【BUG、HACK】2年で+109%!驚異的な成長のサイバーセキュリティETF

2021.8.31 改稿しました。

こんにちは、せーじんです。

米国政府機関へのサイバー攻撃が急増してるね。

へー、そうなの?

そうなんだよ。
こんなふうに、日本のニュースでも大きく取り上げられてるよ。

政府機関狙った大規模サイバー攻撃 米がロシアに対抗措置検討
出典:NHKニュース
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さらに、AFPBBのニュースサイトには、米国以外にも多くの国でもサイバー攻撃に被害にあっていると伝えています。

大規模サイバー攻撃、米国以外も被害 さらに拡大の恐れも

2020年12月19日 4:46 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国北米 ]

大規模サイバー攻撃、米国以外も被害 さらに拡大の恐れも
大規模サイバー攻撃の標的となったとされる米国土安全保障省(2020年3月3日撮影)。(c)Jason Redmond / AFP

【12月19日 AFP】米政府の複数機関が大規模なサイバー攻撃を受けた問題で、被害が米国以外の7か国にも及んでいたことが明らかになった。被害の実態はさらに広範に及ぶとみられ、コンピューターセキュリティーと諜報(ちょうほう)活動に関する懸念が高まっている。

 セキュリティー専門家らはこのサイバー攻撃について、ロシア政府と関係するハッカー集団が実行し、ネットワークへの自由なアクセスが可能な状態になっていた恐れがあるとみている。

 今回の問題への対応を支援している米マイクロソフト(Microsoft)のブラッド・スミス(Brad Smith)社長は17日夜のブログ投稿で、被害を受けた40以上の顧客に通知をしたと説明。うち約8割は米国の顧客だが、ベルギー、英国、カナダ、イスラエル、メキシコ、スペイン、アラブ首長国連邦(UAE)の7か国にも被害が出ており、「被害地域の数は今後も増え続けることは確実だ」とした。

(中略) 

 米ワシントンのシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」のジェームズ・ルイス(James Lewis)上級副社長は今回の攻撃の規模について、2014年に中国のハッカー集団が米政府職員の情報を狙い実行したとされるサイバー攻撃を上回り、米史上最大となる恐れがあると指摘した。(c)AFP/Rob Lever

日本でもサイバー攻撃の被害が広がっており、政府が警戒を呼び掛けています。

サイバー攻撃増加 経営者に全社的な対応を呼びかけ 経済産業相

2020年12月18日 13時41分 

新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が広がる中、外部接続のサービスなどを狙ったサイバー攻撃による被害の報告が相次いでいることから、梶山経済産業大臣は記者会見で、企業の経営者に対し全社的な対応を取るよう呼びかけました。

企業の間で在宅勤務が広がる中、ことし9月以降、社外から業務用のシステムに接続する外部接続のサービスのぜい弱性などを狙ったサイバー攻撃による被害の報告が増えています。

これについて梶山経済産業大臣は、18日の閣議のあとの会見で「サイバー攻撃は高度化、巧妙化しており、攻撃の規模や頻度も増大している」と指摘しました。

そのうえで梶山大臣は「取引先や顧客情報が暴露される可能性があり、企業の信頼に直結する。経営者でなければ判断できない問題で、リスクに応じたセキュリティー対策が必要だ。取引先への情報共有なども徹底してもらいたい」と述べ、企業の経営者に対し全社的な対応を取るよう呼びかけました。

出典:NHKニュース

世界中で広がってるの?怖いね

こういうニュースも、投資に結びつけて考えると新たな投資機会を見つけられたりするんだよ

サイバー攻撃が投資機会?

そう。こういうニュースが流れると、攻撃を受ける可能性がある政府機関や企業などはセキュリティを強化するよね

あ、サイバーセキュリティの関連銘柄の業績が上がるかも

ということで、今回はサイバーセキュリティ関連のETFを調査していきましょう。

今回の記事の内容

サイバーセキュリティのETF、BUGとHACK

今回調査するサイバーセキュリティETFは、この2種類です。

サイバーセキュリティETFの2種類
  • BUG(グローバルX)
  • HACK(ETFMG)

この2銘柄を比較してみましょう。

ティッカーBUGHACK
名称グローバルX サイバーセキュリティ ETFETFMGプライムサイバーセキュリティETF
運用会社グローバルXETFMG
運用開始2019.10.252014.11.12
資産総額7億5956万ドル24億3900万ドル
出来高756,567141,343
経費0.50%0.60%
分配金0.03%0.12%
出典:Bloomberg

資産総額は、HACKの方が3倍くらい大きいね。圧倒的〜

そうなんだけど、資産の伸びで見ると全然違うことがわかるよ

しかし、この記事の初稿、2020年12月時点での資産を比較してみましょう。

BUGHACK
現在資産7億5956万ドル24億3900万ドル
資産(2020.12)1億1386万ドル20億2785万ドル
資産の伸び+567%+20%

うわ!BUGの資産増加がすんごいね!

資産総額は人気のバロメーター、BUGは投資家から注目が高まっているETFということなんだね

出来高についても、BUGがHACKを大きく上回っていますね。

市場でもBUGの方が活発に取引されていることがわかります。

BUGはまだ設定されてから2年も経過していない、新しいETFです。

このペースで資金の流入が続けば、資産総額でもBUGがHACKを逆転するかもしれませんね。

HACKは設定来(2014年11月)で+157%のリターン

HACKが設定された2014年11月以降のチャートを確認しましょう。

比較のために、S&P500のETF(SPY)も入れてあります。

青:HACK 黒:S&P500(SPY)

HACK、すごい上がってるね!

