こんにちは、せーじんです。
3月第3週、日米の株式相場はTOPIXとJASDAQ以外は軟調な展開となりました。
先週は日本と米国の株式が全面高の展開となり、バブルの到来を感じていただけに、
今後の見通しがぼんやりしてきましたね。
調整局面はもう少し続くかもしれません
そして、中国市場はまだ調整が続いています。
そのような市場の動きの中、せーじんのポートフォリオは、先月末からの変動が+3.1%となりました。
先週末よりも0.9%減少しています
日米の株式市場を中心に、先週の動きを振り返ってみましょう。
TOPIXが強かったが、米国・中国・日経は軟調
世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 週単位 | 月単位 | YTD | 1年 |
日経平均株価 | 0.25 | -0.75 | 8.56 | 79.98 |
TOPIX | 3.13 | 4.32 | 11.50 | 56.81 |
JASDAQ | 1.71 | 1.27 | 4.34 | 52.88 |
NYダウ | -0.46 | 3.60 | 6.60 | 70.17 |
S&P500 | -0.77 | 0.16 | 4.18 | 69.77 |
ナスダック総合 | -0.79 | -4.75 | 2.54 | 92.10 |
ラッセル2000 | -2.75 | 0.95 | 15.86 | 124.16 |
S&P 500 VIX | 1.26 | -4.99 | -7.91 | -68.28 |
ユーロ・ストックス50 | 0.10 | 3.33 | 8.00 | 50.56 |
上海総合指数 | -1.40 | -7.89 | -1.97 | 24.00 |
深セン成分指数 | -2.09 | -14.01 | -5.98 | 34.05 |
香港ハンセン | 0.87 | -5.40 | 6.46 | 27.12 |
- TOPIX(+3.13%)
- JASDAQ(+1.71%)
- ラッセル2000(▲2.75%)
- 上海総合(▲1.40%)
- 深圳成分指数(▲3.58%)
今週に日本市場、日銀の方針変更によりTOPIX上げ、日経は弱さ
1%以上値上がりしたのは、日本の2指数、TOPIXとJASDAQのみでした。
日経平均じゃなくてTOPIXの方が強いんだね。珍しい
日銀のこんな発表があったからね。
TOPIX上昇転換、日銀ETF購入方針変更で-日経平均は下げ拡大
牧綾香2021年3月19日 7:57 JST 更新日時 2021年3月19日 15:38 JST
- ETF購入はTOPIX型のみに変更、年約6兆円原則を削除-日銀
- 米国債利回り上昇、10年債1.75%に-インフレ観測急速に広がる
19日の東京株式相場は午後にTOPIXが上昇に転じた。
9日続伸となりバブル後の戻り高値を再び更新した。
日本銀行が金融政策決定会合で上場投資信託(ETF)の買い入れをTOPIX型のみに変更することを決め、銀行をはじめ幅広い銘柄に買い注文が先行した。
米長期金利上昇や原油高で下落していた日経平均株価は対照的に午後に下げ幅を拡大した。
(以下略)
出典元:Bloomberg
日銀は、これからは日経平均ではなくTOPIXのETFを購入していくことになったよ。これからは、TOPIXへの投資がいいかもね
日経平均のチャートはこちらです。
この1週間の範囲を赤くしています。
木曜日に大きく上げてるけど、金曜日に元に戻ってるね
週を通して、横ばいって感じだね
次はTOPIXを確認しましょう。
TOPIXは右肩上がりだね!
日銀のETF買い入れという超強力な追い風を得ているからね。
これからは日経平均よりTOPIXだね
今週の米国市場は、強かったダウや小型株も下げ
米国市場は、ダウ、S&P500、NASDAQ、ラッセル2000の全指数が下落となりました。
特に小型株のラッセル2000は、大幅に下落しています。
最近強かったダウとラッセル2000が下げているのが印象的です。
S&P500のETF、SPYのチャートを確認しましょう。
この1週間の範囲を赤くしています。
木曜日と金曜日で大きく下げてるね。
下げ幅が大きいね。「週末恒例の下げ」であればいいんだけど
今度はNASDAQ100のETF、QQQです。
うわー、ナスダックは上がり切る前に下がっちゃってるね
ただ、金曜日は少し反発しているね。
この金利上昇のなか、これだけの下落で済んでいるのは逆にNASDAQの強さの証かもね
中国市場は、今週も引き続き調整中
中国市場は、下がり続けてるね。
3月に入ってから、ずっと下がってるよね。3月の月間リターンは目も当てられない状況だね
3月の月間リターンが、上海▲7.89%、深圳▲14.01%、香港▲5.40%!?
中国、どうしちゃったの?
