持たないことがリスク?上がり続けるテスラ株と世界一になったマスク

こんにちは、せーじんです。

米国の電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)の株価がもう止まりません。

大暴騰です。

この大暴騰で、

テスラがGAFAMの一角を崩し

CEOのイーロンマスクは世界一の富豪になる

など多くのニュースをもたらしています。

今日は、このテスラ株の上昇についてお話していきましょう。

今回の記事の内容

テスラの株価、11日連続で36%もの暴騰

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)が凄まじい伸びを見せているね。

凄まじいってどれくらい?

終値ベースで、11日連続で続伸!その間の株価上昇は36%

11日で36%上昇!?てことは、年間日数が250日とすると、7000%以上も伸びるってこと!?

そんなにうまくはいかないんじゃないかなあ

テスラがGAFAMの一角を崩す

このテスラの急騰により、米国繁栄の象徴ともいうべきGAFAMの一角、フェイスブックを時価総額で抜き去ったことがわかりました。

このニュースは、市場に強烈なインパクトを与えました。

出典:ミンカブFX テスラの上げ止まらず、時価総額はフェイスブックを抜き第5位に=米国株個別 – 2021年01月09日04:51|為替ニュース|みんかぶFX (minkabu.jp)

GAFAMにテスラが加わるから、GAFAMTになるのかな?

時価総額の順位は、2021年1月9日現在でこのようになっています。

アルファベット(GOOGLE)は、A株とC株に分かれているため、時価総額はその合計で見るべきですね。

すると次の目標は、アマゾンの1600億ドルとなります。

これは少し遠そうですね。

イーロンマスクCEO、世界一の大富豪に

このテスラ株の急騰は、CEOであるイーロンマスクの資産にも大きな富をもたらしているようです。

なんと、アマゾンのジェフベゾスを抜いて、世界一となったのです。

イーロン・マスク氏、世界一の富豪に アマゾンのベゾス氏抜く

2021.01.08 Fri posted at 10:38 JST

イーロン・マスク氏が世界一の富豪の座に就いた/Joshua Lott/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が7日、米アマゾンを率いるジェフ・ベゾス氏を抜き去って世界一の富豪の座に就いた。米ブルームバーグが報じた。

テスラの株価は同日午前に6%上昇。これによりマスク氏の保有株などの資産価値は100億ドル増加し、資産総額が約1910億ドル(約19兆8500億円)となった。一方のベゾス氏のアマゾン株は2%未満の上昇にとどまり、その資産総額は1870億ドル(約19兆4400億円)だった。

ブルームバーグによると富豪3位は米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏で、資産総額は1320億ドル。

市場全体は6日に激しい上昇を見せたものの、アマゾンを含む大手IT企業の株価は民主党が連邦議会上院を支配する見通しとなったことを受けて下落した。これによりハイテク業界に対する監視や規制が強まるのではないかとの懸念が生じたためだ。

マスク氏は同じくCEOを務める宇宙開発企業スペースXの筆頭株主でもあるが、同社の株は非公開のためテスラ株ほど変動することはない。

このニュースを受けて、イーロンマスクはこのようにツイートしています。

出典:CNNニュース CNN.co.jp : イーロン・マスク氏、世界一の富豪に アマゾンのベゾス氏抜く

会社としてアマゾンを抜くには時間がかかりそうですが、個人ではもう抜いてしまいましたね。

このニュースに対して、イーロンマスクはツイッターでこのように反応しています。

奇妙なことが起きたな。

さあ、仕事に戻ろう

テスラ(TSLA)の伸びは、事前に容易に予想できた

2020年11月以降、大幅に伸びているテスラですが、実はこの伸びは事前に容易に予想できたことなんです。

へえ、どうして?

それは、伸びた原因をみればわかるね。

S&P500への採用

世界的なガソリン車販売禁止への流れ

金融緩和による投資マネーの増加

三角持ち合いの形成

S&P500へ採用された

S&P500へテスラを採用すると発表があったのが、11月16日です。

テスラの、この力強い上昇が始まったのも11月16日ですから、

この出来事が株価上昇に最もインパクトを与えたとみて間違いないですね。

S&P500への採用って、予想できるの?

