こんにちは、せーじんです。
今週は、ようやく株価が上昇してきましたね。
お、ようやく調整が終わったの?
先週は底固めの動きを見せてたし、今週は大幅上昇だからね。
そろそろ上昇する気配だけど・・・
なによ、その含みは
来週、12月14日(火)と15日(水)に、2021年最後のFOMCがあるんだよ
FOMCとは、Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、アメリカの金融政策を決定する会合のことです。日本では、「日銀金融政策決定会合」で金融政策を決定していますが、それに当たるものがFOMCです。
FOMCは年に8回開催され、現在の景況判断と政策金利(FF金利)の上げ下げなどの方針が発表されます。その結果が市場の予想とは違った場合には、株式市場や為替レートが大きく変動することがあり、世界の金融マーケットにも大きな影響を及ぼします。
ここでのパウエル議長の発言に、注目すべきですね。
年末ラリーが始まるのか、2018年のような年末の下落になるのかが決まるってことね。
ということで、今週の相場の状況をチェックしていきましょう。
- 株式市場は、全世界、全セクターが大幅上昇
- 仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアムとも下落傾向続く
- 債券は、大きく下落
- 米長期国債利回り・短期国債利回りともに上昇、金利差は拡大方向へ
- コモディティは、原油は大幅上昇、天然ガスが大幅下落、金は小幅下落、銀・パラジウムは大幅下落
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今週の株式市場を確認しよう!
各指数は大幅上昇!
それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | 年初来 | 1年間 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | 1.46 | -2.87 | 3.62 | 6.70 |
TOPIX | 0.90 | -1.93 | 9.46 | 10.86 |
JASDAQ | 0.77 | -4.34 | -1.50 | -0.60 |
NYダウ | 3.98 | 0.09 | 17.48 | 19.67 |
S&P500 | 3.73 | 1.25 | 25.33 | 28.50 |
ナスダック総合 | 3.46 | -0.61 | 21.10 | 26.09 |
ラッセル2000 | 2.42 | -8.20 | 11.99 | 15.69 |
ユーロ・ストックス50 | 2.92 | -3.64 | 18.20 | 20.46 |
上海総合指数 | 1.63 | 3.78 | 5.57 | 9.54 |
深セン成分指数 | 1.47 | 2.80 | 4.43 | 11.48 |
香港ハンセン | 0.96 | -4.96 | -11.88 | -9.47 |
おお!今週は、どの指数もすっごい上がってるね!
では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。
- 日経平均
- ダウ平均、S&P500、ナスダック総合
- ユーロストックス50
- 上海総合、深圳成分
先週は1%以上上昇した指数は上海総合だけでしたが、
今週は、日経平均、JASDAQ、香港ハンセンを除く多くの指数が大幅上昇しました。
日経やハンセンも0.9%以上上がってるし、JASDAQもプラスだったよ
では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。
- なし
先週は、中国本土とダウ、ユーロを除く多くの指数指数が大幅マイナスでしたが、
今週は、大幅マイナスの指数はありませんでした。
なにせ、全指数がプラスだもんね
調整から抜けた感じが出てるね
S&P500は大きく上昇!MACDも上昇傾向に
週の中ではどんな動きをしていたのかな?
株価チャートを確認してみよう!
この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートです。
火曜日の上昇がすっごいね!
そうだね。今回の調整も、出来高が増えたところが底だったみたいだね。
株価も上がって、MACDも上昇傾向になったよ
先週との比較
先週の値動きとの比較をしてみましょう。
指数 | 今週騰落 | 先週騰落 | 差 |
---|---|---|---|
日経平均株価 | 1.46 | -2.51 | 3.97 |
TOPIX | 0.90 | -1.37 | 2.27 |
JASDAQ | 0.77 | -2.75 | 3.52 |
NYダウ | 3.98 | -0.94 | 4.92 |
S&P500 | 3.73 | -1.22 | 4.95 |
ナスダック総合 | 3.46 | -2.62 | 6.08 |
ラッセル2000 | 2.42 | -3.88 | 6.30 |
ユーロ・ストックス50 | 2.92 | -0.23 | 3.15 |
上海総合指数 | 1.63 | 1.22 | 0.41 |
深セン成分指数 | 1.47 | 0.78 | 0.69 |
香港ハンセン | 0.96 | -1.30 | 2.26 |
並べてみると、先週とは全然違う値動きだったのがわかるね。
ナスダックとラッセルの反転がすごい!
