こんにちは、せーじんです。
2月の最終週を迎えました。
米国の株式市場は先週後半から始まった調整が続き、今週は軟調な値動きとなりました。
なんか、今週はずっと下がってたよね。なんかあったの?
米国長期金利が急激に上昇していて、これが原因だね。
今回の調整はなかなか大きな規模です。
せーじんポートフォリオもこの調整が直撃しています。
2月前半の上昇分が、ほとんどなくなってしまいましたよ
米国株式の下落に対して、日本株式は耐えていましたが、2月26日金曜日についに大幅下落!
3万円台どころか2万9000円台も割り込んでしまいました。
日米の株式市場を中心に、先週の動きを振り返ってみましょう。
今週も日米中で調整続く。VIXが急上昇
世界の株式市場の値動きを確認しましょう。
指数 | 日足 | 1週間 | 1ヶ月 | YTD | 1年 |
日経平均株価 | -3.99% | -3.50% | 2.73% | 5.55% | 37.00% |
TOPIX | -3.21% | -3.34% | 1.39% | 3.31% | 23.41% |
JASDAQ | -1.21% | -1.39% | 1.01% | 1.59% | 27.31% |
NYダウ | -1.50% | -1.78% | 1.08% | 1.06% | 21.74% |
S&P500 | -0.47% | -2.45% | 0.63% | 1.47% | 29.01% |
ナスダック総合 | 0.56% | -4.92% | -1.09% | 2.36% | 53.98% |
ラッセル2000 | 0.34% | -2.60% | 4.80% | 11.79% | 49.53% |
S&P 500 VIX | -3.25% | 26.76% | -7.48% | 22.86% | -30.32% |
ユーロ・ストックス50 | -1.33% | -2.07% | 2.23% | 2.36% | 9.22% |
上海総合指数 | -2.12% | -5.06% | 0.11% | 1.04% | 21.83% |
深セン成分指数 | -2.17% | -8.31% | -2.72% | 0.25% | 32.12% |
香港ハンセン | -3.64% | -5.43% | 1.50% | 6.42% | 10.91% |
この1週間の値動きはどう?
米国も日本も中国も欧州も、全部の指数がマイナスになってるね。
そうだよね。特にナスダックと中国の下落が大きかったね
ナスダックと深圳は、2月の1ヶ月間のリターンがマイナスになってるよ!
さらに、VIX(恐怖指数)は、この1週間で26.8%も急上昇!
全ての指数がプラスだった2週間前とは、全然空気が変わってしまいました。
あの時は、みんな輝いていたな・・・
思わず遠い目をしてしまいます。
ヒートマップが真っ赤に染まる!全面安の展開が見てとれます
では、セクターごとの好不調を、ヒートマップで確認しましょう。
ヒートマップの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください
今週1週間のパフォーマンスはこちら。
うーん、赤ばっかりのマップだね〜
ほんとだね。プラスを表す緑のマスが、エネルギーの他にはインバースとボラティリティしかないね。
インバースとは
インバースとは、株価の値動きとは逆に動くETFのことです。インバースがプラスということは、株価はマイナスに動いているということですね。
ボラティリティとは
ボラティリティとは、値動きの幅のことです。上に大きく動いたときにも、下に大きく動いたときにもボラティリティは大きくなります。
先週のマップのマップと比べてみましょう。
これが先週のヒートマップです。
先週の記事はこちらです。
先週は少しの下げで済んでいたものが、今週は大きく下げてるね
先週は大きく挙げていた金融系も、今週は下げてるね
バリューよりグロース、大型より小型が大きく売られる展開
ヒートマップから、プラス幅の大きかったセクターと、マイナス幅の大きかったセクターを取り上げましょう。
プラス幅が大きかったのは、エネルギーのみ
エネルギーセクター
幅が大きいというか、プラスだったのはこれだけ
マイナス幅が大きかったものは、小型、グロース、新興国
- テクノロジー
- ヘルスケア
- 一般消費財
- 公益事業
- 金、金鉱株
- 小型株
- グロース株
- 新興国(中国含む)
うーん、こっちはたくさんあるね
全面安だが、下落幅には傾向が見られる
今週は、先進国株も新興国株も、バリュー株もグロース株も、債券や金も含めて、
全てが下落する全面安の展開でした。
その中でも、下落幅の大きいのは、
- 先進国より新興国
- バリュー株よりグロース株
- 大型株より小型株
という傾向が顕著に見られます。
どうしてこういう傾向になるの?
