こんにちは、せーじんです。
米国でも、日本でも、中国でも、欧州でも、ダラダラと下げ続ける相場が続いています。
こんな時は、空売りで儲けるんでしょ?
そうなんだけどね。たまに2〜3%くらい上昇する日があったりして、売りポジションを持っておくのも気が気でないのよ
こんな記事を見かけたりすると、余計に怖くなってしまいますね。
数千万ドル損失、モルガン・スタンレーのトレーダーが退社へ-関係者
Sridhar Natarajan、Donal Griffin2022年3月12日 1:09 JST
- 配当取引での失敗からハムザ・エルハッサニ氏はモルガンSを退社
- ロシアによるウクライナ侵攻を受け、世界の金融市場が混乱
米モルガン・スタンレーのトレーダーが数千万ドルに上る損失を出したことを受けて退社すると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。金融市場はこのところ大きく混乱しており、ウォール街の金融機関にとって厳しいトレーディング環境が続いている。
(以下、省略)
出典元:Bloomberg
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数千万ドルってことは、、、数十億円ってことね。こわっ!
投資のプロですら巨額の損失を出してるんだから、個人投資家が迂闊に近寄っちゃいけないね
せーじんは現在の状況を、短期トレードでリスクを冒して利益を上げるよりは、
長期投資の絶好の積立機会と捉えています。
こんなバーゲン時期に積立をやめたらもったいないですよ。
ということで、危険な状態が続く相場の状況をチェックしていきましょう。
- 株式市場は、ロシアが今週も記録的な下落、欧州を中心に世界で下落
- 仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアムとも上昇後に下落
- 債券は、大きく上昇
- コモディティは、貴金属、エネルギー、農作物のいずれもが大幅に上昇
- 米長期国債利回りは下落、短期国債利回りは下落後に上昇、金利差は大きく縮小
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今週の株式市場を確認しよう!
世界中で株価の大幅下落が続く!
それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | 年初来 | 1年間 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | -3.17 | -9.15 | -12.60 | -15.33 |
TOPIX | -2.46 | -8.31 | -9.68 | -7.77 |
JASDAQ | -2.36 | -4.86 | -11.40 | -15.99 |
NYダウ | -1.99 | -5.16 | -9.34 | 0.51 |
S&P500 | -2.88 | -4.85 | -11.79 | 6.62 |
ナスダック総合 | -3.53 | -6.87 | -17.90 | -3.57 |
ラッセル2000 | -1.01 | -2.44 | -11.79 | -15.82 |
ユーロ・ストックス50 | 3.68 | -11.27 | -14.23 | -3.82 |
上海総合指数 | -4.00 | -4.42 | -9.07 | -4.15 |
深セン成分指数 | -4.40 | -5.88 | -16.22 | -10.43 |
香港ハンセン | -6.17 | -17.48 | -12.15 | -28.48 |
うわー!今週も下がってるねえ
欧州だけは、すごく上がってるみたいだけど
欧州は、先週▲10%と下げすぎたから、戻しの動きだね。
下落相場は続いてるよ
年初来で見ると、どの指数も▲9%〜▲17%も下落しています。
1年間で見ても、S&P500とダウ平均を除く全ての指数がマイナスに転落しています。
まだまだ下げ止まる気配はありません。
では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。
- ユーロストックス50
先週は、大幅に上昇した指数はありませんでしたが、
今週は、欧州のユーロストックス50のみが1%以上上昇しました。
3.68%も上昇してるよ!
さっきも言ったけど、これは先週下げすぎたことによる反発だね
では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。
- 日経平均、TOPIX、JASDAQ
- ダウ平均、S&P500、ナスダック総合、ラッセル2000
- 上海総合、深圳成分、香港ハンセン
先週は、ほぼ全ての指数が大幅マイナスでしたが、
今週はJASDAQとラッセル・上海が増え、ユーロ以外の全ての指数が1%以上マイナスとなりました。
ユーロ以外は全て大幅マイナスかあ
今週も下がってるねえ
S&P500は、金曜日に大きく下落
この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートを確認していきましょう。
日足チャートで見ると、よくわかるよ
月曜日と金曜日に大きく下がったんだね
ウクライナ情勢+先週金曜日発表の雇用統計とインフレ懸念だろうね。
どの要因も、すぐに解決するものでもないんだよね
先週との比較
先週の値動きとの比較をしてみましょう。
指数 | 今週騰落 | 先週騰落 | 差 |
---|---|---|---|
日経平均株価 | -3.17 | -1.85 | -1.32 |
TOPIX | -2.46 | -1.67 | -0.79 |
JASDAQ | -2.36 | 0.07 | -2.43 |
NYダウ | -1.99 | -1.30 | -0.69 |
S&P500 | -2.88 | -1.27 | -1.61 |
ナスダック総合 | -3.53 | -2.78 | -0.75 |
ラッセル2000 | -1.01 | -1.90 | 0.89 |
ユーロ・ストックス50 | 3.68 | -10.44 | 14.12 |
上海総合指数 | -4.00 | -0.11 | -3.89 |
深セン成分指数 | -4.40 | -2.93 | -1.47 |
香港ハンセン | -6.17 | -3.79 | -2.38 |
下げ幅は拡大してるね
各セクターの状況を確認
ヒートマップを確認しよう
セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうよ!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
ヒートマップの見方
今週1週間のパフォーマンスはこちら
今週は、ほとんど真っ赤だけど、明るい緑もちらほらあるね
そうだね。
全体は大きく下がったけど、わずかなセクターは上昇してるんだね
ヒートマップから読み取れる、
プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。
上昇したセクターは、欧州、クリーンエネルギー、金鉱など
今週の市場を、よくみていきましょう。
ヒートマップの、明るめの緑を確認していきます。
インバースやレバレッジは除いています
- クリーンエネルギー、オイルサービス、ウラン
- 欧州(ドイツ、スペイン、スウェーデン、ポーランド)
- 金鉱
今週は、プラスのセクターが少ないね
先週大きく上昇したプラチナや原油、穀物やコーンは下落したしねえ
マイナスのセクターは、ロシア、情報技術、長期国債、原油など
次に、マイナスリターンのセクターを探してみましょう。
S&P500より大きなマイナスのセクターを見ていくよ
- ロシア、中国、日本
- 情報技術、半導体
- 生活必需品
- 原油、天然ガス
- 長期国債
ロシアはまた大きく下がってるよ
ロシア株は、今週▲63%も大暴落!
