-1.49-7.26-17.53-12.21
深セン成分指数-1.92-9.71-27.24-22.42
香港ハンセン-5.16-8.29-14.51-30.09
Investing.com 日本
世界の主要株価指数 - Investing.com 日本 世界の主要株価指数のレートをリアルタイムでご覧いただけます。それぞれの指数の現在価格、高値、安値、変動率をご覧いただけます。

香港ハンセンと欧州がすっごい下がってるね

そうだね。でも、なぜか日本は上がってるんだけどね

では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。

今週1%以上値上がりした指数
  • なし

先週は、4週間ぶりに1%以上上昇した指数がありました(香港ハンセン)が、

今週は、大幅に上昇した指数はありませんでした。

日本は上昇したけど、1%には届かなかったのね

では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。

今週1%以上値下がりした指数
  • ナスダック総合、ラッセル2000
  • ユーロストックス50
  • 上海総合、深圳成分、香港ハンセン

先週は、米国の全指数と中国の1指数が大幅マイナスでしたが、

今週も同様に米国と欧州の3指数、中国の全指数が1%以上マイナスとなりました。

米国はグロース主体のナスダックとラッセルが大幅下落してるね

今週の世界市場の傾向は
  • プラスリターンの指数が2
  • マイナスリターンの指数が8
日本以外全ての指数がマイナスですな

S&P500は2月の底値を割り込むのか?

この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートを確認していきましょう。

日足チャートで見てみよう

薄青:5日移動平均 青:20日移動平均 オレンジ:60日移動平均

今週は、すごく上がった後にすごく下がってるね

すごく上がったのは0.75bpの利上げをしないと発表された日、
下がったのは中国でゼロコロナを続けると表明された日だね

移動平均線を見ると、

  • 全ての移動平均線が下向き
  • 上から長期、中期、短期の順に並んでいる

ことから、明確な下落トレンドになっていますね。

現在の株価は、2月と4月につけた底値でサポートされています。

ここを抜けたら大きく下落してしまいそうです。

各セクターの状況を確認

ヒートマップを確認しよう

セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。

ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうよ!

ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください

ヒートマップの見方

今週1週間のパフォーマンスはこちら

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うわー、今週は明るい緑が少しだけあるね

そうだね。数は少ないけど明るい緑があるね。詳しく見ていこう

ヒートマップから読み取れる、

プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。

上昇したセクターは、エネルギー株、天然ガス、原油、半導体など

今週の市場を、よくみていきましょう。

緑色のセクターは少ないですね。

インバースやレバレッジは除いていますよ

大きくプラスだったセクター
  • エネルギー株
  • 半導体
  • 公益事業
  • 銀行
  • 高配当株
  • バリュー株
  • 天然ガス、原油
  • プラチナ

天然ガスは先週に続いて10%上昇してるし、エネルギー全般がかなり強かったね

半導体以外はバリュー株ばかりだね。

マイナスのセクターは、農作物、パラジウム、バイオテクノロジー、米長期国債など

次に、マイナスリターンのセクターを探してみましょう。

マイナスのセクターはすごく多いので、大きなマイナスとなったセクターのみ紹介しますよ

マイナス幅の大きかったセクター
  • バイオテクノロジー
  • 不動産
  • 金属採掘
  • 一般消費財
  • 欧州
  • 新興国
  • 米長期国債
  • 金鉱、銀、パラジウム
  • コーヒー、穀物、コーン

マイナスのセクターはすごく多いね。
大きなマイナスだけでもこんなにあるんだもんね

国債、コモディティ、株といろいろなセクターで大きく下落してるんだよね

パラジウムなんて11%の下落だよ。
コーヒー、バイオ、長期国債も5%以上下落してるし

バリューとグロースの強さは
  • グロース -2.06%
  • バリュー +1.28%

今週は、グロースが大幅マイナス、バリューが大幅プラスでしたね。

バリューの方がかなり強い週でした。

先週と比較しよう

先週のヒートマップと比較してみましょう。

これが先週のヒートマップです。

続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。

おお、赤が暗くなってるし、緑が増えてる感じだよ

株は底打ちが近い、、といいんだけどね

米国の金利を見ていきましょう

まずは、米国10年債の金利チャートを確認しましょう。

米10年債の利回りは、2週間ほど3%の抵抗線に上昇を阻まれていましたが、

今週ついに3%を突破しました。

これだけ金利が上がると、住宅ローンもすごいことになりそうだね

次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。

短期金利は2.8%で頭を抑えられていますね

長短金利差(10年債金利ー2年債金利)を確認しましょう。

長短金利差は、再び拡大方向に動き出しました。

ところで、金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?

