こんにちは、せーじんです。
そして米国株や債券などのドル建て資産をもっていると、気になるのは円高。
円高になると、ドル建て資産の円換算額は減少していきますからね。
コロナショック以降、ドル円レートの円高傾向が続いています。
そこで、円のキャッシュフロー強化と円高対策として、
日本の高配当株への投資を検討していこうと思います。
皆さんの投資の参考になれば幸いです。
円高リスクへの対応は、こちらでも記事にしていますので、ご覧ください。
日本の高配当株を探す条件
これから日本の高配当株を探すわけですが、前提条件をこのように設定します。
- 長期(3年以上)で投資する
- 税引き前の配当が、5%以上
- 株価が長期的な下落トレンドを形成していない
長期(3年以上)で投資する
長期で保有して配当金を受け取りつつ、株価成長も望めたらとってもいいですね。
税引き前の配当が、5%以上
一般的に高配当株というと3%以上であることが多いのですが、今回は5%以上の株を探します。
日本では所得税が20%程かかるため、配当が5%であれば手元に残るのは4%程となります。
4%ルールという言葉は知っていますか?
4%ルールとは
会社をセミリタイヤして資産運用で生活する場合、年間支出が資産の4%以内であれば95%もの高確率で資産が減らないという理論です。
米国のトリニティ大学で研究された理論であり、名著「ウォール街のランダムウォーカー」でも紹介されていて、これを参考にしている投資家も多くいます。
4%ルールはインデックスファンドを取り崩すときのルールではありますが、
高配当株投資だってインデックス投資と同じだけのリターンは欲しいですよね。
ほしいほしい!
ということで、今回の選抜対象は税引き後で4%の配当を得られる、税引き前5%以上とします。
株価が長期的な下落トレンドを形成していない
配当をたくさんもらえても、貰った配当以上に株価が下がっていたら資産は減るばかりです。
株価が横ばいならまだいいですが、長期で下落トレンドの株は避けます。
長期的なトレンドの判定には、今回は一律に100日移動平均線を使います。
これから個別銘柄を紹介していきますが、これらの銘柄への投資をおススメするものではありません。
北越メタル(5446)
配当利回り 6.71%
配当 年2回(権利確定日 3月末日、9月末日)
現在値 1266円
概要
北越メタル(5446)は、新潟県に本社を置く鉄鋼1次製品及び鉄鋼2次製品や非鉄金属の製造販売、廃棄物処理等の事業を手掛ける株式会社です。
新潟県内に4か所、福島県に1か所の工場を持ちます。
従業員数374人、東証2部上場。
配当履歴
2020年に大幅に増配しています。
しかし配当性向は31.9%と無理をしている様子はありません。
会社の発表は、「2020年2月4日に公表した業績予想を確保できる見通しとなったため」です。
配当性向は利益の30%程度とする方針の会社ですから、業績によって配当にもブレが出てきます。
直近1年間のチャート
では、直近1年間のチャートを確認しましょう。
2月5日に株価が急騰していますが、これは前日に発表した決算見通しの内容が好感されたためです。
が、すぐに売られてしまい翌日から落ち着いています。
この2月5日を除く直近高値からのコロナショックでの下げは、39%程度です。
日経平均の下落が30%程でしたから、比較すると大きく下げています。
7月中旬から10月までは順調な上げ基調の値動きです。
10月中旬以降はヨコヨコの値動きです。
5年間チャート
5年間の株価チャートを確認しましょう。
長期的なトレンドが、2019年9月を境に上昇トレンドに転換しています。
コロナショックがあったものの、すべての移動平均線が上を向く上昇トレンドは継続しています。
ちなみに、配当込みだとこのようなチャートになります。
岩井コスモホールディングス(8707)
配当利回り 5.38%
配当 年2回(権利確定日 3月末日、9月末日)
現在値 1395円
概要
岩井コスモホールディングス(8707)は、岩井コスモ証券を中核とする金融持株会社です。
大阪を地盤に関東・東海・北陸・中国・九州圏での27店舗展開により金融商品取引(国内・海外株式、債券、投資信託、FX・CFDの売買・仲介)を営んでいます。
配当履歴
安定した配当を出しています。
しかし配当性向は65.2%ですから極端に高いわけではありません。
直近1年間のチャート
では、直近1年間のチャートを確認しましょう。
コロナショックから10月までは順調に回復していました。
その後2か月ほど横ばいになり、12月下旬に急騰しています。
コロナショックでの下落幅は、36%程度です。
日経平均の下落が30%程でしたから、比較するとやや大きく下げています。
5年間チャート
5年間の株価チャートを確認しましょう。
