こんにちは、せーじんです。
iFreeNEXTナスダック50が大きな話題を呼んでいる大和アセットマネジメントが運用している、
高リターンの投資信託を知っていますか?
え、なになに?
と、そのFANG+インデックスに2倍レバレッジをかけた、
という投資信託です。
どんな投資信託なの?
米国と中国の、今後の成長が期待できるハイテク銘柄にまとめて投資できる投資信託なんだよ
米国と中国の両方か、なんかすごく期待しちゃうね
今回の記事では、
FANGってそもそも何?
FANG+のリスクやリターンはどうなんだろう?
というような疑問にお答えできればと思います。
では、いきましょう!
FANG+とは、米国と中国のハイテク企業を詰め合わせたパッケージ
2つの投資信託の名前に入ってる、FANGってなに?
米国のハイテクグロース銘柄4つの頭文字をとったものだよ
F・・・フェイスブック
A・・・アマゾン
N・・・ネットフリックス
G・・・グーグル
GAFAみたいなノリね
実際、GAFAからアップルを抜いてネットフリックスを入れただけだしね
大和アセットマネジメントから、中国版FANGと言われるATMX+に投資する投資信託も販売しています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
FANG+指数の構成銘柄は、米国と中国の成長が期待できるテック銘柄
投資信託の名前は、FANG+ってなってるよね。+ってなに?
お、今日は鋭いね。FANG+指数という指数に連動する投資信託なんだよ。FANGの4銘柄に6銘柄プラスして、10銘柄で構成しているね。
NYSE FANG+指数の構成銘柄をご紹介しましょう。
No | 銘柄名 |
---|---|
1 | フェイスブック |
2 | アマゾン |
3 | ネットフリックス |
4 | グーグル (アルファベット) |
5 | アップル |
6 | エヌビディア |
7 | テスラ |
8 | ツイッター |
9 | アリババ |
10 | バイドゥ |
アップル入ってるじゃん!
だね。てことは、この投資信託はFANG+だけどGAFA+でもあるのかな
銘柄数は少ないけど、米国と中国の超大型テクノロジーが全部入りだね!
マイクロソフトが入ってないくらいですな
全10銘柄、10%ずつの等ウエイト
株価変動とともに比率がズレるため、四半期毎(3、6、9、12月)にリバランスする
GAFAをはじめとする米国と中国の大型テクノロジー株が、ほぼ全て入っている
狙いは集中投資によるハイパフォーマンス
構成銘柄が10で全銘柄が同じウエイトというのは、iFree ATMX+と同じコンセプトです。
ハイリターンを目指しているんだろうけど、リスクもかなり大きいですね
iFreeNEXT FANG+インデックス・iFreeレバレッジ FANG+の概要
では、各投資信託の概要を確認していきましょう。
iFreeNEXT FANG+ | iFreeレバレッジ FANG+ | |
---|---|---|
資産種別 | 投資信託 | 投資信託 |
運用開始 | 2018年1月31日 | 2020年8月19日 |
総資産 | 196.44億円 | 65.35億円 |
運用会社 | 大和アセット | 大和アセット |
償還期限 | なし | なし |
為替ヘッジ | なし | あり |
レバレッジ | なし | 2倍 |
管理経費 | 0.7755% | 1.275% |
管理経費が高いねえ
そうだね。レバレッジなしで0.7755%は高いね。この経費に見合ったリターンがあるか、よく確認しないとね
レバレッジの方だけ、為替ヘッジがついてるね
為替変動のリスクを小さくできるけど、リスクがゼロになるわけじゃないし円安のメリットは無くなっちゃうんだよね
FANG+インデックス・オープンという投資信託もあるけど、これはオススメできません
FANG+の投資信託で、FANG+インデックス・オープンっていうのもあるみたいだけど、これは紹介しないの?
うん。FANG+インデックス・オープンはオススメじゃないんだよ
えー、どうして?
