こんにちは、セミリタイヤしたせーじんです。
アノマリー通りに9月以降下落していた株式市場は、10月に入って大きく回復しています。
特に今週は世界中の市場が、急激に上昇をしています。
やったね!これから上がっていくのかな
アノマリー通りなら、これから年末までは上がっていくよ!
過去20年間のS&P500の値動きはこちら
過去何回か紹介している、マネックス証券のWebページに掲載されていたデータです。
特に12月は、平均リターン(棒グラフ)も結構いいけど、上昇率=勝率(折れ線グラフ)が高いね
ということで、爆上げに湧く、今週の相場の状況をチェックしていきましょう。
- 株式市場は、上海総合を除きプラス
- 仮想通貨は、ビットコイン・イーサリアムとも急騰
- 債券は上昇
- 米長期国債利回りは下落、短期国債利回りは急上昇し、金利差は縮小
- コモディティは、原油・銀・プラチナが急騰、天然ガスが下落
せーじんのポートフォリオについてはこちら
今週の株式市場を確認しよう!
日本は大幅プラス、米・欧・香港は上昇、中国は元気なし
それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | 年初来 | 1年間 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | 3.64 | -4.14 | 5.92 | 24.17 |
TOPIX | 3.16 | -3.17 | 12.15 | 25.11 |
JASDAQ | 1.17 | -4.15 | 3.63 | 8.82 |
NYダウ | 1.58 | 1.56 | 15.32 | 23.38 |
S&P500 | 1.81 | -0.07 | 19.03 | 28.33 |
ナスダック総合 | 2.18 | -1.87 | 15.59 | 27.64 |
ラッセル2000 | 1.73 | 1.73 | 15.03 | 39.04 |
ユーロ・ストックス50 | 2.69 | 0.31 | 17.74 | 28.88 |
上海総合指数 | -0.55 | -0.96 | 2.86 | 7.07 |
深セン成分指数 | 0.01 | 1.11 | -0.38 | 6.53 |
香港ハンセン | 1.99 | 2.69 | -6.98 | 3.87 |
今週は、上海以外の全部の市場がプラスになったね!
日本は金融所得課税増税の話が当面なくなって、復活したね!
岸田総理の方針変更が素早かったから、株価への影響はすぐに終わったよ
金融所得課税、当面見直さず 「すぐやる」は誤解―岸田首相
2021年10月10日18時58分
岸田文雄首相は10日のフジテレビ番組で、金融所得課税の強化について「当面は触ることは考えていない」と明らかにした。賃金を引き上げる企業への優遇税制の拡充などに触れ、「成長なくして分配はない。金融所得課税を考える前にやることはいっぱいある」と指摘した。
(以下省略)
出典元:JIJI.com
この発言に市場は反応し、米国市場の上昇の影響もあって日本市場は大きく上昇しました。
では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。
- 日経平均、TOPIX、JASDAQ
- ダウ平均、S&P500、ナスダック総合
- ユーロストックス50
- 香港ハンセン
先週は香港ハンセンとダウ平均が1%以上上昇しましたが、
今週は上海と深圳を除く全指数が1%以上上昇しました。
こんなによく上がるのは久しぶりだね!
中国本土は元気がないけどね。
日本は3%以上の上昇だし、米国も欧州もいい感じ
- なし
先週は、日本の3指数のみ1%以上のマイナスだったのですが、
今週は、大幅マイナスの指数はありませんでした。
唯一のマイナスは、上海の▲0.55%
米国市場は2週連続上昇!
週の中ではどんな動きをしていたのかな?
株価チャートを確認してみよう!
この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートはこちらです。
青いところが今週だよね。
木曜日と金曜日に急に上がってるね!
木曜も金曜も出来高が小さいね。これだけの上げだから、もっと大きな出来高でもいいと思うんだけどな
テクニカル的に見てみましょう。
青い範囲:ボリンジャーバンド 黒線:100日移動平均 紫:75日移動平均 橙:50日移動平均
100日移動平均上で停滞して底固めし、先週木曜日に上昇しましたが、
50日移動平均線で跳ね返され、今週初めには再び100日移動平均線まで下落しました。
そして100日移動平均線をサポートにして、再び上昇を始めています。
これはいい感じなの?
「逆三尊」を形成しているね。これは、強い上げのチャートパターンだよ。大きな事件でもなければ、このまま上に行きそうだね
各国市場の値動きは?
先週の各市場の値動きを確認しよう
各国株価指数の、9月のチャートを見てみましょう。
黒:米国(S&P500、NASDAQ100、ダウ平均)
青:日本(日経平均、TOPIX)
赤:中国(上海総合、香港ハンセン)
どの市場も、10月に入って上昇トレンドに変わった感じだね
そうだね。11月にテーパリングが始まりそうなのが気になるけど、トレンドは上になってるね
先週との比較
先週の値動きとの比較をしてみましょう。
指数 | 今週騰落 | 先週騰落 | 差 |
---|---|---|---|
日経平均株価 | 3.64 | -2.51 | 6.15 |
TOPIX | 3.16 | -1.23 | 4.39 |
JASDAQ | 1.17 | -1.70 | 2.87 |
NYダウ | 1.58 | 1.22 | 0.36 |
S&P500 | 1.81 | 0.79 | 1.02 |
ナスダック総合 | 2.18 | 0.09 | 2.09 |
ラッセル2000 | 1.73 | -0.30 | 2.03 |
ユーロ・ストックス50 | 2.69 | 0.94 | 1.75 |
上海総合指数 | -0.55 | 0.67 | -1.22 |
深セン成分指数 | 0.01 | 0.73 | -0.72 |
香港ハンセン | 1.99 | 1.07 | 0.92 |
先週との比較で見ると、日本がすごい良くなってるね
やっぱり、金融所得課税なんて絶対ダメだよね
各セクターの状況を確認
ヒートマップを確認しよう
セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうね!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
ヒートマップの見方
今週1週間のパフォーマンスはこちら
おお!今週は、、グリーンだよ〜!
