こんにちは、せーじんです。
せーじんのポートフォリオは、2021年7月末時点でこのようになっています。
このポートフォリオのうち、15%を占める短期投資。
せーじんは、この短期投資でCFDを活用しています。
下落相場でも利益を上がられるしね!
えーと、、CFDって何だっけ?
CFDは、日本語では差金決済取引とも言います。
通常取引のように株などを買ってから売るのではなく、買って売る(または売って買う)一連の取引で発生した損益(差額)だけをやり取りします。
CFDには、
- 夜間や祝日でも取引ができる
- 決済後に差金のやりとりを行うので、投資開始時点で元手がいらない
- レバレッジをかけられるので、資金効率が高い
- 売りから入って下落相場でも利益を得る
- 売買手数料が無料(スプレッドは発生します)
など多くのメリットがあります。
「投資のコンビニ」と呼ばれるほど便利なものですが、
通常取引と比べてややリスクが大きく、ある程度投資経験のある方向けの投資法です。
CFDについて、詳しいことはこの記事にまとめました。ぜひご覧ください。
こんなにも便利に使えるCFDですが、気になるのはリターンとリスクですよね。
リターンが悪かったら、いくら便利でも投資しないもんね
S&P500やNASDAQ100であれば、指数の上昇からコストを差し引けばわかります。
ところが、CFDはコストがわかりにくいんです。
上で説明した通り取引手数料は無料ですが、このようなコストがかかります。
- 調整金(金利相当額、配当相当額、価格調整額)
- スプレッド
これらのコストは日々変動するので、
CFDのコストは年間○%
と言うことができないんです。
そこで、せーじんが実際にCFD、ETF、レバレッジ投資信託の3商品に投資し、
ナマのリターンを比較する実験を行うことにしました。
CFDのコストがどれだけリターンに影響を与えるのか、実験しないとわかりにくいですからね
短期投資専用と思われているCFDで長期投資をするとどうなるのか、人柱になる企画だね
CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を投資する実験
リターンとリスクは表裏一体です。
期待できるリターンが大きいほどリスクが高まるため、損失が大きくなる可能性があります。
でも、広く分散されており、基本右肩上がりのS&P500なら、さほどリスクを増やすことなく大きなリターンを狙えるのでは?
そう考えたせーじんは、S&P500を使ってCFDで長期投資をしたいと考えるようになりました。
でも、CFDと出会ったばかりなんでしょ?まだ知らないリスクがあるかもよ
そうなんだよ。だから、実際に買って確かめようってこと
CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を実際に投資し、
リスクとリターンを検証していきましょう。
手数料もレバレッジ比率も全く違う商品たち。どうなるかな?
1.投資対象はS&P500に連動する商品
- CFDは「楽天CFD(レバレッジ10倍)」
- ETFは「VOO」
- 投資信託は「iFreeレバレッジ S&P500(レバレッジ2倍)」
2.それぞれ8〜9万円ほど投資します
3.積立はせず、最初の投資のみとします
4.2021年4月初めに各商品に投資して実験を開始
5.毎月月末時点での円建て価値を比較していきます
投資するのは、超高成長のナスダックじゃダメなの?
ナスダックはボラティリティが大きくて、レバレッジ10倍の長期投資は怖いんだよね
今回の実験は、長期間でのリターンを見ていくので投資スパンは長期になります。
長期で投資していると、必ず大きな下落に遭遇するもの。
株価が大きく下落した場合、CFDではロスカット(自動売却)されてしまう恐れがあるので、ボラティリティが比較的小さいS&P500にしています。
それぞれの商品を簡単に紹介しましょう
楽天CFD
- レバレッジをかけて資金効率を上げる
- 売りから入って下落相場でも利益を得る
- 夜間、昼間や祝日でも取引ができる
など多くのメリットがあるCFD。
CFD取引を扱う証券会社は多くありますが、せーじんは楽天証券CFDを選びました。
- 取引手数料が無料
- 楽天証券と楽天銀行に口座を持っているので、スムーズに連携できる
- デモトレードができる
- 取引ツール「MT4」は世界中で愛用されている評判のいいツール
日々の使い勝手では、特に2に大きなメリットを感じています。
銀行や楽天証券口座から数秒で資金の振り分けができるのは、本当に便利ですよ!
楽天証券や楽天銀行に口座を持っている方には、特におすすめ!
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米国ETF「VOO」
米国のETFで、せーじんの知る範囲で最も経費の低いETFです。
その経費率は、驚異の0.03%!