この2つはどう違うのか、比較してみようか
FANG+インデックス・オープン | iFreeNEXT FANG+インデックス | |
---|---|---|
運営会社 | 大和アセットマネジメント | 大和アセットマネジメント |
設定日 | 2018/3/5 | 2018/1/31 |
償還日 | 2028/01/28 | 無期限 |
購入時手数料 | 販売会社が定める 上限2.2% | 販売会社が定める (徴収している会社なし) |
経費率 | 0.7975% | 0.7755% |
大和アセットマネジメントが運営する2つの投資信託ですが、
大きな違いが2つありますね。
- 償還日の設定の有無
- 購入時手数料の有無
この2つは、大きすぎる違いですよ。
償還日が設定されているのは大きなマイナスポイント
償還日って何?
償還日っていうのは、投資信託が終了してお金を投資家に返還する日ってことだよ
償還日を設定していると、何か問題あるの?
お金は返ってくるんだよね。
大問題だよ。特に長期投資家にとってはね
この償還期限が決まっていることの何が問題なのかというと、これ以降保有し続けることができない、
つまり長期投資ができないのです。
ところが、償還日が設定されている場合、その時点で強制的に売却されてしまいます。
さらに、その時点で大きなマイナスになってしまっていても、その時の価格で損失が確定してしまいます。
売るタイミングというのは本来投資家が各々の判断で決めることなんだけど
それができないっていうことね。それはマイナスポイントだねえ
購入時手数料が必要な商品は積立に不利
特に説明の必要はありませんね。
購入するたびに手数料がとられてしまうのですから、資産形成には不利に働きます。
さらに、FANG+インデックスオープンは経費もわずかに高くなっています。
いいとこないね
株価チャートを確認しよう
では、各投資信託の株価チャートをチェックして、利回りを確認しましょう。
iFreeNEXT FANG+インデックスの利回りは
3年間のチャートを確認しましょう
ピンクのFANG+は、ナスダックやS&P500よりもかなり高リターンだね!
2019年までは2つの指数に遅れをとっていたみたいだけどね。コロナ後はすごい伸びだね
iFreeNEXT FANG+ インデックス +172.76%
ナスダック総合指数 +95.81%
S&P500指数 +60.6%
1年間のチャートを比較すると
1年間のチャートで見ると、FANG+もナスダックもS&P500も、似たようなもんだね
そうだね。FANG+はこの中では上下に大きく動いてるよ
10銘柄しかないから、ボラティリティが大きくなりやすいね
iFreeNEXT FANG+ インデックス +34.63%
ナスダック総合指数 +32.05%
S&P500指数 +32.88%
iFreeレバレッジ FANG+の利回りは
次は、レバレッジ2倍のiFreeレバレッジ FANG+の利回りを確認しましょう。
設定来(2020年8月19日)チャートを確認しましょう
iFreeレバレッジ FANG+は運用開始が2020年8月だから、まだ1年ちょっとしか経過していないね
でも、レバレッジなしが好調だったんだから、2倍レバレッジしたらすごいんだよね
じゃあ、チャートを見てみようか
おお!やっぱりレバレッジFANG+は高リターンだね!
この期間、2020年9月、2021年2月、3月、5月、8月、9月と大きな下落がたくさんあったけど、しっかり盛り返してるね。
下落が多かったから、FANG+の2倍には及んでないけど
ああ、レバレッジだから落ちる時もすごく落ちるんだよね
iFreeレバレッジ FANG+ +71.08%
iFreeNEXT FANG+ +44.91%
ナスダック総合指数 +37.51%
S&P500指数 +37.37%
FANG+の大きなリスク
FANG+もレバレッジFANG+も、リターンが良さそうだね!
すぐ買っちゃおう!
ちょっと待った!この投資信託、結構リスクが高いのはわかってる?
