こんにちは、せーじんです。
年明けから、世界中で続いていた下落相場ですが、
今週は大きく上昇しました。
おお!長かった暗黒時代がついに終わるのね!
大げさなw
でも、ここから上昇相場入りするんなら、うれしいねえ
今週の株価上昇の要因は、以下の3点でしょう。
- FOMCで示唆された利上げ幅が、市場の想定内だった
- ウクライナとロシアの間で続く停戦協議への期待
- 原油価格の落ち着きにより、インフレ懸念が小さくなった
ウクライナでは戦争が続いてるけど、停戦協議には期待しているのね
難しい状況だろうけど、話し合いが続く限り停戦の可能性はあるからね。一刻も早く戦争が終わってほしいものです。
3月FOMCでは、0.25%の利上げが示唆されました。
また、FOMCメンバーは、今年は7回の利上げを実施するのが適切と見ているようです。
つまり、FOMCのたびに利上げをする可能性が高まっているということですね。
それでも株価が大幅に上昇したということは、市場はすでに7回程度の利上げは織り込み済みだったということ。
FOMCについては、こちらの記事がわかりやすかったです。
ということで、一転して大幅上昇した相場の状況をチェックしていきましょう。
- 株式市場は、日米欧で株価急騰、ロシアETFは取引停止
- 仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアムとも上昇
- 債券は、大きく下落
- コモディティは、貴金属、エネルギー、農作物のいずれもが大幅に下落
- 米国債利回りは長期・短期共に下落、金利差は縮小
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今週の株式市場を確認しよう!
世界中で株価が急騰!
それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | 年初来 | 1年間 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | 6.62 | -1.09 | -6.82 | -9.95 |
TOPIX | 6.10 | -0.78 | -4.17 | -5.12 |
JASDAQ | 4.36 | 1.39 | -7.54 | -13.80 |
NYダウ | 5.50 | 1.98 | -4.36 | 6.52 |
S&P500 | 6.16 | 2.63 | -6.36 | 14.06 |
ナスダック総合 | 8.18 | 2.55 | -11.19 | 5.14 |
ラッセル2000 | 5.30 | 3.75 | -7.16 | -8.87 |
ユーロ・ストックス50 | 5.85 | -4.22 | -9.21 | 1.70 |
上海総合指数 | -1.77 | -6.87 | -10.68 | -4.51 |
深セン成分指数 | -0.95 | -8.40 | -17.02 | -9.39 |
香港ハンセン | 4.18 | -11.98 | -8.48 | -26.14 |
うわー!今週はとんでもない上がり方!
5%、6%上がってる指数がたくさんあるよ!
中国だけは下がってるのは、ロシアとの関係性だろうね
今週は急上昇しましたが、年初来で見ると全ての指数がマイナス圏にいます。
前向きに見れば、上昇幅が大きいと言えますね。
では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。
- 日経平均、TOPIX、JASDAQ
- ダウ平均、S&P500、NASDAQ総合、ラッセル2000
- ユーロストックス50
- 香港ハンセン
先週は、欧州のユーロストックス50のみ大幅に上昇しましたが、
今週は、中国本土以外のすべての指数が1%以上上昇しました。
NASDAQ総合は8.18%も上昇してるよ!
S&P500や日経平均は6%程度、ダウやラッセルは5%程度の上昇です
では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。
- 上海総合
先週は、ユーロ以外の全ての指数が大幅マイナスでしたが、
今週は上海総合のみが1%以上マイナスとなりました。
上海総合は▲1.77%、深圳成分は▲0.95%でした
S&P500は、火曜日以降4連騰
この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートを確認していきましょう。
日足チャートで見ると、よくわかるよ
火曜日から上がり続けてるんだね
3月上旬の高値は突破したね。
現在値は2月上旬の底値と2月中旬の高値だから、
ここを突破できるのか、よく見ていこう
各セクターの状況を確認
ヒートマップを確認しよう
セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうよ!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
ヒートマップの見方
今週1週間のパフォーマンスはこちら
おお!今週は明るい緑一色だよ!
うん、実に清々しいヒートマップだね
ヒートマップから読み取れる、
プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。
上昇したセクターは、テクノロジー、金融、ドイツ、フランスなど
今週の市場を、よくみていきましょう。
今週は大きく上昇したセクターがすごく多いので、紹介するのはS&P500よりも大きく上昇したセクターのみとします。
インバースやレバレッジは除きますよ
- テクノロジー、半導体、インターネット
- 金融
- 一般消費財
- バイオテクノロジー
- ドイツ、フランス
テクノロジーが調子良かったんだね
ナスダックが大幅上昇してるしね。ドイツやフランスなどの欧州も調子が良かったみたいだね
マイナスのセクターは、エネルギー、コモディティ、米国債など
次に、マイナスリターンのセクターを探してみましょう。
- エネルギー
- 金、金鉱、銀、プラチナ、パラジウム
- 原油
- コーン、穀物、コーヒー
- 米国債
今まで好調だったエネルギーセクターやコモディティ、米国債は大きく下落しているね
あれ、ロシアはどうなったの?
