こんにちは、せーじんです。
米国市場が激動した11月が終わりましたね。
11月は、前半の爆上げしましたが、中旬に停滞しています。
そして、下旬には新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の発生やテーパリング開始の影響により大きく下落していますね。
上がって、止まって、下がってかあ
米国市場では、12月は歴史的に上がりやすい月なんだけど、今年はどうなるかな?
米国内でもオミクロン株が発見されるなど、市場に不安が広がっており、株価がどう動くかは不透明です。
アノマリーは絶対じゃないのね
だから、いつ下落相場がきてもいいように準備しておく必要があるよ
下落相場への備えとして短期投資でCFDを活用しています
せーじんのポートフォリオは、2021年10月末時点でこのようになっています。
現金、債券、コモディティ、短期投資で下落相場に備えているということね
このポートフォリオのうち、9%を占める短期投資。
せーじんは、この短期投資でCFDを活用しています。
他にもたくさんのメリットがあるけど、せーじんにとって大きいのはこの3つだね
えーと、、CFDって何だっけ?
CFDは、日本語では差金決済取引と言います。
通常取引のように株などを買ってから売るのではなく、買って売る(または売って買う)一連の取引で発生した損益(差額)だけをやり取りします。
CFDには、
- 夜間や祝日でも取引ができる
- 決済後に差金のやりとりを行うので、投資開始時点で元手がいらない
- レバレッジをかけられるので、資金効率が高い
- 売りから入って下落相場でも利益を得る
- 売買手数料が無料(スプレッドは発生します)
など多くのメリットがあります。
「投資のコンビニ」と呼ばれるほど便利なものですが、
通常取引と比べてリスクが大きく、ある程度投資経験のある方向けの投資法です。
CFDについて、詳しいことはこの記事にまとめました。ぜひご覧ください。
CFDはコストがわかりにくい
こんなにも便利に使えるCFDですが、気になるのはリターンとリスクですよね。
リターンが悪かったら、いくら便利でも投資しないもんね
S&P500やNASDAQ100であれば、指数の上昇からコストを差し引けばわかります。
ところが、CFDはコストがわかりにくいんです。
上で説明した通り取引手数料は無料ですが、このようなコストがかかります。
- 調整金(金利相当額、配当相当額、価格調整額)
- スプレッド
これらのコストは日々変動するので、
CFDのコストは年間○%
と簡単に言うことができないんです。
そこで、せーじんが実際にCFD、ETF、レバレッジ投資信託の3商品に投資し、
ナマのリターンを比較する実験を行うことにしました。
CFDのコストがどれだけリターンに影響を与えるのか、実験しないとわかりにくいからね
普通は短期投資用で使うCFDで長期投資をするとどうなるのか、せーじんが人柱になる企画だね
CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を投資する実験
リターンとリスクは表裏一体です。
期待できるリターンが大きいほどリスクが高まるため、損失が大きくなる可能性があります。
でも、広く分散されており、基本右肩上がりのS&P500なら、さほどリスクを増やすことなく大きなリターンを狙えるのでは?
そう考えたせーじんは、S&P500を使ってCFDで長期投資をしたいと考えるようになりました。
でも、CFDと出会ったばかりなんでしょ?まだ知らないリスクがあるかもよ
そうなんだよ。だから、実際に買って確かめようってこと
CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を実際に投資し、
リスクとリターンを検証していきましょう。
手数料もレバレッジ比率も全く違う商品たち。どうなるかな?
1.投資対象はS&P500に連動する商品
- CFDは「楽天CFD(レバレッジ10倍)」
- ETFは「VOO」
- 投資信託は「iFreeレバレッジ S&P500(レバレッジ2倍)」
2.それぞれ8〜9万円ほど投資します
3.積立はせず、最初の投資のみとします
4.2021年4月初めに各商品に投資して実験を開始
5.毎月月末時点での円建て価値を比較していきます
投資するのは、ナスダックじゃなくてS&P500なの?