リスクってなんすか?
iFreeNEXT ATMX+には、2つの大きなリスクが、
iFreeレバレッジ FANG+には、3つの大きなリスクがあります。
- 集中投資のリスク
- チャイナリスク
- 集中投資のリスク
- チャイナリスク
- レバレッジリスク
それぞれ説明していきましょう。
集中投資のリスクとは
iFreeNEXT ATMX+は、わずか10銘柄に資産を10%ずつ振り分ける集中投資のスタイルです。
これは、このうちの1銘柄が大きな価格変動に見舞われた場合、その影響をダイレクトに受けることになります。
例えば、構成銘柄のうち1社(A社)が上場廃止(株価が0になる)、さらに別の1社(B社)がその影響で株価が20%下落したとしましょう。
このとき投資信託の基準価額がどれだけ下落するかというと、
▲1%(A社の占める比率)+▲0.2%(B社の占める比率の20%)=▲1.2%
▲10%(A社の占める比率)+▲2%(B社の占める比率の20%=▲12%
*A社、B社以外の銘柄は影響を受けないものとします
影響が全然違うんだね!
そうだね。同じようにプラスの影響も強く受けるから、集中投資はデメリットばかりではないけどね。
チャイナリスクとは
iFreeNEXT FANG+の構成銘柄のうち、20%は中国企業です。
中国は、日本やアメリカとは社会の仕組みがかなり違う国
ということを理解しておく必要があります。
中国を支配しているのは中国共産党であり、中国での自由や経済活動は共産党の許す範囲で行うことができます。
FANG+の構成銘柄でもあり、中国で最も強い影響力を持つ企業であるアリババが、共産党の怒りを買い活動に大きな制限がかかっていることは、記憶に新しいでしょう。
怒りを買った原因は、ジャックマー氏の共産党批判とされています。
政権批判をしただけで、企業活動を制限され株価も暴落する。
そんなこと、日本や米国ではありませんよね。
2021年以降、共産党はアリババ以外にも金融、不動産、教育、ゲーム、ハイテクとあらゆる分野で規制強化をしており、株価が乱高下しています。
そんな中国株が20%含まれているということは、大きなリスクと言えるでしょう。
レバレッジリスクとは
レバレッジ商品は大きなリターンを得ることができますが、大きなリスクを伴います。
下落時には、レバレッジ効果でより大きく株価が下落する
レンジ相場では、複利効果により株価が減価する
手数料が高く、配当は低い
レバレッジは日々の値動きに対する倍率であり、2日以上保有していると大きく乖離していく
レバレッジ商品は投資家にとって非常に大きなリスクがある商品ですから、リスクとリターンをしっかりと把握して投資しましょう。
せーじんならこうする
ということで、iFreeNEXT FANG+とiFreeレバレッジ FANG+という2つの投資信託を紹介しました。
FANG+は米国と中国の非常に大きなテック企業、10銘柄に同じウエイトで投資する指数・投資信託です。
10銘柄への等ウエイト集中投資という手法は、iFree NEXT ATMX+と同様です。
iFreeレバレッジ FANG+は、そのFANG+に2倍レバレッジをかけた商品です。
過去3年ほどのリターンは、S&P500やNASDAQ100を上回る、素晴らしい成長を見せています。
しかし、分散性、チャイナリスクといった大きなリスクが見えています。
せーじんも、中国には今後の可能性を感じてはいます。
しかし、米国や欧州との対立が激化しており、先が読みづらい状況です。
iFreeNEXT FANG+もiFreeレバレッジ FANG+は魅力的な投資信託ですが、全力投資はしない方がいいでしょう。
ポートフォリオのトッピングとして、投資すべきです。
メリットは
- 高い成長性
- 中国企業への分散ができる
デメリットは
- 構成銘柄がわずか10しかなく、リスクが高い
- 経費が高い
- 中国という国がリスクとなり得る
せーじんは、長女・花子のジュニアNISAでレバレッジなしFABG+を毎月1万5000円積立投資しています
せーじんのポートフォリオ
せーじんの資産状況と取引履歴は、毎月紹介しています。
ETF、レバレッジ投資信託、CFDのリターン比較実験
4月から、ETF・レバレッジ投資信託・CFDのリターン比較実験をしています。
毎月経過を報告していますので、ぜひご覧ください。
どれが一番儲かるのかな〜?
以上、iFreeNEXT FANG+インデックス・iFreeレバレッジ FANG+はGAFA全部入り投資信託!という話題でした。
本日も最後までご覧いただきありがとうございます。
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
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またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。