【10月第4週】中国株暴落!米国株暴騰!明暗分かれた原因とは?

こんにちは、せーじんです。

今週は、株価がすごく上がったね。
うれしいんだけど、何かあったの?

いま、米国では異例のスピードで利上げしてるよね。
このペースを今年12月に減速させるかも、て報道があったんだよ

米金利先物、12月からFRB利上げペース鈍化との見方織り込む

2022/10/28 00:41

米金利先物、12月からFRB利上げペース鈍化との見方織り込む©

[27日 ロイター] – 27日に発表された経済指標が景気減速を示唆したことを受け、米短期金利先物市場では、連邦準備理事会(FRB)が12月から積極的な利上げペースを鈍化させるとの見方が織り込まれた。

来週の連邦公開市場委員会(FOMC)では、FRBが4会合連続で0.75%ポイントの利上げを決定するとの見方が依然として大勢だが、その後は12月のFOMCで0.50%ポイント、続く2回のFOMCでは0.50%ポイント以下の利上げが決定されるとみられている

また、2023年後半の金利引き下げを見込む向きも増えている。

CMEグループによると、フェデラルファンド(FF)金利先物取引市場では、2023年3月までにFF金利の上限が4.75─5%となり、12月までに4.25─4.5%に低下するとの見方が織り込まれている。

米商務省が27日発表した2022年第3・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期より2.6%増えた。ただ、FRBの積極的な利上げで個人消費は抑制され、米経済活動の3分の2超を占める個人消費の伸びは1.4%増と、増加率は第2・四半期の2.0%から鈍化した。

(以下省略)

出展元:ロイターonMSN

利上げペースを鈍化させるということは、株にとってはいい影響を与えるよ

それで株価が上がったんだね~

今週は、GAFAMを中心に米国の決算シーズンでもあったわけですが、

決算はアップル以外のGAFAMは非常に弱かったです。

この影響で指数は一時下落しました。

が、GAFAM以外の銘柄とアップルは非常に強く、

金利上昇ペース減速の期待もあり上昇に転じたという状況です。

ということで、今週1週間の至福の市場を観察していきましょう。

今回の記事の内容

今週の株式市場を確認しよう!

米欧が大幅上昇!中国が大幅下落!

それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。

指数週単位月単位年初来1年
日経平均株価0.804.50-5.86-6.19
TOPIX0.913.44-4.68-5.10
NYダウ5.7214.38-9.57-8.26
S&P5003.958.80-18.15-15.29
ナスダック総合2.244.98-29.04-28.36
ラッセル20006.0110.95-17.74-19.6
英国1001.122.23-4.56-2.62
ユーロ・ストックス503.928.88-15.95-15.0
FTSE中国A50-7.85-11.92-27.57-28.41
香港ハンセン-8.32-13.7-36.48-41.43
Nifty 501.204.052.490.65
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今週は米国と欧州がすごく上がってるね!
逆に中国の下落がすさまじいけど

中国は、共産党大会で新指導部が発表されたことによるね。
新指導部は株式市場にフレンドリーではないと市場が見ているんだね

では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。

今週1%以上値上がりした指数
  • NYダウ、S&P500、ナスダック、ラッセル2000
  • ユーロストックス50、英国(FTSE)100
  • Nifty50(インド)

今週は、米国・欧州を中心に多くの指数が1%以上上昇しました。

そのほか、日本の指数も1%には届かないもののしっかりとプラスになっています。

を見るとユーロストックス50はわずかにプラスリターンですが、

ほかにプラスリターンの指数は見当たりません。

今週1%以上値下がりした指数
  • 中国A50、香港ハンセン

多くの指数が上昇するなか、中国株は7%・8%という大きな下落を記録しています。

中国から抜けたマネーが、他の市場へ流入して上昇を後押ししているとみることもできるでしょう。

原因が原因だけに、ここからのV字回復は難しいとせーじんは見ています。

今週の世界市場の傾向は
  • プラスリターンの指数が9
  • マイナスリターンの指数が2
中国以外はプラス
中国は暴落

残念決算にも負けず!S&P500は上昇!