ナスダックはボラティリティが大きくて、レバレッジ10倍の長期投資は怖いんだよね
今回の実験は、長期間でのリターンを見ていくので投資スパンは長期になります。
長期で投資していると、必ず大きな下落に遭遇するもの。
株価が大きく下落した場合、CFDではロスカット(自動売却)されてしまう恐れがあるので、ボラティリティが比較的小さいS&P500にしています。
それぞれの商品を簡単に紹介しましょう
楽天CFD
- レバレッジをかけて資金効率を上げる
- 売りから入って下落相場でも利益を得る
- 夜間、昼間や祝日でも取引ができる
など多くのメリットがあるCFD。
CFD取引を扱う証券会社は多くありますが、せーじんは楽天証券CFDを選びました。
- 取引手数料が無料
- 楽天証券と楽天銀行に口座を持っているので、スムーズに連携できる
- デモトレードができる
- 取引ツール「MT4」は世界中で愛用されている評判のいいツール
日々の使い勝手では、特に2に大きなメリットを感じています。
銀行や楽天証券口座から数秒で資金の振り分けができるのは、本当に便利ですよ!
楽天証券や楽天銀行に口座を持っている方には、特におすすめ!
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米国ETF「VOO」
米国のETFで、せーじんの知る範囲で最も経費の低いETFです。
その経費率は、驚異の0.03%!
同じS&P500のETFである「IVV」と並んで、手数料最安です。
その上、楽天証券やSBI証券なら買付手数料無料です。
圧倒的なコスパで、世界中の個人投資家から人気を集める、超定番のETFです。
投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」
今回は、レバレッジをかけた投資信託も比較対象に加えましょう。
iFreeレバレッジ S&P500は、こんな商品です。
- レバレッジ比率2倍
- 経費率0.99%
- 為替ヘッジあり
為替ヘッジがついているので、円高に振れたときには他の商品よりも有利に働きますが、円安に振れた時は不利になりますね。
経費率は、レバレッジ商品としては標準的です。
が、VOOの33倍です。
レバレッジは2倍なので、楽天CFDの10倍レバレッジと比べると低い倍率=リスクが小さいと思われますがどうでしょう。
2021年11月のS&P500の値動きは?
11月末の各投資対象の状況を見る前に、その元となるS&P500の状況を確認していきましょう。
2021年11月の、1ヶ月間のS&P500(円建て)の株価チャートです。
11月下旬の下げがとんでもないね
月間リターンがマイナスだから、CFDや投信には厳しそうだね
2021年11月末時点での実験結果は?
それじゃあ、11月末時点での実験結果を見ていこう!
どうなるかな〜?
米国ETF「VOO」は、11月▲2.8%、通算+14.2%、
VOOは、2021年4月に8万1990円=740ドル(2株)投資しました。
11月末時点では9万3664円に上昇したので、収益額は+1万1674円です。
2021年4月からのトータルリターンはこちら
投資額 | 8万1990円 |
収益額 | 1万1674円 |
収益率 | +14.2% |
8ヶ月で14.2%上昇って、かなりすごいよね
S&P500の平均リターンは年間7%くらいだから、
8ヶ月で2年分の上昇をしたってことだね
わお!!
では、10月単月のリターンも確認しましょう。
10月のリターン(VOO) | ▲2.8% |
S&P500と同じくらいのプラスだね
投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」は11月▲1.1%、トータル+25.3%
iFreeレバレッジ S&P500には、9万円投資しました。
10月末時点では11万2806円に上昇したので、収益額は+2万2806円です。
2021年4月からのトータルリターンはこちら。
投資額 | 9万円 |
収益額 | 2万2806円 |
収益率 | +25.3% |
レバ投信は、8ヶ月で25.3%上昇!
投資信託だから積み立てにも便利だし、
大きなリターンも期待できるし、
大きめのリスクを許容できる人にはいい商品だね
iFreeレバレッジの単月リターンも確認していきましょう。
10月のリターン(iFreeレバレッジ) | ▲1.1% |
あれ?なんか、マイナス幅が小さくない?