普通はできないよね。
でも、テスラの場合はできたんだよ。
まあ、具体的な時期は分からなかったけど、近いうちに採用されそうだ、くらいはね。

なぜ予想できたか、それは9月に落選していたから

実はテスラは、採用発表の2か月前の2020年9月にも、S&P500入りの話題が出ていました。

しかし、このときは採用が見送られています。

出典:BloomBerg

その時も、採用への期待感で株価が1か月で+90%程度の大暴騰をしましたが、

落選したことにより、その後1週間で36%の暴落をしています。

S&P500へ採用されるには、

  1. 米国に本社がある
  2. 4四半期連続で黒字
  3. 時価総額が53億ドル以上
  4. 浮動株比率が50%以上

という条件があります。

テスラは、この条件をすべて満たしていたにもかかわらず、落選してしまったのです。

理由は公表されていませんが、市場ではこのような推測がされています。

テスラの決算は黒字ではあるが、温室効果ガスの排出権売却益を除くと赤字になるためではないか

条件を満たす巨大企業を、いつまでも採用しないはずがない

S&P500は、米国の優良で規模の大きな銘柄を集めた指数です。

一方、テスラは、

  • 採用条件をすべて満たしている
  • 時価総額では当時トップ10に入るほどの規模
  • 株価成長が著しい

こんなテスラが、いつまでも指数に入らないということはないでしょう。

近いうちにS&P500に入ることは想定の範囲だったわけです。

こんなに早く採用されるとは思いませんでしたけど

テスラのS&P500への採用に関しては、こちらでも記事に書きましたので是非ご覧ください。

世界的なガソリン車販売禁止への流れ

日本の他、英国や中国など、世界の各国が

2030年から2040年頃までにガソリン車の新車販売を禁止する方針を打ち出しています

ガソリン車の販売が禁止されると、販売できるようになるのは電気自動車や燃料電池車ですが、

自動車開発の進捗やインフラ整備の状況を見ると、電気自動車がリードしているようですね。

では、電気自動車の世界シェアはどのようになっているのでしょうか。

2019年 年間販売台数 / モデル別 TOP10 / 全世界

順位車種名2019年間販売台数前年比
1Tesla Model 3300075+105.7%アメリカ
2BAIC EU-Series111047+197.3%中国
3Nissan Leaf69873-19.8%日本
4BYD Yuan EV67839+90%中国
5SAIC Baojun E10060050中国
6BMW 530e51083+26.8%ドイツ
7Mitsubishi Outlander PHEV49649+18.5%日本
8Renault Zoe46839+16.1%フランス
9Hyundai Kona EV44386韓国
10BMW i341837+20.1%ドイツ
出典:兵庫三菱自動車webページ 【世界全体編】EV/PHV/PHEV 年間 販売台数ランキング TOP20【2019年 最新】|兵庫三菱自動車販売グループ (hyogo-mitsubishi.com)

2019年販売台数第1位は、テスラmodel3です

販売台数は2位の3倍、3位の4倍と圧倒的な差をつけています。

ガソリン車販売禁止の恩恵を大きく受けることが期待できますよね。

金融緩和による投資マネーの増加

新型コロナの経済への影響を抑えるため、世界中で金融緩和が行われています。

このブログでも、何回も紹介していますね。

金融緩和により、現金の価値が減り、株や債券、コモディティ、仮想通貨などあらゆる金融資産の価値が上昇します

チャートでの三角持ち合いの形成

テクニカルで見ても、上昇の兆候が見られていました。

8月中旬の大幅値上げから「三角持ち合い」の形を形成しています。

三角持ち合いとは

チャートが上値を切り下げ、下値を切り上げながら、収束するように波打つ状態です。

収束直前の時期に、上か下に大きく飛び出すことが多いチャートパターンです。

三角持ち合いだけでは、どちらに飛び出すかはわかりません。

でも、今まで上げた要素を加味すれば上に飛び出すことは予想できますね。

テスラの今後

今絶好調のテスラですが、今後はどうなるでしょう。

各国がガソリン車の販売を禁止したことで、既存自動車メーカーが生き残りをかけて電気自動車の開発に本腰を入れ始めます。

競争は激化するでしょう。

また、長期的に見れば電気自動車ではなく燃料電池車が台頭してくる可能性もあります。

しかし、テスラには、電気自動車の王者として、また先行者としてのノウハウがあります。

そして、テスラはこれまでも様々なイノベーションを起こしており、その力をこれからも発揮してくるでしょう。

テスラを率いるイーロンマスクはまだ49歳と若く、まだまだ衰える気配はありません。

せーじんは、個別銘柄にはあまり大きな額を入れないのですが、テスラには大きめの額を投資しています。

以上、持たないことがリスク?上がり続けるテスラ株と世界一になったマスクという話題でした。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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