中国のハイテクへ投資するiFreeNEXT ATMX+、CXSEを比較。オススメはこっちだ!

2021.8.14改稿しました。

こんにちは、せーじんです。

2021年3月24日に運用を開始した投資信託「iFreeNEXT ATMX+」は、

中国の成長性あふれるテック企業10社に投資する商品です。

こちらの記事で紹介した投資信託です

長期のバックテストでは、すごいリターンだったよね

高リターンを狙える中国株ETFといえば、「CXSE」ですね。

ATMX+の記事も、CXSEの記事も、当ブログでもよく読まれている記事でもあります。

それだけ投資家からの注目が高い高い銘柄同士ということですね

今日は、この2つの銘柄を比較し、その違いと共通点を検証していきましょう!

今回の記事の内容

基本データの確認

まずは基本データを確認しましょう。

iFreeNEXT ATMX+CXSE
運用会社大和アセットマネジメントウィズダムツリー
種別国内投資信託米国ETF
設定日2021.3.242012.9.19
総資産7.52億円10.4億ドル
1144億円
管理経費0.781%0.32%
通貨円建てドル建て
出典元:大和アセット(ATMX+)、Bloomberg(CXSE)
  • CXSEの円建て総資産は、1ドル110円換算です
ATMX+とCXSEを比較すると
  • 自動積立等が便利な投資信託か、経費の安いETFか
  • 総資産は、CXSEが150倍も大きい
  • 経費は、CXSEが2倍以上安い
結構違うもんだね

経費率がすごい差だね。倍以上も違うよ

この経費率の差を逆転できるほどのパフォーマンス差があればいいんだけどね。

CXSEもかなりパフォーマンスがいいETFだからね。そこまで差がつくのかどうか。

成績を見るのが楽しみだね!

投資先、構成銘柄を比較しよう

では、次に投資先、構成銘柄を比較してみましょう。

投資先に大きな違いがあります

iFreeNEXT ATMX+とCXSEの特徴をみていきましょう。

iFreeNEXT ATMX+CXSE
本社所在地中国中国
上場市場香港香港、中国、米国
投資対象テクノロジー関連企業民営企業のみ
重視項目成長性重視成長性重視
投資銘柄数10銘柄165銘柄

中国の成長企業ってところは同じだけど、それ以外は結構違うもんだね

  • ATMX+は、かなり投資対象が限定されてるし投資銘柄も少ないのが特徴ですね
  • CXSEは、中国の民営企業という割と大きな範囲で投資していて、比較的多くの銘柄に分散しています

でも構成銘柄は共通点がすごく多いですね

順位iFreeNEXT ATMX+銘柄CXSE銘柄
1アリババ10%テンセント11.59%
2テンセント10%アリババ7.11%
3メイトゥアン10%メイトゥアン4.88%
4シャオミ10%JDドットコム3.12%
5JDドットコム10%中国平安保険2.78%
6ネットイース10%ウーシーバイオ2.74%
7サニー・オプティカル10%バイドゥ2.42%
8バイドゥ10%ニオ2.36%
9ビリビリ10%中国平安保険2.35%
10クアイショウテクノロジー10%CATL2.35%
上位10銘柄合計100%上位10銘柄合計41.7%
出典元:大和アセット(ATMX+)、Bloomberg(CXSE)

両方に入っている銘柄を太字にしたよ

CXSEの上位4銘柄は、ATMX+にも入ってるね
10銘柄中5銘柄は同じだし、結構共通点が多いんだね

構成比は、かなり違うよね。ATMXは全て10%だけど、
CXSEは3位でも5%以下、5位以下は3%を切ってるね

iFreeNEXT ATMX+の構成比

大和アセットマネジメントのWebページには2021年6月末時点での比率が掲載してありますが、

投資信託の性格をわかりやすくするため、ここではリバランス直後の構成比で記述しました。

なお、リバランスは毎年2回(4月と10月)に実施します。

CXSEの4位と7位に中国平安保険が入ってる?

CXSEの構成比を見ると、4位と6位に同じ「中国平安保険」が入っていますね。

ミスった?

違う!

