こんにちは、せーじんです。
米国市場では、12月は歴史的に上がりやすい月なんでしょ?
今年はどうなったの?
S&P500の月別パフォーマンスを見ると、たしかに12月は上昇しやすいみたいだね
12月の上昇率が一番高いね!
今年も、このアノマリーは健在だったよ!
12月はしっかり上昇しました!
よかったね〜
下落相場への備えとして短期投資でCFDを活用しています
せーじんのポートフォリオは、2021年11月末時点でこのようになっています。
現金、債券、コモディティ、短期投資が全体の3分の1くらいあるね。
これで下落相場に備えているということね
このポートフォリオのうち、9%を占める短期投資。
せーじんは、この短期投資でCFDを活用しています。
他にもたくさんのメリットがあるけど、せーじんにとって大きいのはこの3つだね
えーと、、CFDって何だっけ?
CFDは、日本語では差金決済取引と言います。
通常取引のように株などを買ってから売るのではなく、買って売る(または売って買う)一連の取引で発生した損益(差額)だけをやり取りします。
CFDには、
- 夜間や祝日でも取引ができる
- 決済後に差金のやりとりを行うので、投資開始時点で元手がいらない
- レバレッジをかけられるので、資金効率が高い
- 売りから入って下落相場でも利益を得る
- 売買手数料が無料(スプレッドは発生します)
など多くのメリットがあります。
「投資のコンビニ」と呼ばれるほど便利なものですが、
通常取引と比べてリスクが大きく、ある程度投資経験のある方向けの投資法です。
CFDについて、詳しいことはこの記事にまとめました。ぜひご覧ください。
CFDはコストがわかりにくい
こんなにも便利に使えるCFDですが、気になるのはリターンとコストですよね。
リターンが悪かったら、いくら便利でも投資しないもんね
投資信託やETFであれば、指数の上昇からコストを差し引けばわかります。
ところが、CFDはコストがわかりにくいんです。
上で説明した通り取引手数料は無料ですが、このようなコストがかかります。
- 調整金(金利相当額、配当相当額、価格調整額)
- スプレッド
これらのコストは日々変動するので、
CFDのコストは年間○%
と簡単に言うことができないんです。
そこで、せーじんが実際にCFD、ETF、レバレッジ投資信託の3商品に投資し、
ナマのリターンを比較する実験を行うことにしました。
CFDのコストがどれだけリターンに影響を与えるのか、実験しないとわかりにくいからね
普通は短期投資用で使うCFDで長期投資をするとどうなるのか、せーじんが人柱になる企画だね
CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を投資する実験
リターンとリスクは表裏一体です。
期待できるリターンが大きいほどリスクが高まるため、損失が大きくなる可能性があります。
でも、広く分散されており、基本右肩上がりのS&P500なら、さほどリスクを増やすことなく大きなリターンを狙えるのでは?
そう考えたせーじんは、S&P500を使ってCFDで長期投資をしたいと考えるようになりました。
でも、CFDと出会ったばかりなんでしょ?
まだ知らないリスクがあるかもよ
そうなんだよ。だから、実際に買って確かめようってこと
CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を実際に投資し、
リスクとリターンを検証していきましょう。
手数料もレバレッジ比率も全く違う商品たち。どうなるかな?
1.投資対象はS&P500に連動する商品
- CFDは「楽天CFD(レバレッジ10倍)」
- ETFは「VOO」
- 投資信託は「iFreeレバレッジ S&P500(レバレッジ2倍)」
2.それぞれ8〜9万円ほど投資します
3.積立はせず、最初の投資のみとします
4.2021年4月初めに各商品に投資して実験を開始
5.毎月月末時点での円建て価値を比較していきます
投資するのは、ナスダックじゃなくてS&P500なの?
