日米の暴落の歴史まとめ。下落幅、底まで・回復までの期間を比較

こんにちは、せーじんです。

歴史上、株価の大暴落は繰り返し発生してきました。

暴落とは

株価が急激に大きく下がること

はっきりとした定義はありませんが、20%以上の下落を暴落ということが多いです。

2020年のコロナショック、2008年のリーマンショック、2000年のITバブル崩壊などなど。

空売り投資家以外の投資家にとって、

こういった暴落は、間違いなく最悪の出来事ですね。

手元に投資余力を残してあれば、ビッグチャンスになりますけどね

このブログでは1億円貯めて早期退職することを目標としているわけですが、

早期退職後に暴落がきて生活が破綻!

なんてことは、絶対に避けなくてはいけません。

そうだよー、絶対ダメだよー

そこで、

過去の暴落の

  • 下落幅
  • 底までの期間
  • 回復までの期間

を調査し、それに耐えることができるだけの現金や安全資産を確保することとしましょう。

現金以外の暴落に強い投資先は、こちらの記事で検討していますので合わせてご覧ください。

今回の記事の内容

1985年以降、暴落は5回ありました

1985年から現在までのチャートを確認しましょう。

青:S&P500 緑:日経平均 黄:金

青い色がついてる期間が、暴落だね

そうだね。1985年以降、暴落は5回あったんだね

1985年以降の5回の暴落

1987年10月 ブラックマンデー

1990年1月 バブル崩壊(日本のみ)

2000年9月 ITバブル崩壊

2007年10月 サブプライムローンショック

→2008年9月リーマンショック

2020年2月 コロナショック

では、この5回の暴落を順番に見ていきましょ〜

1987年10月 ブラックマンデー

1987年に発生したブラックマンデーから確かめてみましょう。

青:S&P500 緑:日経平均 黄:金

緑の日経平均はすぐに回復したのに、
青のS&P500はかなり回復までかなり時間がかかってるね

そうだね。この時の日経平均はまさにバブル景気を謳歌していた頃で、ブラックマンデーも軽く蹴散らしてしまった感じだね

バブルってすごかったんだね〜

金の値動きはどう?

日経平均やS&P500が暴落したときに上がって、回復期に下がってるね

見事な逆相関だよね。ブラックマンデーの時は、金はリスクヘッジとしてしっかり機能しているね

下落幅

日経平均 下落前の高値26700円→下落時の底値20700円 (22%の下落)

S&P500 下落前の高値340ドル→下落時の底値220ドル (35%の下落)

底値到達までの期間

日経平均 1ヶ月程度

S&P500 2ヶ月程度

回復までの期間

日経平均 6ヶ月程度

S&P500 1年10ヶ月程度

1990年1月 バブル崩壊(日本のみ)

次に、1990年に日本で発生したバブル崩壊時のチャート確かめてみましょう。

青:S&P500 緑:日経平均 黄:金

緑の日経平均がすごい暴落してるよ!
でも、青のS&P500は全然関係なく上がってるんだね

バブル崩壊は、米国にはそれほど影響してないね。
バブル崩壊の恐ろしいところは、このチャート期間の後、さらに下げてるんだよ。

え、うそ?

底値に到達したのは、2009年2月

ええ!それって、ITバブルとリーマンショックの後じゃん!

さらに、この時の高値38900円は、2021年3月現在でも回復していません

・・・

下落幅

日経平均 下落前の高値38900円→下落時の底値7000円 (80%の下落)

底値到達までの期間

日経平均 19年程度(2009年3月)

底値到達まで19年!

回復までの期間

2021年3月現在、未だ回復していません(30年経過)

日経平均は、ようやく3万円台に戻したところ。このまま4万円行って欲しいね

2000年9月 ITバブル崩壊

次は、2000年9月に発生した、ITバブル崩壊をみていきましょう

ITバブル崩壊は、日本もアメリカもものすごく下がってるね

そういう時は、金が強いよね

ほんとだ!金がものすごい上がってる!

下落幅

日経平均 下落前の高値20000円→下落時の底値7700円 (62%の下落)

S&P500 下落前の高値1500ドル→下落時の底値800ドル (47%の下落)

底値到達までの期間

日経平均 3年程度(2003年5月)

S&P500 1年1ヶ月程度(2002年10月)

日経平均は、S&P500よりも早く2000年4月から暴落が始まって、底値到達も遅かったんだね

回復までの期間

日経平均 17年5ヶ月程度(2017年9月)

S&P500 12年5ヶ月程度(2013年2月)

日本もアメリカも、回復までにものすごい時間がかかってるね

ようやく回復したかな、ってところでリーマンショックが来ちゃったからね。

一時的な回復でなく、しっかりと株価が回復したのは、日米ともリーマンショック後になります

2007年10月 サブプライムローンショック→2008年9月リーマンショック

次は、2007年10月のサブプライムショックと続け様に発生した2008年9月のリーマンショックをみていきましょう

日本もアメリカも時期的なズレがなく、ほぼ同じ動きをしてるね

そういう時は・・・

金が強い!