ロシア株ETFは、とんでもないことになったよ
世界最大のロシアETF、新規資金受け入れ停止-値下がり進む中で
Emily Graffeo2022年3月3日 14:49 JST
- ヴァンエックはロシアETFで新たな投資口の発行を停止する
- ロシア株の価値と流動性が「大幅に低下」したとヴァンエック
ロシア投資で世界最大規模の上場投資信託(ETF)は新たな投資口の発行を3日以降に停止すると明らかにした。同ETFへの資金流入が事実上、止まることになる。ロシアのウクライナ侵攻がウォール街を混乱させている。
米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、ヴァンエックはヴァンエック・ロシアETF(RSX)について、新規資金がETFに流入するプロセスとなる投資口の発行を当面の間、見合わせる。同ファンドの運用資産は6億9000万ドル(約800億円)。
ヴァンエックはロシア株の価値と流動性の「大幅な低下」を理由に挙げた。「RSXの投資口はCBOE・BZX取引所で引き続き取引される見通しだが、活発な取引が維持される保証はない」とした。
ロシア資産に対する広範な制裁を受け、RSXの投資口価格はこの1週間に約60%下落している。
ブラックロックも1日、iシェアーズMSCIロシアETF(ERUS)の新規投資口発行を当分の間、停止すると発表した。DWSインベストメントとフランクリン・テンプルトンも同様の動きに出ている。
出典元:Bloomberg
これは、どういうこと?
一部の取引所以外では、ETFを買えなくなったってことだよ。
理由は、株価と流動性が下がりすぎたから、だって
- グロース +8.64%
- バリュー +3.96%
今週は、グロース・バリュー共に大きくプラスですが、グロースの方がより大きくプラスでしたね。
先週と比較しよう
先週のヒートマップと比較してみましょう。
これが先週のヒートマップです。
先週は、真っ赤っかだね
続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。
1週間でこんなに変わるのかってほど変わったね。
ただ、いままで好調だったセクターが落ちてるから、注意!
長期金利・短期金利ともに今週も上昇!金利差はさらに縮小!
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
米10年債の利回りは先週大きく上昇しましたが、今週もさらに上昇し2.2%に到達しました。
10年国債の利回りが2.2%を超えるのは、2019年6月以来、2年9ヶ月ぶりの出来事です。
週の後半に、やや落ち着きましたが今後どうなるかは予断を許しません。
次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。
2年国債も、今週は上昇しており、2%のラインで抵抗に遭っています。
長期金利、短期金利共に今週も上昇しましたが、
長短金利差はどうでしょう
長短金利差(10年債金利ー2年債金利)のチャートです。
長短金利差は週の後半にかけて縮小大しています。
金曜日の引けでは0.213%となり、
0.1%台、ひいては逆イールドの発生が目前に迫っています。
長短金利差が0%を下回ると、逆イールドの発生を表します。
- 短期金利が長期金利を上回ってしまう現象のこと
- 逆イールドが発生すると、数ヶ月〜数年後に景気後退や株価の下落が発生すると言われている
- 今後、逆イールドが発生すれば、2019年8月以来となる
金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?
長短金利差の縮小は、主に金融セクターへマイナスの影響を与えます。
これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね
今週は、金利差が縮小したけど、金融は爆上げしてたね
株価は金利だけで決まるもんじゃないからね
仮想通貨はどうなった?
株が上がって、金が下がってるけど、仮想通貨はどうなったんだろう?
では確認していきましょう
ビットコインは大きく上昇!前回高値を超えられるか!
まずはビットコインから!
今週のチャートはこちら。
今週は、すごく上がってるね!
出来高が急増して、価格が上昇してるね。
安値は若干切り上げてるけど、高値を切り上げることができるか。
イーサリアムも急上昇!
イーサリアムはどうだろ?
イーサリアムも、今週はすごく上がってるね
こちらも現在、前回高値の位置にいるね。ここからどうなるかな。
イーサリアムは出来高が増えてないのも気になるところ
為替は、今週も強い円安!ついに120円が見えてきた
ドル円の為替レートも確認していきましょう
うひゃあ!今週もとんでもないことになってるね!
117円29銭でスタートしたドル円の為替ですが、
今週は一貫して円安方向に動き、金曜日にはさらに急上昇!
119円15銭で引けました。
1週間で1円86銭(1.59%)も円安が進んでいます
ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?
- 円高になると、
-
日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。
- 円安になると、
-
円換算資産評価額は増加しますが、円での投資は投資はしにくくなります。
為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。
まとめ
ということで、3月第3週の世界の市場の動きを見てきました。
ウクライナでの戦闘は長期化しており、緊迫の度合いを増しています。
が、停戦協議は継続して行われています。
また、今週実施されたFOMCでは利上げが発表され、
今後も利上げが継続する見通しです。
急騰していた原油は、今週急落しています。
そんな状況の中、世界中で株価は急騰し、今まで好調だったコモディティは急落しました。
株式市場は
セクター別に見ると、
上昇したのは、テクノロジー、半導体、金融、一般消費財など
下落したのは、エネルギーセクターくらいでした。
先週、先々週と▲60%を記録していたロシアは、一部市場を除いてETFの取引が停止されました。
バリュー株、グロース株ともに大きく上昇していますが、グロースの方がより大きく上昇しています。
その他の市場は
エネルギーは、原油が大きく下落、天然ガスは上昇
貴金属は、金や銀、プラチナ、パラジウムなど全面的に下落
農業商品も、穀物・コーヒー、とうもろこしの全てが下落しています。
債券は、大きく下落しました。
仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムとも大きく上昇し、前回高値に挑戦しています。
為替は、今週も猛烈に円安が進みました。
今年は、S&P500がマイナスリターンになるかも
3月の利上げが発表され、いよいよ利上げ開始です。
が、その幅は想定の範囲内であり、
原油価格の落ち着きは、インフレの落ち着きに直結します。
市場にはやや安心感が広がり、今週の株価上昇が発生しました。
しかし、ウクライナ情勢や原油価格によって、再び株価が下落する可能性は低くはありません。
暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、
日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。
長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう
長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること。
長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。
こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
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2021年4月から、ETF・レバレッジ投資信託・CFDのリターン比較実験をしています。
毎月経過を報告していますので、ぜひご覧ください。
どれが一番儲かるのかな〜?
【3月第3週】利上げ開始!戦争終わらず!でも株価は・・・急騰!?という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。