先週プラスだった中国本土株も、先週よりプラスになってたね
各セクターの状況を確認
ヒートマップを確認しよう
セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうね!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
ヒートマップの見方
今週1週間のパフォーマンスはこちら
お〜!今週は緑が多いね!目に優しい〜
債券や貴金属、インバース以外はほぼ全部プラスだね
ヒートマップから読み取れる、
プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。
大幅に上昇したセクターは、情報技術、ヘルスケア、生活必需品などなど
今週の市場を、よくみていきます。
ヒートマップのほとんどが明るい緑です。
ほぼ全てのセクターが大幅上昇しているということですね。
この中から、特に大きく上昇したセクターを確認していきましょう。
インバースやレバレッジは除いています
- 情報技術
- ヘルスケア
- エネルギー、原油
- 素材
- 資本財
- 生活必需品
- 住宅建設
今週は、いろんなセクターが上がってるんだね。
グロースもバリューも入ってるよ
そうだね。でも大幅上昇は株だけで、債券やコモデティは元気がないね
特に大きなマイナスのセクターは、長期国債、銀、天然ガスなど
次に、大きなマイナスリターンのセクターを探してみましょう。
大きなマイナスはたくさんありすぎるので、中でも特に大きなものです
- 長期国債
- 銀、パラジウム
- 天然ガス
- コーヒー
- ロシア
国債や、貴金属、農作物はマイナスだったんだね
金や穀物、短期国債も小幅にマイナスだったし、いまは株式に資金が集まってるようだね
- グロース +4.4%
- バリュー +2.3%
今週はグロース、バリューともに大きく上昇しましたが、比較するとグロースの方がより大きな上昇でした
先週と比較しよう
先週のヒートマップと比較してみましょう。
これが先週のヒートマップです。
この真っ赤なヒートマップ、まるで血飛沫みたいだね
続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。
2週間の値動きを見ると、株と債券が逆に動くことがよくわかるね
- 先週 ・・・ 株:下落 債券:上昇
- 今週 ・・・ 株:上昇 債券:下落
確かに逆に動いてるね
資産を保全するためには、株と逆に動く資産をある程度保有することが大切です。
株が暴落しても債券が資産を守ってくれる、保険の役割を期待できるからです。
この辺りについて、詳しくはこちらの記事で紹介しています。
長期金利は急落、短期金利は上昇、長短金利差は大きく縮小
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
米10年債の利回りは、先週1.34%にまで急落したあと反発しています。
しかし、1.53%を天井に再び下落傾向に転じていますね。
高値を切り下げつつ下がってるね
次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。
2年国債は、10年国債とは逆に上昇トレンドにあります。
水曜日以降の3日間は、高値圏で停滞しています。
では、長短金利差はどうでしょう
長短金利差(10年債金利ー2年債金利)のチャートです。
長短金利差は、先週の急激に縮小が一段落し、やや拡大方向に推移しています。
金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?
長短金利差の拡大は、主に金融セクターへプラスの影響を与えます。
これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね
仮想通貨を見てみよう
株価はすごく上がったけど、仮想通貨も期待しちゃっていいのかな?
では、確認していきましょう
ビットコインは下落傾向が続く
まずはビットコインから!
今週のチャートはこちら。
あらら、ビットコインは下がっちゃったね
そうだね。11月上旬からの下落傾向に歯止めがかからないね
イーサリアムも弱い動き
イーサリアムはどうだろ?
イーサリアムも下がってるねえ
高値を切り下げてるし、4000のボトムラインを割っちゃったね。
これは、下落が続くかもしれないね
ドル円の為替は、やや円安に
ドル円の為替レートも確認していきましょう
為替は、少し円安になってるね
先週は113円での攻防だったけど、今週は113円50銭付近で推移してるよ
ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?
- 円高になると、
-
日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。
- 円安になると、
-
円換算資産評価額は増加しますが、円での投資は投資はしにくくなります。
為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。
まとめ
ということで、12月第2週の世界の市場の動きを見てきました。
株式市場は
今週の株式市場は、全世界で大幅に株価が上昇しました。
米国ではグロース、バリュー問わずほぼ全てのセクターが大きく上昇しました。
セクター別に見ると、
特に大きく上昇したのは、情報技術、ヘルスケア、素材、資本財、生活必需品です。
その他の市場は
エネルギーは、原油が大きく上昇し、天然ガスが大きく下落
貴金属は、銀・パラジウムが大きく下落、金・プラチナは小幅下落
農業商品は、コーヒーが大きく下落しています。
債券は上昇が続いていましたが、今週大きく下落しました。
仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムともに下落傾向にあります。
為替は、先週よりやや円安が進んでいます。
上昇に転じた株式市場に待ち受けるFOMC
オミクロン株の発生やパウエル議長のタカ的な発言により、11月下旬から株価は調整に入っていました。
その調整も、先週しっかり底固めし、今週上昇に転じたことで終了の気配を見せています。
来週、12月14日(火)と15日(水)は2021年最後のFOMC(連邦公開市場委員会)が開催されます。
ここでのパウエル議長の発言に、注目すべきですね。
年末ラリーが始まるのか、2018年のような年末の下落になるのかが決まるでしょう。
今後市場がどのように動くか、未来のことは誰にもわかりません。
暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、
日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。
長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう
長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること。
長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。
こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況と取引履歴は、毎月紹介しています。
ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験
4月から、ETF・レバレッジ投資信託・CFDのリターン比較実験をしています。
毎月経過を報告していますので、ぜひご覧ください。
どれが一番儲かるのかな〜?
【12月第2週】世界同時株安!その原因はコロナの新たな変異株「オミクロン株」という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。