こんにちは、セミリタイヤしたせーじんです。
10月初めから上昇し続けていた米国市場ですが、先週は久しぶりに下落しましたね。
今週はどうだったのでしょうか。
今週は、
ダウ平均とラッセルが下落、S&P500が小幅上げ、ナスダックが大幅上げ
とくっきり別れたよ
同じ米国の株価指数でも、そんなに動きが違うんだね
ということで、今週の相場の状況をチェックしていきましょう。
- 株式市場は、グロース上昇、バリュー下落
- 日中欧は値動きが小さい
- 仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアムとも大幅下落後、やや反発
- 債券はやや上昇
- 米長期国債・短期国債とも利回りは下落、金利差は乱高下
- コモディティは、天然ガス・コーヒーが大幅上昇、貴金属・原油は大幅下落
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今週の株式市場を確認しよう!
米国は指数ごとに明暗くっきり、日中欧は小幅値動き
それでは、今週の世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | 年初来 | 1年間 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | 0.46 | 3.61 | 8.39 | 16.53 |
TOPIX | 0.19 | 2.19 | 13.29 | 18.36 |
JASDAQ | -0.32 | -0.72 | 2.64 | 7.69 |
NYダウ | -1.38 | 0.00 | 16.32 | 21.66 |
S&P500 | 0.32 | 3.26 | 25.08 | 32.06 |
ナスダック総合 | 1.24 | 5.53 | 24.59 | 35.45 |
ラッセル2000 | -2.91 | 1.98 | 18.57 | 31.16 |
ユーロ・ストックス50 | -0.32 | 4.83 | 22.63 | 25.63 |
上海総合指数 | 0.60 | -0.96 | 2.51 | 5.41 |
深セン成分指数 | 0.32 | 2.13 | 1.95 | 6.50 |
香港ハンセン | -1.10 | -3.72 | -8.01 | -5.30 |
ダウ平均が▲1.38%、S&P500が+0.32%、ナスダックが+1.24%
同じ米国内なのに、どうしてこんなに差ができるの?
それは各指数の構成が結構違うからだよ
各指数のセクター構成には、このような特徴があります。
金融セクターが構成セクターのトップで、他の指数よりも大きな割合を占める
テクノロジーは2位に入っているが、S&P500やナスダックよりも小さい割合
ヘルスケアや資本財も大きな割合を占める
テクノロジーが構成比トップだが、占める割合はナスダックほどではない
金融、ヘルスケア、一般消費財が上位を占めるが、いずれもダウ平均よりも小さい割合
多くのセクターがバランスよく組み込まれている
テクノロジーが構成比トップで、46%を占めている
金融、ヘルスケアの割合が非常に小さい
エネルギー、素材は含まれていない
各指数で特徴があるんだね
鍵になるのがテクノロジー、金融、ヘルスケア、エネルギーかな。
こういったセクターのリターンが極端だと、指数に差ができやすいね
実際のセクター構成を確認しましょう。
ダウ平均のセクター比はこちら
S&P500はこちら
ナスダックはこちらです
では、1%以上の上昇を見せた指数を確認していきましょう。
- ナスダック総合
先週は中国の3指数のみが大きく上昇しましたが、
今週はナスダック総合のみが1%以上上昇しました。
大幅プラスは1つだけ?
日米中の5指数は小幅ながらもプラスだったから、市場のムードが悪かったわけではないんだけどね
では、次に1%以上下落した指数を確認していきましょう。
- ダウ平均
- ラッセル2000
- 香港ハンセン
先週は、米国の小型株指数・ラッセル2000のみが大幅マイナスでしたが、
今週は、ラッセル2000に加えてダウ平均と香港ハンセンが1%以上下落してしまいました。
最大下落はラッセル2000の▲2.91%だったね
ラッセル、ダウは続落で流れが悪いね
S&P500はじわじわ上昇
週の中ではどんな動きをしていたのかな?