中国平安保険は、香港と上海の2つの市場に上場しているので、別の株としてカウントしているんです。

セクター構成を比べてみよう

iFreeNEXT ATMX+のセクター構成はこのようになっています

出典元:大和アセットマネジメントWebページ

CXSEのセクター構成はこうです。

出典元:ETF.com
翻訳がわかりにくくなっています

CXSEのセクター名の翻訳がわかりずらいですね。

1位:情報技術、2位:一般消費財、3位:金融、4位:ヘルスケア、5位:資本財、6位:生活必需品、7位:エネルギー、8位:公益事業、9位:素材

と続きます。

iFreeNEXT ATMX+はテクノロジー銘柄対象のはずなのに、他のセクターもあるんだね

テクノロジー「関連」だからね。

むしろテクノロジーの割合は、CXSEの方が大きいくらいだね

パフォーマンスは、両方とも良好!

長期リターンを比較しよう!

大和アセットマネジメントが、

2015年10月15日から2021年2月28日までの期間でバックテストをした結果を公表しています。

バックテストによると、iFreeNEXT ATMX+のパフォーマンスはこの通り。

出典元:大和アセットマネジメント

このチャートは円換算です。

同じ期間のCXSEの値動きです。

黄:CXSE 灰:NASDAQ100 青:日経平均

CXSEとNASDAQ100は、ATMXのチャートに合わせて円換算しました。

2015年10月から2021年2月末までの5年4ヶ月ほどのリターンは、

ATMX+
CXSE
  • +218%
  • +187%

ATMX+は、CXSEよりも高いリターンだったんだね!

2021年1月末までの期間で比較すると、ほぼ同じだったんだけどね。

iFreeNEXT ATMX+が運用開始した2021年3月24日以降のデータを比較しよう

では、iFreeNEXT ATMX+運用開始後のデータを比較しましょう。

2021年3月24日運用開始なので、5ヶ月弱のデータとなります。

まずはiFreeNEXT ATMX+から

出典元:morningstar
銘柄騰落率
ATMX+-16.74%
S&P500+15.55%
NASDAQ総合+13.4%

マイナス16.74%!?

政治的な要因、市場の要因が重なって、中国のハイテク企業には特に厳しい市場になってるよね

中国ハイテクが厳しい要因は
  1. 対米対立
  2. 米国も含めたハイテクへの逆風
  3. 中国政府による規制強化

CXSEはどうでしょう

中国のハイテクが厳しいってことは、CXSEも??

無惨な結果になってるよ〜

今回も、円換算したCXSEの結果です。

CXSEは▲9%かあ。こっちもマイナスだね

ATMX+が▲16.74%、CXSEが円換算で▲9%だから、
両方マイナスだけど、CXSEの方がまだマシだね

管理費用、売買手数料、為替手数料も徹底比較

それでは、経費を比較していきましょう。

iFreeNEXT ATMX+は国内投資信託、

CXSEは米国ETFですから、必要となる経費が全く異なります。

iFreeNEXT ATMX+の経費
CXSEの経費
  • 管理経費
  • 管理経費
  • 売買手数料
  • 為替手数料

iFreeNEXT ATMX+は管理費用以外はない

iFreeNEXT ATMX+はノーロードなので、売買手数料はかかりません。

また、国内投資信託は円建て決済のため、為替手数料は不要です。

必要なのは、管理費用だけです。

CXSEは売買や為替手数料がかかるが管理費用は安い

CXSEは、米国株ですから売買手数料がかかります。

楽天証券であれば、約定金額の0.495%(上限手数料22ドル)ですね。

さらにドル決済のため為替手数料が必要となります、

1ドルあたり25銭ですから、約0.25%ですね。(1ドル100円とした場合)

証券会社がたまに、ドルの為替手数料キャッシュバックキャンペーンなどをやっています。

タイミングが合えば、手数料はかかりませんが、基本的に必要と考えた方がいいでしょう。

iFreeNEXT ATMX+CXSE
分類投資信託米国ETF
管理経費0.781%0.32%
売買手数料0.495%
(上限22ドル)
為替手数料0.25%
(1ドル100円計算)
経費についてまとめると、

iFreeNEXT ATMX+は管理費用は高いが、他の経費は不要

CXSEは、管理経費は安いが、売買や為替手数料が別途必要

うーん、これどっちがいいの?

