こんにちは、せーじんです。
レバレッジの投資信託やETFはこれまで何回も紹介してきましたが、
今日は日本株に高いレバレッジをかける投資信託を紹介しましょう。
その名も、
- 楽天日本株4.3倍ブル
- SBI日本株4.3ブル
この2つの投資信託です。
両方ともファンド名に「4.3」て入ってるね。てことは、、
そう、レバレッジ4.3倍の商品です
うひゃー!いままで見てきたレバレッジ投信とかETFって、2倍か3倍だったよね。4.3倍なんてすごいハイレバレッジ
今日は、このハイレバレッジ投資信託2本をじっくりと見ていきましょう。
SBIでも楽天でもマネックスでも超大人気の日本株4.3倍レバレッジ投資信託
レバレッジ4.3倍なんて危険な投資信託、完全に玄人向けだよね
だと思うけど、実際はどうかな?
証券会社各社の、2021年5月の投資信託売り上げランキングを見てみよう
SBI証券では5月の売上3位と6位にランクイン
まずはSBI証券での売上ランクを見てみましょう。
SBI証券 :2021/5/6~2021/5/31 |
順位 | ファンド名 |
---|---|
1 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド SBIアセットマネジメント株式会社 |
2 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 三菱UFJ国際投信株式会社 |
3 | SBI 日本株4.3ブル SBIアセットマネジメント株式会社 |
4 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際投信株式会社 |
5 | ニッセイ 外国株式インデックスファンド ニッセイアセットマネジメント株式会社 |
6 | 楽天 日本株4.3倍ブル 楽天投信投資顧問株式会社 |
あ!4.3倍投資信託が3位と6位に入ってる!
マネックス証券では、なんと5月の売上1位と3位!
次に、マネックス証券の売上ランクを見てみましょう。
マネックス証券 :2021/5/1~2021/5/31 |
順位 | ファンド名 |
---|---|
1 | 楽天 日本株4.3倍ブル 楽天投信投資顧問株式会社 |
2 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際投信株式会社 |
3 | SBI 日本株4.3ブル SBIアセットマネジメント株式会社 |
1位と3位!?
ものすごい人気だね!
楽天証券では、5月の売上4位と9位
次に楽天証券も確認しましょう。
楽天証券 :2021/5/1~2021/5/31 |
順位 | ファンド名 |
---|---|
1 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際投信株式会社 |
2 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド 楽天投信投資顧問株式会社 |
3 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 三菱UFJ国際投信株式会社 |
4 | 楽天 日本株4.3倍ブル 楽天投信投資顧問株式会社 |
5 | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 楽天投信投資顧問株式会社 |
6 | eMAXIS Slim先進国株式インデックス 三菱UFJ国際投信株式会社 |
7 | グローバルAIファンド(予想分配金提示型) 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 |
8 | 楽天 日本株3.8倍ベア 楽天投信投資顧問株式会社 |
9 | SBI 日本株4.3ブル SBIアセットマネジメント株式会社 |
楽天証券でも、4.3倍レバレッジ投信は4位と9位に入ってるね!
ネット証券の大手3社で、いずれも売上ランク上位に
ネット証券の大手3社の、5月月間売上ランクを見てきました。
どのネット証券でも上位だったね
「楽天日本株4.3倍ブル」と「SBI日本株4.3ブル」は、どの証券会社でもよく売れていることがわかりました。
ほんとに大人気だね〜
レバレッジ商品のブルとベアとは
楽天証券のランキング8位の「3.8倍ベア」っていうのはなに?
似たような名前だけど
指数の逆に動く投資信託やETFのことを、ベアと呼ぶよ
ブルとは雄牛、ベアとは熊のことです。
雄牛と熊の攻撃方法から連想しましょう
雄牛と熊の攻撃の仕方から連想して、このように呼ばれてるんだよ
攻撃方法?
雄牛の攻撃:ツノを下から上へ振り上げる
熊の攻撃:腕を上から下へ振り下ろす
ほうほう、それで?