下落幅

日経平均 下落前の高値17500円→下落時の底値7000円 (60%の下落)

S&P500 下落前の高値1550ドル→下落時の底値680ドル (56%の下落)

底値到達までの期間

日経平均 1年5ヶ月程度(2009年3月)

S&P500 1年5ヶ月程度(2009年3月)

日経平均は、S&P500よりも早く4月から暴落が始まって、底値到達も遅かったんだね

回復までの期間

日経平均 10年1ヶ月程度(2017年9月)

S&P500 5年5ヶ月程度(2013年2月)

日本は、特に回復までに時間がかかってるね

日本は2011年に東日本大震災もあったし、株価が上がりづらい状況だったよね。1ドル80円なんていう強烈な円高もあったね。

リーマンショックでは、日米の株価が強く相関している。今回も金は強かった。

2020年2月 コロナショック

最後は、昨年発生したコロナショックをみていきましょう。

2018年に投資を始めたせーじんが初めて体験した大暴落です。

リーマンショックの動きを想定して追加投資などをしていたのですが、全く違う動きをしてしまいました

回復はや!

コロナショックは、超スピードで回復したんだよね

どうしてだろう

ITバブル崩壊やリーマンショックの経験から、米国をはじめとした各国政府が迅速に動いたことが大きいかな。

異次元の金融緩和を即座に実施して、株価の長期的な下落を食い止めたね。

今までの経験が生きてるんだね!
世界は確実に良くなってる!

下落幅

日経平均 下落前の高値23800円→下落時の底値16500円 (31%の下落)

S&P500 下落前の高値3380ドル→下落時の底値2240ドル (34%の下落)

底値到達までの期間

日経平均 1ヶ月程度(2020年3月)

S&P500 1ヶ月程度(2020年3月)

1ヶ月で底値なんて、早すぎでしょ!

回復までの期間

日経平均 9ヶ月程度(2020年11月)

S&P500 9ヶ月程度(2020年11月)

日本もアメリカも、同じ時期に回復したんだね

米国は一時的には8月と10月に回復してたんだけどね。
しっかりと上回ったのは11月の大統領選挙後だね。

コロナショックでは、底値まで1ヶ月、回復まで9ヶ月という驚異的なスピードだった。

5回の暴落データをまとめると

5回の暴落を見てきたけど、どうだった?

同じように暴落って言うけど、それぞれ結構違うもんなんだね

そうだよね。じゃあ、5回分をデータをまとめてみよう。

S&P500のデータ

5回の暴落で、最もマシなデータをオレンジで、最悪なデータを青でマーカーしました。

下落率底まで回復まで
ブラックマンデー35%2ヶ月1年10ヶ月
ITバブル崩壊47%1年1ヶ月12年5ヶ月
リーマンショック56%1年5ヶ月5年5ヶ月
コロナショック34%1ヶ月9ヶ月
平均43%8.25ヶ月3年4ヶ月

5回の暴落でのデータは、

  • 下落率 最大56%、最小34%、平均43%
  • 底までの期間 最長1年5ヶ月、最短1ヶ月、平均8.25ヶ月
  • 回復までの期間 最長12年5ヶ月、最短9ヶ月、平均3年4ヶ月

となりました。

日経平均のデータ

5回の暴落で、最もマシなデータをオレンジで、最悪なデータを青でマーカーしました。

下落率底まで回復まで
ブラックマンデー22%1ヶ月6ヶ月
バブル崩壊80%19年未回復
ITバブル崩壊62%3年17年5ヶ月
リーマンショック60%1年5ヶ月10年1ヶ月
コロナショック31%1ヶ月9ヶ月
平均(バブル除く)43.75%1年2ヶ月7年2ヶ月

5回の暴落でのデータは、

  • 下落率 最大80%、最小22%、平均43.75%
  • 底までの期間 最長19年、最短1ヶ月、平均1年2ヶ月
  • 回復までの期間 最長未回復(それ以外だと17年5ヶ月)、最短6ヶ月、平均7年2ヶ月

となりました。

このデータから考えるポートフォリオ

暴落時に資産を取り崩さないのが大切

早期退職後に資産が枯渇する大きな原因は、暴落時の資産の取り崩しにあります。

暴落時にいかに資産を取り崩さずに生きていくか、が鍵となるわけです。

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株が暴落している期間の生活費を、現金で準備しておけばいいのです。けどね

そこで考えるべきは、暴落時の回復までの期間。

回復までの期間

S&P500は、最長12年5ヶ月、最短9ヶ月、平均3年4ヶ月

日経平均はバブルを除くと、最長17年5ヶ月、最短6ヶ月、平均7年2ヶ月

米国株への投資が中心であれば、投資資金とは別に平均して3年4ヶ月分の生活費分の現金を確保すればいいですね。

年間生活費が400万円なら、400万円✖️3年4ヶ月=1320万円

1320万円も別に準備できるか!!

はい、その通りです・・・

そんなに余ってる現金はない!じゃあどうすればいいのか?

そんなに現金を余らせておかないですよね。

そこで注目して欲しいのが、

チャートの中にも登場していた「金」です。

そして、「債券」です。

これらの資産は株と逆相関の関係にあります。

株が下落したときに上昇しやすいということですね。

こういった資産をポートフォリオに組み込んでおき、

暴落時には価値が下がった株ではなく、価値が上がった金や債券を売るのです。

とはいえ、株、金、債券が短期間だけ同時に下落する場面があります。

最低でも2〜3ヶ月生活できるだけの現金は残しておいた方がいいですね。

以上、日米の暴落の歴史まとめ。下落幅、底まで・回復までの期間を比較という話題でした。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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