こんにちは、せーじんです。
今日は、eMAXIS Neo ナノテクノロジーという投資信託のお話をするよ。
eMAXIS Neoシリーズは、前にもやったよね
そうそう。「eMAXIS Neo自動運転」と「eMAXIS Neoバーチャルリアリティ」のお話をしたね。
eMAXIS Neo ナノテクノロジーは、シャープレシオが全投信中第2位!
eMAXIS Neo ナノテクノロジーは、どんなところが売りなの?
そうだね。この投資信託は、シャープレシオがすごく優秀なんだよ。このランキングを見てよ
これは、モーニングスター社が集計している投資信託ランキングのシャープレシオ部門のトップ10です。
第2位に、今回の「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」が入っていますね。
シャープレシオってなによ?
価格の変動幅(リスク)に対して、どれだけのリターンを得られたかを表す指標です。
簡単にいえば、どれだけ効率的かつ安全にリターンを得ることができたかということ。
数値が高いほど評価が高く、1.0を超えると優秀とされます。
ほうほう、1.0を越えれば優秀なのね。eMAXIS Neo ナノテクノロジーのシャープレシオは・・・4.94!
これはすごいね!
シャープレシオランキングで、6位にも同シリーズの投資信託がランクインしていますね。
eMAXIS Neoシリーズとはどのような投資信託なのでしょうか?
- 「ロボット」、「宇宙開発」、「遺伝子工学」、「ドローン」、「ナノテクノロジー」、「バーチャルリアリティ」、「フィンテック」、「自動運転」、「ウェアラブル」の9テーマ、9ファンドから構成される
- AIによって銘柄を選定する
- 2021年1月の国内ファンド月間リターンで、上位5ファンド中4ファンドを占めた
- 1年間のリターンランクでも、上位5ファンド中3ファンドを占めた
- 2021年1月は、9ファンド中5ファンドで、流入超過額が最大、つまり今までで一番投資家からお金が入ってきた
- 資産規模は、9ファンド合計で457億円あまりと、それほど大きくはない
eMAXIS Neo シリーズの名に違わぬ高リターン投資信託
1年間のリターンは、ナスダックをも大きく上回る
それでは、eMAXIS Neo ナノテクノロジーのチャートを確認しましょう。
1年間のチャートで、比較のためにS&P500とナスダック総合も入れてあります。
リターンもすごいんだね!
S&P500や、ナスダック総合指数を圧倒する、驚異的なリターンです。
これは、以前紹介したeMaxis NEOシリーズの投資信託と同様ですね。
設定来(2018年12月)で比較、ナノテクノロジーはここ半年で急激に伸びた
もう少し期間を伸ばして、この投資信託の設定日である2018年12月3日からの期間で比較してみましょう。
S&P500やナスダック総合指数を上回ったのは、つい最近のことなんだね
そうだね。S&P500を超えたのは2020年9月、ナスダック総合指数を超えたのは2020年11月だね。
それより前は、ずっと指数を下回っていたんだね。
区間別リターンを確認、直近1ヶ月は低調
先ほどはチャートでリターンを見たましたが、今度は数値で確認しましょう。
1カ月 | 3カ月 | 6カ月 | 1年 | |
トータルリターン | 3.51% | 54.35% | 108.43% | 154.95% |
カテゴリー | 4.12% | 10.78% | 18.61% | 29.46% |
+/- カテゴリー | -0.61% | 43.57% | 89.82% | 125.49% |
順位 | 137位 | 2位 | 2位 | 2位 |
1年とか3ヶ月はすごいリターンだけど、ここ1ヶ月はずいぶん調子が悪そうだね。
そうだね。順位が一気に137位にまで下がっているから、市場全体が下がっているという理由だけではなさそう。
構成銘柄のところで確認しようか。
運用開始から2年くらいの新しい投資信託。信託報酬は0.792%とお高め
それでは、eMAXIS Neoナノテクノロジーの概要を見ていきましょう。
eMaxis NEO ナノテクノロジー | |
運営会社 | 三菱UFJ国際投信 |
設定日 | 2018/12/3 |
償還日 | 無期限 |
資産総額 | 81.36億円 (2021/3/4 現在) |
分配金 | 0% |
購入時手数料 | 0% |
経費率 | 0.792% |
償還期限は無期限に設定されており、購入時手数料は0のノーロードとなっています。
また、資産総額は81億円ですから、規模的にはあまり大きいとはいえません。
とは言っても、eMaxis NEOシリーズの平均総資産は50億円ほどですから、それよりは大きいですね
資金流入量を見てみましょう。
2020年12月から急激に資金が流入し、2021年1月はさらに大規模な資金が流入しています。
2月はどれだけの資金が流入しているのか、または流出しているのかを確認したいですね
分配金は出ません。全額再投資に回されます。
経費率は0.792%なので、高めの部類に入ります。
このコストに見合った投資信託なのか、このパフォーマンスを取り戻すことができるのか。
現在、市場は大きな調整局面を迎えており、このパフォーマンスが続くとは思えません
eMAXIS NEOナノテクノロジーの構成銘柄を確認しよう
構成銘柄を確認していきましょう。
組入上位10銘柄
組み入れ上位10銘柄はこちらです。
順位 | ティッカー | 銘柄 | 比率 |
1 | NNDM | NANO DIMENSION LTD – ADR | 17.7 |
2 | PACB | PACIFIC BIOSCIENCES OF CALIF | 13.3 |
3 | VUZI | VUZIX CORP | 12.1 |
4 | KLAC | KLA CORP | 7.1 |
5 | BRKR | BRUKER CORP | 7.0 |
6 | TMO | THERMO FISHER SCIENTIFIC INC | 6.4 |
7 | NGVT | INGEVITY CORP | 6.0 |
8 | ANGO | ANGIODYNAMICS INC | 5.6 |
9 | NPTN | NEOPHOTONICS CORP | 5.2 |
10 | LMNX | LUMINEX CORP | 4.7 |
組み入れ銘柄数は14しかありません。
集中投資で高いリターンを狙う戦略ですね。
伸びているうちはいいのですが、現在のような調整局面を迎えたときに踏みとどまれるのか不安が残ります。
組み入れ上位銘柄のチャートを確認しましょう
上位3銘柄の1年チャートを確認してみましょう。
どの銘柄も、S&P500とは比較にならない上がり方ですね。
3つとも、一時は+1000%を超えてるよ!
しかし、NNDMとPACBは2月に入ってから、VUZIは3月に入ってから、強烈な下げに見舞われています
AIが、ここから立て直してくれるのか見ものです
国別では、アメリカとイスラエルのみで構成
国別の構成を確認しましょう。
米国が76.6%、イスラエルが21.5%を占めています。
他の国は入っていません。
合計が100%にならないのは、先物やコールローンの保有分ですね。
まとめ
どれだけ効率的に資産が増えているかを示すシャープレシオが全投資信託中第2位となったeMAXIS NEOナノテクノロジー
そのリターンも1年で+155%と非常に大きなものでした。
しかし、2月、3月と構成銘柄の上位3銘柄が大きく値を落とし、
それに比例してeMAXIS NEOナノテクノロジーのパフォーマンスは低下しています。
成長の原動力となった小型株集中投資の手法が、調整局面ではマイナスとなっています。
費用は0.72%と、高額な部類に入ります。
この費用に見合ったものなのか、ここからがこの投資信託の真価が問われると言えるでしょう。
以上、eMAXIS Neo ナノテクノロジーはシャープレシオに優れた投資信託という話題でした。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。