こんにちは、せーじんです。
先週の話だと、いよいよ株価上昇が始まるかもって言ってたよね。
どうなったの?
また下がり始めちゃったんだよ
えー、どうしてよ
1 FOMCがタカ的だったこと
2 英国で利上げが開始されたこと
の2つの理由かな
英中銀、予想外の利上げ-新型コロナの影響よりインフレを重視
David Goodman (London)2021年12月16日 22:14 JST
- エコノミストの大半は据え置きを予想していた
- インフレ率は4月に6%前後でピーク付ける見込み
イングランド銀行(英中央銀行)は16日、予想外の利上げを発表した。新型コロナウイルスのオミクロン変異株が経済に与える脅威より、インフレとの闘いを重視した。新型コロナ禍後の利上げは主要7カ国(G7)で初めて。
ベイリー総裁率いる金融政策委員会(MPC)は政策金利を0.15ポイント引き上げ0.25%とすることを8対1で決定。テンレイロ委員が唯一の反対票を投じた。当局者らは、インフレ率が4月に6%前後でピークに達するとの見通しを示し、「緩やかな」引き締めが必要になる可能性が高いとの認識を示した。
(以下省略)
出典元:Bloomberg
英国が先進国で初めての利上げに踏み切ったことで、これから米国や他の国でも利上げする可能性が高まってきたという市場の判断だろうね
ということで、今週の相場の状況をチェックしていきましょう。
- 株式市場は、全世界、全セクターが大幅下落
- 仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアムとも下落傾向続く
- 債券は、大きめ上昇
- 米長期国債利回り・短期国債利回りともに下落、金利差は縮小方向へ
- コモディティは、原油・天然ガスが大幅下落、金・銀・プラチナは小幅上昇、穀物・コーヒーは小幅上昇
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今週の株式市場を確認しよう!
ほとんどの指数は大きめの下落
それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | 年初来 | 1年間 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | 0.38 | -3.56 | 4.01 | 6.66 |
TOPIX | 0.46 | -2.51 | 9.96 | 10.66 |
JASDAQ | -0.84 | -4.89 | -2.33 | -2.11 |
NYダウ | -1.68 | -1.41 | 15.55 | 17.19 |
S&P500 | -1.94 | -1.83 | 23.02 | 24.56 |
ナスダック総合 | -2.95 | -5.15 | 17.70 | 18.93 |
ラッセル2000 | -1.94 | -8.24 | 9.83 | 10.10 |
ユーロ・ストックス50 | -0.90 | -5.07 | 17.13 | 17.36 |
上海総合指数 | -0.93 | 3.17 | 4.59 | 6.99 |
深セン成分指数 | -1.61 | 1.98 | 2.74 | 7.32 |
香港ハンセン | -3.35 | -8.40 | -14.83 | -12.48 |
あらら。今週は、マイナスの指数が多いね
では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。
- なし
先週は、日経平均、JASDAQ、香港ハンセンを除く多くの指数が大幅上昇しましたが、
今週は、1%以上上昇した指数はありませんでした。
プラスだったのは日経平均とTOPIXだけだったね
では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。
- S&P500、ナスダック総合、ダウ平均、ラッセル2000
- 深圳成分、香港ハンセン
先週は、大幅マイナスの指数はありませんでしたが、
今週は、米国と中国のほぼ全ての指数が1%以上マイナスになりました。
ユーロや上海も▲0.9%以上だから、ほぼ▲1%だね
米国も中国もダメだったのね。
プラスなのは日本だけかあ
S&P500は再び下落!MACDも下落傾向に
週の中ではどんな動きをしていたのかな?
株価チャートを確認してみよう!
この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートです。
水曜日に上がって、木曜と金曜で下がってるね
そうだね。FOMC直後は上がったけど、翌日の英国利上げ発表で一気に下落したね。MACDも下落傾向になったよ
先週との比較
先週の値動きとの比較をしてみましょう。
指数 | 今週騰落 | 先週騰落 | 差 |
---|---|---|---|
日経平均株価 | 0.38 | 1.46 | -1.08 |
TOPIX | 0.46 | 0.90 | -0.44 |
JASDAQ | -0.84 | 0.77 | -1.61 |
NYダウ | -1.68 | 3.98 | -5.66 |
S&P500 | -1.94 | 3.73 | -5.67 |
ナスダック総合 | -2.95 | 3.46 | -6.41 |
ラッセル2000 | -1.94 | 2.42 | -4.36 |
ユーロ・ストックス50 | -0.90 | 2.92 | -3.82 |
上海総合指数 | -0.93 | 1.63 | -2.56 |
深セン成分指数 | -1.61 | 1.47 | -3.08 |
香港ハンセン | -3.35 | 0.96 | -4.31 |
並べてみると、先週とは全然違う値動きだったのがわかるね。
特に米国の急落がすごいよ
先週プラスだった中国本土株も、先週よりプラスになってたね
各セクターの状況を確認
ヒートマップを確認しよう
セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうね!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
ヒートマップの見方
今週1週間のパフォーマンスはこちら
お〜!今週は赤ばっかりだねえ
ほとんど真っ赤なヒートマップだけど、債券と貴金属はプラスになってるね
ヒートマップから読み取れる、
プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。
大幅に上昇したセクターは、バイオ、金鉱、長期米国債、生活必需など
今週の市場を、よくみていきます。
ヒートマップのほとんどが赤です。
ほぼ全てのセクターが下落しているということですね。
この中から、数少ない緑色をチェックしていきましょう。
インバースやレバレッジは除いています
- バイオテクノロジー
- 長期米国債
- 金鉱株
- 生活必需品
- 公益事業
これだけ?
