こんばんは、せーじんです。
今日はどんなお話なの?
今日から12月ということで、今回は11月の月間パフォーマンスを見ていこうか。
2020年11月は
- 米国大統領選挙
- 新型コロナウイルスのワクチン開発
- アリババ資本アント社の上場延期
など、国際的に重要なニュースが多くありました。
また、アノマリー的にも大統領選挙直後は株価が上昇しやすい時期です。
世界の市場の、どこが調子がいいのか、どこが調子を落としているのかを確認し、
調子がいいところに順張りする
というのもアリですし、
今調子が悪いところは伸びしろが大きい
と、調子を落としているところの上昇に期待するのもアリだと思います。
今後の投資方針を考えるためにも、1か月というこの節目に、株式市場の状況を確認していきましょう。
世界の株式市場は強い上昇傾向
世界の株式市場の、2020年11月の騰落をヒートマップで見てみましょう。
ヒートマップの見方
マスが大きいほど時価総額が大きい
マスの色は株価の騰落を表しています
- 明るい緑 大きく株価が上昇
- 濃い緑 株価が上昇
- 黒 ほぼ値動きなし
- 濃い赤 株価が下落
- 明るい赤 大きく株価が下落
世界中で、株価上昇を示す緑色が目立っている
まずは、米国を除く世界の動きです。
パッと見て、なんとなくわかるね
全体を大きく見ると、南アフリカ市場とカナダ市場、中国のアリババで下落を示す赤が目立っていますが、それ以外はほぼ緑色です。
しかも明るい緑が多いですね。
世界中で株価は強い上昇傾向にあるようです。
南アフリカとカナダで下落が目立っているのは、金の下落によるものです。
この2か国では金鉱株が市場に占める割合が大きいため、金価格が下落するとこのように市場全体が下落する傾向にあるのです。
金と金鉱株についてはこちらの記事をご覧ください。
中国でアリババのみが下落しているのは、アントグループの上場延期によるものです。
これを嫌気した市場が、アリババ株を売りに走っているということです。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
日経平均が29年ぶりの高値水準にある日本も、ほぼすべてのマスが上昇を示す緑色のマスとなっています。
日本市場、絶好調ですね。
米国でもほぼすべてのセクターが緑色で、全面的な株高となっている
次に、米国市場のヒートマップも見てみましょう。
こちらも絶好調のようです。
こちらの記事では、これまで米国市場をけん引してきたテクノロジー株、とくにGAFAMが下落していましたが、11月の月間で見ると、しっかりと成長しているようですね。
ただし、GAFAMはGOOGL以外は濃い緑です。
GAFAM以外の銘柄は明るい緑が目立つことを考えると、まだまだ調子を取り戻したとは言えない状況ですね。
一方、下落を示す赤が目立つのは、
- 中央下のヘルスケアセクター
- 右下の電力株
- 右下の金価格
の3分野ですね。
ヒートマップで世界各国の状況をザックリつかんだところで、具体的な数字を見ていきましょう。
日本市場では、日経平均とTOPIXが好調
指数 | シンボル | 日足 | 1週間 | 1ヶ月 | YTD | 1年 | 3年 |
日経平均株価 | JP225 | -0.79% | 3.55% | 15.04% | 11.74% | 13.48% | 15.84% |
TOPIX | TOPX | -1.77% | 1.59% | 11.12% | 1.95% | 3.27% | -2.32% |
JASDAQ | JSD | -0.27% | 2.76% | 4.93% | 2.19% | 6.06% | 2.95% |
日本市場の3つの株価指数は、日経平均とTOPIXが1か月で10%を超える成長をしています。
しかし、新興株が中心のJASDAQは、月間で見ると日経平均やTOPIXに後れを取っていますが、
直近1週間では負けていません。
米国市場ではナスダックのリターンが落ち込んでいる
指数 | シンボル | 日足 | 1週間 | 1ヶ月 | YTD | 1年 | 3年 |
NYダウ | DJI | -0.99% | 0.08% | 11.75% | 3.77% | 5.57% | 22.22% |
S&P500 | US500 | -0.57% | 1.12% | 10.63% | 11.97% | 15.17% | 36.91% |
ナスダック総合 | IXIC | -0.19% | 2.54% | 11.65% | 35.78% | 40.59% | 77.91% |
ラッセル2000 | US2000 | -2.07% | -0.08% | 18.09% | 8.89% | 11.84% | 18.21% |
S&P 500 VIX | VIX | 0.91% | -7.19% | -44.69% | 52.61% | 66.64% | 83.99% |
1か月で見ると、ダウ、S&P500、ナスダックがほぼ同じ成績だね。
そうだね。最近ナスダックが売られてたけど、再び買われだしたね。
