【11月第2週】米国で30年ぶりの高インフレ!株価下落の中、上がったのは?

こんにちは、セミリタイヤしたせーじんです。

10月初めから、上昇し続けていた米国市場。

今週、久しぶりに下落しました。

へー、テーパリング発表でも落ちなかったのに、何があったの?

米国のインフレ懸念だね

アメリカの10月の消費者物価指数、30年ぶり高い上昇率 インフレ止まらず

2021年11月11日

man shopping

米労働省が10日に発表した先月の消費者物価指数は、前年同月比で6.2%上昇と、約30年ぶりの高い伸び率となった。食品や燃料価格の上昇が物価を押し上げた。

アメリカの10月の消費者物価指数は、すでに高水準だった9月(前年同月比5.4%上昇)から大幅に上昇した。

米労働統計局によると、食品や居住、中古車・トラック、新車の価格上昇が大きな要因という。

肉、魚、卵の価格はほかの食品よりも上昇し、ガソリンは7年ぶりの高値となっている。

航空運賃とアルコール飲料を除き、ほぼすべての分野で価格上昇がみられた。

新型コロナウイルスのパンデミックが続く中、インフレは買い物客や政策立案者にとって大きな懸念となっている。

物価上昇の要因

物価上昇の要因の1つとして、一部商品の供給の滞りに加え、新型ウイルスのワクチン接種事業を受けて経済活動が再開され、顧客の需要が高まったことが挙げられる。

また、一部の分野で、人手不足を理由に雇用者が賃金を引き上げていることも物価上昇につながっている。

変動の大きい食品や燃料コストを除いても、物価は4.6%と大きく上昇している。

【米国のインフレ率チャート】

graphic showing inflation over last 3 decades
画像説明,アメリカのインフレ率。今年は1990年以来の高水準となっている 出典:米労働統計局

出典元:BBC

BBCニュース
アメリカの10月の消費者物価指数、30年ぶり高い上昇率 インフレ止まらず - BBCニュース 米労働省が10日に発表した先月の消費者物価指数は、前年同月比で6.2%上昇と、約30年ぶりの高い伸び率となった。食品や燃料価格の上昇が物価を押し上げた。

ということで、今週の相場の状況をチェックしていきましょう。

11月第2週の市場の状況まとめ
  • 株式市場は、日米で小幅下落、中国は大きく上昇
  • 仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアムとも急上昇後は過去最高値をつけた後やや下落
  • 債券はやや下落
  • 米長期国債・短期国債とも利回りは上昇、金利差は横ばい
  • コモディティは、天然ガスが大幅下落、原油は小幅下落、貴金属・農作物が大幅上昇

せーじんのポートフォリオについてはこちら

今回の記事の内容

今週の株式市場を確認しよう!

米国市場は小休止?中国は大きくプラスに

それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。

指数週単位月単位年初来1年間
日経平均株価-0.015.227.8916.64
TOPIX-0.043.3813.0719.81
JASDAQ-0.461.112.978.17
NYダウ-0.635.0117.9522.46
S&P500-0.317.3124.6730.62
ナスダック総合-0.698.8523.0734.08
ラッセル2000-1.057.5622.1038.26
ユーロ・ストックス500.177.0323.0227.34
上海総合指数1.36-0.641.906.92
深セン成分指数1.682.451.626.91
香港ハンセン1.841.23-6.99-3.17
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今週は、久しぶりに米国がマイナスになってるね

10月初めから、すごい勢いで上げてたからね。
小休止が入る頃合いでしょ。

では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。

今週1%以上値上がりした指数
  • 上海総合、深圳成分、香港ハンセン

先週は日本、米国、欧州のほぼすべての株価指数が大きく上昇しましたが、

今週は中国の3指数のみが1%以上上昇しました。

他にプラスだったのは欧州だけ。日本と米国は全部マイナスだったね

先週と、綺麗にひっくり返ったね

では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。

今週1%以上値下がりした指数
  • ラッセル2000

先週は、中国の2指数(香港ハンセンと上海総合)が大幅マイナスでしたが、

今週は、米国の小型株指数・ラッセル2000が1%以上下落してしまいました。

ラッセル2000は▲1.05%だったね

ラッセル以外の日米株価指数は、小幅な値動きだね。特に日経やTOPIXは0.05%以下の値動きだったよ

今週の世界市場の傾向は
  • プラスリターンの指数が4
  • マイナスリターンの指数が7
日米がマイナス、中欧がプラス

S&P500は6週間ぶりのマイナス

週の中ではどんな動きをしていたのかな?
株価チャートを確認してみよう!

この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートはこちらです。

今週は月曜日から陰線スタートだね。
水曜日に大きく下がって、金曜日に上がってるよ

米国で消費者物価指数が発表された水曜日に、大きく下がってるね

30年ぶりの大きなインフレで、みんなびっくりしたんだね

テクニカル的に見てみましょう。

青い範囲:ボリンジャーバンド 青線:5日移動平均 下画面:RSI

先週末時点で、RSIが80近くになっています。

この水準にまでRSIが上昇したのは、2020年9月以来、1年2ヶ月ぶりです。

てことは、もう米国株は買われすぎだったってこと?