元の指数と同じ方向に動くのがブル、逆に動くのがベア
元の指数が上がったときに、
- 上がるのがブル
- 下がるのがベア
と言うことです。
ブルは「インバース」とも言いますよ
4.3倍ブルとは、元の指数が10%上がると43%上がる
3.8倍ベアとは、元の指数が10%上がると38%下がる
逆に元の指数が10%下がると、
ブルは43%下がり、ベアは38%上がるよ
指数の値動きに対して2倍に動くブル・ベアファンドのイメージ図
SBI証券のWebページにわかりやすいイメージ図があったので紹介しましょう。
この図では、ブルもベアもレバレッジ2倍の想定で描かれています。
1日目(前日比) | 2日目(前日比) | |
---|---|---|
指数 | -10% | +20% |
ブルファンド | -20% | +40% |
ベアファンド | +20% | -40% |
「楽天日本株4.3倍ブル」と「SBI日本株4.3ブル」はどう違う?
2つの投信は、なんだか似たような名前だね。どう違うの?
じゃあ、どう違うのか比較していきましょう!
「楽天日本株4.3倍ブル」と「SBI日本株4.3ブル」の概要
2つの投資信託の概要を確認しましょう。
楽天日本株4.3倍ブル | SBI日本株4.3ブル | |
---|---|---|
資産種別 | 投資信託 | 投資信託 |
資産総額 | 465億7600万円 | 221億7600万円 |
運用開始 | 2015年10月7日 | 2017年12月19日 |
償還日 | 2022年6月14日 | 2022年12月5日 |
運用会社 | 楽天投信投資顧問 | SBIアセットマネジメント |
レバレッジ | 4.3倍 | 4.3倍 |
管理経費 | 1.243% | 0.968% |
資産総額に2倍以上の違いが
資産総額は人気のバローメーターっていうけど、2倍以上違うね
楽天の方が2年以上早く始まってるからね。投資の世界は先行者が有利なんだよ
管理経費に大きな差があります
管理経費には、かなり差があるんだね
そうだね。楽天が1.243%、SBIが0.968%
0.3%の差は見過ごせないね。
投資信託だから、デイトレードするわけでもないだろうし。
両方とも償還日が設定されているが、特に問題ないでしょう
両方とも償還日があるけど、これはどういうこと?
償還日っていうのは、投資信託が終了してお金を投資家に返還する日ってことだよ
償還日を設定していると、何か問題あるの?
お金は返ってくるんだよね。
長期投資家にとってはデメリットが大きいんだよ
償還日が設定されている場合、その時点で強制的に売却されるため長期保有できない
その時点で大きなマイナスになってしまっていても、その時の価格で損失が確定する
でも、今回の2つの投資信託に関してはあんまり問題ないかもね
え、どうして?
- とても人気のある投資信託であること
- そもそも長期投資すべきではない
人気のある投信は償還日を延長することも多い
最初にお話しした通り、この投信はものすごく人気があるんだよね
大手3社の売上ベスト10に入ってるんだもんね
人気のある投信は、償還日が決まっていても延長するってことはよくあるんだよ。
へー、そんなことあるの?
実際に、楽天日本株4.3倍ブルも、SBI日本株4.3ブルも、
すでに償還日を延長しているんですよ。
その時のお知らせがこちら
- 画像をクリックすると、各運用会社のページにリンクします
ほんとだ!両方とも、すでに償還日を延長してるんだね
長期投資すべきではない
そもそも、4.3倍ものレバレッジがかかっている投信は長期投資すべきではないです。
投資期間が長期になるほど、大暴落に出会う可能性は高くなります。
4.3倍レバレッジは、暴落時の資産の減り方も4.3倍です。
長く持たない方がいいでしょうね
「楽天日本株4.3倍ブル」と「SBI日本株4.3ブル」のリターン
では、4.3倍レバレッジ最大の魅力であるリターンを、株価チャートで確認していきましょう。
わかりやすいように、日経平均、TOPIXと比較しましょう。
どれだけ伸びてるかな〜?
1年間のリターンは +150%の驚異的な成長!