長期的なトレンドが、2020年6月を境に上昇トレンドに転換しています。
すべての移動平均線が上を向き、短期が上に、長期が下に来る典型的な上昇トレンドを形成しています。。
ちなみに、配当込みだとこのようなチャートになります。
NEXT FUNDS 日経300株価指数連動型上場投信(1319)
配当利回り 6.38%
配当 年1回(権利確定日 7月10日)
現在値 347円
概要
このETFは、日経株価指数300に連動するよう設計されています。
日経株価指数300とは、東京証券取引所第1部上場銘柄の中から株式市場を代表し、かつ業種分散、流動性などを勘案して選定された主要300銘柄を時価総額で加重平均した株価指数です。
1982年10月1日を100とし、その特性は、より少ない銘柄で株式市場全体の動向を的確に表すことにあります。
配当履歴
ETFの分配金は税法により、決算期間中に発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を控除した全額を分配することになっています。
投資信託とは違い、タコ足配当はできない仕組みになっていますから、その点の心配は不要です。
直近1年間のチャート
では、直近1年間のチャートを確認しましょう。
7月16日に株価が急騰していますが、これは何が原因なのか不明です。
分配金の確定は1週間前ですし、何か原因があったのでしょうか。
翌日には落ち着いています。
直近高値からのコロナショックでの下げは、20%程度です。
日経平均の下落が30%程でしたから、比較的小さい下げですね。
8月以降は調整をはさみながら順調な上げ基調の値動きです。
5年間チャート
5年間の株価チャートを確認しましょう。
長期的なトレンドが、2020年8月を境に上昇トレンドに転換しています。
すべての移動平均線が上を向き、短期が上に、長期が下に来る典型的な上昇トレンドを形成しています。
いちごグリーンインフラ投資法人(9282)
配当利回り 6.04%
配当 年1回(権利確定日 6月末日)
現在値 63200円
概要
イチゴグリーンインフラ投資法人(9282)は、再生可能エネルギー発電施設に投資する法人です。
現在の投資対象は100%が日本国内の太陽光発電施設です。
中小規模、大規模の発電施設を地域特性やバランスに配慮して配置し、効果的な地域分散を図っています。
配当履歴
太陽光発電で発電した電力には10年間の固定買取制度があるためか、かなり先までの予想配当が出ています。
2025年までは安定した配当が見込めるようですが、2026年以降の配当がどれほど下がるのか不透明ですね。
直近1年間のチャート
では、直近1年間のチャートを確認しましょう。
コロナショックでの下げは17%程度です。
日経平均の下落が30%程でしたから、比較的小さな下げで済んだようです。
コロナショックからの回復は順調だったのですが、6月下旬に8%程の大きな下落が来ています。
これは、配当落ち日ですね。
2017年~2019年の6月末はこうした大きな下落は見られないので、2020年特有の出来事だったのでしょう。
コロナショックからの急回復後なので、配当を受け取ってからの利確売りとみられます。
上場来チャート(2016年12月)
上場来(2016年12月)の株価チャートを確認しましょう。
長期で見ると、チャートに大きな山がいくつかありますが、上値が切り下がっているように見えます。
トレンドラインを引いてみましょう。
青が長期で見たトレンドライン、オレンジが短期のトレンドラインです。
オレンジの短期トレンドラインはすでに突破しています。
現在はちょうど青の長期トレンドライン上であり、2020年6月上旬に付けた直近高値にいます。
ここを上にブレイクできれば、上昇トレンドに転換するとみることができます。
ちなみに、配当込みだとこのようなチャートになります。
配当込みであれば、しっかりと利益を出すことができますね。
まとめ
日本の高配当株をポートフォリオに加えると、このような効果が期待できます。
円でのキャッシュフロー強化
円高になっても資産が目減りしない
このため、せーじんもメインには据えていませんがスパイス程度に投資しています。
せーじんが高配当銘柄を選ぶときは、このようなことを考えています。
- 長期(3年以上)で投資する
- 税引き前の配当が、5%以上
- 株価が長期的な下落トレンドを形成していない
この条件に当てはまりそうな銘柄を、株、ETF、リートからいくつか紹介しました。
条件に合う銘柄はなかなか見つかりませんが、探し当てたときはとてもエキサイトします。
あなたも、ぜひ銘柄探しを楽しんでくださいね。
以上、日本の高配当株を探す!【キャッシュフロー強化、円高対策】という話題でした
本日も最後までご覧いただきありがとうございます。