積立投資をするのであれば、iFreeNEXT ATMX+がおススメ

せーじんのおすすめはこうです。

積立投資をするのであれば、iFreeNEXT ATMX+がおススメです

おススメ理由

  1. 超少額(100円)から、金額指定で投資できる
  2. 売買手数料が無料
  3. 為替手数料が不要
  4. 配当金が自動で再投資される
  5. 配当金を受け取らないので所得税がかからない
  6. 毎月自動で投資できる

特に1と5,6が大きいですね。

超少額(100円)から、金額指定で投資できる

投資信託なら、100円から、金額指定で投資することができます。

しかし、ETFや個別株は1株単位でしか買えません

CXSEは3月19日時点の株価が67.2ドルです。

CXSEを毎月1万円積み立てたいと思っても、1株67.2ドル(≒6720円)か2株1344ドル(≒1万3440円)でしか買えません

しかも、株価と為替は日々変動するため、一定額を積み立てることもできません。

投信って便利なんだね〜

配当金を受け取らないので、所得税がかからない

配当金は自動で再投資するので、投資家自身は受け取りません。

配当金は再投資する、ていう設定にし場合はのお話ですよ

配当を受け取ると米国で10%、日本で20%ほどの所得税が取られるのですが、

この所得税が取られることなく再投資に回されます。

最終的な売却時に所得税は徴収されますが、

最終的な売却までは税金を支払わずに運用できるので、非常に効率よく資産を形成することができます。

毎月自動で投資できる

積立投資というのは自分との戦いです。

毎月月末に積み立てる

と決めていても、

  • 暴落の真っ最中だったら投資するのを躊躇ってしまいますし、
  • 月の途中で暴騰が始まったら、乗り遅れてしまう気がして買ってしまいます
  • 積立を忘れてしまう、ということもあるかもしれません

自動的に投資してくれるのであれば、こんな心の弱さと戦う必要はありません

放っておくだけです。

便利〜

管理経費の差を逆転することも

管理経費はCXSEのほうがはるかに安いのですが、

1と5の効果でリターンはあまり変わらないか、むしろ投資信託のほうが良いこともあります。

米国ETFと投資信託のどちらが優れたリターンを残せるか、私が参考にさせていただいているこちらのYouTube動画で、詳しく検証、解説しています。

いつも参考にしています

積立投資なら、投資信託ですね

積立投資は全て自動のため、手間は圧倒的にかかりません。

しかもリターンまで投資信託の方がいい可能性があるんですから、こちらがオススメですね

投資信託とETFの違いについてはこちらの記事でも紹介していますので、ご覧ください。

一括投資や短期投資、配当金が欲しいのであればCXSEの方が適しています

積立投資ならiFreeNEXT ATMX+なんだよね。CXSEがオススメなのは、どんな人?

こんな人にはCXSEがオススメだよ

CXSEをオススメする人
  • 一括投資
  • 短期投資
  • 配当金を受け取りたい
  • iFreeNEXT ATMX+の分散性に不安がある

CXSEの方がいい人も結構いるのね

うん。もちろんETFにもメリットがたくさんあるよ

せーじんならこうする

ということで、中国の成長株に投資する投資信託iFreeNEXT ATMX+と米国ETFのCXSEを比較しました。

  • 投資信託と米国ETFとの違い
  • 管理経費はCXSEが2倍以上安い
  • 総資産はCXSEが150倍多い
  • 構成銘柄は、ATMX+が10銘柄に対し、CXSEは177銘柄

など多くの違いがありました。

リターンを見ると、大和アセットマネジメントのバックテスト(2015.10~2021.3)ではATMX+が、ATMX+の運用開始後はCXSEが好成績を収めています。

好成績といっても、2021.3以降は両銘柄ともマイナスですが

iFreeNEXT ATMX+とCXSE、どっちをえらぶ?

iFreeNEXT ATMX+は投資信託であるため、積立投資に最適の商品です。

中国の成長株に積立投資したいのなら、iFreeNEXT ATMX+ですね。

ただし、集中投資とチャイナリスクという大きなリスクがありますから、

全力投資はお勧めしません。

積立でなく一括投資をしたい方や、配当金を受け取りたい方は、CXSEの方がおススメです。

短期トレードしたい方は、投資信託は向かないのでETFの方がいいですね。

せーじんのポートフォリオ

せーじんの資産状況や取引の履歴を、毎月報告しています。

CFD・ETF・レバレッジ投信の比較実験

4月から、S&P500のETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験をしています。こちらも毎月経過を記事にしています。

以上、iFreeNEXT ATMX+をCXSEと比較。オススメはどっち?という話題でした。

本日も最後までご覧いただきありがとうございます。

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