株価チャートを確認してみよう!
この1週間のS&P500ETF、SPYの株価チャートはこちらです。
今週はじわじわと上がってる感じだね。
ほぼ先週の高値まで戻ってきたね。
金曜日に上髭をつけた陰線が出てるのが少し気になるなあ
テクニカル的に見てみましょう。
下画面:MACD
移動平均線は、上から順に短期、中期、長期となっていて、すべて上を向いています。
全く問題ないですね。
ただ、MACDがデッドクロスしており下落傾向を示しています。
チャートを見ても、来週初めに下がるとダブルトップの形になりますから、下落の可能性を示唆することになります。
そろそろ下がるってこと?
来週初めの動きで、今後の傾向が掴めるんじゃないかな
先週との比較
先週の値動きとの比較をしてみましょう。
指数 | 今週騰落 | 先週騰落 | 差 |
---|---|---|---|
日経平均株価 | 0.46 | -0.01 | 0.47 |
TOPIX | 0.19 | -0.04 | 0.23 |
JASDAQ | -0.32 | -0.46 | 0.14 |
NYダウ | -1.38 | -0.63 | -0.75 |
S&P500 | 0.32 | -0.31 | 0.63 |
ナスダック総合 | 1.24 | -0.69 | 1.93 |
ラッセル2000 | -2.91 | -1.05 | -1.86 |
ユーロ・ストックス50 | -0.32 | 0.17 | -0.49 |
上海総合指数 | 0.60 | 1.36 | -0.76 |
深セン成分指数 | 0.32 | 1.68 | -1.36 |
香港ハンセン | -1.10 | 1.84 | -2.94 |
先週は3指数とも下げたけど、S&P500とナスダックは先週の下げを回復したね。ダウは先週よりもさらに大きく下げてるよ
ラッセルも続落、中国は3指数とも調子を落としてるね
各セクターの状況を確認
ヒートマップを確認しよう
セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうね!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
ヒートマップの見方
今週1週間のパフォーマンスはこちら
今週は赤が目立つね!しかも明るいよ!
大きく下がったセクターが多かったんだね
ヒートマップから読み取れる、
プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを見ていきましょう。
大幅に上昇したセクターは、テクノロジー、半導体、コーヒーなど
今週の市場を、よくみていきます。
赤が目立つヒートマップの中にも明るい緑がありますよ。
インバースやレバレッジは除いています
- テクノロジー、半導体
- 一般消費財
- 天然ガス
- コーヒー
今週は、テクノロジーが強かったねえ
天然ガスも、ようやく反発したね
大きなマイナスのセクターは、銀行、エネルギー、バイオテクノロジーなど
次に、大きなマイナスリターンのセクターを探してみましょう。
大きなマイナスはたくさんあるね
- エネルギー
- 銀行
- バイオテクノロジー
- 小型株
- 新興国
- 金鉱、金、銀、プラチナ
- 原油
大きいマイナスは、たくさんあるねえ
- グロース +1.8%
- バリュー ▲1.8%
今週はグロースが大きく上昇したのに対し、バリューは大きく下落しました
先週と比較しよう
先週のヒートマップと比較してみましょう。
これが先週のヒートマップです。
続いて、今週のヒートマップをもう一度見てみましょう。
明るい赤が増えてきたね。逆に、明るい緑は減ってきたみたい
長期金利・短期金利はともに下落、長短金利差は乱高下
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
米10年債の利回りは、再び下落傾向となりました。
ナスダックをはじめとするグロースが強かったのは、この金利下落によるものですね。
次に米短期金利(2年国債)も確認しましょう。
2年国債も、10年国債と同様に下落しています。
では、長短金利差はどうでしょう
長短金利差(10年債金利ー2年債金利)のチャートです。
長短金利差は、いったん急上昇して元に戻っていますね。
金利差が拡大とか縮小するとどうなるんだっけ?
