こんばんは、せーじんです。
今回の記事では、これから投資を始める方や、始めようか迷っている方に、比較的手堅く安全な資産運用を解説します。
投資には元本割れのリスクがあります。これから紹介する手法は比較的手堅く、王道的ではありますが、元本割れのリスクがなくなるものではありません。
特に、投資開始から数年間は含み損が発生する可能性があります。
投資初期の含み損は、将来の資産形成の糧と考え、慌てて損切り、退場しないようお気を付けください。
ノーペインノーゲイン、リスクなしにお金持ちになることはできません。
せーじんのおすすめ!
1 楽天証券やSBI証券、マネックス証券等に口座を開く
2 つみたてNISA(子どもがいて、資産に余裕があればジュニアNISAも)を活用する
3 投資信託を購入する
4 米国株(S&P500)か全世界株式に投資する
5 毎月積み立てる
証券会社選び
証券会社は、手数料で選びましょう。
街やCMで、何とか証券とか何とか銀行の名前をよく見かけると思います。
有名だから、という理由でなんとなく行ってしまうのは絶対に避けるべきです。
おすすめであげた証券会社と手数料を比較してみましょう。
そのCMにかかる経費や店舗運営にかかる経費はどこからきているのか、あなたの支払う手数料から支払われているのです。
証券会社に支払う手数料は、将来の資産形成に明らかにデメリットに働きます。
ここは少しでも削るべきです。
証券会社のサポート体制についての心配は無用です。
せーじん的おススメ投資であれば、設定後は全自動ですから、何もすることはありません。
つみたてNISAの活用
つみたてNISAについては、金融庁のwebページに以下のようにまとめられています。
つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です(2018年1月からスタート)。
つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています。
せーじんがおススメする投資信託は、すべてつみたてNISAの対応商品ですのでご安心ください。
利用できる方 | 日本にお住まいの20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在) ただし、つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方を選択して利用可能 |
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非課税対象 | 一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益 |
口座開設可能数 | 1人1口座 |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年40万円が上限(非課税投資枠は20年間で最大800万円) |
非課税期間 | 最長20年間 |
投資可能期間 | 2018年~2037年 |
投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託 ○例えば公募株式投資信託の場合、以下の要件をすべて満たすもの ・販売手数料はゼロ(ノーロード) ・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定 ・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること ・信託契約期間が無期限または20年以上であること ・分配頻度が毎月でないこと ・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと |
ちなみに、少し前に話題になった年金2000万円問題は、国民の資産形成を促そうとした金融庁のPRが、伝え方が悪かったために起きた問題だそうです。
中田敦彦さんのYOUTUBEチャンネルで熱く語られていますので、興味をお持ちの方はご覧ください。
そして、NISAを活用した場合は、利益が上がった場合にかかる所得税住民税(国内課税分)がゼロになります。
株式の配当や譲渡益にかかる所得税住民税は、20.315%です
100万円の利益がでたら、通常は20万3,150円は税金として支払い、
手元に残るのは79万6,850円となります。
これが、税金免除になると、100万円丸々残るんです。
まずはこれを使いましょう。
結婚している方はご夫婦分、子どもがいればジュニアNISAも、と家族の人数が増えるほど非課税枠は広がっていきます。
漏らさず使っていきましょう。
投資信託を選んだ理由
投資信託には、こんなメリットがあります。
- 指定した金額で買い付けることができる。
- 一度設定すれば、自動で積立することができる。
- 自動で配当再投資をすることができる。
- 買付手数料と売却手数料が無料
配当再投資とは
保有している株やETFから得られる配当金を投資することで資産を雪だるま式に増やしていく手法のことです。
資産を効率的に増やすことができるので、手持ち資金に余裕がカツカツでなければ、配当再投資することをおススメします。
個別銘柄への投資
個別銘柄とは、トヨタ自動車や、iphoneを製造しているアップル等の個々の企業のことです。
個別銘柄への投資ということは個々の企業への投資ということであり、その企業が成長していれば大きなリターンを得られますが、業績の悪化等による悪影響もストレートに受けることになります。
ハイリスクハイリターンだね。
また、どの銘柄に投資するか慎重に選定する必要があるほか、投資した後も企業の業績や株価の動向を確認し、状況に応じて売却する必要があります。
なんだか、大変そう
また、購入時にも売却時にも手数料を取られてしまいます。
さらに、株式は日本株であれば100株単位、米国株であれば1株単位で購入することができますが、指定した金額で投資することはできません。
株価は日々変動するので一定額での積立ということが難しいのです。
売買手数料をとられる上に、指定した額での積み立ても出来ないのね。
ETFとは?投資信託との違い
ETFとは、日本語では上場投資信託といいます。
つまり、ETFも投資信託の1種なんです。
では何が違うかというと、「上場」とあるとおり株式市場に上場しているというところが違うんです。
上場していることによる通常の投資信託との違いを表にまとめました。
投資信託 | ETF | ||
取得単位 | 100円以上1円単位 | 1株単位 | |
売買コスト | 0 | 有料 | 証券会社や売買するETFによります |
信託報酬 | 高め | 低め | |
売買 | 注文してから数営業日後に売買完了 | 取引時間中であれば即時に売買可能 |
ETFの場合も、指定した金額で投資することができません。
例えば、ETF1株2万円であれば2万円単位でしか投資できないので、3万円投資することはできないのです。
個別株と同じで、売買手数料も取られるし、指定額で投資できないのね。
NISAの枠を漏れなく使うためにも、金額指定で投資できる投資信託がおススメです。
S&P500と全世界投資は、どっちがいいの?
