【2022年4月末】CFD・ETF・レバレッジ投資信託の長期リターン比較実験

こんにちは、せーじんです。

4月は株価がダダ下がりだったよね。
CFDとレバ投信がヤバいことになってるんじゃない?

だと思うよ。さらに、今月もすごい円安が進んでるから為替ヘッジしてるレバ投信にはかなり痛いよね

はあ・・・

去年は相場が良かったからCFDやレバ投信が圧倒してたけど、
今年は株価下落時のリスクが良くわかるよね

ということで、4月末の実験結果の報告をしていきましょう。

まずは結果からお見せします!

うわあ!下がりすぎ!

この結果について、詳しく見ていきましょう

この記事では「4月末」として掲載していますが、株価等のデータは集計日(2022年5月2日)現在となります

今回の記事の内容

下落相場への備えとして短期投資でCFDを活用しています

せーじんのポートフォリオは、2022年4月末時点でこのようになっています。

現金、債券、コモディティ、短期投資を合わせて、全体の3分の1くらいあるけど、これで下落相場に備えているということね

このポートフォリオのうち、7%を占める短期投資。

せーじんは、この短期投資でCFDを活用しています。

CFDのメリットは
  • ほぼ1日中、いつでも取引できる便利さ
  • 投資先はS&P500やNASDAQ100のため、下落してもいつかは上がってくると言う安心感
  • 売りからも入れるため、下落相場でも利益を上げることができる
利益もしっかり上がっています

他にもたくさんのメリットがあるけど、せーじんにとって大きいのはこの3つだね

えーと、、CFDって何だっけ?

CFDは「投資のコンビニ」とも言われています

CFDは、日本語では差金決済取引と言います。

通常取引のように株などを買ってから売るのではなく、買って売る(または売って買う)一連の取引で発生した損益(差額)だけをやり取りします。

CFDには、

  • 夜間や祝日でも取引ができる
  • 決済後に差金のやりとりを行うので、投資開始時点で元手がいらない
  • レバレッジをかけられるので、資金効率が高い
  • 売りから入って下落相場でも利益を得る
  • 売買手数料が無料(スプレッドは発生します)

など多くのメリットがあります。

「投資のコンビニ」と呼ばれるほど便利なものですが、

通常取引と比べてリスクが大きく、ある程度投資経験のある方向けの投資法です。

CFDについて、詳しいことはこの記事にまとめました。ぜひご覧ください。

CFDはコストがわかりにくい

こんなにも便利に使えるCFDですが、気になるのはリターンとコストですよね

リターンが悪かったら、いくら便利でも投資しないもんね

投資信託やETFであれば、指数の上昇からコストを差し引けばわかります。

ところが、CFDはコストがわかりにくいんです。

上で説明した通り取引手数料は無料ですが、このようなコストがかかります。

CFDのコスト
  • 調整金(金利相当額、配当相当額、価格調整額)
  • スプレッド

これらのコストは日々変動するので、

CFDのコストは年間○%

と簡単に言うことができないんです。

そこで、せーじんが実際にCFD、ETF、レバレッジ投資信託の3商品に投資し、

ナマのリターンを比較する実験を行うことにしました。

CFDのコストがどれだけリターンに影響を与えるのか、実験しないとわかりにくいからね

普通は短期投資用で使うCFDで長期投資をするとどうなるのか、
せーじんが人柱になる企画だね

CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を投資する実験

リターンとリスクは表裏一体です。

期待できるリターンが大きいほどリスクが高まるため、損失が大きくなる可能性があります。

でも、広く分散されており、基本右肩上がりのS&P500なら、さほどリスクを増やすことなく大きなリターンを狙えるのでは?

そう考えたせーじんは、S&P500を使ってCFDで長期投資をしたらどうなるのかと考えるようになりました。

でも、CFDと出会ったばかりなんでしょ?
まだ知らないリスクがあるかもよ

そうなんだよ。だから、実際に買って確かめようってこと

CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を実際に投資し、

リスクとリターンを検証していきましょう。

手数料もレバレッジ比率も全く違う商品たち。どうなるかな?