次に、1年間の株価チャートを確認しましょう。
1年で+150%!2.5倍になったってこと?
そうだよ。すさまじい上昇だよね。楽天とSBIの違いはあるかな?
チャートが重なって1本になる程同じ値動きだね
数値で比較してみましょう。
銘柄 | リターン |
---|---|
楽天日本株4.3倍ブル | +152.12% |
SBI日本株4.3ブル | +153.91% |
日経平均 | +28.73% |
TOPIX | +24.09% |
リターンは、日経平均とかTOPIXの4.3倍以上になってるね
1日の値動きの4.3倍だからね。それが年単位で重なると、元の指数とは全然違う動きになるんだよ
レバレッジ投信やETFのこういった値動きについては、こちらの記事で解説しています。ぜひご覧ください。
3年間のリターンは 、+50%以下?
1年で+150%なんて、4.3倍レバレッジはすごいね!
3年間のリターンも比較してみよう。
いいことばかりじゃないのがよくわかるよ
あれ!1年で+150%だったのに、3年だと+50%以下?
2018年後半から2020年初めまで、日経平均・TOPIXはヨコヨコが続きました。
レバレッジ投信は減価により大きく落ち込んでいます。
そして、2020年2月末のコロナショックで、投信の価格は地の底に沈んでしまいました。
たしかに、長期で持ってもいいことなさそうだね
銘柄 | リターン |
---|---|
楽天日本株4.3倍ブル | +48.61% |
SBI日本株4.3ブル | +43.68% |
日経平均 | +28.63% |
TOPIX | +11.56% |
楽天とSBIで、少し差が出てきたね
両投信とも、指数の4.3倍の成果を「目指して」運用しているよ。
これはあくまでも目標であって、それが達成できると言う保証はないし、運用するチームによって異なる成果が出るのは当然のことだよね
レバレッジにはリスクが伴います
何回も繰り返してしまい申し訳ないのですが、大事なことなので何回も言います。
レバレッジ商品は大きなリターンを得ることができますが、大きなリスクを伴います。
下落時には、レバレッジ効果でより大きく株価が下落する
レンジ相場では、複利効果により株価が減価する
手数料が高く、配当は低い
レバレッジは日々の値動きに対する倍率であり、2日以上保有していると大きく乖離していく
レバレッジ商品は投資家にとって非常に大きなリスクがある商品ですから、リスクとリターンをしっかりと把握して投資しましょう。
せーじんならこうする
ということで、日本株に4.3倍ものレバレッジをかける投資信託、
- 楽天日本株4.3倍ブル
- SBI日本株4.3ブル
を紹介しました。
大人気の4.3倍レバレッジ投信
非常に高い倍率のレバレッジですから敬遠する人も多い、と思いきや
大手ネット証券3社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)で、
売上高ベスト10に入る大人気商品です。
超ハイリスクなんだけど、買ってるみんながわかっているのか心配です
悪魔的な魅力のリターン
その魅力、なんといってもリターンの大きさにありますね。
ここ1年で2.5倍になった投資信託を、せーじんは他に知りません。
このリターンは、まさに悪魔的!
でも、その分リスクが大きいことを理解しておく必要があります。
暴落時は、指数なんて目じゃないくらいの暴落を見せてくれますよ。
コロナショックを経た3年リターンは、+50%にも届いていませんよ
長期投資にも、初心者にもおすすめできない
基本的には上昇の流れにのって投資し、下落局面ではすぐに手放すと言う投資スタイルになるでしょう。
長期投資をも、初心者にもお勧めできません。
短期〜中期の流れを読むことのできる投資家でないと、痛い目を見るかも。
せーじんは、保有していません
せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況はこちらの記事で解説しています。
せーじんの取引履歴はこちらです
4月から、S&P500のETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験をしています。こちらの記事で、最新の報告しています。
以上、天使?悪魔?危険な投資信託「楽天日本株4.3倍ブル」と「SBI日本株4.3ブル」という話題でした。
本日も最後までご覧いただきありがとうございます。
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