こんにちは、せーじんです。
金利上昇による調整局面を迎えた2月を終え、3月に入りました。
3月1日月曜日、米国市場はリバウンド!
S&P500は2.4%の大幅上昇でした。
月も変わったし、また上がり出すかなー
と思いきや、そこから3日連続で合計3.5%近い下落。
3月も調整が続くんだなあ
と悟った金曜日に2%上昇するという値動き。
ここからコロナショックのような暴落にはならないとは思います
が、市場の動きは想定通りにはいかないもの。
自分の想定と違う値動きになったときにも枕を高くして眠れるよう、準備を進めておきましょう。
特に、債券や金(ゴールド)は最近下がり続けており、割安感が出ています。
せーじんのポートフォリオは、今週の荒波を、ほぼプラスマイナスゼロという結果に終わりました。
S&P500とほぼ同じですね。
日米の株式市場を中心に、先週の動きを振り返ってみましょう。
ダウとTOPIXが買われ、ナスダックが売られる
世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 日足 | 1週間 | 1ヶ月 | 年初来 |
日経平均株価 | -0.23% | -0.35% | 0.30% | 5.17% |
TOPIX | 0.61% | 1.70% | 0.28% | 5.07% |
JASDAQ | -0.30% | -1.32% | -2.02% | 0.25% |
NYダウ | 1.85% | 1.82% | 1.12% | 2.91% |
S&P500 | 1.95% | 0.81% | -1.15% | 2.29% |
ナスダック総合 | 1.55% | -2.06% | -6.76% | 0.25% |
ラッセル2000 | 2.11% | -0.40% | -1.84% | 11.01% |
S&P 500 VIX | -13.69% | -11.77% | 18.16% | 8.40% |
ユーロ・ストックス50 | -0.95% | 0.91% | 0.38% | 3.29% |
上海総合指数 | -0.04% | -0.20% | 0.16% | 0.83% |
深セン成分指数 | -0.03% | -0.66% | -3.96% | -0.40% |
香港ハンセン | -0.47% | 0.41% | -0.65% | 6.86% |
大きく値上がりした指数は、TOPIXとNYダウ
大きく値下がりした指数は、ナスダック総合とVIX(恐怖指数)
それ以外の指数は、1%未満の値動きでした。
なんか、珍しい値動きだよね
だってさ、いつもはTOPIXより日経、ダウよりナスダックが上がってるでしょ?
ああ、そうだね。今週は逆の動きになってるよね。もしかしたら、長期的なトレンドの転換かもしれないよ。
日経平均とTOPIXの長期的な比較
長期的な視点で、日経平均とTOPIXを比較してみましょう。
直近10年間では、日経平均がTOPIXを大幅に上回っています
日経平均とTOPIXのチャートを並べてみました。
そうそう、こういう風に日経平均が上をいってるイメージなの
でも、この前の10年間はどうだったかな?見てみよう。
2000年から2010年の期間では、TOPIXが日経平均を上回っている
次は、2000年からの10年間を見てみましょう。
あ、紫のTOPIXの方がずっと上になってる
必ずしも、日経平均の方が上って言うものではないってことだね。
これからはTOPIXが上になるかもってこと?
そうとは言い切れないけどね。1990年からの10年間はどっちが上って言うこともなくて、ほぼ同じくらいのリターンだったよ。
ナスダックとダウ平均の長期的な比較
今度は、長期的な視点で、ナスダックとダウ平均を比較してみましょう。
直近10年間では、ナスダックがダウ平均を大幅に上回っています
ナスダックとダウ平均のチャートを並べてみました。
そうそう、こういう風にナスダックが上をいってるイメージだよね
これもナスダックの圧勝だね。
じゃあ、今回もこの前の期間はどうだったか見てみよう。
2000年からの比較、20年間はダウの方がナスダックより高リターンだった?
まさか、ナスダックよりダウの方が高リターンだったの?
早速みていきましょう。
あれ、紫のダウ平均がずっと上になってるよ!
ナスダックが上になったのは、2020年に入ってからだね
えー、、、(信じられない)
まあ、このチャートはスタート地点をITバブルの頂点にしているんだよ。ナスダックに不利になる部分をピンポイントに使ってるから、こうなるの。
情報操作だ!
でもわかりやすいでしょ?
ITバブル直前の時期から比較すると、このようなチャートになります。
このチャートだと、ITバブルをその崩壊の凄まじさがよくわかりますね、
ナスダックは16年かかっています(チャート中の①のライン)
ダウは6年ほどで回復(②の線)していますが、次のリーマンショックでまた下落しています(③)
VIXが急下降、市場はこれから落ち着く?