ナスダックはボラティリティが大きいからね
レバレッジ10倍の長期投資は怖くてさ
今回の実験は、長期間でのリターンを見ていくので投資スパンは長期になります。
長期で投資していると、必ず大きな下落に遭遇するもの。
株価が大きく下落した場合、CFDではロスカット(自動売却)されてしまう恐れがあるので、ボラティリティが比較的小さいS&P500にしています。
それぞれの商品を簡単に紹介しましょう
楽天CFD
- レバレッジをかけて資金効率を上げる
- 売りから入って下落相場でも利益を得る
- 夜間、昼間や祝日でも取引ができる
など多くのメリットがあるCFD。
CFD取引を扱う証券会社は多くありますが、せーじんは楽天証券CFDを選びました。
- 取引手数料が無料
- 楽天証券と楽天銀行に口座を持っているので、スムーズに連携できる
- デモトレードができる
- 取引ツール「MT4」は世界中で愛用されている評判のいいツール
日々の使い勝手では、特に2に大きなメリットを感じています。
銀行や楽天証券口座から数秒で資金の振り分けができるのは、本当に便利ですよ!
楽天証券や楽天銀行に口座を持っている方には、特におすすめ!
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米国ETF「VOO」
米国のETFで、せーじんの知る範囲で最も経費の低いETFです。
その経費率は、驚異の0.03%!
同じS&P500のETFである「IVV」と並んで最安の経費です。
その上、楽天証券やSBI証券なら買付手数料無料です。
VOOは、圧倒的なコスパで世界中の個人投資家から人気を集める、超定番のETF
投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」
今回は、レバレッジをかけた投資信託も比較対象に加えましょう。
iFreeレバレッジ S&P500は、こんな商品です。
- レバレッジ比率2倍
- 経費率0.99%
- 為替ヘッジあり
為替ヘッジがついているので、円高に振れたときには他の商品よりも有利に働きますが、円安に振れた時は不利になりますね。
経費率は、レバレッジ商品としては標準的です。
が、VOOの33倍です。
レバレッジは2倍なので、楽天CFDの10倍レバレッジと比べると低い倍率=リスクが小さいと思われますがどうでしょう。
2021年12月のS&P500の値動きは?
12月末の各投資対象の状況を見る前に、その元となるS&P500とドル円の状況を確認していきましょう。
ローソク足がS&P500(円建て)、オレンジのラインがドル円チャートです。
S&P500は、今月7.79%も上がったの!?
素晴らしい上昇率だね!
この1カ月で、通常の1年分くらい上がってるよ
為替が、かなり円安に進んでいることも有利に働いたね
これだけ上がってると、CFDやレバレッジ投信の成績が凄そう
2021年12月末時点での実験結果は?
それじゃあ、12月末時点での実験結果を見ていこう!
どうなるかな〜?
米国ETF「VOO」は、12月+7.3%、通算+22.6%、
VOOは、2021年4月に8万1990円=740ドル(2株)投資しました。
12月末時点では10万0489円に上昇したので、損益は+1万8499円です。
2021年4月からのトータルリターンはこちら
投資額 | 8万1990円 |
収益額 | 1万8499円 |
収益率 | +22.6% |
9ヶ月で22.6%上昇って、かなりすごいよね
S&P500の平均リターンは年間7%くらいだから、
9ヶ月で3年分の上昇をしたってことだね
わお!!
では、12月単月のリターンも確認しましょう。
12月のリターン(VOO) | +7.3% |
S&P500と同じくらいのプラスだね
投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」は12月+9.9%、トータル+37.7%
iFreeレバレッジ S&P500には、9万円投資しました。
12月末時点では12万3953円に上昇したので、収益額は+3万3953円です。
2021年4月からのトータルリターンはこちら。
投資額 | 9万円 |
収益額 | 3万3953円 |
収益率 | +37.7% |
レバ投信は、8ヶ月で37.7%上昇!
投資信託だから積み立てにも便利だし、
大きなリターンも期待できるし、
大きめのリスクを許容できる人にはいい商品だね
iFreeレバレッジの単月リターンも確認していきましょう。
10月のリターン(iFreeレバレッジ) | ▲9.9% |
あれ?2倍レバレッジなのに全然2倍じゃないよ?
2倍レバレッジなのに全然2倍になってないのはどうして?