インバース以外はほぼ全部緑だね!やっぱり緑は目に優しいね
ヒートマップから読み取れる、
プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。
株も国債もコモディティも、大幅に上昇
今週の市場を、よくみていきましょう。
ほぼ全てが緑のヒートマップですね。
そんな中、とくに明るい緑をチェックしていきましょう。
インバースやレバレッジは除いていますよ
- 素材
- 一般消費財
- 不動産
- テクノロジー
- 長期米国債
- クリーンエネルギー
- 金鉱、銀、プラチナ
- 原油、ガソリン
株もコモディティも債券も、全部大幅上昇だね!
そうだね。今週はどこに投資していても儲かったんじゃないかな?
米国市場で見れば、グロースは+2.6%、バリューは+1.3%だから、グロースが強い週でした
大きなマイナスのセクターは、天然ガスだけ
今週は、オールグリーンのヒートマップ。
インバースを除けば、マイナスのセクターはごくわずかしかありませんでした。
へえ、何がマイナスだったの?
- 天然ガス
天然ガスでした。
ずっと上がってたもんね
先週と比較しよう
先週のヒートマップと比較してみましょう。
これが先週のヒートマップです。
続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。
先週のヒートマップも緑が多いけど、今週はさらに増えてるね
9月相場は終わり!って感じがするね
短期金利が急上昇、長短金利差は急激な縮小
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
米10年債の利回りは急上昇していましたが、今週は落ち着きましたね。
この金利の落ち着きも株価上昇に一役買ったのかもしれません。
次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。
2年国債は急上昇が続いています。
2021年6月の高値を超え、
2020年3月のゼロ金利政策開始以来最高値を更新し続けています。
2年国債の長期チャートはこちらです。
こう見ると、上がってるって言ってもコロナ前には全然届いてないんだね
これをコロナ前の水準に戻すのが、テーパリング後に控える利上げだね
では、長短金利差はどうでしょう
長短金利差(10年債金利ー2年債金利)のチャートです。
長期金利は下落し、短期金利は上昇しているので、長短金利差は縮小しています。
長短金利差の縮小は、主に金融セクターへマイナスの影響を与えます。
これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね
そうかあ。だから今週は銀行株があんまり上がらなかったんだね
そうだね。いつも連動するわけじゃないけどね
暗号資産は急騰続く!
暗号資産は急落から回復したけど、今週はどうなったかなあ
そうだね。ビットコインもイーサリアムも、先週は回復したね。
今週も期待していいよ〜
ビットコインは今週も急上昇!ついに大台6万ドルを突破!
さあ、今週のビットコインを見てみよう!
今週の株価チャートはこちら。
おお!ついに6万ドルを突破しましたか!
9月下旬は4万ドルまで下がってたのにね。
1ヶ月で50%上昇と、ありえない上昇ぶりだよ
長期チャートはこちら
過去最高値まで、あと4000ドルです。
いまのビットコインの勢いなら、ここも突破してしまうかもしれませんよ〜
イーサリアムも前回高値を突破!次は9月の高値4000ドルを超えられるか?
ビットコインと同様、先週は急落からの回復を見せたイーサリアム。
こちらも確認していきましょう。
イーサリアムも上がってるけど、ビットコインほどグイグイきてないね
そうだね。でも9月中旬の高値を今週ブレイクアウトして、これからも上がるかも
次の目標は、9月上旬の4000ドルだ!
ドル円の為替は、円安が加速
ドル円の為替レートも確認していきましょう
うわ!すごい円安!
先週112円に到達したと思ったら、今週は114円を突破したよ。
114円なんて、2018年10月以来の3年ぶりの水準だよ
まだ円安が続くのかな?
長期チャートを見ると、今のラインが強い抵抗線になってるみたい。ここを突破したらすごいだろうね。
ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?
- 円高になると、
-
日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。
- 円安になると、
-
円換算資産評価額は増加しますが、円での投資は投資はしにくくなります。
為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。
まとめ
ということで、10月第3週の世界の市場の動きを見てきました。
株式市場は
今週の株式市場は、上海総合を除きすべての指数がプラス。
特に日本は大きなプラスとなりました。
どのセクターも上昇でしたが、特に好調だったのは素材やクリーンエネルギー。
テクノロジーや不動産も好調でした。
バリュー株よりもグロース株が強い傾向にありました。
その他の市場は
原油やガソリンは大幅上昇していますが、長く急騰していた天然ガスは大きく下落しました。
農業商品も、小幅下落。
貴金属は、金鉱・銀・プラチナが大幅上昇し、金は小幅上昇しています。
債券は、大幅に上昇しています。
仮想通貨市場も、ビットコイン、イーサリアムともに急上昇。
為替は、1週間で2円も円安が進み、114円を突破しました。
相場回復中だが、とても不安定
現在、米国株は9月の急落から急速に回復しています。
10月はこのまま行く公算が大きいですが、11月にはテーパリングが開始されるかもしれません。
今後市場がどのように動くか、未来のことは誰にもわかりません。
暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、
日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。
長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう
長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること。
長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。
こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
\ 口座開設無料 /
せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況と取引履歴は、毎月紹介しています。
ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験
4月から、ETF・レバレッジ投資信託・CFDのリターン比較実験をしています。
毎月経過を報告していますので、ぜひご覧ください。
どれが一番儲かるのかな〜?
【10月第3週】株も!債券も!仮想通貨も!市場は全面高!調整終了で年末ラリー開始か?という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。