そうだね。テクニカルで見ても、そろそろ小休止が入る頃かなという感じはするね

先週との比較

先週の値動きとの比較をしてみましょう。

指数今週騰落先週騰落
日経平均株価-0.012.49-2.50
TOPIX-0.042.01-2.05
JASDAQ-0.460.87-1.33
NYダウ-0.631.42-2.05
S&P500-0.312.00-2.31
ナスダック総合-0.693.05-3.74
ラッセル2000-1.056.08-7.13
ユーロ・ストックス500.172.65-2.48
上海総合指数1.36-1.572.93
深セン成分指数1.680.081.60
香港ハンセン1.84-2.003.84

先週との比較で見ると、プラスとマイナスが入れ替わってるのが良くわかるね

買われすぎていた米国や欧州から、下落していた中国に資金が流れた感じだね

各セクターの状況を確認

ヒートマップを確認しよう

セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。

ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうね!

ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください

ヒートマップの見方

今週1週間のパフォーマンスはこちら

あわせて読みたい

今週は赤が目立つね〜

そうだね。インバース以外は、ほとんど赤で色は暗めだね

ヒートマップから読み取れる、

プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。

大幅に上昇したセクターは、クリーンエネルギー・住宅建設・貴金属・農業商品など

今週の市場を、よくみていきます。

赤が目立つヒートマップの中にも明るい緑がありますよ。

インバースやレバレッジは除いています

プラス幅の大きかったセクター
  • 素材
  • クリーンエネルギー
  • 住宅建設
  • 中国、ブラジル
  • 金、銀、プラチナ、パラジウム、金鉱
  • コーン、穀物、コーヒー

貴金属とか農業商品なんかのコモディティが強かったね

コモディティはインフレに強いと見られてるからね

バリューとグロースの強さは
  • グロース ▲0.5%
  • バリュー +0.1%

今週はグロースがやや下落したのに対し、バリューはわずかに上がりました

大きなマイナスのセクターは、エネルギー、バイオテクノロジー

次に、大きなマイナスリターンのセクターを探してみましょう。

大きなマイナスも少ないね

マイナス幅の大きかったセクター
  • エネルギー
  • 一般消費財
  • バイオテクノロジー
  • 天然ガス

大きいマイナスは、この4セクターくらいかな

先週と比較しよう

先週のヒートマップと比較してみましょう。

これが先週のヒートマップです。

続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。

先週は上がりすぎだね!

長期金利・短期金利はともに上昇、長短金利差は乱高下

米国10年債の金利チャートを見てみましょう。

米10年債の利回りは、下落傾向が続いています。

ナスダックをはじめとするグロースが強かったのは、この金利下落によるものですね。

次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。

先週は、2年国債は10年国債と逆に動いていましたが、

今週は10年国債と同様に下落しています。

では、長短金利差はどうでしょう

長短金利差(10年債金利ー2年債金利)のチャートです。

長短金利差は、ほぼ横ばいですね。

金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?

長短金利差の縮小は、主に金融セクターへマイナスの影響を与えます。

これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね

金融機関は、長短金利差から収益をあげる

金融機関は、資金を調達し、その資金を貸し付けて利子を得ることで収益を上げます。

  • 金利の安い短期金利で資金を調達
  • 金利の高い長期金利で貸付
金利の差が小さいと収益をあげにくいんです

暗号資産はどうなった?

先週は、ビットコインは横ばい、イーサリアムはやや上昇したね

今週はどうなったかな?

ビットコインは、大きく上昇後に下落

まずはビットコインから!

今週のチャートはこちら。

今週は大きく上がったけど、すぐ下がったね

10月中旬ごろの動きとそっくりだね。上値も下値も切り上がってるから、いい感じだと思うけど

イーサリアムは過去最高値を更新!そしてやや下落

イーサリアムはどうかな?

イーサリアムはビットコインとは違う動きをしてるよ。早速確認していきましょう。

イーサリアムは、11月2日に過去最高値を突破しましたが、11月8日に再び最高値を更新しています。

最高値更新後に、やや下落するところまで、先週とよく似ていますね。

ドル円の為替は高値を切り下げている

ドル円の為替レートも確認していきましょう

今週は、円高!とおもったらいきなり円安に振れたね

米国で金利が急上昇してたからだろうね

ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?

円高になると

日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。

円安になると

円換算資産評価額は増加しますが、円での投資は投資はしにくくなります。

為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。

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まとめ

ということで、11月第2週の世界の市場の動きを見てきました。

株式市場は

今週の株式市場は、グロースがやや下落、バリューがわずかに上昇する展開となりました。

米国と日本は下落し、中国は大きく上昇しています。

セクター別に見ると、

クリーンエネルギーや住宅建設、素材が大きく上げています。

大きく下げているのは、エネルギー、バイオテクノロジー、一般消費財です。

その他の市場は

エネルギーは、原油がやや下落、天然ガスは大きく下落

貴金属は、金鉱や銀、プラチナを中心に大きく上昇

農業商品は、穀物とコーン、コーヒーが大きく上昇しています。

債券は、債券にしては大きめに下落しています。

仮想通貨市場は、ビットコインは急上昇後やや下落、イーサリアムも再び最高値を更新した後やや下落

為替は円高に動いていましたが、米国の金利上昇とともに再び円安に振れています。

株式市場の動揺は、米国のインフレ加速

11月10日、米国の消費者物価指数が発表されました。

前年同月比6.2%上昇と、約30年ぶりの高水準となる数値でした。

これを受けて、株式市場は6週間ぶりの下落に転じ、逆にコモディティや中国市場に資金が流入しています。

アノマリー通りであれば、これから年末ラリーで株価は大きく上昇することになります。

が、今後市場がどのように動くか、未来のことは誰にもわかりません。

暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、

日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。

長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう

長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること

長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。

安眠できる長期投資のコツとは
  1. 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
  2. 適度な分散
  3. 余力(現金)を残しておく

短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。

こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!

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【11月第2週】米国で30年ぶりの高インフレ!株価下落の中、上がったのは?という話題でした。

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