こんにちは、せーじんです。
あなたは、ゲノム医療とか、バイオテクノロジー医療とかって聞いたことがありますか?
難病や未知の病気を分析、治療するのに役立てられている技術です。
- 2020年以降猛威を奮っている新型コロナウイルスとの戦い
- 日本人の死因でトップとなっている「癌」治療の研究
今後も進歩、発展することが期待できるゲノム、バイオテクノロジー。
社会的に必要とされ、今後の成長を期待できる分野です。
投資家としては、こういうところに投資したいですね
今日は、ゲノムやバイオテクノロジーといった最先端医療に対して投資するETFをご紹介します。
その名も、
です。
そしてAIQと同じく、今回も楽天証券なら買付手数料は無料なんだよ。
やったね!
為替手数料、運営経費、売却手数料はかかるから、気を付けてね
それでは、いきましょう!
ゲノム、バイオテクノロジーって何?
バイオテクノロジーとか、ゲノムとか聞いたことはあるけど、どういうことなの?
ゲノムとは、こういう意味だよ
ゲノムとは、遺伝子をはじめとした遺伝情報の全体を意味します。
私たちの体は、約37兆個もの細胞からなっています。
細胞の中には「核」と呼ばれる大切な部分があり、その中に遺伝子を乗せた「染色体」が入っています。
ゲノムとは、染色体に含まれるすべての遺伝子と遺伝情報のことです。
染色体を構成する重要な成分が「DNA」です。
この4種類の塩基の並び(「配列」といいます)が、単語や文章のように決められた意味をもっていて、私たちの「遺伝子」の情報(遺伝情報)を構成しています。
遺伝子は体をつくるための情報の1単位です。たくさんの遺伝子があり、それぞれ遺伝子の機能は異なります。
出典:国立がん研究センター がんゲノム医療 もっと詳しく知りたい方へ:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
次は、バイオテクノロジーいってみようか
バイオテクノロジーとは、「バイオロジー(生物学)」と「テクノロジー(技術)」を合成した言葉で、 生物の持つすばらしい働きを上手に利用し人間の生活に役立たせる技術です。
昔ながらの発酵や品種改良から、現代の細胞や遺伝子を操作する最先端技術まで実に 様々な技術があります。
出典:一般財団法人 バイオインダストリー協会 Q1-Q2 (jba.or.jp)
微生物の働きを利用して人間に役立てる技術のこと、だからかなり範囲が広いね。
発酵とか品種改良も入るんだね。
てことは、伝統的な日本食、納豆とか醤油、お酒もバイオテクノロジーなんだね。
GNOMはゲノムやバイオテクノロジー関連に投資する新しいETF
それでは、米国ETFの「GNOM」を紹介していきましょう。
GNOMは、Global Xのバイオテクノロジーへの取り組みであり、特にゲノミクスに重点を置いています。
このETFは、収益の50%以上を次の5つの事業活動から得ている企業を投資対象としています。
- 遺伝子編集
- ゲノム配列決定
- 遺伝子医学の開発とテスト/治療法
- 計算ゲノミクスおよび遺伝子診断
- バイオテクノロジー
世界中の銘柄を対象とし、構成銘柄は6ヶ月ごとに見直されます
GNOMの基本情報
名称 | グローバルX ゲノム&バイオテクノロジー ETF |
ティッカー | GNOM |
資産総額 | 2億6471万ドル |
設定日 | 2019.4.5 |
経費率 | 0.50% |
配当利回り | 0% |
資産総額が急増する新しいETF
設定日は2019年4月なので、運用期間は2年ちょっとです。
けっこう新しいETFだね
資産額は2億6471万ドルほどです。
この記事の初稿(2020年12月)時点では、資産額は9500万ドルほどでした。
8ヶ月で資産が倍以上に膨らんでいるということは、それだけ人気を集めているETFということだね
コロナワクチンの普及も影響があるのかな
経費は0.50%、配当はありません
経費率は0.50%と、割安とは言い切れませんが、高いとも言えないところですね。
経費に見合うリターンがあれば全く問題ありませんので、これからリターンについてもよく見ていきましょう。
なお、配当は出ません。0%です。
GNOMの構成銘柄を確認しよう
GNOMのポートフォリオは、このように設計されています。
- 高い成長性を享受するために、世界のヘルスケアセクターにおける新興分野へ投資する
- 構成銘柄は39銘柄と少数
国別の構成を見ると、大部分が米国です
世界中の企業を投資対象とするGNOM。
どのような国に投資しているのか、確認していきましょう。
アメリカが83%も占めてるんだね。ほぼアメリカだね。
1位はダントツでアメリカですが、2位以下はオランダ、中国、スイス、日本と続きます。
日本から組み込まれているのは、タカラバイオ(4974)です。
構成銘柄を見てみよう
では、構成銘柄の上位10銘柄を見ていきましょう。
NO | ティッカー | 銘柄 | 構成比 |
---|---|---|---|
1 | NTLA | インテリアセラピューティクス | 7.45 |
2 | 1548 HK | ジェンスクリプト | 5.28 |
3 | ALNY | アルナイラム・ファーマシューティカルズ | 5.20 |
4 | A | アジレントテクノロジー | 4.43 |
5 | SRPT | サレプタ・セラピューティクス | 4.31 |
6 | QGEN | キアゲン | 4.17 |
7 | NTRA | ナテラ | 4.07 |
8 | CDNA | ケアDX | 4.04 |
9 | PACB | パシフィックバイオサイエンス | 4.01 |
10 | CRSP | CRISPR セラピューティクス | 3.79 |
合計 | 46.7 |
1位のNTLAが7.45%で、2〜3位は5%くらい、4〜10位は4%くらいってところだね
上位10銘柄合計で46.7%ですから、構成銘柄が40しかない割には小さめです。
大きな偏りがなく、分散が効いているといえるでしょう。
投資対象は40銘柄と少ないですが、偏りが小さくなるよう設計されたポートフォリオですね。
GNOMは構成比がよく入れ替わるんだよね。ちなみに2021年4月時点での構成銘柄上位はこうなってたよ
【2021年4月時点での構成銘柄】
順位 | ティッカー | 構成比 | 現時点順位 |
---|---|---|---|
1 | PACB | 5.53 | 9 |
2 | NTRA | 5.48 | 7 |
3 | A | 4.39 | 4 |
4 | ILMN | 4.38 | – |
5 | CRSP | 4.37 | 10 |
6 | NTLA | 4.24 | 1 |
7 | CDNA | 4.12 | 8 |
8 | ARWR | 3.94 | – |
9 | RARE | 3.78 | – |
10 | NSTG | 3.58 | – |
合計 | 43.8 |
銘柄も入れ替わってるし、順位もかなり変わってるね。4ヶ月しか経ってないのに
運用者が機動的に売買しているのと、各銘柄の値動きが激しいことが原因だろうね
GNOMのリターンを確認しよう!
