こんにちは、せーじんです。
大統領就任式が先ほど終了し、民主党のジョー・バイデン氏が第46代米国大統領に正式に就任しました。
不正選挙疑惑や連邦議会の占拠など、揉めに揉めた大統領選挙でしたね。
大統領だけでなく、上院と下院でも過半数を獲得し、トリプルブルーの民主党政権がスタートした1月20日、米国市場はどう反応したのでしょうか。
そして、今後はどう動くのでしょうか。
一緒に見ていきましょ~
ナスダック、S&P500は好調、小型株には変化の兆しが
大統領就任式当日(米国時間2021.1.20)の各指数の動きを確認しましょう。
表にまとめたので、ご覧ください。
現在値 | 前日比 | 変動率 | |
NYダウ | 31,188.38 | +257.86 | +0.83% |
S&P500 | 3,850.39 | +51.48 | +1.36% |
ナスダック総合 | 13,457.25 | +260.07 | +1.97% |
ラッセル2000 | 2,157.05 | +5.78 | +0.27% |
ナスダック総合が2%近い大幅な上昇ですね。
S&P500とダウ平均も、しっかりと値を上げています。
小型株の株価を示すラッセル2000は、他の指数よりも上り幅が非常に小さいです。
小型株は調子が良かったので、これは最近あまり見られなかった傾向です。
直近半年のチャートを確認しましょう。
赤のラッセル2000は、S&P500やダウ平均よりを上回るリターンを出していることがわかりますね。
それが、昨日のラッセル2000はS&P500やダウ平均を大きく下回る上り幅です。
小型株から大型株へ、好調の流れが循環しそうです。
ナスダック総合は大きく上げているのに、ラッセル2000はさほど上げていない、
ということは、GAFAMなどの大型テクノロジー株が上げているということですしね。
GOOG以外のGAFAMは長い間調整していましたが、いよいよ上昇を始めるのでしょう。
出来高は小さく、機関投資家は様子を見ている
次に、出来高の確認をしましょう。
指数には出来高はありませんから、各指数に連動するETFを見ます。
同じ指数に連動するETFがいくつかある場合は、総資産額が最大のものを見るといいですよ。
指数 | 対応ETF | 出来高 | 出来高3か月平均 | 比率 |
S&P500 | SPY | 55,975,723 | 69,446,377 | -19.4% |
NASDAQ | QQQ | 29,142,218 | 32,640,517 | -10.7% |
ダウ平均 | DIA | 2,327,095 | 3,542,740 | -34.3% |
ラッセル2000 | IWM | 24,177,851 | 26,565,163 | -9.0% |
どのETFも、3か月平均よりも出来高がかなり小さいようです。
特に注目してほしいのは、SPYです。
SPYを取引するのは、機関投資家が多く、個人投資家は少ない傾向にあります。
SPYの出来高は、機関投資家の動きを知るヒントになります。
でも、どうしてSPYは機関投資家が多くて個人投資家が少ないの?
それはね、出来高と経費率に大きく関係しているんだよ
S&P500に連動するETFで、個人投資家に人気があるのはVOOです。
このブログでも、何回も登場していますね。
VOOとSPYを比較しましょう。
3か月平均出来高 | 経費率 | ||
SPY | 69,446,377 | 0.09% | |
VOO | 3,230,374 | 0.03% |
SPYはVOOの30倍の出来高!すごい差だね。
出来高が大きいと、なにかいいことあるの?
出来高が大きいってことは、その銘柄を買いたい人や売りたい人が多いってこと。
機関投資家は、数億ドルというとても大きな規模で取引をします。
なので、買いたい人や売りたい人がたくさんいないと
- 売買が成立しない
- 思い通りの金額で売買できない
といったことが起きてしまうのです。
個人投資家であれば、VOOくらいの出来高があれば特に不自由することはありません。
なので、より経費の安いVOOに集まるのです。
SPYもVOOも、楽天証券やSBI証券では買付手数料が無料ですよ
ちなみに、1月20日のVOOの出来高は、このようになっています。
指数 | 対応ETF | 出来高 | 出来高3か月平均 | 比率 |
S&P500 | VOO | 2,888,637 | 3,230,374 | -10.6% |
個人投資家が比較的多いVOOの出来高が-10.6%なのと比較して、機関投資家主体のSPYは-19.4%でした。
上げ幅が大きい割に出来高が小さく、機関投資家たちはまだ様子見しているのかもしれません。
ハイテクは上昇、クリーンエネルギーや金融は下落
ヒートマップで大まかな傾向をつかもう
個別銘柄の状況を見てみましょう。
こういう時は、ヒートマップを見ると各銘柄の値動きの傾向が一目でわかるので便利ですね。
ヒートマップについてはこちらでも紹介していますので、見方がよくわからない方はぜひご覧ください。
では、さっそく確認しましょう。
GAFAMを中心にハイテク銘柄が買われている
時価総額が大きいことを示す大きなマスは、ほとんどが大幅上昇を示す明るい緑色になっています。
GAFAMの5社は、3%以上の上昇をしています。
それ以外でも、ここのところ値動きがなかった、V(ビザ)やMA(マスターカード)も大きく上げています。
また、NFLX等のエンターテイメント、MCD等の外食系、自動車、医療機器などの銘柄が広く買われる展開となっています。
製薬や金融が売られている
ヒートマップで赤い表示となっているのは、売られている銘柄です。
銀行などの金融と、製薬銘柄が広く売られています。
クリーンエネルギー銘柄にも広く売りが入っている
ヒートマップにはありませんが、バイデン銘柄として知られているクリーンエネルギーの特に水素系に売りが広がっています。
これまでかなり上げてきているので、利確の動きが出ているものと思われます。
個別銘柄で言うと、
- フュ―エルセルエナジー(FCEL) -7.53%
- プラグパワー(PLUG) -5.97%
などが大きく下がっていて、電気自動車関連では
- ニオ(NIO) -1.25%
- シャオペン(XPEV) -2.56%
と売られています。
しかし、太陽光関連などでは上昇したためクリーンエネルギーのETFは、
- ICLN -0.38%
- QCLN -1.18%
と小幅な下げにとどまっています。
ビットコインは▲5.5%、関連銘柄も大きく売られている
ビットコインとその関連銘柄は非常に大きく下げています。
ビットコインは、前日比-5.5%と大幅な下げでした。
関連銘柄はさらに大きく下げ、
- マラソンパテントグループ(MARA) -13.78%
- ライオットブロックチェーン -11.59%
と悲惨な状況です。
ビットコイン、クリーンエネルギーから資金の大規模な移動が起きている
大統領選挙以降、ビットコインやクリーンエネルギーに入っていた資金が、一気に移動を始めました。
移動先は、GAFAMです。
再び、GAFAMの時代が来るとせーじんは見ています。
そうすると、光り輝くのはあのETF…そうTECLです。
ただし、リターンにはリスクが付き物です。
とくに、TECLのようなレバレッジものには大きなリスクがあります。
ご自身のリスク許容度とよく相談して、投資先を検討しましょう。
以上、バイデン大統領就任!米国市場に大きな変化が起こり始めていますよ!という話題でした。
本日も最後までご覧いただきありがとうございます。