長短金利差の拡大は、主に金融セクターへプラスの影響を与えます。

これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね

金融機関は、長短金利差から収益をあげる

金融機関は、資金を調達し、その資金を貸し付けて利子を得ることで収益を上げます。

  • 金利の安い短期金利で資金を調達
  • 金利の高い長期金利で貸付
金利の差が大きいと収益をやすいんです

いつもこの通りになるとは限らないけどね

仮想通貨はどうなった?

仮想通貨はどうなったんだろう?

では確認していきましょう

ビットコインは大きく下落

まずはビットコインから!

今週のチャートはこちら。

薄青:5日(短期)移動平均 青:20日(中期)移動平均 オレンジ:60日(長期)移動平均

ビットコインはトレンドラインを上抜けしてから、大きく下落したね
38000ドルのサポートラインも割れて、35000ドル台まで下がったよ

イーサリアムも大きく下落

イーサリアムはどうなったの?

薄青:5日(短期)移動平均 青:20日(中期)移動平均 オレンジ:60日(長期)移動平均

イーサリアムも下落してるね

ビットコインよりは緩やかだけどね。
上値も下値も切り下げながら推移してるね

為替は130円前後で攻防

ドル円の為替レートも確認していきましょう

今週は130円の攻防でした

先週130円を突破してから、売り方と買い方が拮抗してるね

円安もこの辺で止まってもらえないかね。
食べ物もガソリンも、値上げはもう嫌だよ

インフレ+超円安だからね。
日経が強いのも円安のおかげかもしれないけど

ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?

円高になると

日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。

円安になると

円換算資産評価額は増加しますが、円での投資はしにくくなります。

為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。

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まとめ

ということで、5月第1週の世界の市場の動きを見てきました。

今週は、75bpの利上げが回避されたことで一時的に株価が高騰しましたが、すぐに大幅下落に見舞われました。

その原因は、中国のゼロコロナ政策の維持による景気後退懸念です。

  • インフレの加速(商品価格上昇)
  • 金利の急上昇
  • ウクライナ情勢

も引き続き経済に影を落としていますね。

株式市場は

世界中の主要な指数の多くは、日本を除いて下落しました。

特に米国のナスダック・ラッセルと欧州が大きく下落しています。

セクター別に見ると、

上昇したセクターは、エネルギー、半導体、公益事業、銀行

下落したのは、バイオテクノロジー、一般消費財、不動産など多数でした。

総じて、バリューや高配当が強く、グロースは弱い週でした。

その他の市場は

エネルギーは、天然ガス・原油とも大きく上昇

貴金属は、金は下落、銀・パラジウムは大きく下落、プラチナは上昇

農業商品は、穀物、とうもろこし、コーヒーが大きく下落しています。

債券は、今週も大きく下落しました。

仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムとも下落し下落トレンドが続いています。

為替は、130円の攻防でした。

世界中に訪れた弱気相場

高いインフレ率と急騰する金利、長引くウクライナ情勢

に加えて、コロナウイルスによる影響が久しぶりに現れました。

下落は、まだ始まったばかりというコメントも多く報道されています。

今後市場がどうなるか予測がつきません。

暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、

日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。

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そう考えれば、積み立て続けられるかも

長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう

長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること

長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。

安眠できる長期投資のコツとは
  1. 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
  2. 適度な分散
  3. 余力(現金)を残しておく

短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。

こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!

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【5月第1週】0.75ポイント利上げは無し!なのに株価はなぜ落ちた?という話題でした。

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