実験の概要

1.投資対象はS&P500に連動する商品

  • CFDは「楽天CFD(レバレッジ10倍)」
  • ETFは「VOO」
  • 投資信託は「iFreeレバレッジ S&P500(レバレッジ2倍)」

2.それぞれ8〜9万円ほど投資します

3.積立はせず、最初の投資のみとします

4.2021年4月初めに各商品に投資して実験を開始

5.毎月月末時点での円建て価値を比較していきます

投資するのは、ナスダックじゃなくてS&P500なの?

ナスダックはボラティリティが大きいからね
レバレッジ10倍の長期投資は怖くてさ

今回の実験は、長期間でのリターンを見ていくので投資スパンは長期になります。

長期で投資していると、必ず大きな下落に遭遇するもの。

株価が大きく下落した場合、CFDではロスカット(自動売却)されてしまう恐れがあるので、ボラティリティが比較的小さいS&P500にしています。

それぞれの商品を簡単に紹介しましょう

楽天CFD

  • レバレッジをかけて資金効率を上げる
  • 売りから入って下落相場でも利益を得る
  • 夜間、昼間や祝日でも取引ができる

など多くのメリットがあるCFD。

CFD取引を扱う証券会社は多くありますが、せーじんは楽天証券CFDを選びました。

せーじんが楽天証券CFDを選んだ理由
  1. 取引手数料が無料
  2. 楽天証券と楽天銀行に口座を持っているので、スムーズに連携できる
  3. デモトレードができる
  4. 取引ツール「MT4」は世界中で愛用されている評判のいいツール

日々の使い勝手では、特に2に大きなメリットを感じています。

銀行や楽天証券口座から数秒で資金の振り分けができるのは、本当に便利ですよ!

楽天証券や楽天銀行に口座を持っている方には、特におすすめ!

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米国ETF「VOO」

米国のETFで、せーじんの知る範囲で最も経費の低いETFです。

その経費率は、驚異の0.03%!

同じS&P500のETFである「IVV」と並んで最安の経費です。

その上、楽天証券やSBI証券なら買付手数料無料です

VOOは、圧倒的なコスパで世界中の個人投資家から人気を集める、超定番のETFです

投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」

今回は、レバレッジをかけた投資信託も比較対象に加えましょう。

iFreeレバレッジ S&P500は、こんな商品です。

  1. レバレッジ比率2倍
  2. 経費率0.99%
  3. 為替ヘッジあり

為替ヘッジがついているので、円高に振れたときには他の商品よりも有利に働きますが、円安に振れた時は不利になりますね。

最近、急激な円安ですから、為替ヘッジはとても不利に働いていますね。

経費率は、レバレッジ商品としては標準的です。

が、VOOの33倍です。

レバレッジは2倍なので、楽天CFDの10倍レバレッジと比べると低い倍率=リスクが小さいと思われますがどうでしょう。

2022年4月のS&P500の値動きは?

4月末の各投資対象の状況を見る前に、その元となるS&P500とドル円の状況を確認していきましょう。

ローソク足がS&P500(円建て)オレンジのラインがドル円チャートです。

今月は、円安がすごく進んでるね!

円安が進んでる割に円建てS&P500は全然上がってないよね。
ドル建てS&P500はかなり下落してるということだね

2022年4月末時点での実験結果を発表!

お待たせしました。4月末時点での実験結果を見ていこう!

4月末って言ってるけど、データは記事作成(5月2日)時点です

米国ETF「VOO」は、4月▲4.3%、通算+20.1%、

VOOは、2021年4月に8万1990円=740ドル(2株)投資しました。

2022年4月末時点での評価額は9万8507円に上昇したので、損益は+1万6517円です

2021年4月からのトータルリターンはこちら

投資額8万1990円
収益額1万6517円
収益率+20.1%

VOOは、+20%の含み益を確保してるね

毎週の報告でもかなり下落してたけど、案外下がってないのね

強烈な円安のおかげだね。
ドル建てではかなり落ちてるよ

では、4月単月のリターンも確認しましょう。

4月のリターン(VOO)▲4.3%

4.3%のマイナスかあ。
結構大きいけど、意外と小さいような

投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」は4月▲15.6%、トータル+3.6%

iFreeレバレッジ S&P500には、9万円投資しました。

ちょうど1年後の2022年4月末時点では9万3273円に上昇したので、収益額は+3273円です

2021年4月からのトータルリターンはこちら。

投資額9万円
収益額3273円
収益率+3.6%

レバ投信は、もうすぐ含み損になっちゃうよ!