HACKは、2018年以降S&P500を大きくアウトパフォームしています。

HACKが運用開始してから7年弱の期間で、156.93%ものリターンを見せています。

S&P500を30ポイント以上上回る素晴らしい成績です。

BUGは設定来(2019年10月)で+109%!!

つぎに、BUGが設定された2019年10月以降のチャートを確認しましょう。

青:HACK 赤:BUG 黒:S&P500(SPY)

BUG(赤)のリターンがすごいよ!

BUGは、2019年10月以降の2年弱で、驚きの+108.63%ものリターンを見せています。

S&P500は非常に順調に伸びており、HACKはそれを上回る成長をしていますが、

BUGはそのHACKをも圧倒的に上回るリターンです。

コロナショック時の下落率は?

次に、コロナショックでの下落率を確かめてみましょう。

出典元:etfreplay.com

コロナショック時の最大ドローダウンを比較すると、

BUG、HACKとも、S&P500とほぼ同程度ですね。

特段、暴落に弱いということはなさそうです

2021年初来のリターンを比較しよう

つぎに、2021年初来のチャートを確認しましょう。

青:HACK 赤:BUG 黒:S&P500

2021年初来だと、BUGもHACKもS&P500より下なんだね

2021年2月以降、グロース株が大きく下落したからね

2021年2月以降のパフォーマンスを比較すると、

グロース株中心の最強指数・NASDAQ100は、S&P500やダウ平均をアンダーパフォームしています。

サイバーセキュリティの両ETFは、NASDAQ上場のグロース株が中心ですから、この影響を強く受けてしまいました。

ポートフォリオを比較しよう

テーマは同じサイバーセキュリティですが、リターンが大きく異なる2つのETF。

ポートフォリオを比較してみます。

組み入れ銘柄数は

組み入れ銘柄数を比較しましょう

BUGの構成銘柄数
HACKの構成銘柄数
  • 33銘柄
  • 64銘柄

どちらも保有銘柄は少なめですが、BUGはさらに少ないですね。

今まで当ブログで紹介したグローバルX社のETFは、少数精鋭の銘柄を保有して高リターンを目指す性格のものが多かったように感じます。

このBUGも、そのようなコンセプトで運営しているのでしょう。

構成銘柄とその比率を比較しよう!

構成銘柄にはどんな違いがあるかな?

順位BUGHACK
1ZSゼットスケーラー7.71VALT短期債ETF3.45
2FTNTフォーティネット7.21CSCOシスコ3.13
3CRWDクラウドストライク7.11NETクラウドフレア3.10
4PANWパロアルトネットワーク6.44FTNTフォーティネット2.99
5OKTAオクタ5.27DARKダークトレース2.91
6CYBRサイバーアーク5.05SPLKスプランク2.83
7RPDラピッド75.00PANWパロアルトネットワーク2.76
8VRNSバロニスシステム4.99CYBRサイバーアーク2.60
9CHKPチェックポイント4.97AVSTアヴァスト2.38
10AVSTアヴァスト4.65KNBEノウビフォー2.20
合計58.4合計28.4
出典元:Bloomberg
  • 太字は共通の構成銘柄

構成比率を見てみよう

トップ10の占める割合は、BUGが60%近いのに対し、HACKは30%を下回っています。

また、BUGは上位3銘柄がいずれも7%を超える構成比なのに対し、

HACKは上位3銘柄でも3%程度、4位以下は2%台となっています。

両ETFの性格の違いは
  • BUG:集中投資による高リターンを狙う
  • HACK:分散投資によるリスク軽減を目指す

構成銘柄の違いは

トップ10の顔触れを見ると、被っているのはわずか4銘柄です。

同じテーマのETFなのに、構成銘柄が全然違うんだね

同じ銘柄でも、保有している割合が大きく違うよね

注目すべきはココ!
  • BUG1位のZSは、HACKでは11位以下
  • BUG2位で7.21%のFTNTは、HACKで3%程度
  • BUG3位のCRWDは、HACKでは11位以下
大きな違いはこの3つです

ZS、FTNT、CRWDの3銘柄は、いずれも急騰中の注目銘柄です。

この3銘柄とBUG、HACKのチャートを比較してみましょう。

どれも、すごく伸びてるねえ。
特に、6月以降は各銘柄の伸びが大きいよ

こういった急成長銘柄を多めに抱えるのが、BUGなんだね

せーじんならどうする

米国をはじめとする各国の政府機関や企業へのサイバー攻撃事件が増加しています。

これからもより多くより巧妙な手口が増加していくと想定されます。

政府も企業もサイバーセキュリティを大幅に強化する必要があり、こういった銘柄が現在大きく株価を上げています。

サイバーセキュリティ関連のETFには、BUGとHACKがあります。

  • BUGは設定からまだ1年余りですが、大きな資産が流入しており、少数精鋭の銘柄への集中投資で高リターンを実現しています
  • HACKは設定から5年余り経過しており、比較的多くの資産を保有しています。分散投資によるリスク軽減を意識していますが、その分リターンは少なめです

どちらも一長一短ですばらしいETFだと思いますが、せーじんがサイバーセキュリティETFを持つのであればリターンを求めたいですね。

守備はS&P500や金、債券が担当していますので。

なので、せーじんが買うならBUGにします。

忙しいサラリーマンが投資をするならCFDも検討したいですね

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どれが一番儲かるのかな〜?

以上、【BUG、HACK】米国政府へサイバー攻撃急増、投資のチャンス!という話題でした。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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