ダウ平均やS&P500も引き続き買われており、成長を維持しています。
米国の小型株を中心としたラッセル2000は、1か月で18%の成長ですから非常に調子がいいですね。
ただ、本日の市場で2%の下落をしています。
今日だけの調整であればいいのですが。
欧州市場はコロナワクチン開発のニュースで大幅上昇
指数 | シンボル | 日足 | 1週間 | 1ヶ月 | YTD | 1年 | 3年 |
ユーロ・ストックス50 | STOXX50 | -1.00% | 0.85% | 18.06% | -6.74% | -5.70% | -0.99% |
独DAX | DE30 | -0.33% | 1.25% | 15.01% | 0.32% | 0.41% | 3.34% |
英国100 | UK100 | -1.59% | -1.07% | 12.35% | -16.92% | -14.71% | -14.17% |
仏CAC40 | FCHI | -1.42% | 0.48% | 20.12% | -7.69% | -6.55% | 3.79% |
オランダ株25 | AEX | -0.92% | 0.77% | 13.51% | 0.24% | 1.46% | 13.15% |
スペイン35 | ES35 | -1.39% | 1.20% | 25.18% | -15.42% | -13.63% | -19.91% |
イタリア40 | IT40 | -1.30% | 1.66% | 22.95% | -6.15% | -5.15% | -0.20% |
欧州全体の株価を示す指数が、ユーロストックス50です。
年初来、1年、3年の各リターンを見ると、マイナスリターンが目立つ欧州市場ですが、
この1か月を見ると大幅に株価が上昇しています。
これは、コロナのワクチン開発等のニュースによるものです。
欧州では新型コロナウイルスの第2波により、ロックダウンの期間が延長されています。
ワクチン開発は大きな光となっています。
早く元に戻るといいね。
アジア太平洋市場では、中国本土が失速するも香港、東南アジアで巻き返し
指数 | シンボル | 日足 | 1週間 | 1ヶ月 | YTD | 1年 | 3年 |
S&P/ASX 200 | AXJO | -1.26% | -0.67% | 9.96% | -2.49% | -4.79% | 8.81% |
上海総合指数 | SSEC | -0.49% | -0.67% | 5.19% | 11.20% | 18.10% | 2.23% |
深セン成分指数 | SZI | -0.15% | -2.04% | 3.28% | 31.06% | 42.66% | 24.13% |
FTSE中国A50 | FTXIN9 | -0.93% | -0.40% | 6.15% | 16.04% | 22.83% | 28.51% |
香港ハンセン | HK50 | -2.06% | -0.55% | 9.27% | -6.56% | -0.02% | -9.40% |
台湾加権 | TWII | -1.04% | -1.12% | 9.38% | 14.38% | 19.44% | 29.46% |
タイSET指数 | SETI | -2.05% | -0.85% | 17.86% | -10.86% | -11.46% | -17.14% |
韓国総合株価指数 | KS11 | -1.60% | -0.43% | 14.30% | 17.91% | 24.11% | 4.68% |
IDXコンポジット | JKSE | -2.96% | -0.71% | 9.44% | -10.91% | -6.64% | -5.71% |
Nifty 50 | NSEI | -0.14% | 0.33% | 11.39% | 6.58% | 7.57% | 28.13% |
SENSEX30 | BSESN | 0.00% | 0.16% | 11.45% | 7.02% | 8.23% | 34.47% |
HNX 30 | HNX30 | -0.34% | -0.11% | 8.28% | 49.62% | 48.09% | 20.77% |
アジア市場も、好調ですね。
この1か月で見ると、東南アジアと韓国がよく買われています。
でも、ここ1週間はほとんどがマイナスになってるね
そうだね。これは日米欧等にはなかった傾向だね。
まとめ
この1か月は、株価に大きな影響を与える出来事がたくさんありました。
- 米国大統領選挙
- ファイザー等による新型コロナのワクチン開発
- アリババ資本アント社の上場延期
2020年11月は金やアリババ等一部を除き、世界中で株価が大きく成長している。
日経平均は29年ぶりの高値を付け、欧州株や香港・東南アジア株が大きく上昇、米国でもすべての株式市場が大きく上昇している。
以上、株価上昇の流れは、米・中・テクノロジーから、日・欧・ダウ平均へという話題でした。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。