長短金利差の縮小は、主に金融セクターへマイナスの影響を与えます。
これは、銀行をはじめとする金融機関は、長短金利差から収益を上げているからですね
暗号資産はどうなった?
暗号資産は、今週話題になったね〜
え、どうなったの?
ビットコインは大きく下落
まずはビットコインから!
今週のチャートはこちら。
久しぶりにさがったねえ!
先週の高値6万8000ドルから、5万6000ドルまで下がったね
金曜日と土曜日で上昇してるから、これで反発するのかどうか
イーサリアムも大きく下落し、反発
イーサリアムはどうだろ?
見るのが怖いね
あ、ビットコインほど下がってないね
イーサリアムも大きく下落しましたがビットコインほどではありませんね。
金曜日以降の反発も、ビットコインより大きく上昇しているようです。
ドル円の為替は114円の攻防
ドル円の為替レートも確認していきましょう
今週は、一瞬115円まで行ったんだね
すぐに戻ったけど、114円付近で安定し始めてるね
ところで、円高とか円安になると、どうなるんだっけ?
- 円高になると、
-
日本円からドル建て資産への投資はしやすくなりますが、円換算の資産評価額は減少します。
- 円安になると、
-
円換算資産評価額は増加しますが、円での投資は投資はしにくくなります。
為替と資産の関係については、こちらの記事で解説しました。
まとめ
ということで、11月第3週の世界の市場の動きを見てきました。
株式市場は
今週の株式市場は、グロースが大きく上昇、バリューが大きく下落する展開となりました。
指数で見ると、グロース主体のナスダックは大きく上昇し、バリュー主体のダウは下落、
中間のS&P500はやや上昇しています。
セクター別に見ると、
テクノロジーや半導体、一般消費財が大きく上げています。
大きく下げているのは、エネルギー、バイオテクノロジーです。
その他の市場は
エネルギーは、原油が大きく下落、天然ガスは大きく上昇
貴金属は、金鉱や銀、プラチナを中心に大きく下落
農業商品は、穀物とコーンは小幅値動きで、コーヒーが大きく上昇しています。
債券は、小幅上昇しています。
仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサリアムともに大きく下落しましたが、金曜日以降反発しています。
為替は114円付近で推移しています。
来週初めに、FRB議長人事が発表される見通し
米国の金融を担うFRBのトップである議長の人事が、来週初めに発表される見通しです。
元議長であり、次期議長としても有力視されているパウエル氏か、
現在FRB理事であるブレイナード氏か
の2人に絞られているようです。
現職であり最有力と見られているパウエル氏が選ばれれば、特に株式市場に動揺は起きないでしょう。
ブレイナード氏が選ばれた場合、一時的に動揺はあるかもしれませんが、政策的にはパウエル氏よりもハト的と言われており中長期的には株価の上昇が期待できます。
また、いよいよ11月も下旬に差し掛かります。
アノマリー通りであれば、これから年末ラリーで株価は大きく上昇することになります。
が、今後市場がどのように動くか、未来のことは誰にもわかりません。
暴落しても慌てず、暴騰しても落ち着いていられるようなポートフォリオを組み、
日々の生活を相場に振り回されないようにしましょう。
長期インデックス投資では、日々の株価の上下は無視しよう
長期的に資産形成をするには、信頼できる投資先にしっかりと分散投資して、あとはゆっくりとすること。
長期で見れば、自然に資産は増えていきますよ。
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
短期的な上げ下げはありますが、今回紹介している指数は世界の中心的な株式指数です。
こういった指数へ長期で投資するときは、日々の株価は無視しましょう!
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況と取引履歴は、毎月紹介しています。
ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験
4月から、ETF・レバレッジ投資信託・CFDのリターン比較実験をしています。
毎月経過を報告していますので、ぜひご覧ください。
どれが一番儲かるのかな〜?
【11月第3週】ナスダック急騰!でもダウは下落!米国内でも明暗くっきりという話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。