1%以上あがったのはこれくらいだね。
国債、金鉱、生活必需、公益が調子いいって、景気後退期みたいだね
特に大きなマイナスのセクターは、半導体、エネルギー、素材など
次に、大きなマイナスリターンのセクターを探してみましょう。
大きなマイナスはたくさんありすぎるので、中でも特に大きなものです
- 情報技術、半導体
- エネルギー、原油、天然ガス
- 素材
- 銀行
- クリーンエネルギー
- 新興国(中国、ブラジル、インド等)
- 先進国(日本、米国、欧州等)
マイナスのセクターが多い上に、マイナス幅も▲5%を超えるものもあるんだよね
そうだね。一部のバリュー株以外は、軒並み大幅下落してるね
- グロース ▲3.15%
- バリュー ▲0.98%
今週はグロース、バリューともに下落しましたが、比較するとバリューの方が小さな下落でした
先週と比較しよう
先週のヒートマップと比較してみましょう。
これが先週のヒートマップです。
先週は最高だったねえ
続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。
2週間の値動きを見ると、株と債券が逆に動くことがよくわかるね
- 今週 ・・・ 株:下落 債券:上昇
- 先週 ・・・ 株:上昇 債券:下落
確かに逆に動いてるね
資産を保全するためには、株と逆に動く資産をある程度保有することが大切です。
株が暴落しても債券が資産を守ってくれる、保険の役割を期待できるからです。
この辺りについて、詳しくはこちらの記事で紹介しています。
長期金利・短期金利とも下落、長短金利差はやや縮小
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
米10年債の利回りは、徐々に下がっていますね。
金曜日には1.41%まで下落しています。
高値を切り下げつつ下がってるね
次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。
2年国債は高値圏にありますが、今週に入りやや下落傾向が見られます。
では、長短金利差はどうでしょう
長短金利差(10年債金利ー2年債金利)のチャートです。
長短金利差は、緩やかに縮小傾向にあります。
金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?
長短金利差の縮小は、主に金融セクターへマイナスの影響を与えます。
これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね
仮想通貨を見てみよう
株価はすごく下がったけど、仮想通貨はどうなったんだろう?
では、確認していきましょう
ビットコインは下落傾向が続く
まずはビットコインから!
今週のチャートはこちら。
ビットコインは、ずっと下がってるね
そうだね。11月からずっと、下がり続けてるよね。
11月8日の高値から、31%も下落してるよ
1ヶ月で31%!もう暴落じゃん
イーサリアムも弱い動き
イーサリアムはどうだろ?
イーサリアムも、かなり下がってるねえ
イーサリアムは、11月8日の高値から19%の下落だね。
こっちもまだ下落が続きそう
ドル円の為替は、やや円安に
ドル円の為替レートも確認していきましょう
為替は、少し円安になってるね
一時114円まで下がったよ
ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?
- 円高になると、
-
日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。
- 円安になると、
-
円換算資産評価額は増加しますが、円での投資は投資はしにくくなります。
為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。
まとめ
ということで、12月第3週の世界の市場の動きを見てきました。
今週は、
- FOMCでのパウエル議長のタカ的発言
- 英国の予想外の利上げ
と、大きな出来事で市場は大きく動きました。
株式市場は
今週の株式市場は、全世界で大幅に株価が下落しました。
米国ではほぼ全てのセクターが大きく下落しました。
セクター別に見ると、
上昇したのは、生活必需品、公益事業、バイオテクノロジー
下落したのは、情報技術、エネルギー、銀行、素材です。
グロース株に比べて、バリュー株の方が下落は小さく済んでいます。
その他の市場は
エネルギーは、原油・天然ガスともに大きく下落
貴金属は、金鉱株が大きく上昇、金や銀、プラチナ等は小幅に上昇
農業商品は、コーヒー・穀物が小幅に上昇しています。
債券は、大きく上昇しました。
仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムともに下落傾向にあります。
為替は、先週よりやや円安が進んでいます。
英国の利上げで揺れる株式市場
先週上昇に転じた株式市場は、今週発表された英国の利上げにより再び不穏な空気が漂っています。
この下落はすぐに終わり年末ラリーが始まるのでしょうか、
2018年のような年末の下落になるのでしょうか
今後市場がどのように動くか、未来のことは誰にもわかりません。
暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、
日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。
長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう
長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること。
長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。
こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況と取引履歴は、毎月紹介しています。
ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験
4月から、ETF・レバレッジ投資信託・CFDのリターン比較実験をしています。
毎月経過を報告していますので、ぜひご覧ください。
どれが一番儲かるのかな〜?
【12月第3週】英国利上げ!世界中で株価が下落!という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。