もう含み益が3.6%しかないからね。
為替ヘッジと高い経費が足を引っ張ってるね

iFreeレバレッジの単月リターンも確認していきましょう。

4月のリターン(iFreeレバレッジ)▲15.6%

1ヶ月で▲15.6%!
とんでもない下落だね

楽天CFDは4月▲50.2%、トータルリターン+29.9%

では、10倍レバレッジの楽天CFDを見ていきましょう。

楽天CFDでは、4月最初に8万0924円(2ロット)投資しました。

ちょうど1年後の2022年4月末時点での損益は+2万4183円となりました。

2021年4月からのトータルリターンはこちら。

投資額8万0924円
収益額2万4183円
収益率+29.9%

あ、あれ?
先月まで含み益+100%以上とか言ってなかったっけ?

そう、+161%だったね。
そこから+29.9%まで、一気に下落しちゃったね

10倍レバレッジ、怖すぎるんですが

CFDの単月リターンも確認していきましょう。

4月のリターン(楽天CFD)▲50.2%

1ヶ月で▲50.2%・・・

実験結果:VOOの圧倒的安定感、CFDは大幅下落、レバ投信は含み損間近

ここまで紹介した2022年4月末時点での実験結果をまとめましょう。

項目CFDVOOiFree レバレッジ
投資額80,92481,99090,000
損益額24,18316,5173,273
損益率29.9%20.1%3.6%
前月比-50.2%-4.3%-15.6%

最初にお見せした、損益率の推移もあらためて見てみましょう。

圧倒的だったCFDのリターンが、ETFにかなり近づいてきたね

下落相場になると、レバレッジがかかってるCFDとレバ投信はかなり弱いね

ノンレバレッジETFのVOOは、こういう時にも安心できるのね

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CFDには減価はないけど

レバレッジ投信とかETFは減価するって話だけど、CFDは減価しないの?

CFDのレバレッジは、ETFや投信とは仕組みが違うから減価は発生しないよ

でも、CFDのレバレッジの仕組みの違いはメリットだけじゃないんです。

それは大きな下落が発生した場合に発生します。

大きな下落が発生すると

ETFや投信:株価が下がるだけ

CFD:ロスカットもしくは追証が発生する可能性がある

ロスカット?追証?

ロスカットとは自動的に精算(売却、買い戻し)されてしまうこと、

追証とは証券会社に対して追加でお金を支払うことです。

自動精算とか、追加で支払いとか、なかなか大きなリスクだね

そう。だからCFDはある程度の投資経験をしてから使ったほうがいいね

せーじんも、この実験中に大きな下落が発生する可能性を考慮し、かなり大きめの証拠金を口座に入れています。

実際に買ったCFD
CFD口座に入れている金額
  • 8万円ほど
  • 50万円ほど

実際に買ったCFDは8万円ほどですが、CFD口座には6倍以上の50万円ほどを入れているのです。

これは、リーマンショックのようにS&P500が50%下落してもギリギリ耐えられる(ロスカットされない)

ようにするためです。

それ以上のショックが来たら?

ロスカットされて実験終了

せーじんの投資成績・資産状況はこちら

せーじんの資産状況や投資先を毎月報告しています。こちらからご覧ください。

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以上、CFD、ETF、レバレッジ投資信託のリターン比較実験の最新状況をお届けしました。

これからも毎月進捗状況を報告していきますので、ぜひご覧くださいね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました

忙しいサラリーマンが投資をするならCFDも検討したいですね

仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。

CFDの取引時間はほぼ24時間。

夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。

またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、

少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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