同じS&P500のETFである「IVV」と並んで、手数料最安です。
その上、楽天証券やSBI証券なら買付手数料無料です。
圧倒的なコスパで、世界中の個人投資家から人気を集める、超定番のETFです。
投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」
今回は、レバレッジをかけた投資信託も比較対象に加えましょう。
iFreeレバレッジ S&P500は、こんな商品です。
- レバレッジ比率2倍
- 経費率0.99%
- 為替ヘッジあり
為替ヘッジがついているので、円高に振れたときには他の商品よりも有利に働きますが、円安に振れた時は不利になりますね。
経費率は、レバレッジ商品としては標準的ですが、VOOの33倍です。
レバレッジは2倍なので、楽天CFDの10倍レバレッジと比べると低い倍率=リスクが小さいと思われますがどうでしょう。
2021年8月末時点での実験結果は?
8月末の各投資対象の状況を見る前に、その元となるS&P500の状況を確認していきましょう。
2021年8月の、1ヶ月間のS&P500(円建て)の株価チャートです。
8月は3.74%の上昇だったんだね
中旬に調整を挟んでいるけど、最終的にはかなり上昇した月だったね
8月も中旬に調整がありましたね。
3月以降、毎月中旬に調整があり、もはや恒例になってきましたね。
今月の調整は2%ほど下落しました。
調整後は一気に上昇し、S&P500は過去最高値を更新しています。
それでは、8月末時点での実験結果を見ていきましょう!
どうなるかな〜?
米国ETF「VOO」は11.4%の上昇
VOOは、2021年4月に8万1990円=740ドル(2株)投資しました。
8月末時点では9万1319円に上昇したので、収益額は+9329円です。
投資額 | 8万1990円 |
収益額 | 9329円 |
収益率 | +11.4% |
5ヶ月で11.4%上昇って、これすごいよね
S&P500の平均リターンは年間7%くらいだから、
5ヶ月で平均リターンを遥かに上回る上昇をしたってことだね
投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」は23.3%の上昇
iFreeレバレッジ S&P500は9万円投資しました。
8月末時点では11万4594円に上昇したので、収益額は+2万976円です。
投資額 | 9万円 |
収益額 | 2万976円 |
収益率 | +23.3% |
5ヶ月で23.3%上昇!2倍レバレッジの名前の通りの上昇だね!
投資信託だから積み立てにも便利だし、
大きなリターンも期待できるし、
大きめのリスクを許容できる人にはいい商品だね
楽天CFDは131%の上昇
では、10倍レバレッジの楽天CFDを見ていきましょう。
2倍レバレッジでも+23%だったから、、、ドキドキ
楽天CFDでは、4月最初に8万0924円(2ロット)投資しました。
それから5ヶ月後の8月末時点での損益は+10万6009円となりました。
投資額 | 8万0924円 |
収益額 | 10万6009円 |
収益率 | +131% |
うひゃー!5ヶ月で2倍になっちゃった!
さすがは10倍レバレッジ、上昇相場での株価上昇はすごいよね
実験結果、今月もCFDが飛び抜けたリターンでした
ここまで紹介した2021年7月末時点での実験結果をまとめましょう。
項目 | CFD | VOO | iFree レバレッジ |
---|---|---|---|
投資額 | 80,924 | 81,990 | 90,000 |
損益額 | 106,009 | 9,329 | 20,976 |
損益率 | 131.0% | 11.4% | 23.3% |
前月比 | 20.0% | 3.8% | 6.1% |
やっぱり10倍レバレッジのCFDが圧倒的な成績だね
4月以降はS&P500が大きく成長したからね。
もしマイナスリターンだったら、損失も10倍!
全く違う結果になっていたよ
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CFDには減価はないけど
レバレッジ投信とかETFは減価するって話だけど、CFDは減価しないの?
CFDのレバレッジは、ETFや投信とは仕組みが違うから減価は発生しないよ
でも、CFDのレバレッジの仕組みの違いはメリットだけじゃないんです。
それは大きな下落が発生した場合に発生します。
ETFや投信:株価が下がるだけ
CFD:ロスカットもしくは追証が発生する可能性がある
ロスカット?追証?
ロスカットとは自動的に精算(売却、買い戻し)されてしまうこと、
追証とは証券会社に対して追加でお金を支払うことです。
自動精算とか、追加で支払いとか、なかなか大きなリスクだね
そう。だからCFDはある程度の投資経験をしてから使ったほうがいいね
せーじんも、この実験中に大きな下落が発生する可能性を考慮し、かなり大きめの証拠金を口座に入れています。
実際に買ったCFDは8万円ほどですが、CFD口座には6倍以上の50万円ほどを入れているのです。
これは、リーマンショックのようにS&P500が50%下落してもギリギリ耐えられる証拠金率とするためです。
せーじんの投資成績・資産状況はこちら
せーじんの資産状況や投資先を毎月報告しています。こちらからご覧ください。
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以上、CFD、ETF、レバレッジ投資信託のリターン比較実験の最新状況をお届けしました。
これからも、毎月進捗状況を報告していきます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。