10月のリターンを比較すると、
銘柄 | 11月リターン |
---|---|
S&P500(VOO) | ▲2.8% |
iFreeレバレッジ | ▲1.1% |
2倍レバレッジなんだから、リターンがS&P500の2倍くらいになるはずだよね
こうなったのは、2つの理由があるよ
- 為替ヘッジがプラスに作用した
- そもそも1日の値動きの2倍となるよう設計された商品であり、2日以上保有すると乖離が発生する
iFreeレバレッジには為替ヘッジがついていますが、これは為替の影響を小さくするためのものです。
11月は1%程度円高に進んだためドル建て資産の円換算がマイナスリターンとなりましたが、
為替ヘッジによりこのマイナスの影響を小さくすることができました。
また、iFreeレバレッジに限らずすべてのレバレッジ投信やレバレッジETFは、
1日の値動きの○倍の値動き
をするよう設計されています。
2日以上保有すると、レバレッジの倍率から乖離していくわけです。
詳しくはこちらの記事でも掲載しましたので、ぜひご覧ください。
楽天CFDは11月▲10.7%、トータルリターン+129.9%
では、10倍レバレッジの楽天CFDを見ていきましょう。
マイナスリターンの10倍レバレッジだから、、、怖いねえ
楽天CFDでは、4月最初に8万0924円(2ロット)投資しました。
それから8ヶ月後の11月末時点での損益は+10万5145円となりました。
2021年4月からのトータルリターンはこちら。
投資額 | 8万0924円 |
収益額 | 10万5145円 |
収益率 | +129.9% |
8ヶ月で130%も上がってる!
先月よりは減ってるけど、素晴らしいリターンだね
CFDの単月リターンも確認していきましょう。
11月のリターン(楽天CFD) | ▲10.7% |
思ったより下がってなくてよかったね
実験結果:単月でもトータルでも、CFDのリターンが突出している
ここまで紹介した2021年11月末時点での実験結果をまとめましょう。
項目 | CFD | VOO | iFree レバレッジ |
---|---|---|---|
投資額 | 80,924 | 81,990 | 90,000 |
損益額 | 105,145 | 11,674 | 22,806 |
損益率 | 129.9% | 14.2% | 25.3% |
前月比 | -10.7% | -2.8% | -1.1% |
レバレッジ | 10倍 | 1倍 | 2倍 |
やっぱり、元になるS&P500がマイナスだとCFDのリターンはひどいもんだね
そうだね。だけど、CFDもiFreeレバレッジも、単純にレバレッジの倍率だけ上下するわけじゃないことが、よくわかるね
実験開始以降の資産推移のグラフです。
このグラフを見ても、ハイレバレッジのリスクとリターンがはっきりとわかりますね。
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CFDには減価はないけど
レバレッジ投信とかETFは減価するって話だけど、CFDは減価しないの?
CFDのレバレッジは、ETFや投信とは仕組みが違うから減価は発生しないよ
でも、CFDのレバレッジの仕組みの違いはメリットだけじゃないんです。
それは大きな下落が発生した場合に発生します。
ETFや投信:株価が下がるだけ
CFD:ロスカットもしくは追証が発生する可能性がある
ロスカット?追証?
ロスカットとは自動的に精算(売却、買い戻し)されてしまうこと、
追証とは証券会社に対して追加でお金を支払うことです。
自動精算とか、追加で支払いとか、なかなか大きなリスクだね
そう。だからCFDはある程度の投資経験をしてから使ったほうがいいね
せーじんも、この実験中に大きな下落が発生する可能性を考慮し、かなり大きめの証拠金を口座に入れています。
実際に買ったCFDは8万円ほどですが、CFD口座には6倍以上の50万円ほどを入れているのです。
これは、リーマンショックのようにS&P500が50%下落してもギリギリ耐えられる(ロスカットされない)
ようにするためです。
それ以上のショックが来たら?
ロスカットされて実験終了かな?
せーじんの投資成績・資産状況はこちら
せーじんの資産状況や投資先を毎月報告しています。こちらからご覧ください。
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以上、CFD、ETF、レバレッジ投資信託のリターン比較実験の最新状況をお届けしました。
これからも、毎月進捗状況を報告していきます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。