中国は、金融引き締めに入っているからね。こうなることは想定の範囲内だね。
中国の金融引き締めについては、こちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
*画像をタップで記事に飛びます
これが原因だから、調整はしばらく続くかもしれないね
先週と比較すると、米国の失速が目立つ
では、先週との比較を表にしてみましょう。
指数 | 今週 | 先週 | 差 |
日経平均株価 | 0.25 | 2.96 | -2.71 |
TOPIX | 3.13 | 2.89 | 0.24 |
JASDAQ | 1.71 | 2.33 | -0.62 |
NYダウ | -0.46 | 4.07 | -4.53 |
S&P500 | -0.77 | 2.64 | -3.41 |
ナスダック総合 | -0.79 | 3.09 | -3.88 |
ラッセル2000 | -2.75 | 7.38 | -10.13 |
S&P 500 VIX | 1.26 | -16.10 | 17.36 |
ユーロ・ストックス50 | 0.10 | 4.46 | -4.36 |
上海総合指数 | -1.40 | -1.40 | 0.00 |
深セン成分指数 | -2.09 | -3.58 | 1.49 |
香港ハンセン | 0.87 | -1.23 | 2.10 |
プラスの指数 8つ→5つ(VIXは除いています)
マイナスの指数 3つ→6つ
プラスの指数が減って、マイナスの指数が増えてるね
先週は大幅なプラスだった米国の4指数が、揃ってマイナスになってる分だね。
こう比べると、米国の失速が目立つね。
ヒートマップで各セクターの状況を確認
では、セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうね!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
今週1週間のパフォーマンスはこちら
今週のヒートマップは、色が暗いね
ヒートマップの色が暗いってことは、上げも下げも値動きの幅が小さいってこと。安定しているっていうことだね。
ヒートマップから、プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを取り上げましょう。
プラス幅が大きかったのは、小型株、クリーンエネルギー、一般消費財
ヒートマップから読み取れるプラスリターンの大きなセクターはこうですね。
- 半導体
- 建築
- 金、金鉱株
- 日本
- ブラジル
金価格はしばらく下落してたけど、持ち直したんだね
マイナス幅が大きかったものは、バイオ、半導体、クリーンエネルギー
マイナスリターンとなっているのは、こういったセクターです。
- エネルギー
- 原油
- クリーンエネルギー
- ロシア
今まで調子の良かった金融や、先週復活したバイオテクノロジーやクリーンエネルギーはマイナスリターンとなってしまっています。
先週のマップと比べてみましょう。
今週のマップをもう一度確認しましょう。
次に、先週のヒートマップです。
先週大きく上げた分のリバウンドと考えれば、今週の下げは非常に小さいものでした。
米国長期金利は今週も大幅上昇。2%が見えてきた
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
今週も、長期金利は大きく上昇し、ついに1.7%を超えました。
1月上旬までは1%を下回っていたのに、短期間であげすぎですね
この急激な金利上昇の割に、ナスダックの下落は小さいものですね。
金利の上昇は、グロース株等に、大きなマイナスの影響を与えます。
単純にいえば、
という仕組みですね。
グロース株が多いナスダックは、金利の影響を強く受けます。
金利上昇が落ち着けば、ナスダックも大きく復活すると見込んでいますよ
ビットコインは急上昇で2月下旬の高値を突破!
ビットコインのチャートも確認しましょう。
今週はあまり動いてないね
月曜日に大きく下げたけど、600万円を底値にして切り返したね。
600万円をサポートラインにして、今後も上昇していくことが期待できるよ。
まとめ
今週は、日本のTOPIXが好調でしたが
米国は失速し、中国は調整が続いています。
米国では政府の給付金が支給され始めており、その資金が投資に向かうことで株価が急上昇すると
先週の記事で言いました。
が、これは外れましたね。
外れた理由として、Bloombergからこんな記事が報道されています。
届き始めた米直接給付金、使い道は旅行がトップか-株式ではなく
Brandon Kochkodin、Kamaron Leach、Vildana Hajric2021年3月19日 12:26 JST
- 前回の給付金の際は巣ごもり投機家が株式市場に参入
- 今回の給付金の配布に伴いグーグルの旅行関連の検索は増加
1月に新型コロナウイルス禍で巣ごもり中の米国人に直接給付金600ドル(約6万5000円)が送付された時、その多くが株式投資に向かうのは、今思えば容易に予想できたことだった。
しかし今回は事情が異なる。経済が徐々に再開されていく状況で、総額4100億ドルの給付金が全国の銀行口座に振り込まれ始めている現在、予想はそれほど単純ではない。
前回は予定外の現金と時間を持て余した在宅ワーカーらが、パジャマ姿のギャンブラーと化して株式市場に参入したことで、証券会社では口座が急増、株価は上昇した。
現在のデータは、ワクチン接種を済ませた米国人がロックダウン(都市封鎖)解除後に、航空株ではなく航空券に大金を費やす用意があることを示唆している。
来月再開予定のディズニーランドのほか、ビーチでの休暇や親戚の訪問も魅力的だ。
ウォール街のアナリストもこの流れに気づき始めた。
デイトレーダーが株式市場に資金をつぎ込むという予想は、個人消費が急増するとの予測に変化した。
出典元:Bloomberg
そんなに単純な話ではなかったですね。
予想とはこんなもの。予想と逆に値動きする可能性を考え、予想が外れても大怪我しないようにある程度の安全性を確保しておきましょう。
そのために必要なのは、適切な分散投資です。
適切な分散投資については、こちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
そして、資産形成の上で避ければならないのは下落局面での狼狽売りですね。
狼狽せず、しっかりガチホしましょう。ガチホするための秘訣は
- 信頼できる銘柄(指数)への投資であること
- 適度な分散
- 余力(現金)を残しておく
長期で見れば右肩上がりの米国市場にも、調整局面は何度も訪れます。
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね
以上、【3月第3週】日銀の方針転換でTOPIXが好調!米国は給付金出るが失速という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。