米国か全世界かは、意見が分かれるところだと思います。
全世界投資の方がより分散は効いてるし、仮にアメリカが没落しても問題なし。
確かに安全性は全世界の方が高いと思います。
でも、せーじんは米国への投資でいいんじゃないかなと思っています。
なぜなら、リターンが違うからです。
リターンの比較
ここ10年での比較です。
赤:S&P500(SPYというETFのデータです) 青:全世界株式(VTというETFのデータです)
ここ10年ほどで見ると、このように2倍以上の大きな開きがあります。
差は歴然ですね。
全世界投資の中での米国の割合
全世界投資としてメジャーな存在である、VTというETFの市場別割合は以下の通りです。
保有市場 | 比率 |
米国 | 57.0% |
日本 | 7.4% |
中国 | 4.6% |
英国 | 4.1% |
スイス | 2.7% |
カナダ | 2.6% |
フランス | 2.6% |
ドイツ | 2.5% |
オーストラリア | 2.0% |
台湾 | 1.7% |
過半数が米国市場ですが、43%は他の市場です。
日本が2位なんですね。
日本人のせーじんとしては、なんだかうれしく思います。
米国投資のリスク
S&P500は、よく分散された非常に優秀な指数ですが、指数に含まれるのは米国企業のみであり、あくまでも米国市場内で分散しているに過ぎません。
国際分散という視点を重視するのであれば、全世界投資ということになるでしょう。
実際、2000年から10年程度は、S&P500は停滞していますし。
S&P500が2000年につけた高値圏を明確に突破したのは2013年です。
アメリカ集中投資だと、仮にアメリカが没落した場合は全世界投資に後れを取ることになります。
今後のことはどうなるか誰にもわかりません。
ただ、せーじんは今のアメリカがそう簡単に没落するようには見えないので、アメリカ市場への投資を選択しました。
当然ですが、両方買っておくのもありだと思いますよ。
積立投資をしましょう!
積立投資のメリット
一括で投資した場合、投資直後に暴落が発生し資産が大きく目減りするリスクがあります。
そのリスクを減らすため、毎月一定額の積立で投資をします。
これをドルコスト平均法といいます。
毎月一定額の積立といっても、毎月証券口座にログインして購入する必要はありません。
最初に設定してしまえば、あとは自動で積み立ててくれるんですね。すごく便利です。
あとは、投資していることを忘れ、仕事に遊びに全力を尽くすのみです。
この話が本当かウソかわかりませんが、どんな時でも淡々と積み立てていくことが成功の秘訣です。
暴落時に積み立てをやめてしまう人がいますが、これは絶対にNG。
えー、だって暴落してたら早くなんとかしないと!お金がなくなっちゃうよ!
こういう時こそ、S&P500の長期チャートを見てよ。
今までもいろいろな暴落があったけど、全て乗り越えて最高値を更新し続けてきたんだ。
暴落はバーゲンだと思ってね。同じ値段でたくさん買えるんだから。
積立の段階であれば、暴落はチャンスです。
S&P500の100年チャート
毎月の部分は、証券会社によっては毎日積立ができたり、毎週積立ができたりします。
せーじんとしては、毎日積立が好みですが、より一般的で、どの証券会社でも設定可能な毎月積み立てをおすすめとしました。
これは好みの問題で、毎日積立でも毎週積立でも、毎月積み立てでも、リターンはさほど変わらないという検証がなされています。
以前の記事で紹介したYouTubeの「【投資塾】知らないより知っていた方が役立つ話」というチャンネルの動画です。
このチャンネルは、いつも緻密な計算で、投資のちょっと気になることを検証してくれており私もいつも拝見させていただいております。
まとめ
投資をこれから始める方は、これでいきましょう!
1 楽天証券やSBI証券、マネックス証券等で口座を開く
2 つみたてNISAを活用する
既婚なら夫婦分、さらに子どもがいればジュニアNISAも活用しましょう
3 S&P500または全世界へ投資しましょう
4 投資信託を選びましょう
5 資金を一度に投資せず、毎月、毎週、毎日つみたて投資をしましょう
これであなたも(20年後には)大金持ち(になれるかもしれません)!
以上、これから投資を始める方へ、0からの資産運用という話題でした。