これは、長期金利が急上昇しているせいだね
米国長期金利が急激に上昇→グロースや小型株の株価が下がる
米国10年債の金利チャートを見てみよう。
2020年8月以降、長期金利は上がり続けているんだけど、
2月中旬以降は急激に上昇していることがわかります。
単純にいえば、
金利が上がる→お金を借りずらくなる→事業拡大が難しくなる→業績が伸びずらくなる→株価が下がる
という流れですね。
風が吹けば桶屋が儲かる的なやつだね
新興国やグロース、小型の銘柄は企業の体力が小さく、
先進国やバリュー、大型に比較して借金に頼る部分が大きい銘柄が多いです。
なので、金利上昇の影響をとても大きく受けるんです。
ビットコインは価格はさらに急上昇
先週、北米初となるETFが運用開始したビットコインは、どうだったのかチャートを見てみましょう。
すっごい下がってる!
この1週間で20%も下がってるね。
このビットコインの急落を受けて、このような報道も出ています。
世界最大のビットコイン投信から急速な資金流出-原資産以上のペース
Katie Greifeld2021年2月26日 12:40 JST
- 24日は原資産ビットコインに対して0.7%割安の価格で終了
- 「これはパニックまたは利益確定の売りだ」-BIのバルチュナス氏
仮想通貨ビットコインの投資信託で世界最大のグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)から、ビットコイン自体よりも急速に資金が流出している。
320億ドル(約3兆4000億円)規模のGBTCは今週20%急落。ビットコインの下落率は13%だった。この結果、GBTCの原資産に対するプレミアムは消失し、24日は保有するビットコインの価値に対し0.7%割安の価格で終了した。ブルームバーグがまとめたデータが示したもので、原資産価値を下回るのは2017年3月以来。
(以下略)
出典元:Bloomberg (https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-02-26/QP43REDWRGG601)
一方、先日の記事で紹介したETFに関しては資金流入が多くあったようです。
カナダ初のビットコインETF(上場投資信託)、取引開始1週間で1万BTCを運用
カナダで初めて承認され、上場したビットコインETF(上場投資信託)は最初の1週間で運用する暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)資産が10,000 BTCに達したことがわかった。その資産規模は、約500億円に及ぶ。
このETFは「Purpose Bitcoin ETF(BTCC)」で、2月18日に初日の取引が開始した。トロント証券取引所(TSX)に上場している。
オンチェーンデータサイトGlassnodeの観測によると、BTCCのビットコイン合計運用資産は22日より急増し25日には10,064 BTCに増加。過去7日間のビットコイン新規発行数(約6,300 BTC)を上回っている。
(以下略)
出典元:coinpost (https://coinpost.jp/?p=224076)
さらに、イーサリアムという暗号資産のETFもカナダで上場申請しているという報道もあり、
暗号資産業界はますます盛り上がっていくでしょう。
ちなみに、せーじんが1月上旬に口座開設を申請したコインチェックは、まだ本人確認が終わっていません。
狼狽していませんか?
今週は、新興国株、グロース株、小型株を中心に、大きめの調整が継続しています。
ナスダックは2月の月間リターンがマイナスになるほどの調整です。
狼狽売りした人はいませんか?
資産を増やすためには、信頼できる銘柄をガチホ(ガッチリホールド)ですよ!
ガチホするための秘訣は
- 銘柄(指数)への信頼
- 適度な分散
- 余力を残しておく
今回の調整がいつ終わるのかは誰にもわかりませんが、長期で見れば米国市場は右肩上がりです。
以上、ナスダック、2月はマイナスリターン!市場は全面安!調整はいつ終わる?という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。