今日は、電池関連銘柄のETF、グローバルX リチウム&バッテリーテック ETFのお話だよ
電池のETF?なんだか地味なところを突いてきたね
いやいや、電池は伸びるよ〜
これから日本や米国、中国、欧州など世界中でガソリン車の新車販売が禁止になるよね
うん
そうするとガソリン車の代わりに電気自動車(EV)が大幅に普及するよね
そうだね。このブログでも、そのお話はしたよね
じゃあ実際に自分たちがEVを買うとして、ネックになるのはどういうところかな
えー、値段が高い?
それも大事なところだけどね。
あともう一つ、一度の充電で走れる距離が短かったことなんだよ
EV普及のネック
- 車両価格が高い
- 一度の充電で走れる距離が短い
実はこの2つのネック、両方とも電池の問題だって知ってた?
え!2はわかるけど、1もなの!?
電気自動車(EV)製造コストの半分は電池!
実はEVの製造コストの半分以上は電池というデータがあるんだよ
電池ってそんなに高いんすか?
現在では大きなコストがかかる電池ですが、価格の推移を見ると年々低コスト化が進んでいることがわかります。
リチウムイオンバッテリーコストの推移(2010年から2016年)
6年で、コストが4分の1くらいになったね
おお、かなり下がってるね!
EVの航続距離は、年々伸びている
では、もう一つのネック、走れる距離についてはどうでしょう。
これはガソリン車と比較します。
ガソリン車(せーじん家のもの)は650km走る
ガソリン車が走れる距離
例えばせーじんの車はガソリンのタンクが65リットル入ります。
燃費が10km/lなので、
ガソリン満タン状態から650kmくらいは、ガソリンスタンドに寄らずに走ることができます。
このように、1度の給油(充電)で走れる距離を、航続距離と言います。
以前のEVは、200km程度しか走れなかった
例えばこの航続距離が200kmの車を買った場合はどうなるのでしょう。
片道100kmまでのドライブしかできません。
それ以上走ろうとすると、途中で充電しなければいけませんね。
数年前までは、EVといえば200kmくらいしか走れないクルマが多かったのでした。
2021年のEVは400km走る!今後は1000km走るモデルも!
2021年2月現在、EVは大きく進化しています。
ビジネスインサイダーというウェブサイトに面白い記事が載っていましたよ。
「航続距離の長い電気自動車トップ10」
という記事で、2021年8月に投稿されたものです。
この記事によれば、10位のEVでも航続距離は385km、
1位のテスラ「モデルS」は651kmも走ることができます。
651kmだったら、ガソリン車と変わらないね
1位〜4位は全てテスラで、いずれも500km以上の航続距離だったよ
さらに、2021年1月には中国のNIOからこんなEVが発表されました。
航続距離が1000km!!
これだけ走れば、不安はないよね
LITは急速に進歩する電池市場に投資するETF
コスト面でも、性能面でも大きく進歩する電池。
世界中でガソリン車が電気自動車に置き換わる動きが進むことから、
市場規模が大幅に拡大することは確実です。
でも電池メーカーなんてパナソニックくらいしか知らないよ
ご安心ください、ETFがありますよ。
それが、
です。
LITは10年以上の歴史あるETF
LITの投資先について、運用会社グローバルXのウェブページにはこのように記載があります。
リチウムの採掘からバッテリー製造までのすべての工程に関する銘柄へ投資するということですね。
投資の幅は広そうだね
それでは、LITの概要を見ていきましょう。
グローバルX リチウム&バッテリーテック ETF | |
---|---|
ティッカー | LIT |
運営会社 | グローバルX |
設定日 | 2010/07/22 |
資産総額 | 51億452万ドル |
分配金 | 0.14% |
経費率 | 0.75% |
設定日は2010年ですから、10年以上の歴史があります。
グローバルXのETFでもかなり古い方ですね。
現在の総資産は51億ドルですが、2021年2月時点では31億ドルでした。
8ヶ月で50%以上も増えてるの!?
資金が集まってきてるんだね。人気が出てきた証拠だよ
総資産額では、グローバルXのETFで最も大きい規模を誇っています。
ちなみに以前取り上げたグローバルXのETFの総資産の順位は、
4位 FINX(フィンテック関連株)
5位 BUG(サイバーセキュリティ関連株)
7位 HERO(eスポーツ関連株)
9位 GNOM(ゲノム、バイオテクノロジー関連株)
また、経費率は0.75%と割高です。
経費に見合ったリターンを出しているか、よく確認しなければいけませんね
チャートを確認してみましょう
それでは、チャートを確認しましょう。
比較のために、S&P500のETFであるSPYと、NASDAQ100のWTFであるQQQも入れましょう。
1年間で株価が2倍以上に!!
1年間の値動きはどうだったかな?
青:LIT 黒:S&P500 赤:NASDAQ100
おお!LITの上がり方が凄まじいぜ!
