こんにちは、せーじんです。
2021年1月のトータルリターンは、S&P500とダウ平均がマイナスリターンで終わることになりました。
特に1月下旬に入ってからは、日本もアメリカも株式が大きく売られています。
2020年11月、12月の勢いが、すっかり消え失せてしまったようですね。
また去年みたいに暴落しちゃうの?
大丈夫!去年みたいな大暴落はないと思うよ
せーじんは、これから一時的に調整期間に入るとは思いますが、
2020年2月末のコロナショックのような大暴落にはならないと考えています。
そして、
日米の株式指数は下落している1月でも、
伸びている国、伸びているセクター、伸びている商品はあります。
よく分散されたポートフォリオを組んでいれば、S&P500が下落した1月でも資産を増やすことができます。
正しく分散し、資産を守り増やしていくためには、色々な商品の値動きをチェックすることが必要です。
そんな時間はないよ〜
この1ヶ月間の値動きは、この記事に簡単にまとめました。
ぜひご覧ください。
それでは、現状確認からいきましょう!
世界の市場の値動きは、米国ETFヒートマップで概要を確認
まずは、世界の市場がどのように値動きしているか、確認しましょう。
ババっと一眼で見るには、ヒートマップがとっても便利ですね。
詳しい見方はこちらの記事をご覧ください。
米国ETFは、たくさんの市場をカバーしており、これを確認するだけで
- 米国株式市場
- 日本、中国、欧州等世界各国の株式市場
- 債券市場
- 貴金属
- 原油
等の様々な商品の値動きを見ることができるんですよ。
それは便利だね。
そうでしょ。では早速みてみましょう
1ヶ月間の騰落を現したヒートマップです。
うっ、目がチカチカする
パッと見せられても、よくわからんよね。
少しづつ切り取って説明するね。
そうしてちょうだい
米国はS&P500やダウ平均が下落、エネルギーや小型株は好調
まずは、米国の株式市場の部分を切り取ってみようか。
ヒートマップの左半分だね。
米国市場の1ヶ月リターン
株価指数は、どれも成績振るわず
S&P500(SPY、VOO、IVV)とダウ平均(DIA)は、1ヶ月のパフォーマンスがマイナスになっています。
ナスダック100(QQQ)はプラスですが、その幅はわずか0.5%程度です。
1月は本当に調子が悪かったんだね
1ヶ月間チャートも確認しましょう。
1月27日にガクーンと下がってるね!
この日は、FRBのパウエル議長の会見があった日だね。
パウエル議長の会見日は株価が下がるという、お約束みたいなもんです。
セクター別では、エネルギー、ヘルスケア、不動産が好調!
セクター別のパフォーマンスを見ようか。もう一回米国のヒートマップを出すね。
ええと、セクター別は左下でいいんだよね
セクター別1ヶ月リターン
プラスリターンの緑色が目立つセクターは、ヘルスケア、不動産、エネルギーだね。
そうだね。その中でも、特にエネルギーセクターが強いね。
セクター | 変動率 (1/29) | 週間騰落 | 月間騰落 | 年間騰落 | ボラティリティ |
---|---|---|---|---|---|
一般消費財 | −2.08% | −4.42% | 0.68% | 31.82% | 2.74% |
生活必需品 | −2.04% | −1.56% | −4.68% | 1.70% | 2.11% |
ヘルスケア | −0.83% | −2.19% | 2.43% | 16.20% | 2.22% |
工業 | −2.09% | −4.20% | −3.12% | 4.81% | 2.49% |
情報技術 | −2.40% | −2.99% | −0.69% | 35.56% | 3.04% |
素材 | −1.95% | −5.03% | −0.68% | 22.89% | 2.58% |
不動産 | −1.02% | −0.15% | 2.11% | −6.13% | 2.04% |
通信 | −1.89% | −3.35% | −1.29% | 19.54% | 2.76% |
公共 | −0.55% | −1.14% | 1.09% | −9.73% | 1.70% |
金融 | −2.02% | −4.59% | −0.23% | −3.24% | 2.56% |
エネルギー | −3.39% | −6.62% | 4.43% | −26.87% | 3.92% |
エネルギーセクターは、今まで売られすぎた分、1月に買われたようです。不動産も同様ですね。
小型株が絶好調!大型株は出遅れ
企業の規模別に見よう。ヒートマップの右端だよ
小型株がすごく明るい緑だね。逆に大型株はマイナスが多い感じ
これは、バイデン新大統領の政策が中小企業に優しいものだからだね。
バイデン氏、200兆円の景気対策発表 直接給付14万円追加
2021年1月15日
20日に米大統領に就任するジョー・バイデン氏は14日、新型コロナウイルスの感染拡大に対する1兆9000ドル(約200兆円)規模の追加景気刺激策を発表した。
国民1人あたり1400ドル(約14万5000円)の直接給付を含む1兆ドル(約104兆円)の家計支援のほか、4150億ドル(約43兆円)の新型ウイルス対策支援や4400億ドル(約46兆円)の中小企業支援が盛り込まれている。
出典元:BBCニュースwebページ
世界の株式市場を確認すると、中国が強い!