先週も▲63%、2週前も30%以上の暴落だったし、ロシア株を持ってる投資家は・・・
先週大幅上昇した原油や長期国債は大きく下がっちゃったんだね
- グロース ▲3.66%
- バリュー ▲2.22%
今週は、グロース・バリュー共にマイナスですが、バリューの方が小幅なマイナスでしたね。
先週と比較しよう
先週のヒートマップと比較してみましょう。
これが先週のヒートマップです。
先週は、全体的に暗めの色合いだね
続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。
先週と比較すると、緑が減り、赤は増えています。
先週上昇したコモディティと債券が崩れましたね
長期金利・短期金利が急上昇!
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
米10年債の利回りは2月中旬以降大きく下落していましたが、
今週は大きく上昇しています。
週初めの1.7%から、前回天井ラインの2%まで一気に上昇しました。
次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。
2年国債も、今週は大きく上昇しています。
こちらは前回天井ラインの1.6%を突破し、1.75%にまで上昇しています。
長期金利、短期金利共に急上昇しましたが、
長短金利差はどうでしょう
長短金利差(10年債金利ー2年債金利)のチャートです。
長短金利差は木曜日にかけて小幅に拡大していましたが、
金曜日に縮小に転じました。
週単位で見ると、0.254%→0.245%とごく僅かに縮小していますね。
長短金利差が0%を下回ると、逆イールドの発生を表します。
逆イールド?
- 短期金利が長期金利を上回ってしまう現象のこと
- 逆イールドが発生すると、数ヶ月〜数年後に景気後退や株価の下落が発生すると言われている
- 今後、逆イールドが発生すれば、2019年8月以来となる
金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?
長短金利差の縮小は、主に金融セクターへマイナスの影響を与えます。
これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね
仮想通貨はどうなった?
金はかなり上がったけど仮想通貨はどうなったんだろう?
では、確認していきましょう
ビットコインは大きく上下するも、ほぼ横ばい
まずはビットコインから!
今週のチャートはこちら。
今週は、すごく上がったけど、すぐ下がったね
結果、ほぼ横ばいだったね
イーサリアムは上値が切り下がっている
イーサリアムはどうだろ?
イーサリアムは、明らかに上値が下がってきてるね
下値も切り下がってきたから、かなり弱気になってるように見えるね
為替は、強烈な円安に
ドル円の為替レートも確認していきましょう
うひゃあ!為替はとんでもないことになってるね!
114円83銭でスタートしたドル円の為替ですが、
今週は一貫して円安方向に動き、金曜日にはさらに急上昇!
117円29銭で引けました。
1週間で2円64銭(2.15%)も円安が進んでいます
ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?
- 円高になると、
-
日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。
- 円安になると、
-
円換算資産評価額は増加しますが、円での投資は投資はしにくくなります。
為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。
まとめ
ということで、3月第2週の世界の市場の動きを見てきました。
ウクライナでの戦闘は長期化しており、
戦闘による物流の混乱、ロシアに対する経済制裁の影響でインフレが加速しています。
当事国ロシアの株価は今週も63%の大幅下落をし、中国も連れ下げ、
米国や日本も大きく下落しています。
先週に大きく上昇したエネルギーや債券は大きく下落しています。
株式市場は
セクター別に見ると、
上昇したのは、欧州、バイオテクノロジー、クリーンエネルギーなど
下落したのは、ロシア、中国、半導体、生活必需品などでした。
特に当事国ロシアは、1週間で▲63%と非常に大きく下落しています。
バリュー株、グロース株ともに大きく下落していますが、バリューの方が耐えています。
その他の市場は
エネルギーは、原油・天然ガスが大きく下落
貴金属は、金と銀は小幅に上昇、先週は非常に大きく上昇したパラジウムとプラチナは大きく下落
農業商品は、穀物・コーヒーは下落、とうもろこしは上昇しています。
債券は、大きく下落しました。
仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアム大きく上昇したあと、大きく下落しほぼ横ばい。
為替は、猛烈に円安が進みました。
今年は、S&P500がマイナスリターンになるかも
ウクライナでの戦闘は、長期化しています。
すでに進んでいたインフレは一層進行し、米国の雇用回復と相まって
3月の利上げが確実視されています。
株価の下落は、まだまだ始まったばかりかもしれません。
2018年以来となる、S&P500の年間リターンマイナスも視野に入れておいた方がいいでしょう。
暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、
日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。
長期目線で見れば、年間でマイナスリターンなんて長期間のバーゲンセールみたいなもんです
長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう
長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること。
長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。
こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
\ 口座開設無料 /
せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況と取引履歴は、毎月紹介しています。
ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験
2021年4月から、ETF・レバレッジ投資信託・CFDのリターン比較実験をしています。
毎月経過を報告していますので、ぜひご覧ください。
どれが一番儲かるのかな〜?
【3月第2週】長引く株価下落!長期積立の民はヨダレ垂らして喜ぶべき!という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。