今週の株価は、週の初めと終わりの差だけを見れば静かな秋に見えるんだけどね
実際は最初に言ったとおりジェットコースターみたいな値動きだったね
VIXが大幅に下がってるね
そうだね。ただ、VIXは先の相場を予想するための指数ではないから注意が必要だよ。
- VIXが下がる→相場が落ち着く
ではなく
- 相場が落ち着く→VIXが下がる
という因果関係ということです。
先週の値動きとの比較
では、先週と比較して、どれくらい相場が落ち着いたのか確認しましょう。
1週間の値動きを、今週と先週で比較してみます。
指数 | 先週1週間 | 今週1週間 |
日経平均株価 | -3.50% | -0.35% |
TOPIX | -3.34% | 1.70% |
JASDAQ | -1.39% | -1.32% |
NYダウ | -1.78% | 1.82% |
S&P500 | -2.45% | 0.81% |
ナスダック総合 | -4.92% | -2.06% |
ラッセル2000 | -2.60% | -0.40% |
S&P 500 VIX | 26.76% | -11.77% |
ユーロ・ストックス50 | -2.07% | 0.91% |
上海総合指数 | -5.06% | -0.20% |
深セン成分指数 | -8.31% | -0.66% |
香港ハンセン | -5.43% | 0.41% |
こうして比較すると、先週は本当にひどい有様だね。全部マイナスなんて
今週は、プラスが5つ、マイナスが6つ(VIXは除いています)だから、半分くらいはプラスに転じているね
今週もマイナスの指標はあるけど、マイナス幅は小さくなってるから、やっぱり落ち着いてきたんだね。
ヒートマップで各セクターの状況を確認
では、セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップは、市場の動きが一眼でわかっちゃうね!
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
今週1週間のパフォーマンスはこちら
ヒートマップから、プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを取り上げましょう。
プラス幅が大きかったのは、エネルギー、銀行、バリュー銘柄
ヒートマップから読み取れるプラスリターンのセクターはこうですね。
- エネルギーセクター
- 金融セクター
- バリュー銘柄
- インド
- ロシア
- 原油
マイナス幅が大きかったものは、バイオ、半導体、クリーンエネルギー
マイナスリターンとなっているのは、こういったセクターです。
- バイオテクノロジー
- 半導体
- クリーンエネルギー
- グロース銘柄
- 銀
ちょっと前までよく話題になってたのばっかりだね
大規模なローテーションが起きている
上がった銘柄、下がった銘柄を見ると、
今まで大きく買われていたバイオや半導体などが大きく売られ、
これまで不調だったエネルギーや金融がよく買われています。
バリューが買われ、グロースが売られています。
また、新興国の中でも明暗が分かれています。
これまで大きく成長してきた中国はやや売られ、
インドやロシアが買われています。
今まで大きく買われていた銘柄、セクターから
これまであまり注目されてこなかった銘柄、セクターへ
大きな資金の移動が発生しています。
先週のマップのマップと比べてみましょう。
これが先週のヒートマップです。
うわあ、やっぱりこの先週のマップは嫌な感じだね
真っ赤だからね。これが続いてたらキツイよね
先週の記事はこちらです。
米国長期金利の上昇は継続、グロースには厳しい状況に
米国10年債の金利チャートを見てみましょう。
今週も上昇傾向は続いています。
金利の上昇は、グロース株等に、大きなマイナスの影響を与えます。
単純にいえば、
金利が上がる→お金を借りずらくなる→事業拡大が難しくなる→業績が伸びずらくなる→株価が下がる
という流れですね。
風が吹けば桶屋が儲かる的なやつだね
新興国やグロース、小型の銘柄は企業の体力が小さく、
先進国やバリュー、大型に比較して借金に頼る部分が大きい銘柄が多いです。
なので、金利上昇の影響をとても大きく受けるんです。
ビットコインは下げ止まりで、横ばいに
ビットコインのチャートも確認しましょう。
先週の下落は泊まったみたいだね
ボラティリティの大きいビットコインにしては、珍しいほど綺麗な横ばいだね
中短期は市場の動きに合わせて、長期はガチホ!
今週は、大きく上げたり、大きく下げたり、ジェットコースターのような相場となっています。
また、今まで買われていた半導体やクリーンエネルギーは大きく売られる展開となっています。
市場全体にローテーションが発生しているとすれば、
中短期のポートフォリオ揉み直しをした方がいいかもしれませんね。
せーじんも、この数週間で短期投資の銘柄はかなり入れ替えをしています
しかし、長期投資であればガチホ(ガッチリホールド)ですよ!
ガチホするための秘訣は
- 銘柄(指数)への信頼
- 適度な分散
- 余力を残しておく
です。
今回の調整がいつ終わるのかは誰にもわかりませんが、長期で見れば米国市場は右肩上がりです。
目先の上下に惑わされず、しっかりホールドしながら安眠できる、そんな投資を目指したいですね。
以上、3月第1週は、値動き大きい荒れた相場、大規模なローテーション発生という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。