1年で+117%だから、2倍以上になってるんだね
2021年2月に大幅下落し、調整を挟みながら回復していますね。
そして、2021年10月に大きく跳ね上がっています。
これはテスラがこの時期に驚異的に伸びたからですね。
また、この1年間の値動きは、NASDAQ100にレバレッジをかけたようなチャートになっているのが特徴です。
LITとNASDAQ100の相関係数を確認すると、
下の青いチャートは、ほとんどの期間で大きくプラスになってるね
かなり相関性が高いってことだね
2020年初来、LITの上昇はNASDAQ100の3倍!
次に、2020年初来チャートでコロナショック直前から現在までの動きを確認しましょう。
青:LIT 黒:S&P500 赤:NASDAQ100
最強指数のナスダック100ですら、すごい低く見えるよ!
LITは、1年10ヶ月で+236%だからね。驚異的なリターンだよ
驚異のリターンを誇るLITですが、コロナショック時の下落幅がS&P500やNASDAQ100を上回っているように見えますね。
ここをクローズアップして確認しましょう。
コロナショックの下落幅は、S&P500を大きく上回る
コロナショック時の下落幅を比較しましょう。
VOO(S&P500)の下落が34%
だったのに対して、
LITの下落は46%
下落幅はS&P500よりもかなり大きいですね。非常にボラティリティの大きい銘柄です。
設定来(2010年)を見ると、上昇と下落を数年おきに繰り返す
最後に、LITの設定来リターンを確認しよう
どれだけすごいんだろう、ドキドキ
青:LIT 黒:S&P500 赤:NASDAQ100
あれ?なんかさ、LITのリターン低くない?
2010年の運用開始から2020年まで、株価はほぼマイナス圏にいたみたいだね
LITの株価が上がり始めたのはコロナショック後から、ということになりますね
ほぼ横ばいに見える10年間の値動きを、詳しく見ていきましょう。
設定来マイナスの期間が非常に長いですね。
運用期間11年のうち、8年4ヶ月はマイナスリターンです。
しかし、2020年以降、世界の社会に大きな変化が訪れています。
- 2020年のコロナショック
- 世界で広がる脱炭素、ガソリン車販売禁止
バッテリーの需要は今後大きく増加していきます。
これからが楽しみなセクターですよ
LITの構成銘柄を確認しよう
LITは37銘柄から構成されています。
すごく少ないね
組入上位10銘柄は中国8銘柄、米国2銘柄
順位 | ティッカー | 銘柄 | 市場 | 構成比 |
---|---|---|---|---|
1 | ALB | ALBEMARLE CORP | 米国 | 13.665 |
2 | 002812 | YUNNAN ENERGY-A | 中国 | 7.125 |
3 | 300750 | CONTEMPORARY A-A | 中国 | 6.032 |
4 | 002460 | GANFENG LITHIUM CO LTD-A | 中国 | 5.937 |
5 | 002371 | NAURA TECH GR -A | 中国 | 5.675 |
6 | 1211 | BYD CO LTD-H | 香港 | 5.527 |
7 | 300014 | EVE ENERGY CO LTD-A | 中国 | 5.279 |
8 | 300450 | WUXI LEAD INTE-A | 中国 | 4.617 |
9 | TSLA | TESLA INC | 米国 | 4.032 |
10 | 300207 C2 | SUNWODA ELECTR-A | 3.825 |
構成比トップ10は、中国(香港含む)8銘柄、米国が2銘柄でした。
ほとんど中国だねえ
ほとんど中国の割に、最近の中国株下落の影響が小さいね
日本からは、13位にパナソニック、25位にGSユアサが入っています。
上位銘柄の比率を確認しましょう。
構成比(%) | |
---|---|
1位銘柄構成比 | 13.67% |
上位10銘柄合計 | 61.71% |
見ると、1位のALBが13.67%と大きな割合を占めますが、上位10銘柄合計では60%程度です。
1位のウエイトは大きいけど、2位以下は割合はさほど大きくないね
国別構成を見ると、中国が50%以上を占める
国別の構成を確認しましょう。
中国は50%を超え、構成比1位です。
2位アメリカが21%、3位韓国9.0%と続き、日本は5位に入っています。
まとめ
今回は、今後大きな成長を見込めるバッテリー関連銘柄にまとめて投資できるETF、LITを紹介しました。
LITはコロナショックをものともしない急成長を見せており、そのリターンは1年で+100%を超えています。
長期チャートを見ると成長性に乏しく見えますが、2020年の世界的な脱炭素の動きとともに大きく上昇しています。
このETFで、中国、米国など世界中のバッテリー関連銘柄に投資できます。
今後の需要は大きく、長期的には上昇する可能性が高いでしょう。
ただし経費が高いのがデメリットですね。
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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【LIT】脱炭素で急成長!2年で200%上昇したリチウム・バッテリー株ETF!という話題でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。