次は、世界の株式市場を確認しよう。
全体ヒートマップの中央上部分だね
世界市場の1ヶ月リターン
このヒートマップで、左上が先進国、左下が新興国です
これはくっきり別れたね。先進国がマイナス、新興国が大幅プラスだね。
地区別にみても、緑色が目立つのは中央の中国と、右上のアジア太平洋地区です。
先進国である、中央上の欧州や、右中央の日本はマイナスとなっていますね。
株式市場全体で見ると、1月は米国小型株と中国が強かった!しかし・・・
世界の株価指数の動きを、数値でも確認しましょう。
指数 | 日足 | 週間 | 月間 | 年間 |
---|---|---|---|---|
日経平均株価 | -1.89% | -3.38% | 0.80% | 19.21% |
TOPIX | -1.64% | -2.58% | 0.23% | 7.38% |
JASDAQ | -0.74% | -1.56% | -0.17% | 7.24% |
NYダウ | -2.03% | -3.27% | -2.04% | 6.11% |
S&P500 | -1.93% | -3.31% | -1.11% | 15.15% |
ナスダック総合 | -2.00% | -3.49% | 1.42% | 42.83% |
ラッセル2000 | -1.17% | -4.00% | 5.42% | 28.99% |
独DAX | -1.71% | -3.18% | -2.08% | 3.47% |
英国100 | -1.82% | -4.30% | -0.82% | -12.06% |
ユーロ・ストックス50 | -2.13% | -3.36% | -2.00% | -4.38% |
上海総合指数 | -0.63% | -3.43% | 0.29% | 17.02% |
FTSE中国A50 | -0.14% | -2.19% | 2.96% | 32.19% |
香港ハンセン | -0.94% | -3.95% | 3.87% | 7.49% |
タイSET指数 | -0.10% | -2.06% | 1.22% | -3.11% |
韓国総合株価指数 | -3.03% | -5.24% | 3.58% | 40.45% |
HNX 30 | 4.20% | -13.93% | -2.18% | 77.77% |
数字で比較すると、米国小型株と中国が強いですね。
韓国も強さを見せています。
ただし、懸念材料も見えています。
え、なに?
1週間のリターンを見てよ
直近の1週間は、小型株や中国、韓国を含む全ての株式指数が大幅なマイナスになっています。
債券市場は長期金利上昇により全面安
次は債券価格を見てみよう!
全体ヒートマップの中央下部分だね
債券の1ヶ月リターン
2021年1月は、国債、社債とも下落傾向にあったようです。
これは、米国の長期金利が上昇を始めているため。
金利上昇=債券価格の下落という関係性があります。
これからも金利の上昇が続くようであれば、債券価格の下落はしばらく止まらないでしょう。
金は下落、原油や銀は上昇
次は、コモディティの価格を見てみようか
全体ヒートマップの右下だね
コモディティの1ヶ月リターン
赤と緑がくっきり分かれてるね
そうだね。金は下落して、銀や原油はかなり上昇してるね
細いところも含めるとコモディティの動きはこうです
上昇
- 原油
- 天然ガス
- 銀
- プラチナ
下落
- 金
- パラジウム
2021年1月のチャートを確認しましょう。
ビットコインも調整入り
ヒートマップにはありませんが、2021年1月はビットコインも調整局面を迎えています。
ただ、ビットコインの調整についても特に心配することはないと考えています。
2015年以降、ビットコインは1月から2月にかけて、毎年調整期間に入っています。
なぜそうなるかはわかりません。
アノマリーという奴です。
金融緩和が継続し、機関投資家の参入が相次ぐビットコインが今後も大きく伸びる期待は、変わっていません。
まとめ
2021年1月は、久しぶりに株式市場が調整し、戸惑った投資家も多かったのではないでしょうか。
せーじんは、この調整は長くても1ヶ月程度で終わり、昨年のコロナショックのような暴落にはならないと考えています。
それでも、資産が減っていくのはいい気持ちはしません。
そこで大切なのが、正しい分散投資です。
昨年のコロナショックやリーマンショックのような大暴落ではマイナスになることは防げませんが、
この程度の調整であれば対応することができます。
では、この1月にもしっかり成長したのは、どのような投資先だったのでしょうか。
それは、
- 米国小型株
- 中国
- 原油
- 銀
- プラチナ
です。
安定した資産運用を目指すのであれば、値動きの異なるさまざまな商品に投資し、正しい分散投資をしていきましょう。
以上、S&P500やダウ平均が下落した1月、資産が増えた投資先を総まとめ!という話題でした。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。