この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートを確認していきましょう。

薄青:5日移動平均 青:25日移動平均 赤:50日移動平均 紫:100日移動平均 黄:抵抗線

今週は上がってるね!

今週は利上げペース減速を織り込み、株価が大きく上昇しました。

水曜、木曜に株価がやや下落しているのは決算の影響ですね。

アルファベット(グーグル)、メタ(フェイスブック)、マイクロソフトの決算が投資家の期待以下であったために大きく下落しました。

金曜日に決算発表したアマゾンも大きく下落しましたが、同日発表のアップルが大きく上昇したため、

指数への影響は見られませんでした。

今週金曜日に株価は急伸しましたが、100日線に頭を押さえられています。

出来高もさほど大きくなっていません。

その他テクニカル指標も確認しましょう。

1段目:株価・ボリンジャーバンド、2段目:MACD、3段目:RSI

ボリンジャーバンドは、強い上昇傾向を示すバンドウォークが始まったように見えます。

MACDは、上昇は上昇傾向が続いています。

RSIも過熱を示してはいません。

てことは、どうなりそうなの?

テクニカル的には疑うところのない上昇傾向って感じだね。
でも、来週の重要イベント次第では一気に変わるかも

現在の傾向がはっきりしないうえに重要指標の発表が近いので、せーじんはしばらく打診外程度の様子見しておきます。

各セクターの状況を確認

ヒートマップを確認しよう

セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。

ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうよ!

ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください

ヒートマップの見方

今週1週間のパフォーマンスはこちら

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おお!すごく明るい緑色だね!

株、債券、コモディティと全面的に緑が多いね。
でも、ちらほらと赤いセクターもあるよ。

ヒートマップから読み取れる、

プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。

大きく上昇したセクターは、情報技術、生活必需、ヘルスケア、金融など

まずは、今週の市場で上昇しているセクターを確認していきましょう。

上昇したセクターは非常に多いので、S&P500以上に上昇したセクターを紹介していきます。

プラスだったセクター
  • 情報技術
  • 生活必需品
  • ヘルスケア、バイオテクノロジー
  • 金融、銀行
  • 資本財
  • 公益事業
  • 不動産
  • 天然ガス

S&P500ほどではなかったけど、
原油や長期国債、半導体も大きく上昇したよ

上昇したセクターについて詳しく解説した過去の記事はこちらです。ぜひご覧ください。

マイナスのセクターは、中国、ブラジル、パラジウム、コーヒー、コミュニケーション等

次に、マイナスリターンのセクターを確認していきましょう。

インバースは除いています

マイナスだったセクター
  • コミュニケーション
  • 中国、ブラジル
  • 金、銀、パラジウム
  • コーヒー、穀物、とうもろこし

米国株では、コミュニケーションセクターだけがマイナスになったね。
決算で暴落したメタとアルファベットが大半を占めるセクターだから、これは仕方ないね

貴金属に農作物と、コモディティが弱かったんだね。

下落したセクターについて詳しく解説した過去の記事はこちらです。ぜひご覧ください。

バリューとグロースの強さは
  • グロース +2.39%
  • バリュー +5.51%

今週はどちらも大きく上昇しましたが、バリューのほうがより大きく上昇しました。

米国の金利を見ていきましょう

では、米国の金利を確認していきましょう。

今週も年初来チャートで確認します。

黒:2年債利回り 、橙:10年債薄青:長短金利差

今週は短期債も長期債も下がってるね

12月以降の金利上昇幅縮小を見込んだ結果だね。

また、7月5日以来逆イールドが続いている長短金利差ですが、現在でも解消する気配はありません。

先週はマイナス幅が縮小していましたが、

今種は再び逆イールドの幅が拡大傾向にあります。

逆イールドは、発生から数ヶ月~2年程度で景気後退が訪れると言われています。

本格的な景気後退入りが近づいている可能性が高いと考えた方が良いでしょう。

ところで、金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?