10月のリターンを比較すると、
銘柄 | 12月リターン |
---|---|
S&P500(VOO) | +7.3% |
iFreeレバレッジ | +9.9% |
2倍レバレッジなんだから、リターンがVOOの2倍くらいになるはずだよね
こうなったのは、3つの理由があるよ
- 為替ヘッジがマイナスに作用した
- 高額な経費
- そもそも1日の値動きの2倍となるよう設計された商品であり、2日以上保有すると乖離が発生する
iFreeレバレッジには為替ヘッジがついていますが、これは為替の影響を小さくするためのものです。
12月は2%程度円安に進んだため、ドル建て資産の円換算が大きく伸びる原因となりました。
しかし、iFreeレバレッジは為替ヘッジにより、プラスの影響を小さくしてしまいました。
また、iFreeレバレッジに限らずすべてのレバレッジ投信やレバレッジETFは、
1日の値動きの○倍の値動き
をするよう設計されています。
2日以上保有すると、レバレッジの倍率から乖離していくわけです。
さらに、VOOの33倍の経費を支払うのですからリターンは圧縮されるわけです。
詳しくはこちらの記事でも掲載しましたので、ぜひご覧ください。
楽天CFDは12月+33.1%、トータルリターン+206.1%
では、10倍レバレッジの楽天CFDを見ていきましょう。
楽天CFDでは、4月最初に8万0924円(2ロット)投資しました。
それから9ヶ月後の12月末時点での損益は+16万6778円となりました。
2021年4月からのトータルリターンはこちら。
投資額 | 8万0924円 |
収益額 | 16万6778円 |
収益率 | +206.1% |
9ヶ月で3倍になってる!!
恐ろしいほどの増え方だね
CFDの単月リターンも確認していきましょう。
12月のリターン(楽天CFD) | +33.1% |
すごすぎ!
でも、CFDは10倍レバレッジなのにVOOの10倍には全然届いてないね
これが経費ってことなんでしょうなあ
実験結果:単月でもトータルでも、CFDのリターンが突出している
ここまで紹介した2021年12月末時点での実験結果をまとめましょう。
項目 | CFD | VOO | iFree レバレッジ |
---|---|---|---|
投資額 | 80,924 | 81,990 | 90,000 |
損益額 | 166,778 | 18,499 | 33,953 |
損益率 | 206.1% | 22.6% | 37.7% |
前月比 | 33.1% | 7.3% | 9.9% |
レバレッジ | 10倍 | ー | 2倍 |
年間でも月間でも元になるS&P500が大幅プラスだから、CFDのリターンは凄まじいね
そうだね。だけど、CFDもiFreeレバレッジも、単純にレバレッジの倍率だけ上下するわけじゃないことが、よくわかるね
為替ヘッジがあったり、経費が高かったりするせいね
実験開始以降の資産推移のグラフです。
このグラフを見ても、ハイレバレッジのリスクとリターンがはっきりとわかりますね。
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CFDには減価はないけど
レバレッジ投信とかETFは減価するって話だけど、CFDは減価しないの?
CFDのレバレッジは、ETFや投信とは仕組みが違うから減価は発生しないよ
でも、CFDのレバレッジの仕組みの違いはメリットだけじゃないんです。
それは大きな下落が発生した場合に発生します。
ETFや投信:株価が下がるだけ
CFD:ロスカットもしくは追証が発生する可能性がある
ロスカット?追証?
ロスカットとは自動的に精算(売却、買い戻し)されてしまうこと、
追証とは証券会社に対して追加でお金を支払うことです。
自動精算とか、追加で支払いとか、なかなか大きなリスクだね
そう。だからCFDはある程度の投資経験をしてから使ったほうがいいね
せーじんも、この実験中に大きな下落が発生する可能性を考慮し、かなり大きめの証拠金を口座に入れています。
実際に買ったCFDは8万円ほどですが、CFD口座には6倍以上の50万円ほどを入れているのです。
これは、リーマンショックのようにS&P500が50%下落してもギリギリ耐えられる(ロスカットされない)
ようにするためです。
それ以上のショックが来たら?
ロスカットされて実験終了かな?
せーじんの投資成績・資産状況はこちら
せーじんの資産状況や投資先を毎月報告しています。こちらからご覧ください。
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以上、CFD、ETF、レバレッジ投資信託のリターン比較実験の最新状況をお届けしました。
これからも毎月進捗状況を報告していきますので、ぜひご覧くださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。