では、お待たせいたしました。
GNOMのリターンを確認していきましょう。
期間別騰落率
累積リターン(%) (月末)月末 (2021/7/31) 時点 | 基準価額 |
---|---|
1か月 | -7.92% |
3か月 | 1.64% |
設定来 | 50.00% |
年率リターン(%) (月末)月末 (2021/3/31) 時点 | 基準価額 |
---|---|
1年 | 30.23% |
設定来 | 19.10% |
1年間のリターンが、+30.23%と非常に高いリターンです。
1年で30%以上の上昇って、結構すごいよね
でも、直近1ヶ月で見ると、マイナスリターンなんだよね
うーん、せっかくコロナのワクチンが普及してきたところなのに
ゲノムが活躍するのは、ワクチンを開発するまでってことかな。生産段階になったら、あとは研究じゃなくて工場の仕事だもんね。
GNOMのチャートを確認しよう
では、GNOMの株価をチャートで見てみましょう。
比較対象として、S&P500とNASDAQをチャートに入れています。
設定来(2019.4~)チャートを確認しよう
設定来チャートを見てみましょう。
黒:GNOM 赤:NASDAQ100(QQQ) 青:S&P500(SPY)
GNOMは値動きが激しいね。上下にすごい大きく動いてるよ
そうだね。毎週このブログで市場の動きの記事を書いているけど、
バイオテクノロジーは大幅上昇でも大幅下落でもよく登場してるもんね
では、期間別にGNOMの値動きをチェックしていきましょう。
コロナショック前(〜2020.2)
GNOMは、コロナショック前の1年間は低調な動きをしています。
S&P500やナスダックよりも下だね
コロナショック時の下落は(2020.3)
コロナショックでの下落幅を比較してみましょう
銘柄 | 下落率 |
---|---|
GNOM | ▲34%程度 |
S&P500(SPY) | ▲34%程度 |
ナスダック100(QQQ) | ▲29%程度 |
GNOMの下落幅は、ナスダック100よりも大きく、S&P500と同じくらいでした。
コロナショック後の回復期(2020.3〜2020.11)
コロナショックからの回復期の株価を確認しましょう。
GNOMは、S&P500とほぼ同じ値動きをしてるね
ワクチン開発報道(2020.11〜)
GNOMが急成長を遂げたのは、2020.11月の新型コロナウイルスのワクチン開発報道で、ということになります。
その急騰ぶりはすさまじく、3か月で株価は55%も急上昇しています。
3ヶ月で55%も上がったの!?
2021年の年初来チャートを確認しよう
次に2021年の年初来部分を拡大しましょう。
黒:GNOM 赤:NASDAQ100(QQQ) 青:S&P500(SPY)
うわー、黒のGNOMは全然成長してないよ
5月中旬に底打ちしてから、今は上昇中に見えるけど・・・
- 2020年11月からの上昇の流れで、2月中旬には年初来20%近い上昇
- その後急落し、5月中旬には2月の高値から30%下落
- 5月中旬以降上昇に転じたが、現在はようやく年初来でプラスに回復したところ
- S&P500やNASDAQ100には、遠く及ばないリターンです
まとめ
バイオテクノロジーやゲノムの市場は、今後も大きな発展を期待できる分野です。
それらの関連銘柄を集めたETFであるGNOMは、関連する40銘柄に投資します。
投資先は、80%以上が米国で、あとはオランダ、中国、日本などと続きます。
GNOMは2019年に設定されたかなり新しいETFですが、コロナショック前は低調な値動きでした。
2020.11月のコロナワクチン開発によりバイオ銘柄が急騰し、GNOMも55%急騰しました。
が、2021年2月には下落に転じ、5月の底値まで30%も急落しています。
その後は回復傾向にあり、ようやく年初来プラスにまで回復してきました。
激しい値動きのETFで、うまく流れに乗れれば資産を増やすことができるでしょう。
しかも、このGNOM、楽天証券なら買付手数料無料です。
せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況と取引履歴を、毎月紹介しています。
ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験
4月から、ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験をしています。
毎月経過を報告していますので、ぜひご覧ください。
どれが一番儲かるのかな〜?
以上、【GNOM】激しい値動き・米国中心のゲノム・バイオテクノロジーETFという話題でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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