長短金利差の縮小は、主に金融セクターへマイナスの影響を与えます。

これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね

金融機関は、長短金利差から収益をあげる

金融機関は、資金を調達し、その資金を貸し付けて利子を得ることで収益を上げます。

  • 金利の安い短期金利で資金を調達
  • 金利の高い長期金利で貸付
金利の差が大きいと収益を出しやすいんです

いつもこの通りになるとは限らないけどね

仮想通貨も上昇!

仮想通貨はどうなったんだろう?

では確認していきましょう

まず、ビットコインから

薄青:5日移動平均 青:25日移動平均 赤:50日移動平均 紫:100日移動平均

ビットコインも今週は上がってるね

火曜と水曜に大きく上昇したけど、100日移動平均に抑えられているね。
これはS&P500と同じで、ここを来週突破できるか、下落してしまうか。
注目だよ

つづいて、イーサリアムを確認していきましょう。

イーサリアムは黒で200日移動平均線を追加しています。

イーサリアムは100日線をブレイクしているね。
200日線に挑もうというところ。

為替相場はようやく落ち着くか?

ドル円の為替レートも確認していきましょう

ドル円が152円に到達した10月21日に、2度目の為替介入が入ったものとみられます。

その日のうちに、一気に5円以上円高に振れる大きな動きを見せました。

この振れ幅、FXやってる人やばかったんじゃないかな

9月の為替介入後は円安基調が続きましたが、

10月の介入後は急激な円安が落ち着き、やや円高に傾いています。

が、今週金曜日に前回為替介入ラインにタッチしたところで円安反転しました。

今後は再び円安になるかもしれません。

現在のドル円、147円44銭は、1998年8月の頂点と同じ水準です。

米国の金利上昇が落ち着くのであれば、円安の勢いは落ち着くと思われます。

11月、12月のFOMCに注目すべきでしょう。

ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?

円高になると

日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。

円安になると

円換算資産評価額は増加しますが、円での投資はしにくくなります。

為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。

来週の重要イベント

来週の重要イベントを確認していきましょう。

短期トレードのポジションを持っている人は、要注意!

時間国・地域指標予想前回
2022年10月31日 月曜日
10:30   中国製造業PMI (10月)50.050.1
19:00   EU消費者物価指数 (前年比) (10月)  10.2%9.9%
2022年11月1日 火曜日
10:45   中国Caixin(財新)製造業購買者担当者指数 (10月)49.048.1
18:30   英国製造業購買部協会景気指数 (10月)45.845.8
23:00   米国ISM製造業購買担当者景気指数 (10月)49.950.9
23:00   米国JOLT求職 (9月)10.000M10.053M
2022年11月2日 水曜日
21:15   米国ADP非農業部門雇用者数 (10月)190K208K
23:30   米国原油在庫量 2.588M
2022年11月3日 木曜日
03:00   米国FOMC声明    
03:00   米国政策金利発表4.00%3.25%
03:30   米国FOMC記者会見    
17:05   EUラガルドECB総裁 発言    
18:30   英国総合PMI (10月)47.247.2
18:30   英国サービス業購買部協会景気指数 (10月)47.547.5
21:00   英国政策金利発表 (11月)3.00%2.25%
21:30   英国BOEベイリー総裁発言    
21:30  米国失業保険申請件数220K217K
23:00   米国ISM非製造業指数 (10月)55.456.7
23:15   英国BOEベイリー総裁発言    
2022年11月4日 金曜日
18:30   英国建設業購買担当者景気指数 (10月)48.052.3
18:30   EUラガルドECB総裁 発言    
21:30 米国非農業部門雇用者数 (10月)200K263K
21:30   米国失業率 (10月)3.6%3.5%

来週は重要な発表が目白押しですが、

米国株投資で特に重要なのは11月3日(木)と11月4日(金)ですね。

FOMCと失業率の発表で、市場は大きく動く可能性があります。

短期トレードでは、持ち越すかどうかしっかりと判断したほうがよいでしょう。

重要指標発表日は、上にも下にも大きく動く恐れがあります。リスク管理をしっかりしましょう!

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以上、【10月第4週】中国株暴落!米国株暴騰!明暗分かれた原因とは?という話題でした。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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